TOS×恋姫無双 第二話 クラトス、共に歩む者と出会う事
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「決まったかしらん?ご主人さまぁ?」

 

「顔を寄せるな、眩暈がしてきた。」

 

「ひどいっ!ひどいわご主人様ったら・・・いや、負けちゃダメよあたし!これは試練・・・そう!ご主人様との愛を育む為の試練なのよっ!」

 

さっきからずっとこの調子なのでさっさと決めてしまってとりあえずこの化け物から離れてくれようか、という事を本気で考え始めていた。

 

しかしこれは三国志という物語を読んで様々な思いを馳せてきたクラトスにとってはまたとないチャンスでもあった。

 

過去の自分との共通点がある者達と一緒に歩んでみたい・・・そう考えたクラトスはここから早く去ってしまおうと訴える本能と戦いながらも、まだ残っている冷静な部分で誰と歩んで行きたいのかを考えてみる。

 

「(劉備・・・)」

 

劉備。黄巾の乱の最中、関羽、張飛らと共に腐敗しきった漢王朝を正すために立ち上がった正義の者。

 

「(曹操・・・)」

 

曹操。治世の能臣、乱世の奸雄と呼ばれ己が覇道を一心不乱に目指した者。

 

「(孫策・・・)」

 

孫策。江東の小覇王と人々から称され、先代の孫堅の意思を継ぎ残った家族を纏め、立ち上がった者。

 

「(私は・・・)」

 

クラトスは自分の中であるイメージを浮かべていた。

 

三国志を読んでいる時に何度も何度も思いを馳せてきたあの感情を。

 

自分と似通っている者達と共に道を歩んでいくイメージを徐々に形にした。

 

「・・・決めたぞ。」

 

「あら〜決まったのねん?で、どこどこどこ?どこなのよん?」

 

くねくねしながら近寄ってくる筋肉達磨は正直精神衛生上問題があったが、なんとかこらえて自分が共に歩んでいく者の名を口にした。

 

「私は、----と共に道を歩む。」

 

「そう・・・わかったわ。早速貴方を外史に連れて行き・・・たいのは山々なんだけど、ここであたしから一つプレゼントがあるわぁ〜。」

 

「・・・何だ、さっさと渡せ。」

 

「今渡すから・・・。フンッ・・・ぬぅぅぅあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

 

「!!」

 

いきなり筋肉達磨は腰を低くして力を溜め・・・たかと思えばいきなり腰を振り出した。

 

「せあぁぁぁっ!!ふんぬぅぅぅぅぅぅぅ!!!!」

 

「うっ・・・。」

 

こんな事想像して欲しくないがあえて苦しみを共有する身としては想像してもらいたい。

 

ヒモパン一丁で禿げているが何故かもみあげで三つ編みをしている気味の悪い男がいきなり腰を振り始めた姿を------

 

「むっ!?」

 

しかも腰を振っている位置から段々と赤みを帯びた棒のような物体が現れ始めた。

 

「・・・?何か見覚えが・・・まさかっ!?」

 

「はぁぁぁぁ・・・ふぅっ、おまたせご主人さまぁ。できたわよ(はぁと)」

 

と、清々しい(クラトスとってはそうは思えないが)汗を流しながら持っているのは一振りの赤みを帯びた片手剣だった。

 

クラトスにはその剣に見覚えがあった。何故なら息子に託すまで自分の愛刀として使ってきた魔剣、フランヴェルジュだったからだ。

 

「何故・・・この剣が出てきた?」

 

「私が生成したのよぉ。劣化版だけど、威力は保障するわぁ。」

 

「そんなできるはずも無い事を・・・貴様は一体何者だ?」

 

「あたしは貂蝉。それ以上でもそれ以下でもない・・・ただ、外史の行く末を見守るだけの傍観者・・・。それだけよん。」

 

「・・・フ、そうか・・・。」

 

