九番目の熾天使・外伝 =蒼の物語 刻の幻影=
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CP第十五話  「己が願いは他が願い」

 

 

 

東地区・・・

 

其処ではたった二人で戦線を支えるカグラとバングが居た。

しかし、二人は現在満身創痍で、先程までは疲労だけであった。

それが何故こうなったか。

実に簡単な答えだ。それは。

 

 

 

 

「おとなしく武装解除しなさい。カグラ大佐。もうココは時空管理局が管理する事になっています。」

 

カグラ「随分と・・・・上からじゃねぇか・・・・・え?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

高町一尉殿。」

 

なのは。そう言われ、少し不愉快そうな顔をした。

そして、地面に降りると、再びカグラたちに言ったのだ。

 

なのは「もう一度言います。直ちに武装解除しなさい。この世界は私達時空管理局の勢力化になります。」

 

バング「何と・・・・・」

 

カグラ「・・・・それで勝ったつもりか?随分と餓鬼見たいな思考するんだな。管理局は。」

 

なのは「・・・・この制圧戦はまだ貴方達図書館には知られていない。今まで・・いや、今も解らない貴方達の情報能力が悪い。」

 

カグラ「・・・残念だが、帝は既にお見通しだぜ。その証拠に、そろそろだと思うが、ウチの衛士が部隊でココに来る。」

 

なのは「・・・・・・。」

 

カグラ「やる事は自分達の勤務先の防衛。大義名分が立ってるのは・・・俺達だぜ?」

 

カグラはそう言って事実を述べた。だが、なのはは無関心で、直ぐに笑みを浮かべたのだ。

そして、余りにも意外過ぎる一言を言ったのだ。

 

なのは「大丈夫ですよ。話せば解って退いてくれます。」

 

カグラ「・・・おいおい・・正気かよ・・・・・・」

 

なのは「正気ですよ。今までそうしてみんな解ってくれた。私の友達も、生徒も。だから、話せば解ってくれるのですよ。」

 

カグラ「・・・・・・話せば・・・・・・ね。」

 

なのは「そうです。だから・・・・・」

 

カグラ「だから・・・・・お前等に下れと?馬鹿言ってんじゃねぇ。そんなので済んだら・・・世界は戦争もしねーし、とっくに誰かに征服されてるわ!!」

 

余りにも自己中心的な答えに、カグラはついに怒った。

話せば解る。そんな事だったら人は戦争もしない。争いも無い。デバイスも、剣も。

何もかもだ。そんな事も解らず、話せば解る。そんな言葉にカグラは怒る事しか出来なかった。

 

 

しかし・・・

 

 

なのは「そうですね。だから・・・私達が征服します。」

 

カグラ「・・・・何だって・・・」

 

なのは「私達が、その誰かになるんです。そうすれば、いずれは争いの無い世界しか無い世の中が出来る。地球も。この世界も。」

 

カグラ「・・・・・・・・馬鹿言ってんじゃねえぞ・・・・まるでお前がその支配者じゃねぇか・・・・・・」

 

なのは「・・・違います。私は唯、誰も失いたくないんです。だから・・・」

 

カグラ「だから・・・・・・全てを管理する?阿呆か。」

 

なのは「・・・・・・・。」

 

カグラ「人ってのは何時かは死ぬ。失うもんだ。だからって全てを管理したとしても、どこかに綻びはある。いずれは平和は崩壊する。」

 

なのは「そんな事はない。私達がずっと管理し続ける。」

 

カグラ「無理だな。そういって全てを手に入れようとした者は絶対に潰える。お前は自分が神様になったとでも思ってんのか。」

 

なのは「・・・・・・・。」

 

カグラ「魔法だって、術式だって、完璧じゃない。それどころか「完璧」って存在は、この生きとし生ける世界には無いんだよ。絶対何処かに綻びがある。だから・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お前等の餓鬼みたいな夢は永遠に叶わないんだよ・・・!」

 

 

 

 

 

 

刹那。

 

 

 

 

 

ガシッ!

