IS 2体の魔神皇帝 |
清香「大きい・・・」
箒「あぁ・・・。話には聞いていたが見てみると本当巨大だ」
束「本当だね・・・」
ナターシャ「でもやっぱり腐食が進んでるわね・・・」
女性陣が沈んでいるタイタニックを見て色々感想を言っている横で一夏は何かのデータを見ていた。
束「それにしても腐食とかを除けば結構綺麗だね。ガラス窓とかもそのままみたいだし」
箒「確かにそうですね」
ナターシャ「聞いた話だとタイタニックは前後で真っ二つになっているらしいんだけど
前部の方はステンドグラスとかも割れずにそのまま残っているらしいわ」
清香「へぇ〜。ってあれ?一夏?」
清香は流石に一夏がまだ黙っているのに違和感を持って一夏の見ているデータを見る。
データにはサーモグラフィーによる何かの映像が映し出されていた。
清香「タイタニックの断面のデータなの?」
一夏「いや違う。どうもこの辺り熱水が約2,3時間おきに吹き出てるらしい。
だからそのデータを見てた」
箒「大丈夫なのでないか?」
一夏「大丈夫という保証は無い」
相変わらず冷静に返す一夏。
こういう場所では何が起こるのか解らないので念の為に色々調べておく癖がついているのだ。
束「そろそろ船外活動の準備しようね」
一夏「了解」
箒「解りました」
清香「は〜い♪」
各々が小型格納庫でスカルカイザー、カイザー、ジーグを展開する。
3機もいっぺんに展開すると流石に狭いが箒と清香は気にしなかった。
一夏は流石に狭いと愚痴を言っていたが。
ナターシャ「注水開始。・・・・大丈夫?」
一夏「問題ない」
清香「一寸冷たいよ〜・・・」
箒「仕方なかろう。深海の海水なのだから」
清香「にゅ〜・・・」
注水が完了し、3人が船外に出る。箒は潜水艇の側で待機し周囲の警戒に当る。
一夏は怖いのでくっ付いてはなれない清香を連れてタイタニックの折れた前部の内部に入る。
清香「そういえば後部って船体は見えたけどどうなってるの?」
一夏「叩き付けられる様に着底したから内部が大分破壊されてるらしい。
この前部は滑るように着底したんだ。解りやすく言えば飛行機の着陸みたいにな」
清香「にゃ〜・・・」
一夏(最近猫っぽさに磨きが掛かってないか・・・?)
船内通路をゆっくり注意深く進んでいると階段の有る場所に辿り着いた。
すると突然天井が抜けて数体の潜水服を纏った死体が落ちてきた。
清香は悲鳴をあげたが一夏はやっぱり冷静だった。
一夏「鉄仮面に・・・何なんだこいつ等・・・」
清香「ななななななな?」ガクブル・・・
一夏はてっきり此処を調査しているのはDrヘルだけかと思っていたのだが第三勢力が居たのに
少し戸惑っている。清香は一夏に抱きかかえてもらいながら恐怖心と戦っている。
一夏「何処の奴等なんだ・・・」
清香「しししししししし・・・」←恐怖のせいでマトモに喋れない
一夏「勿論調べる・・・」←そして何故か言いたい事が解る
清香「こここここここここここ・・・」
一夏「怖いなら外に出てろ。別に無理に付き合う必要は無い」
下手なホラーハウス顔負けの怖さだったので清香を外に待機させた一夏。
清香は無茶苦茶怖かったようで逃げるようにタイタニックから出て行った。
外では・・・
箒「清香!?一体何があった・・・ってめっさ震えてる!?」
清香「ここここここ怖かったよぉぉぉぉぉぉぉぉ(大泣)」
束『通信聞いてたけどあれじゃしょうがないよね・・・』
ナターシャ『逆に冷静すぎる彼の方が怖いんだけど・・・』
束『何かしらの死体が出てくるって予想がついてたみたい・・・』
ナターシャ『未来予知の能力でも持ってるのかしら?』
箒は清香をなだめ、ナターシャと束は余りにも冷静に対処していた一夏の事を喋っているのだった。
一夏は階段を上って上の階に向かっていた。データによると先程の階層から3つ階段を上った階が
置物の有る階層だったからだ。
一夏「こいつも・・・Drヘルの奴等じゃない。ん?」
