Hasegawa 1/72 B-1
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説明
吉原昌宏さんの漫画 特殊任務飛行隊KG200 に登場した機体がかっこよかったので、B-17の鹵獲機を作りました。今回はめずらしく凸モールドをスジボリに彫りなおしてみましたよ。凸モールドのままでは実機通りにラインが繋がらないところもあったので、結果オーライ。

キットには二機の鹵獲機のデカールが入っていたのですが、実機の資料Strangers in strange landで調べたところ、キットの型式で作れるのはWolf Hound号の方だけでした。
デカールは劣化していて、水につけるとばらばらになることが判明したため、初めてデカール修復材(株式会社アルヨバルケッタ製 Decal repair)を使ってみました。乾燥後はほぼ普通のデカールとして取り扱えました。軟化剤も使えます。ただ、デカールとの相性なのか性質なのか、修復材を塗った表側とのりの面の収縮率が異なるために、乾燥の途中でくるくると丸まり、縁が持ち上がってくるのには困りました。軟化剤をたっぷりつけて、なんとかおさえこみました。

Wolf Hound号はもともと第8空軍の第303爆撃大隊Hell’s Angel所属機でした。フランスの貨物操車場の爆撃に向かった際に、迎撃で損傷し、脱出叶わず降伏の道を選んだのでした。強制着陸したオランダの飛行場でさっそくマークが書き換えられ、飛行ルート上の飛行基地や高射砲基地に連絡を入れて、さらにメッサーがエスコートしたにもかかわらず、レヒリンの試験部隊の基地に着くまでに、攻撃されて修理箇所を増やしてしまったそうです。

レヒリンの試験部隊では機体の構造、弱点が徹底的に研究され、ドイツの設計者に多くのヒントを与えました。機首の武装が貧弱であるとされ、迎撃機による攻略法も研究されました。(残念ながら、後のG型では機首に強力な旋回機銃座が取り付けられてしまいました。)

その後、ドイツ空軍の謎部隊KG200に移管され、夜間迷彩を施されたりグライダー曳航装置を取り付けられたりして、秘密作戦に従事したらしいのですが、残念ながらその頃の写真も詳細な記録も残っていないのでした。
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コメント
学様 鹵獲機にはドラマがあります。往々にして、最後にどうなったかはわからないようですが。(yukikaze)
重みがとても感じられます。ワクワクします。(学)
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B-17 鹵獲機 

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