「一つ注意事項があるわ。ご主人様の世界にあるマナというエネルギーはあちらの世界には無い事を覚えておいて。ご主人様の使える魔術というものは限定される事になると思うわ。」

 

「マナが・・・ないだと?考えられぬな・・・。」

 

「ご主人様のいた世界は特別なのよぅ。とにかく、簡単な魔術だからといっても使いすぎは身を滅ぼす事になるわ。だから気をつけてねん。」

 

「承知した。他には何か無いのか?」

 

「そうねぇ・・・死なないように頑張んなさい?」

 

「・・・フ、言われずとも。」

 

「じゃ、外史の扉を開くわ・・・。ふんぬぅぅぅぅぅぅぅ!!!!」

 

バチッ!バチバチバチバチ・・・!!

 

貂蝉がこの世の物とは思えない咆哮で空間を捻じ曲げた。

 

しかしそんな事には目もくれず、クラトスはただ静かに外史への扉が開くのを見ていた。

 

「今よ!扉が閉まらないうちに早く行きなさい!」

 

「承知した!・・・世話になったな。」

 

と、彼らしい礼の言葉を一言言い残してクラトスは外史の扉の中へ入っていった。

 

クラトスが扉に入ってしばらくして・・・

 

「・・・頑張んなさい。外史の無限の可能性、貴方の思うように象りなさい・・・。」

 

貂蝉は自分一人しかいなくなってしまった空間でそう呟いた。

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クラトスが外史の扉を抜けたのとほぼ同時刻。

 

一人の少女が空を見上げていた。

 

「(見てなさい、腐りきった官軍共よ・・・私が必ず天下を掴みとって・・・)」

 

そう思考をめぐらせていたその時だった。

 

「あれは・・・流れ星?」

 

「----様!出立の準備が整いました!」

 

「・・・?」

 

と、長い黒髪を靡かせながら報告する少女がいたが空を見上げてている少女は気づかなかった。

 

「----様?どうかなさいましたか?」

 

黒髪の少女がそう報告したのにも関わらず反応しなかったのを見たのか、水色の髪をしたもう一人の少女がそう尋ねた。

 

「今・・・流れ星が見えたのよ。」

 

「流れ星・・・ですか?こんな昼間に?」

 

「あまり吉兆とは言えませんね・・・出立を伸ばしましょうか?」

 

「吉と出るか凶と出るのかは己次第よ。予定通り、出立するわ。」

 

「承知いたしました。」

 

「総員、騎乗!騎乗ッ!!」

 

黒髪の少女がそう言うと大人数の者達が一斉に馬に乗った。

 

「無知な悪党どもに奪われた貴重な遺産、なんとしても取り戻すわよ・・・出撃!」

 

空を見上げていた少女が号令を掛けた瞬間、馬に乗った者達が一斉に我先駆けんとばかりに走り出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、クラトスはというと。

 

あの扉を潜り抜けた瞬間、自分の視える世界が急転した。

 

上には雲・・・なのだがその距離がいわゆる目と鼻の先というものだった。

 

「(・・・まさかっ!?)」

 

と思い下を見てみれば予想通り、下には広大な大地が広がっていた。

 

・・・つまりこの状況は。

 

「落ちているということかっ!!」

 

気づいた頃には落ちる速度はどんどん上がっていき、あと少しで地上にダイブしてしまう。

 

「(----と同じ道を共に歩むと決めたいうのにこんな所で死んでたまるかっ!)」

 

クラトスは自らに生えている翼をだし飛ぶ・・・という試みを行った。・・・が。

 

「(くっ・・・落ちる速度が速すぎる!)」

 

落下速度が速く、重力加速度が増している今では少し勢いを殺す程度が精一杯だった。

 

「(まずい・・・落ちるっ!!)」

 

そう思ったクラトスだったが、奇跡など起きるはずもなく----

 

ズドーン!!!!