一夏は何かの動いている気配を感じ、カメラをサーモグラフィーに切り替えライトを消した。
念の為束達にも連絡しライトを消させた。
Drヘルの手の物だったら戦闘になる可能性が高く、ライトを付けていたら良い的になるからだ。
階段をもう一階層上がり、物陰に隠れてみてみると何かのロボットだった。
一夏(ロボットなのに気配?・・・テレイグジスタンス(telexistence〔遠隔存在感〕)
の技術を使ったロボットか?・・・そうだとしたらかなり性能が良いロボットだな)
そのロボットにはある企業のマークが書かれていた。
一夏(まさかデュノアとはな・・・確か倒産は何とか回避したが第三世代ISの開発は出来なく
なったんだっけか?・・・装備関連で狙っているのか・・・)
彼の仮説は大方当っていた。新型のIS開発が出来なくなったデュノア社は装備だけでなく
ISの新しい装甲として紅蓮合金を狙っていた。
一夏(しかし誰がそんな情報を?・・・之は清香の一族の人達に光子力研究所の一部の人間、
そしてDrヘル・・・Drヘルと研究所は考えにくい。疑いたくないが清香の一族か)
仮説から仮犯人を割り出し終えると彼はロボットの背後に回る。
ライトで前方を照らしている辺りどうやらロボットのセンサーは基本カメラであり高画質のカメラのようだ。
離れた場所で操縦している人間は歩き方などの癖から女らしい。
一夏(水冷だからか廃熱のおかげで大分動きがわかりやすいな)
ロボ自体もかなりの熱を発しているのが解った。それを強引に海水で冷却しているようで冷却に使われた
海水が排出されるのを簡単に検知出来た。テレイグジスタンスの技術は高いがロボの性能に関しては
操縦者の気配が分かる程度には良いが熱を持ちやすく、廃熱の熱を感知されやすい欠点があるようだ。
一夏は気配を殺してゆっくりと近づいてゆく。幸いロボの歩き方が雑なので積もっていた泥などが舞い上がり
彼を隠している。スカルカイザーの色も黒がベースなので暗闇に溶け込んでいる。
目の部分の発光も現在消しているのでロボが振り返り、ライトで照らしたりしなければ発見はされないだろう。
しかし一夏には懸念があった。もし、ソナー機能が搭載されていたら気が付かれてしまい、破壊が難しくなるだろうと
考えているのだ。なのでソナーの機能が無いか観察しているのだ。
一夏(動きが止まった?あの部屋は確か・・・!?)
一夏は素早く扉の外れていた部屋に飛び込んで隠れた。ソナー音がそのすぐ後に響き渡り、ロボが周囲を見渡す。
何とか発見されなかったが飛び込んだときの小さな泥煙を不信に思ったのか彼の隠れた部屋に近付く。
ソナーを発していなかったので一夏は近くにあった別の死体をゆっくりと外に流す。
ロボは死体を見てソナーにあったと思われる何かがそれであったと結論付けたようだ。
しかし泥煙の理由が解らずまた近付く。
一夏(何とか物影に隠れたが如何するべきか・・・・・・。お、深海魚・・・)
対処法を考えていたが数匹の深海魚を見つけると何も考えずに気配を殺してジッとする。
ロボが彼の隠れている部屋を見るが深海魚が居たのを見ると泥煙はこの魚が逃げた時のものと考え、
また問題の部屋の前に戻って行った。
一夏(念の為に少し浮いておいて良かったぜ・・・)
彼は足跡を残して不信に思われないように移動していたのが今回功をそうしたようだ。
そしてロボの背後にゆっくり回りこむ。
一夏(悪いが置物を渡す訳には行かない)
そしてブレストリガーを使ってロボを破壊しようとするがすんでで気が付かれて防御される。
水の抵抗があるので右腕を切断するに留まった。
このロボには自衛用に小型魚雷が装備されていたようで次々と撃って来た。
ブレストリガーの実弾は水中では役に立たず、ビームも同様なのでギリギリ信管部分を
切断し、何とか被害を防ぐ。
一夏(水中戦が得意みたいだな・・・行動は雑だが・・・)