 

 

カグラ「っ!!」

 

バング「っ・・・・!」

 

なのははカグラにバインドをして、カグラの動きを完全に止めた。

そして、カートリッジを五個消費し、ゆっくりと歩いていったのだ。

 

なのは「もういい。カグラ=ムツキ。この世界は私達が管理します。貴方達、古い体制は邪魔なのです。」

 

カグラ「・・本性出したな、悪魔さんよ・・・・・」

 

なのは「・・・・・・・・・。」

 

カグラの言葉が彼女の逆鱗に触れたのか、巨大な魔力が一気に収束されていたのだ。

明らかにカグラの息の根を止める気である。

いや、それどころか、バング諸共全て消す気である。

 

なのは「スターライトォォォォォ・・・・・・・・・・・」

 

バング「くっ・・・・・」

 

カグラ「・・・・・・。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だが、その時である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「バングさんッ!!」

 

 

バング「っ・・・・」

 

 

 

 

 

 

蒼い一閃がなのはのデバイスに直撃し、なのはは思わず手を放してしまったのだ。

 

なのは「っ・・・・・今の声・・・・・・」

 

シグナム「真逆・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そう。其処には、一人の青髪の少女が右腕にリボルバータイプのグローブを付けて、バング達の前に立っていたのだ。

 

なのは「嘘っ・・・・・・・・・・・スバル・・・・!?」

 

 

スバルはなのはにそう呼ばれるが、直ぐに後ろに居るバング達の安否を気遣ったのだ。

 

スバル「大丈夫ですか、バングさん、カグラさんッ!?」

 

バング「なっ・・・・スバル!?」

 

カグラ「お前、北地区に居た筈じゃ・・・・・・」

 

スバル「話は後です!今は・・・・・・!」

 

そう言うと彼女はなのはに顔を向け、睨み付けたのだ。

どうしてこうなったかと内心驚くなのはであったが、取り合えずの喜び等を口にするのだった。

 

なのは「スバル・・・・・無事だったんだね・・・・!」

 

スバル「・・・・・・・・・・。」

 

なのは「けど・・・・どうして・・・・?どうして、彼等に・・・・・・」

 

スバル「・・・・・なら・・どうして、わざわざこの街を焼くのですか。」

 

質問に質問で返したスバル。今までそんな事が、「彼女が反論した事が無かった」のに驚きを隠せなかった。まさか彼等に洗脳でもされたのかと思い、なのははスバルに答えと共に質問を再び投げたのだ。

 

なのは「それは、この世界を管理する為だよ。なのに、どうしてスバルが、彼等の味方をするの?」

 

 

スバル「・・・・・・・・・守りたいからです。この人達を。見ず知らずの・・・ましてや、敵である私を・・・このワダツミの人達は温かく迎えてくれた。だから・・・」

 

なのは「・・敵だからこそ、優しくして情報を聞き出すって事を考え無かったの?」

 

スバル「・・・それは無いですよ。仮に知ったとして・・・勝てると思います?」

 

なのは「勝てる・・・・かも知れないよ。イカルガ残党が持つ事象兵器で。」

 

スバル「事象兵器・・・!?」

 

カグラ(コイツ・・・・シシガミの釘について知ってやがるのか・・・・・って事は・・・・・)

 

 

管理局がワダツミに侵攻した理由。それは、この世界を管理する為の足掛かり。そして、アンチアークエネミーである五十五寸釘。つまり、バングの釘を奪取する事が目的であると言う事に気づいたカグラ。

 

カグラ「・・・・・なるほど、狙いは五十五寸釘か。」

 

スバル「っ・・・けど、それって確か・・・・・」

 

カグラ「確かに、シシガミにはイカルガ再建の証って言ったが・・・実際にゃもう一つの意味を持つ代物だ。事象兵器・・・・それがこれだ。」

 