 

落ちてしまった。

 

「・・・・・・・・・くっ・・・」

 

だが、少し勢いを殺していた甲斐あってか、クラトスは生きていた。

 

「(あの筋肉達磨・・・いつか切ってやる・・・)」

 

彼らしくも無いことを考えていたが、自分は無事と分かったので胸を撫で下ろす。

 

「とりあえず・・・到達したのか?」

 

全身の痛みに思わず顔が歪んでしまうが幸い目立った怪我は無く、声も出るようだ。

 

体も動けるということでまずは立ち上った。

 

「・・・!」

 

立ち上がって周りを見ると、そこには。

 

落下していた時にも見たが、広大な土地が果てしなく広がっていた。

 

「あの扉を・・・まさかこのような場所に繋がっていたのか・・・」

 

正直に驚きを隠せないクラトスだった。

 

「しかし、ここはいったいどこだ・・・?」

 

そう呟いたのだが、見渡す限りでは人がいる気配は全く無い。

 

とりあえず歩こうか、そう思ったクラトスだったが。

 

「おう、アンタ。いい服着てんじゃねえか。」

 

「!!」

 

独り言以外の声がしたのはその時だった。

 

「・・・・・・・・・何だ貴様らは?」

 

声を掛けてきたのかは三人組の男達だった。

 

「(普通の人間のようだが・・・?)」

 

クラトスには普通に見えたが、その者達の着ている服が鎧の様な服というか、少なくともこのような格好をしている者は見たことが無かった。

 

「・・・おいおい、人が倒れてるから助けてやろうと思ったのによぉ。何だとは何だよ?」

 

「む・・・それはすまなかった・・・。少し尋ねたいことがあるのだが・・・。」

 

「何だよ?」

 

「ここは一体どこだか分かるか?」

 

「・・・はぁ?」

 

何を言っているのか、と言っている様な言い草で三人組の中でも小柄な男が言った。

 

「・・・?」

 

「アニキィ、こいつ相当バカじゃないんすか?こんな場所が分からないんだから。」

 

「ああ・・・俺もそう思っていたところだ。」

 

クラトスの言葉に何やらガッカリしたのか、リーダー格の男と小柄な男は何か話し始めた。

 

「・・・私の言った言葉が分からない・・・という事なのか?」

 

「それはこっちが聞きたいぜ。アンタ、俺達の言ってる事ちゃんと分かるよなぁ?」

 

「ああ、分かっている。とりあえず、言葉は通じてる様なのは確かだ。」

 

「そうかそうか。なら分かったついでに・・・」

 

スラン、という音と共に刀を出し、クラトスの喉に刀を突きつけた。

 

「その服、置いてってもらおうか?」

 

「・・・!」

 

クラトスが彼らが賊という事を判断するのにたいした時間はかからなかった。

 

「・・・いきなり何の真似だ。」

 

「言葉は通じてるんだよな?ならあんたの着ている服、全部置いていけ。金を持っているならそいつもだ。」

 

やはり、いつの時代も、どんな世界にもこのような人間はいるのだ。

 

弱者から奪い、不要になれば殺す・・・クラトスはその事を再認識し、目の前の賊にではなく、そんな世界の腐った部分に怒りの目を向けていた。

 

「貴様らは私を助けるつもりではなかったのか?」

 

「ああ、あんたが倒れて助けてやれば金を請求しようかとも思ったけどよぉ。あんたが自分で起きたからこうして金をとろうかってことになった・・・悪く思うなよ。」

 

「・・・断ると言ったら?」

 

「あぁ?」

 

「断ると言ったら?」

 

「死んでもらうしかねぇなぁ?」

 

男はそれこそ命など何とも思っていない様な口調でそう言った。

 

「ハッ!」

 

「うおわっ!?」

 

クラトスが一瞬で剣を抜いたことに反応できなかったのか、男が突きつけていた刀が弾かれ、放物線を描きながら地面に突き刺さった。

 

「テ、テメェ!アニキに何しやがる!」

 

「それはこちらの台詞だ。たった一人に三人で・・・恥とは思わんのか?」

 