どうも相手の操縦者は水中戦闘を得意としているようで機体の差は大きいが経験の差で押されている。
一夏は一旦階段のあたりまで引くと案の定追いかけてきた。そして物影に一旦隠れた。
一夏「カイザーソード!」
肩に装備されている突起が変形したカイザーソードで奇襲し両足と左腕を切断する事に成功した。
すると中核機能を持つコア・アンテナ部分が逃げ出そうとしていたが
それを捕まえ、アンテナ部分を破壊し、コア部分を持っていた箱の中に入れて確保した。
そしてライトを再点灯し朱雀の置物が最後にあったと思われる部屋に入る。
一夏「此方一夏。目的の場所に到着。それとデュノア社が送り込んできたテレイグジスタンスロボットを破壊した」
束『デュノア社が!?』
一夏「装備に使うのかはたまた新しい装甲として売り出すのか・・・それが目的だろう。
多分また文化祭の時の残党使って何かしてくるかもしれねぇ」
ナターシャ『それより部屋に目的のものがあるの?』
ナターシャの言葉で彼は周囲を見わたすが置物の入っているような箱は無く、それらしい置物も無い。
疑問に思ったのは壁などに擦れた跡あることだった。
一夏「置物らしいものは見当たらない。ただ・・・」
箒『ただ?』
一夏「密室のこの部屋・・・密室から開放されることがあるらしい」
清香『よく解らないよ?』
束『密室から開放・・・密室じゃなくなるって事?』
一夏「今から映像を送る」
束とナターシャは送られてきた映像を見る。
ナターシャ「特に変な感じはないけど・・・」
束「ナタル、それは違うと思うよ。壁を見て」
ナターシャ「壁?別に如何って事は・・・」
ナターシャは束の言った意味が解らずに首を傾げる。
一夏『別の部屋の映像と比べてみれば解る』
一夏から別の階層だが同じ間取りの部屋の映像が送られてきた。
ナターシャ「・・・ようやく解ったわ」
箒『一夏・・・大丈夫なのか?』
清香『・・・一夏』
ナターシャは映像を見比べ一夏の言っていたことを理解し、箒と清香は一夏の心配をしている。
一夏『あと1分位か・・・』
箒『如何いうことだ?』
一夏『今からこの部屋が密室ではなくなるんだ』
清香『熱水の噴出の事?』
清香は船外に出る前に一夏が見ていたデータの事を思い出し、問いかけると肯定の言葉が帰ってきた。
箒『熱水・・・?』
清香『多分熱水の噴出が原因で部屋に何か起こるんだと思う』
箒『・・・部屋が上下に移動する可能性が一番高いか・・・』
一夏『あぁ。そうでなけりゃ壁にあんな後は付かない』
一夏がそう言った途端大きな揺れが起こる。熱水の噴出が起こったのだ。
一夏『さて(ザッ)なる(ザザー)ら・・・』
箒『一夏?一夏!!ガァ!?』
束「箒ちゃん!?照明全部消して!」
ナターシャ「了解!」
そしていきなり一夏との通信が途絶えてしまった。
更に箒達にも鰐の様な機械獣、クロコダイバーO1の量産型CDO−1が一体襲い掛かるのだった。
清香『グッ・・・こんな時に・・・』
束「こんな時にだからこそかもね。通信を盗聴されていたのかも・・・」
彼女の言葉にはかなりの怒気が感じ取れる。何故気がつかなかったのかと自身に腹を立てている。
箒『ゲホッゲホッ!成程。一夏からの通信が途絶えて私達が動揺するのを待っていたのか・・・』
束「この距離なら問題ないけどいっくんとの距離は100m以上離れてる。多分タイタニックを挟んで反対側に
敵は居るね。それも狭い範囲に強力な妨害電波を発しながら」
CDO−1はまた箒と清香に向って攻撃してくる。慣れない水中戦を箒達は如何対処していくのだろうか。
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やっとこさ戦闘に入れる所まで来た・・・準備が長くて戦闘が短いんだよなぁ・・・ | ||
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