なのは「そう。それ回収すれば、残りの事象兵器も自ずと現れる。それを全て私達が倒し、管理します。」

 

カグラ「・・・・・・残念だが、唯の人間には扱えない代物だ。お前でも無理だ。」

 

なのは「大丈夫ですよ。絶対に。それよりも・・・・スバル。もうそっちに居る理由は聞かないよ。けど、ティアナは・・・・何処?」

 

スバル「っ・・・・・・・・知らない。私とティアを別行動にさせたのは・・・他でもない、貴方でしょ。」

 

 

なのは「・・・・・そう。なら、仕方ないわ。スバル=ナカジマ。貴方を管理局反逆罪で逮捕します。」

 

カグラ「っ・・・!来るぜ、嬢ちゃん!」

 

スバル「・・・・はいッ!!」

 

刹那。スバルは臨戦態勢を取り、彼女の前には多くの局員とシグナムが居た。

戦力比は一対十を軽く越す。だが、それでもスバルは退く事は考えなかったのだ。

 

カグラ(急げ!でないと、こりゃ俺達もやべぇぞ!)

 

 

 

 

 

 

 

そして。一斉に局員達が攻撃を始め、魔力弾が全てスバルにへと一直線に飛んでいった。

しかし、スバルはそれをローラーシューズを駆使して軽々と回避したのだ。

 

スバル「行くよ・・・マッハキャリバーッ!!」

 

マッハ『レディ。』

 

ローラーシューズは回り始める。スバルはその勢いを殺さず、逆に利用して自分のスピードを上げる。其処に、なのはのスフィアが攻撃をするが、スピードに追いつけず、全て地面に当たっていたのだ。

 

なのは「っ・・・・・!」

 

スバル「いっくぞぉぉぉぉぉぉぉお!!!」

 

更に、勢いを付けてスバルは局員達に接近していく。そして、身を屈め、右腕を構えると一気にストレートを放つ。その威力は以前の倍以上で局員達が数人重なって吹き飛ばされたのだ。

 

シグナム「なっ・・・・?!」

 

なのは「・・・・・・・!」

 

シグナム「チッ・・・・紫電いっ・・・・・」

 

スバル「ペルセウス・ブレイクッ!!」

 

シグナムが攻撃をしようとした瞬間。スバルは僅かにブーストし、シグナムとの距離を詰めた。そして、懐に入り、発勁を繰り出したのだ。

それにより、シグナムは飛ばされはしなかったが、逆に体中にダメージが響いたのだ。

 

シグナム「ごっ・・・!?」

 

スバル「まだまだぁ!!」

 

其処から、張り手で押し出すと、再びブーストで距離を詰め、発勁で足を止める。そして。

 

スバル「レイジング・ブレイブッ!!」

 

右ストレートがシグナムの腹に直撃。其処からカートリッジを一個消費し、膨大な魔力を弾丸として更に攻撃として加えたのだ。それにより、シグナムは腹にもう一撃喰らい、大ダメージを負うのだった。

 

シグナム「なっ・・・・・・!?」

 

カグラ(なるほど・・・膨大なエネルギーを濃縮したカートリッジをそのまま攻撃のエネルギーに転換して、それを二撃目にしたか・・・・・正にリボルバーの攻撃か。)

 

シグナム「っ・・・・!」

 

思いもよらない攻撃にシグナムは距離を取る。

そして、其処から反撃をしようとするのだが、なのはに止められたのだ。

 

なのは「シグナムさん。後は私がします。」

 

シグナム「・・・・いいのか?」

 

なのは「良いも何も・・・・あの子の目を覚まさせるのは私の役割です。」

 

スバル「っ・・・・・・!」

 

なのははそう言い、シグナムの前に出る。覇気を感じ、その覇気が相手をも呑み込みそうな感じであるというのをスバルは肌で感じていた。

 

