義輝記 雷雨の章 その弐拾四
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【 久秀の凶刃 の件 】 

 

? 洛陽 宮廷内 董仲穎私室 にて ?

 

長慶「…………正直、久秀と刃を交えたくない。 引く事は出来ないか『 無理よ! 』─────即答か! 」

 

久秀「当たり前よ? 颯馬が敬愛する『董仲穎』! まずは、その主君を殺し……自分の力不足を思い知らせるの!! 久秀の玩具で居た方が、どれだけ幸せだったか……教え込む為に!!! 」

 

長慶「なら、仕方無い!! 颯馬に取ってもそうだが、私や一存に取っても大事な主君!! 命がけで守護させてもらうぞ!!」

 

  カチャ!   スゥ────!

 

詠「月! 私の背中に隠れて!! ボクが月を守る!!」

 

月「詠ちゃん! 駄目!! お願いだから逃げて!!!」

 

 

 

久秀「………友情遊戯(ごっこ)ね。 あまりに滑稽過ぎて涙が出るわ。 これでも、続くのかしら?」 パチン!

 

   ────! ーーーー! ━━━━!

 

     ザッザッザッザッザッ!!

 

( 久秀が指を鳴らすと、光の輪が現れ十個現れ……そこより白装束が出現する。 剣を持って月に近付いて行く………! )

 

 

 

長慶「────くっ! 数が多い! 私にも一存並みの武があれば、奴らなど蹴散らせるものを!!!」グッグググ!

 

 

久秀「……長慶様……これが、久秀の最初で最後の情けです。 

 

『董卓』を久秀に渡して下さいな。 そうすれば、そこの軍師共々命だけは助けて差し上げましょう! もし、断れば……お分かりと思いますが…………」

 

ーーーーーーーーーーーーー

 

月「長慶さん! お願いします!! 私を久秀さんに引き渡して下さい! そして、詠ちゃんと二人で逃げてぇぇぇ!!」

 

詠「馬鹿言わないでぇ、月!! 何時も二人で居たじゃない!! 最後まで一緒よ!! 長慶! アンタは本来、関係無い者よ!? 

 

…………私達の事は、良いから……早く逃げなさい!!!」

 

 

ーーーーーーーーーーーー

 

 

( 長慶は、構えていた太刀を降ろすと、歩き出した………扉の反対方向に居る、月と詠の元へ……………… )

 

 

長慶「舐めて貰っては困る!! この三好長慶! 主君や同輩が苦難に合っているのを、みすみす横目で見ながら、逃走するような腰抜けでは無い!! 

 

月様、詠! 貴女方の行為は嬉しいが……私も日の本では名の知れた武士(もののふ)!! 死なば諸共ですよ……! それに、主君を置いて逃走などと《 弟達 》に知れたら、姉の私が叱られてしまいます!!」

 

久秀「…………そう、せっかくの情けも……これで、お終い!」

 

      パチン!   ダッダッダッダッ!!

 

     シャャャ─────────!!

 

( 久秀の指鳴りで、白装束達は動き出し、月達の周りを包囲した。 そして、手に煌めく剣を……頭上高く上げて、振り下ろした!!)

 

★☆☆

 

? 洛陽 南門 にて ?

 

順慶「……………もう、終わりですの? 鬼左近も弱くなったものね……」ウフフフフフフ

 

左近「クソオォォォォ──────────!!」ガクガク

 

( 順慶は、左近と対峙し数十打ち合うが、左近の体力が先に尽きる! 周りには白装束の兵が集まり、一斉に槍の刃を左近に向けた!! )

 

南軍兵「島様!! 今、救援に向かい『 馬鹿野郎!! それが、こいつらの策だ!! お前達が門を開ければ、一瞬で蹴散らされ中に突入される!! 絶対に開けるんじゃねぇ!!!』 ──そんなぁ!?」

 

順慶「素直に助けを求めなさい! 私は貴女と違い、鬼では無いから貴女も兵も助けて上げますわ。 でも、颯馬様の心を惑わす董卓は赦すわけには………いきませんの!!」

 

左近「はっ!! よく、言うぜ………。 月様は、我らの主。 主を見捨てる者は、この洛陽には………居ない!! 貴女、いやアンタは鬼では無くて、鬼以下………『鬼畜』になるんだろう……な」

 

順慶「鬼畜の意味は、佛教用語から出た『餓鬼畜生』が語源。 なんで私がそのような者になるのですか? 勉強不足ですわね?」

 

左近「………へぇ! その『心根』が、既にその世界に……入り込んでいるののが……気付かない………なんて…………」

 

順慶「貴女との問答も、昔から聞いていましたので…正直飽きましたわ!! サッサッと消えてくれないまし!!!」   バッ!!