「うるせぇ!おい、三人で囲むぞ!」

 

リーダー格の男がそう指示すると一瞬でクラトスは囲まれてしまった。いつの間にか、刀を持っていた。恐らくもう一本携帯していたのだろう。

 

「三方向からはよけらんねぇだろ・・・?おい!服に付いた血は後で流しゃ良いからこいつを殺せ!」

 

「死ねやぁぁぁーーっ!!!」

 

「うおぉぉぉぉぉっ!!!」

 

三人が武器を振りかぶった。しかしクラトスは余裕を持っているのか、そこから一歩も動こうとしない。しきりに目を瞑り、何かを狙っているようだ。

 

三人の頭上に剣が行ったその時。

 

「受けよ・・・閃空衝裂破!」

 

「うおわぁっ!!」

 

「がはっ!」

 

「ぐふっ・・・!」

 

どさぁっと宙に浮いたかと思えばそのまま吹き飛ばされた。

 

狙ったのは、振りかぶった瞬間にできる胴体に生じる隙。そこを狙って奥義を放った。

 

結果、男達はまるで何が起こったのかも分からずに呻いていた。

 

「な・・・何だ・・・?一体何がおこっ----」

 

たんだという言葉には続かなかった。クラトスが喉元に剣を突きつけたからだ。

 

「ひっ・・・」

 

「剣を棄て、どこかに失せろ。・・・そうすれば見逃してやる。」

 

「わ・・・分かった・・・。お、おいお前ら!行くぞ!」

 

と、リーダー格の男は剣を投げ捨て、気絶したらしい二人を蹴って起こし、文字通りそのままどこかに行ってしまった。

 

「む・・・。ここがどこかを聞いておけば良かったか・・・。」

 

と、少し後悔をしていたが仕方ないというような表情だった。

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「・・・いやはや、お見事。」

 

「・・・!」

 

と、またいきなり声がしたかと思ったが、後ろにいるのは少女三人だった。

 

身なりからして、旅をしているのだろうか。

 

「君達は・・・?」

 

「おっと。声をかけておいて名乗らないのは失礼ですな。うむ・・・私は趙子龍という者です。」

 

「私は・・・今は戯志才と名乗っております。」

 

「はいはーい。程立と申しますー。」

 

「私は・・・」

 

と、いいかけて気づいた。

 

「(今、趙子龍と名乗らなかったか!?いや、しかしこの者はどう見ても・・・?)」

 

女にしか見えなかった。

 

「ふむ・・・?私の顔に何か付いていますかな?」

 

「い、いや・・・。それより君は本当に趙子龍なのか?」

 

「本当も何も・・・私は趙子龍以外の何者でもない。」

 

「・・・・・・。」

 

「どうしたんですかー?信じられないような顔をしてー?」

 

と、先ほど程立と名乗った少女がそう言った。

 

「(・・・信じられんな。この少女があの趙子龍とは・・・。)」

 

クラトスが驚くのも無理は無い。

 

確かにクラトスはこの世界に来る前に読んだ三国志の物語では、趙雲は腕の立つ者だ。それに中々の美少年だと聞く。

 

しかし目の前にいる美は美でも美少女があの、後に蜀の五虎大将軍の一人である超雲だとはにわかに信じられなかった。

 

「それで・・・私に何か用か?」

 

「いやいやー。用などはありませんが、あなたがさっきの賊に絡まれてるのを見て助けに行こうーって話になってたんですけどねー。なんか星・・・趙雲さんがあなたを見てから『助ける必要は無い』・・・と言いますから見てたんですけど・・・ほんとに倒しちゃいましたねー。それから一応怪我は無いかと思いましたからー。」

 

「あの程度の敵にはかすり傷一つ負ってない。心遣い、感謝する。」

 

「しかし・・・見るからに中々の腕をお持ちのようですな?えぇと・・・?」

 

「すまない。自己紹介が遅れたな。私の名は、クラトス・アウリオンと言う。」

 