あの時の感覚だ。

自分の教えた事を実行しなかった二人に攻撃をした、あの時の感覚だ。

非殺傷だから死にはしない。唯それだけの事で一歩間違えれば精神を崩壊されるかもしれなかった事を平然とした。

 

 

 

 

だから何だ。

 

 

自分の言う事が絶対なのか。

 

他人の言う事は間違いなのか。

 

それで言い訳は無い。

 

 

 

 

 

 

スバル「私は・・・私達はもう・・・・・貴方の駒ではない・・・・・・!」

 

そう思ったスバルの口からは自分でも考えもしなかった事を口に出していたのだ。

自然と身体に力が入る。恐怖ではない。立ち向かう勇気だ。

しかし、正面を見れば、殺気と冷気。そして、自身の周りを支配すると言う気が、彼女から漏れていたのだ。

 

なのは「・・・・・頭、冷やそうか。スバル。」

 

 

 

 

 

刹那。バスターがスバルに襲い掛かる。

それを間一髪で回避し、僅かに自分が居た場所を見る。

其処は地面がえぐれ、唯無残な後しかなかったのだ。

 

スバル「っ・・・・!」

 

バインドで拘束しようとするなのは。しかし、空中で壁を蹴る様にして回避し、バック中をする。地面に着地すると、そのままなのはにゼロ距離に持ち込もうとする。

 

スバル(相手は遠距離と中距離特化。なら、間合いを詰めれば・・・・・!!)

 

しかし、それが彼女の過ちであった。

 

 

 

 

 

 

ガシッ!!

 

 

スバル「っ!?」

 

マッハ『トラップ式のバインドです!』

 

スバル(しまっ・・・・・!?)

 

いつの間にか仕掛けられていたバインド。十分な距離を詰められず、なのはと十メートル程の所でスバルは足止めされてしまったのだ。其処から更に、全身にバインドを掛けられ、動きを完全に止められた。

 

カグラ「っ・・・!!」

 

 

なのは「スバル。頭を冷やして。そして、私の下に・・・・・」

 

狂気の笑み。それと共にディバインバスターを構えるなのは。

非殺傷なんて甘い事はしない。殺傷設定だ。

 

スバル「っ・・・!!」

 

マッハ『殺傷設定の解除を確認・・!』

 

カグラ「殺す気かよッ!!」

 

 

なのは「大丈夫。全て忘れて・・・もう一度・・・・・・私達の所に・・・・・・」

 

 

スバル「っ・・・!!」

 

 

 

 

そういってなのははスバルに対し、ディバインバスターを放った。

スバルは何とか抜け出そうとするが、抜け出せず、そのまま受けてしまうのかと思った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だが。

 

 

 

 

 

 

スバル「・・・・・・?」

 

ディバインバスターはスバルには直撃しなかった。

恐る恐る前を見ると其処には・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

バング「ぬ・・・・ぬうっ・・・・・・・・」

 

バングが一人、盾となって立っていたのだ。

 

カグラ「シシガミッ!?」

 

スバル(バング・・さん!?)

 

 

なのは「・・・・なんですか。まだ動けたのですね。」

 

バング「・・・・・・・笑止。」

 

なのは「・・・・・・・良いでしょう。貴方も逮捕します。イカルガ残党の頭領を捕らえれば、自然と彼等も私達の味方になる筈です。」

 

バング「・・・・・・・・笑止・・・笑止でござるよ・・・・・・・カカカカカッ・・・・」

 

 

すると。バングは突如笑い始めたのだ。

それにはその場に居た全員が驚き、なのはは冷たい目でバングを見ていた。

 

 

なのは「何が可笑しいのですか。」

 

バング「可笑しいも何も・・・・・貴殿のその言葉全てでござるよ・・・・・」

 

なのは「・・・・・そんな事は無いですよ。貴方と言う嘘の塊を無くせば、みんな正気に戻ります。そして、彼等は私達に協力を・・・」

 

バング「笑止ッ!!」

 