 

( 順慶が手を上げると、白装束達が槍を構え直す。 左近は……覚悟を決めたのか、苦しげな息の中……静かに目を閉じる!! 

 

城壁の南軍兵達は、固唾を飲んで様子を見守った!! )

 

◇◆◇

 

【 華琳、雪蓮、蓮華の思い の件 】

 

? 洛陽より数里前 にて ?

 

颯馬「洛陽だ! 洛陽が見えてきた!! 三太夫! すぐに偵察を頼み!! 城門の具合、救援が必要な場所の指示を!! 後、援軍到来と曹孟徳達が一時味方である事の連絡を!!!」

 

三太夫「天城の旦那、やること多過ぎだぜ!! だが、了解! 配下の忍び達と行ってくるわ!」スッ!

 

華琳「私達はどう動けば良いの?」

 

颯馬「洛陽は、東西南北に四門の出入り口がある! 一番手強い将の部隊を俺達が受け持つ!! 曹孟徳達は、残り三門を目指せ!!」

 

華琳「私達を当てれない理由があるの? 救援に来たのなら、一番手強い所に当てて、その勇猛さを誇示した方が、得策だと思うけど…………?」

 

颯馬「本来なら…そう取りたい。 ………だが、今回は謎の軍勢! つまり、得体の知れない『俺達の関係者』が関わっている可能性がある!!」

 

華琳「───凪達から報告を受けた『 将 』の事ね! 確か、天城の仲間が対峙して、その後の状態は不明と報告受けている……」

 

颯馬「どちらも生きている! 俺自身が顛末を見届けたのだから!!」

 

華琳「!!!」

 

颯馬「だから、俺達が行く!! 曹孟徳達では……無用の被害が増えるからだ! わかったな!?」

 

華琳「────自分自身の力が、こんなに矮小だと思い知らせるなんて…………苦情だわ!!! 

 

────天城!! この戦が終わり互いが無事なら、貴方に私の真名を預けたい! 私は、これを機に……もっと力を付けたい!! 何者からにも、臣下や民や国を守りたいから!!! 」

 

颯馬「お互いに………無事ならばな!」

 

ーーーーーーーーーーーーー

 

? 同地点 にて ?

 

( 颯馬と華琳の話を、盗み聞きして……… )

 

蓮華「…………………あの曹孟徳が……………」

 

雪蓮「……曹孟徳は、自分の弱さを認め、それを克服するために、元敵対していた将に近付き学ぼうとする。 その姿勢、とても大事な事じゃないのかしら?」

 

蓮華「姉様! ……姉様は、『天城颯馬』を、どう思われますか?」

 

雪蓮「……そうねぇ、『家族』みたいな者? 強いて言えばそうなるのかな。 初めは……興味本位で接して話をしてみたの。 

 

天水で『天の御遣い』が降臨して、あの奇跡的勝利の夜戦を演出したんだって、冥琳から報告受けていたし。 

 

………で、期待して話せば……普通の男だった。 当たり障りの無い話に終始してね。 些かガッカリしたわよ。 その時までは……」 

 

蓮華「………その時……とは?」

 

雪蓮「私が母様を失った話をすると、急にボワァーとなって、キューとなって…………『 姉様!! 感情で話さないように!! 』 …あっ! ゴメンゴメン!! 」

 

雪蓮「……えっと、母様の話を颯馬にしたのよ、うん。 私が幼い時に亡くなった 『 姉様は、普通に戦場に出ていた気が……?』 チャチャを入れないの!! 私だって、偶には歳を気にするのよ!」