超雲が名前を言い辛そうにしているようなので、とりあえずクラトスは名乗った。

 

「くらとす・・・?ふむ、中々変わった名ですな・・・。出身は?」

 

「・・・・・・・・・」

 

「ほほう・・・何やら事情がおありのようですな。今の質問は聞かなかったことにしてもらいたい。」

 

「・・・感謝する。」

 

もちろんこの世界の人間ではない、などとは流石に答えられないため無言で押し通した。

 

「君達は見たところ旅をしているようだが・・・?何故旅をしているのだ?」

 

「旅・・・というよりは・・・。そうですね、私達は自分の仕えるべき場所を探しているのです。」

 

と、戯志才(おそらく仮名であるだろうが)と名乗った少女が答えた。

 

「うむ。知っての通り、今の漢王朝はもはや総崩れしかけている。そんな中で今の官軍に仕えるなど、愚の骨頂・・・。だから自分の足で歩き、探し、確かめたいのです。自分達が仕えるべき主君を。」

 

「(こんな時代にも、ロイドの様な者はいたのか・・・。)」

 

クラトスは感心した。

 

趙雲が言った言葉は、形は違えどもロイドと似たような信念を感じた。

 

誰に仕えるのかを見定め、その者の意思に共鳴して初めて己の武は力を見せる。

 

自分にはまだ四大英雄として人々から慕われていなかった頃、誰かに仕えた経験はあったがそれとこれとは明らかに差が違いすぎた。

 

だから、同じ志を共にした仲間の為に武を振るうロイドと重なって見たのかもしれない。

 

「さて・・・我らは旅を続けますが、クラトス殿は一体どうするおつもりで?」

 

と戯志才が尋ねた。

 

「とりあえず、魏の曹操をあたってみようと思うが・・・。」

 

「ほう、あなたは人を見る目がありそうだな。それに運もいい。」

 

「・・・運?」

 

人を見る目が良いと言われたのは分かるが・・・何故運がいい、とまで言われるのかが謎だった。

 

「曹の旗がありますねー。」

 

「・・・何?」

 

と、程立の指差した方向を見ると。地平線の向こうから砂煙が立ち上がるのが確認できた。

 

騎馬武者のような者達が多勢を率いてやってくるのが見えた。

 

「(ふむ・・・これは好都合だな。なら、曹操と立ち会ってみよう。)」

 

「では我らはもう行きましょうかな・・・面倒事は楽しいが今の官軍と関わることになると面倒なのでな。」

 

「・・・ではここで別れることになろうな。」

 

「そうですな・・・おっと、近づいてきたな・・・では御免!」

 

「ではでは〜」

 

「趙雲殿!」

 

と、不意にクラトスが趙雲を呼び止めた。

 

「何でしょうか?クラトス殿?」

 

「主を探すなら、劉備という者を探してみるがいい・・・きっと御眼鏡にかなう人物だと思う。」

 

「ふっ・・・助言、感謝いたしますぞ・・・クラトス殿。」

 

そう言うと三人はあっという間に姿を眩ました。

 

そして次にクラトスの前に現れたのは・・・。

 

「・・・・・・・・・」

 

クラトスの周囲を騎馬兵が囲む。

 

「(先ほどの賊と比べると遥かにこちらの方が強いな・・・)」

 

普通の人間なら驚いて声も出せないだろうがクラトスは冷静に周りの者達の実力を測っていた。

 

「華琳様!こやつは・・・」

 

「・・・どうやら違うみたいね。連中はもう少し年をとってる男と聞いたわ。」

 

と、言いながら目の前に現れたのは。まだ幼さを残しているものの、その鋭い眼光から只者ではない、ということを認識した。

 

その眼光からは強い意思を宿しているようにも見えた。

 

そう・・・例えるのなら、王。

 

「(これほどまでに強い野望を滾らせているとは・・・この少女は・・・?)」

 

「・・・何?私の顔に何か付いてるの?」

 