なのは「・・・・・・。」

 

 

バング「我がイカルガの民達は、今はココに亡き殿に信頼を持つ。貴様等の様な偽善ばかりを並べる者達に・・・信頼など片腹痛い・・・!」

 

なのは「・・・・・・。」

 

バング「そして・・・・!自分の教え子に対し体罰とばかりに攻撃をする・・・・・そんな奴は・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

人の上に立つ等と片腹痛くてしょうが無いわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

バングの顔は獅子の様に怒りの表情であった。

それには局員達も怯えていた。シグナムは怯えはしなかったが、少したじろいでいたのだ。

だが、なのはは唯一人。無関心な顔だったのだ。

 

なのは「それが何です。」

 

バング「・・・・・・・・・。」

 

なのは「言いつけを守らない赤子には罰は必要です。それを私はしているだけですよ。」

 

バング「それを、おぬしが神のようにしているから・・・彼女たちは離れた。自分の言う事を聞かない奴には罰を?まるで子供の言い訳でござるな。」

 

なのは「黙れ。」

 

刹那。なのははバングに砲撃を放った。

スバルはそれを庇おうとするのだが、体力がある程度回復したカグラが、スバルと共に後ろに退いたのだ。

 

スバル「っ!?何を・・・!!」

 

カグラ「アイツの覚悟を無駄にするなって事だ!」

 

スバル「でも・・・・でもぉっ!!」

 

 

なのは「貴方に何が解るのですか。唯の忍に。」

 

バング「拙者が唯の忍なら。おぬしは唯の魔導師でござるよ。いや・・・唯の魔導師では少し贅沢か。そうだな・・・・・

 

 

 

 

 

 

おぬしは自分の欲が膨れ上がった、唯の子供・・・否、外道でござる・・・・・!」

 

 

 

 

ドウッ!!

 

 

 

二発目の砲撃が放たれる。だが、それでもバングは倒れない。

いい加減に苛立ってきたなのははカートリッジを三つ消費した。

 

なのは「・・・・・もう良いですよ。貴方の自論なんて。邪魔以外に何者でもないですから。」

 

バング「・・・・・・・。」

 

 

 

 

 

そして。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なのは「死ね。」

 

 

ゴウッ!!

 

 

なのはは砲撃を放ったのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「コキュートス・ウェーブッ!!」

 

 

 

 

 

しかし。その一撃はバングに届かず。氷の波に防がれたのだ。更に。

 

 

 

 

「2.Beat”ツイン・ランス”ッ!!」

 

二本の槍状の攻撃がなのはのデバイスに直撃し、音と共に壊れたのだ。

驚くなのはだったが、直ぐにデバイスを掴み、リペアをしようとするのだが・・・

 

なのは「っ!?リペ・・・」

 

 

「弐の太刀 荒鷹の鋭牙」

 

荒々しい二つの衝撃波がデバイスを弾き、なのはから少し遠い所に落ちたのだ。

 

シグナム「っ・・・援軍!?」

 

 

 

そう。バング達の前にはアルトと鈴羽が立っており、それぞれ槍と棍を構えていたのだ。

 

なのは「っ・・・・・。」

 

アルト「大丈夫かよ、大将。」

 

バング「っ・・・おぬしは・・・・」

 

鈴羽「一応は間に合ったね。後は・・・!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お前等を止めるだけだぜ、なのは。」

 

 

 

なのは「えっ・・・・・!?」

 

アルトたちの隣にはロキが立っており、その反対側には朱音が立っていたのだ。

更に、スバルを追っていたライチ達も到着し、急にその場に数が増えたのだ。

 

カグラ「おいおい・・・・・」

 

マコト「大丈夫、カグラさん?」

 

カグラ「俺はな。しっかし、イキナリ大円団だな。オマケに色っぽい姉ちゃんも・・・」

 

朱音「セクハラで斬られるか?」

 

カグラ「・・・・ご冗談を。」

 