 

雪蓮「ゴホン!……って言ったら、颯馬の身体から急に『 覇気 』が溢れでて、真面目な顔になって……『 大変でしたね…… 』っと。その後、母様の話で盛り上がったわよ!!」

 

蓮華「………それで、キューの意味は? 『 言ってなかったかしら 』 えぇ、全然!!」

 

雪蓮「…颯馬が、母様の事で覇気を溢れさせた時に、瞳を見たのよ。 湖の水面に似た静かな瞳、だけど……水面下では、私の感情に似た『 焔 』を見たの。 戦を憎む、世を民を家族を守りたいと言う感情を………。 それを見て、ここがキューとしちゃったのよ(笑)」

 

蓮華「─────!」

 

雪蓮「──冥琳は、別の感情を持っているようだけど、概ね好意的なみたいよ? 後の皆は………………なんともねぇ」

 

蓮華「姉様! 姉様は『天城颯馬』を味方に……此方に引き込みたいと……そう考えて……?」

 

雪蓮「出来れば……だけど、今は駄目ね。 私達がもっと力を付けた時に動いてみるわ!!! 

 

それから…蓮華! 貴女には貴女なりのこだわりがあるはず。 貴女自身が『天城颯馬』を見極め、反対するなら、その意見を述べなさい!! 感情だけで動くのであれば、良い人材を登用出来ないわよ!」

 

蓮華「──! はい! わかりました!!」

 

◆◇◆

 

【 西涼からの援軍 にて 】

 

? 洛陽 南門 にて ?

 

  カッカッカッカッ!! ヒィヒィ───ン!!

 

??「少し……………待ちやがれぇぇぇ!!!」 ブ───ン!!

 

順慶「なっ!? 」

 

     ガキィィィィィィ─────────!!

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

     ズザザザアアァァァーーーーーーーー!!

 

鹿介「山中鹿介! 推参!! そこをのけぇぇいぃ──!!」

 

シュッン! シュバッ! シュバッ! シュバッ!

 

白装束「───────────!」ゴキャ!

 

白装束「…………………!?!?」グキィ!

 

白装束「ーーーーーーーーー!?」バキィ!

 

        ダッダッダッ!

 

義清「左近殿!! 気をしっかり持つのじゃ!!」

 

左近「よ、義…清殿!? 鹿介殿も……………!」

 

義清「早よぉ、この場より脱出するぞ!!!」

 

        ダッダッダッダッダッダッ! 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

順慶「誰ですの! 私の邪魔をしてくれます無粋な将は!?」

 

翠「あたしの名は、『馬 孟起』! 西涼太守『馬 寿成』の命により、反乱軍を討伐に推参した!!!」

 

順慶「まぁ!! この世界の英雄がまた一人! 私の更なる力を試す良い機会ですわね! 掛かっていらっしゃ『 さて! 退却!! 』 えっ!?!? 」

 

翠「アンタの強さは、鹿介や義清から聞いてるよ!! 一人で立ち向かう程、猪じゃ無いってことさ!!」

 

蒲公英「お姉様!! 退路は確保してあるから、早く! 早く!!」

 

翠「それじゃ! あばよ!! 」

 

順慶「ちょっ、ちょっと!? 

 

─────はっ! この感じは? 颯馬様が!! た、大変! 前は失礼な姿で対峙する事になったのですから、服装を整えて……御髪も……大丈夫のようね。 あらっ!? 頭のリボンが、曲がっていますわ? 早く直さなくては────────!!!」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

翠「ふぃ────! 凄まじい『 闘気 』を持つ将だったな!? 何かに気を取られていたから逃げれたが…………… 」

 

鹿介「孟起殿! 礼を申させて頂く!! 我らの仲間を救出できた事、感謝致す!!」

 

翠「いや! こちらも反乱軍討伐の援軍に、すぐに呼応出来なくて申し訳ない!! 羌族達の動向が著しかったから、すぐに駆けつけれなくて……。 仲間を救う手助けをしただけで、礼を言われても困るよ……」

 

蒲公英「本来の目的である、洛陽を包囲している『白い軍勢』を駆逐しなきゃ、蒲公英達は役目を果たしなんて言えないよぉ!!!」

 

   ザッザッザッーーーーー!!!