どうやら見ていることに気づいたのか、目の前の華琳というらしい少女がクラトスに聞いた。

 

「・・・すまぬが、ここに曹操殿はいるだろうか?」

 

と、クラトスが尋ねると。

 

「・・・ああ。曹孟徳は私の事よ。」

 

今、少女と彼は出会った。

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後書き

 

どもども。皆様のリクエストの結果も頭に入れて出した結論が魏ルートでした。

 

蜀も呉もストーリーがすでに頭に浮かんでいますが・・・結局魏にしました。

 

皆様のご期待に最大限答えられる様にはしたいと思いますので何かご希望があれば言って下さい。

 

ではでは第三話でお会いしましょー。

 

説明
どもども。さあ妄想から始まったこのテイルズ×恋姫無双ですが・・・たくさんのコメント、どうもありがとうございました。自分でも驚きです・・・ww
さて今回はいよいよクラトスが自分の歩むべき者と出会うことになるのですが・・・クラトスの喋り方に激しく苦戦しましたので変になってるかもしれません。何か問題がございましたらお手数ですが指摘の方をよろしくお願いします。もちろん今後の展開の希望もオッケーです。是非お願いします。
これは宣伝になりますが、私に間接的にですがアイデアを与えてくれたTOXさんのクロス小説も面白いので是非見てください。

ではではスタートです。
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コメント
かなた様>こんな駄文を読んでくださった上にコメントまでしていただけるとは・・・ありがとうございます!期待にお答えできるように誠心誠意頑張ります!(K)
読ませていただきました。そうですね…やはり続きが見てみたいです。最後まで期待してますよ(^^ (かなた)
マル様>本当は雑魚キャラに技を使うまでも無いかな・・・と思いましたが文中にも書きました様に、クラトスの怒りを少し強調するためにわざを使わせていただきましたww(K)
黒神様>これからクラトスが華琳と共にどう歩んで行くのか・・・未熟者ではありますが精一杯書かせていただきます!(K)
クラトスさんの選択は魏でしたか。正直ここ以外は微妙だと思っていました。ていうか雑魚キャラに技を使うとは・・・。やっぱ容赦ないね。(マル)
なるほど,クラトスは魏を選びましたか。確かに魏はクラトスに合うと思います。華琳はクラトスと共にどのようなストーリーを作るのか楽しみです。ちなみにクラトスの実力から考えると,恋より強いと考えても良いですよね。これからも応援しますので頑張ってください。(黒神)
スウェン様>応援の言葉ありがとうです!これからも頑張ります!!(K)
これからも続き、頑張ってください。(スウェン)
munimuni様>これからも特技、秘奥義も使う予定ですwwできれば恋姫キャラとの複合技も考えようかなぁと(K)
誤字を訂正+多少のセリフ改正をしました。(K)
ぬこ様>ありがたいお言葉、ありがとうございます!これからも誠心誠意、努力していきますのでどうかよろしくお願いします!(K)
TOX様>コメントありがとうございます!面白いだなんてもったいない・・・ww貴方様に比べればまだまだしょぼいですがこれから頑張って行きたいです!(K)
逢魔紫様>ご指摘ありがとうございます。これからこういうことが無いように尽力しますがもし同じような事があったならお手数ですがご指摘のほうをお願いしますです。(K)
クォーツ様>散々悩んだ挙句、魏にしましたが・・・如何でしょうか?楽しんでいただければ幸いです。(K)
どうなることやら、と思っていましたが普通に面白くビックリしました。これからも頑張ってください。(ぬこ)
面白いです、頑張ってくださいww(TOX)
誤字報告:超子龍←趙子龍(トウガ・S・ローゼン)
最高です!やぱっり、華琳の覇道が激戦の中を生き抜いてきたクラトスには合うと思うのです。蜀は全員穏健派、呉もほぼ同じく。そして、魏が最も好戦的なのです。これからも頑張って下さい クラトス格好いい。(クォーツ)
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