 

 

なのは「っ・・・・キリヤ・・・・君・・・・」

 

ロキ「・・・聴かせて貰ったぜ、お前の意思。そんなんじゃ・・・戻ってくる気は失せる一方だ。」

 

なのは「・・・・・・・・・ッ。」

 

朱音「人、それを自己中心的って言うんだ。仕方あるまい。」

 

アルト「全くだぜ。まるで自分が勇者か何かだと思ってんじゃねえかって口ぶりだしな。」

 

鈴羽「それは・・・・・今回は流石にピンポイントかな。」

 

 

 

次第に劣勢だと気づくなのは達。其処に、更にテイガーやBlaz達までも姿を現したのだ。

 

Blaz「おーおー・・・来てみりゃすげぇ事になってんなオイ。」

 

シグナム「っ・・・死神ッ!」

 

Blaz「そろそろ観念した方が良いんじゃねえか?後ろからバッサリ逝かれるぜ。」

 

シグナム「・・・・・?」

 

 

Blazがそう言うと後ろから衛士の部隊が押し寄せ、局員達と戦いを始めたのだ。

数は局員側ではなく、衛士たちが勝っており、管理局の部隊は劣勢に立たされたのだ。

 

「た・・・高町一尉、どうしますか?!」

 

なのは「っ・・・・・・・くっ!」

 

 

刹那。戦局が悪いと判断したなのははデバイスを拾い上げ、部隊と共に転移したのだ。

それを見て、その場に居た全員は一安心し、戦闘体勢を解除したのだ。

 

 

アルト「・・・・ふうっ・・・・帰ったか。」

 

Blaz「の様だな。」

 

テイガー「他の地区の部隊も撤退した様だ。どうやら、戦闘は我々の勝利の様だな。」

 

アルト「我々って・・・あたし等途中参戦だろうが・・・・・」

 

ラグナ「気にすんな。特に、今はな・・・・・・」

 

 

スバル「・・・・・・・。」

 

カグラ「・・・・退いたか・・・・」

 

マコト「全く・・・迷惑な事この上ないですね・・・・」

 

カグラ「そうだな。シシガミ。」

 

 

バング「・・・・・・・・・。」

 

カグラ「シシガミ?」

 

マコト「バングさん?」

 

ライチ「バングさん・・・・真逆ッ!」

 

 

すると。バングは音と共に倒れ、それを近くに居たカグラとアルトが支えた。

バングは意識を失っており、ライチは直ぐにバングの元によって容態を見たのだ。

 

ライチ「っ・・・・今すぐ治療しないと・・・!」

 

スバル「う・・・・嘘ッ・・・・・・バングさんっ!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

西地区・・・

 

 

一方で、西側では、戦いが終わったと見て、ZEROとアズラエルが距離を取ったのだ。

 

ZERO「チッ・・・・時間か。」

 

アズラエル「・・・・・チッ。」

 

 

デルタ「なっ・・・・どうしたんだ!?」

 

げんぶ「戦闘意思が・・・・・?」

 

 

すると。ZERO達の足元に魔法陣が展開され、ZERO達は転移しようとしていたのだ。

 

aws「っ・・・まさか、転移か!」

 

支配人「おいおい・・・勝手に来て勝手に帰るのかよ・・・・・」

 

ZERO「ああ。お前等を喰うのはまた今度だ。そん時にゃ・・・・絶対、お前等を喰らう・・・・!!」

 

ZEROはそう言うとアズラエルと共に転移し、その場から居なくなったのだ。

それを見て、デルタ達は息を吐くと、戦闘体勢を解き、地面にへたったのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こうして。時空管理局によるワダツミ制圧作戦は失敗した。

しかし、イカルガの忍軍も被害は甚大で双方に多くの被害が出たのだった。

 

 

 

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オマケ。

 

ワダツミ制圧戦、戦闘結果。

 

勝敗 イカルガ忍軍及び外部協力者の勝利。

 

被害 管理局:人員八万減少  忍軍:三千人負傷及び、バング重傷

 

市街地全域に被害が及び、忍軍も善戦するが、圧倒的数とエースに押され、最後は旅団メンバー達の協力で一応の勝利を得た。しかし、バングは負傷し、忍軍は多くの負傷者を出したのだった。

対し、管理局側も四分の一を奪われ、被害も多く。更にはこの一件が全て図書館側に知られていたという事で帝による直接の抗議が行われるのだった。

 

 

 

 

 

説明
ワダツミ戦、決着ッ!!