 

義清「鹿介殿!!! 三太夫殿から伝令が━━━━!!!!」

 

鹿介「義清殿! 客人の前『 兄者が! 兄者が!! 健在で、今こちらに向かっておると!!!』─────颯馬殿が!?!?」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

蒲公英「お姉様! お姉様!! 天水の『天の御遣い様』だって! 曹操配下の『天の御遣い』様と、どっちが男振りが良いかなぁ?」

 

翠「ばっ! 馬鹿ぁ!! そんな事、言ってる場合じゃないだろう! 今は洛陽を救い、皇帝陛下の御無事を確認するのが、私達の役目じゃないか!?」

 

蒲公英「えぇぇ!? お姉様、カタイ、カタイよぉ! だから、叔母様がお姉様が行き遅れないか、心配するんだよ─────!?」

 

翠「まっ、まさか、この援軍って……あたしの婿探しも役目に入っているなんて事、無いよなぁ!?!?」アタフタ アタフタ

 

蒲公英「まさかぁ! 勿論、洛陽救出が最重要だよ!! ……でもねぇ、機会があれば……お願いって、蒲公英、叔母様から頼まれたから〜〜」

 

翠「★◇×□☆●◇★♯!!」

 

 

◇◆◇

 

【 華蝶仮面、推参 の件 】

 

? 洛陽 宮廷内 董仲穎私室 にて ?

 

       ガキィィィィィィ─────ン!!

  

??「あらぁぁぁーーーーーん!! 『 漢女 』の柔肌に刃を当てるなんて、礼儀がなってないわよおぉぉぉぉぉ!!! それに、ムダ毛のお手入れは、毎日しているから、必要ないわよぉん!!!」

 

 

( 月と詠が二人で抱きしめ合い、その上に長慶が覆い被さる! )

 

( そして………その前に、華蝶の仮面を付けた『華蝶仮面二号』が、降りかかる剣の攻撃を素手で防御し………全て跳ね返していた!! )

 

月「あ、あれ? ─────!!!」

 

詠「い、痛く……!!! 何!? この変態!?」

 

長慶「むっ!? ──! この御仁は……!?」

 

華蝶仮面二号「喝つっっっっっ!! 誰が人の手で産み出された変態人造人間なのよぉん!!『 だ、誰も、そんな事言ってないわよぉ! 』 それにしても、間に合って良かったのねん──!!」

 

久秀「ふぅ〜ん、貴方が于吉達を邪魔する外史の管理者ちょ 『喝つっっっっっ! 』 ──なっ、なによ!! 貴方の名『 喝つっっっっっ! 私の名前は、貂蝉などという可憐な踊り子では無いわよぉん!! 華蝶仮面二号と呼ぶなさい!!! 』 ……はぁっ?」

 

華蝶仮面二号「私の名は、愛と正義の使者『華蝶仮面二号』! 董仲穎達を害しようとする輩に天誅を喰らわしてやるのよぉん!!」

 

久秀「訳の分からない者を名乗る理由が、分からないのだけど……? まぁ、久秀には関係無いわ! 今から、『これ』で死んで貰うから………!!」チャキッ!!

 

華蝶仮面二号「……『弩』? そんな物で、私が……」

 

久秀「勿論、殺せるとは思えないわよ。 貴方……? 外史の暗殺拳を操ると于吉より聞いてるわ? 

 

確か、矢を掴み、射手に向かい返してくると。 

 

ならば……狙う相手を董卓達にすればいいのよ。 傀儡(くぐつ)達にも、弩を持たせてあるし、目標も三人共別々。 

 

素直に当たれば、鏃に塗ってある毒により、苦しみながら死ねる。 

 

抵抗すれば、誰かに当たり、その者が苦しむ様を見ながら、後悔できるし………ね。 

 

この人数では、弩を射る前に叩き落とすことも、私を黙らせる事も出来ないわよ? 