イメージソング

OP2「BLUE SANCTION」 BLAZBLUE -CHRONOPHANTASMA- より
ED2「W-B-X 〜W-Boiled Extreme〜」 仮面ライダーW より
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コメント
もっと早くプレリュー島が陥落していたら・・・・・この場所からもB29の大軍が日本の空に侵攻してきたかもしれないのです・・・・・・おぉ、恐ろしい(デルタ)
今でも、プレリュー島にはそんな日本軍の有志を讃え、かのC.W.ニミッツが彼らを讃えるの石碑を建てています、ちなみ米軍はこのペリリュー島制圧したあとはB29の出撃拠点にする計画があったようです、余りに日本軍が粘ったので米軍マッカーサーがそこにいた主力部隊を別の戦場に移動させた上に拠点化を諦めたんです(デルタ)
へぇ・・・・・・勉強になります・・・・・自分、日本史は強いですけど、世界史は少し苦手で・・・(Blaz)
プレリュー島の戦い:日本と親密な関係にあるパラオ共和国の観光地、プレリュー島にてアメリカ軍4万2千と日本軍守備隊2万4千が激突、結果日本軍は全滅したが米軍の上陸を2度も阻止、さらに3日で制圧できると高をくくっていた米軍相手に70日以上戦い抜き大損害を与えた(デルタ)
プロホロフカ戦車戦:ソ連プロホロフカにてドイツ軍50万とソ連軍100万が激突、圧倒的劣勢だったドイツ軍は戦車用の落とし穴などあらゆる策を行い勝利をもぎ取った、しかし、部隊は壊滅し包囲網が完成しつつあったこともあり、ドイツ軍は強行突破し撤退、後にゼーロウ高地の戦いにつながる(デルタ)
・・・・・?(Blaz)
管理局VSワダツミ防衛連合軍の戦い見てて思ったこと・・・・・・これ、なんてプロホロフカ?これ、なんてペリリュー島の戦い?(デルタ)
ああ・・・マジで今回そうでしたね・・・w(Blaz)
ピンチ駆けつけることに定評がある俺が通りますよっと(キリヤ)
竜神丸:あ。それからパラレルストーリーにするので。大丈夫です。最悪、確率事象と言って置けば万事解決ですし。(Blaz)
うぅ〜む…(完全にIF展開の物語になってるな……管理局の“行く末”も違うし、旅団メンバーの“結末”なんて特に…)(竜神丸)
※次元連結システム:並行世界の機体が無事ならコックピットが消し飛ばされようが再生(パイロットも)する。バリア効果あり。  間接攻撃無効:蹴る殴る切るといった直接攻撃以外のダメージを食らわない ビーム吸収:ビーム属性及びそれに類するものを吸収しそのダメージに応じて機体ダメージを回復。 湾曲フィールド:あらゆる属性の攻撃によるダメージを半減する(Unknown)
げんぶさん!ナノライマーと戦うならゼオライマー(次元連結システム)やネオ・グランゾン(間接攻撃無効&ビーム吸収&湾曲フィールド持ち)で行かないと!(Unknown)
ステンバーイ、ステンバーイ… ※Θ※(無意識ながらも何かを感じ、カグラに対して自立型ビットマンに狙撃するよう命令)(Unknown)
…僕は何をしてるんでしょうね…(ディアーリーズ)
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