 

傀儡には、既に命じてあるから、久秀の話が終わると……自動的に矢を放つ。 貴方の覚悟次第で、この惨劇が始まるか広がるかになるのよ!? 『華蝶仮面二号』!! 」

 

??「ふすふす、策に関してお見事ですが……管理者が一人だけと考えるのは、油断と言えましょう…久秀殿? 」

 

久秀「…………果心居士!? そう、貴女が関与していたためなの? 長慶様や数多の姫武将が、この世界に渡り導いたのは……?」

 

果心「全員ではありません……くつくつ。 三好殿、十河殿は此方がお連れしました……。 この時代に必要な人材、即ち、この世界を不定する者から守るために…………!!」

 

久秀「………能書きはいいわ! 私は、自分の『 玩具 』を取り戻すだけ! こんな世界、どうなっても……知らない!!!」サッ!

 

     シ──────ン!!

 

果心「……貴女の術は、解除しましたよ、ふすふす」

 

久秀「くっ!! なら………………!!」シュッ!

 

長慶「甘い!!」 シュン! カキィ──ン!

 

華蝶仮面二号「……よくも、そんな事で、皆の命を狙うなんてぇ! 漢女的制裁が必要ね! 『殺意の○動』発現!」キュピィ−ン!!

 

華蝶仮面二号は、片足立ちの構えになり、その体勢のまま、滑るように久秀に近付く!!!

 

    ゴオォォォォーーーーーーー!!

 

技の迫力、発動の早さに、動けず立ち止まる久秀!! 

 

久秀「……避け『 お許しを!! 』 キャッ!!」  ドン!

 

その時、月の部屋に置いて合った『葛籠(竹で編んだ箱)』から、人が飛び出し、久秀に体当たりを喰らわす!!

 

そこに、華蝶仮面二号が入り込み、割り込んだ者に技を仕掛けた!!

      

「───────────────!」

 

『──! ーー? ーー!! ━━!!!!』

 

「ーーー☆ーーー☆ーーーー☆ーーーー☆」

 

場面が、急に暗転し、華蝶仮面二号の複数の打撃音、当たる際の閃光、その者の悲鳴! が浮かんでは消え……元に場面に戻る。

 

気付けば、華蝶仮面二号の背中に『 漢女 』の文字が浮かび、少し経って消える。 そして、ガクッと片足を付いた!!

 

そして、足元には…………ぼろ雑巾の如くボロボロになった『 張譲 』が…………横たわっていた…………。

 

久秀「張譲!! 何で貴方が!!! 」

 

張譲「わ、儂の命は、既に余命少なく、最後は……久秀様に使いたかった。 久秀様、わ、儂の最後の願いを……聞き届けて、お逃げ下さい……!」

 

久秀「願い次第よ! 何? 」

 

張譲「わ、儂の顔に口付け『 踏めと言うことね! 』…えっ!?」

 

 ムギュッ!! 『 アアァァァ━━━!! 』 張譲 死亡…

 

久秀「………今回は、失敗に終わったから、久秀は消えるわ。 

 

だけど…覚えておきなさい! 

 

久秀は『玩具』を──『颯馬』を必ず……取り戻してみせると言う事を!!!!」

 

 

 

久秀は、自分の身体を翻すと……そのまま、空に消えた………。

 

 

 

★☆☆

 

華蝶仮面二号「………久々に、この技を使用したから、体力消耗したようね! じゃあ! 私もこれで!!」

 

月「 あ、ありがとう………ございます!! おば……ブンブン! 『華蝶仮面二号』さん!! 」

 

華蝶仮面二号「私は、月ちゃんが良い子にしていれば、何時でも助けにくるわぁん!! ではぁ!!!」ダッ!!

 

ーーーーーーーーーーーー

 

詠「ちょっと! 何、月の真名で呼ぶのよ!! 謝罪しなさい!!」

 

長慶「月様、お怪我は御座いませんか!? 今回は、申し訳ありません!! 早速、警備体制の強化を提案しなければ………!!! 」

 

月「わ、私の事は、大丈夫です!! それよりも、皇帝陛下や洛陽を守備する皆さんの援軍に向かわなけば!!」

 

果心「では、私は……皇帝陛下の元へ。 知らせが来ていないので、陛下達は、大丈夫だと思いますが……。 あと、その者の遺体も、邪魔でしょう、どこか他へ………。 ふすふす」スッ!

 

( 張譲の遺体も………消えた……………! )

 

 

長慶「では、詠殿! 私達は、洛陽守備の状況を確認しよう! 新しい伝令が入っているかもやしれん!!」

 

詠「そうね!? 行きましょう! じゃ、月? 何かあれば呼んで頂戴!!」ダッ!

 

   ダッダッダッダッダッダッダッダッダッダッ!

 

ーーーーーーーーーーーー

 

月「………ふぅ。 ここに飾ると、誰かに見られて、何か言われるかもしれない……『天城様の画』を外して、一端どこかに仕舞わなきゃ………よいしょ『 月━━━━━━━━!! 』 キャッ! 」

 

      バタン! ドタバタドタバタ メキョ!!

 

( 天城の絵画が月に踏まれ、天城の顔に靴痕が……… )

 

月「 あぁ!? ああぁぁぁ────!!! 」

 

     ダッダッダッダッダッダッ! バーン!!

 

詠「た、大変! 天城がぁ! 天城がぁぁぁ!!」

 

月「詠ちゃんの馬鹿ぁ! 『天城様』がぁ! 『天城様』がぁ!!」

 

詠「─────ゆ、月!? 」

 

月「え、詠ちゃんの───────馬鹿ぁぁぁぁぁぁぁ─────!!!」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

あとがき

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

 

来週、忙しくなりそうですので、急遽1日で仕上げてみました。

 

誤字脱字は、後程見ながら直します。 

 

投稿するとき、見てるんですが………物語作成後は、頭がショートしているせいか、誤字判明が遅くなるようです。

 

ご迷惑お掛けします。

 

華蝶仮面二号の最後の活躍だけは、虎牢関戦始まったときから決まっていたので、案外スムーズにできました。

 

また、よろしければ、読んで下さい。

 

説明
義輝記の続編です。 よろしければ読んで下さい。 3/30に色々修正しました。
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コメント
雪風様 コメントありがとうございます! お約束どおり二人のやり取り出してみました。 本来の久秀に比べれば、甘いのだろうなと思いますけど。(いた)
長慶の武士魂見事なり。(雪風)
禁玉⇒金球様 コメントありがとうございます! なんとか最後まで行かせたいなと思いますが、些か引っぱり過ぎですね。 虎牢関戦終了まで四十話以上とは。(いた)
↓金糸&銀糸「「ケジメつけんとのぅ、エンコ(一部チンコ)か片乳詰めんかい」」(仁義なき嘘)。どの様な結果になろうとも作者様に憑いて逝きます。(禁玉⇒金球)
作者は、まだ泊まり込みが無い分だけ楽です。 お体には、気を付けて下さい。 次の作品も、なるべく早く投稿する予定です。 仕事の休憩中も作成してます。 (いた)
禁玉⇒金球様 コメントありがとうございます! 今回、馬超、馬岱登場です。 次回で洛陽戦が終わり、その次で連合軍の裁判となります。 それなりの罰と策を考えていますが、納得されるかどうか……う〜ん。(いた)
お仕事も忙しそうですね、頑張りましょう、私も連日泊まりです。(禁玉⇒金球)
颯馬曰く「貴様ら逆賊にお情けでも挽回の機会なんぞ恵むか、勇猛さだと?、現状維持でおぼれ死ねフハハハ」、流石にこれはないでしょうがw。黄金翠が現れた、伏竜の軍「(しっ)錦馬超殿、あの白いのが二度の天の僭称した国賊でございます」、翠「おのれ反乱軍めが!!」、伏竜の軍「( ̄ー ̄)ニヤリッ」、私ならこうする。(禁玉⇒金球)
詠に関しては、全くの濡れ衣です。 それだけ錯乱していた………と、言うことですね。 次回から、徐々に新章に向かいたいと思います。 (いた)
naku様 コメントありがとうございます! 御遣いの名は、遠い所ほど取り消しが大変だという事で。 久秀は漢王朝からは居なくなりますが、名を代えて動き始めます。 華蝶仮面、名称どうしましょうね。 (いた)
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