英雄伝説〜焔の軌跡〜 リメイク
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〜遊撃士協会・ボース支部〜

 

「ただいま〜、ルグラン爺さん〜。」

「こっちもちょうど終わったぜ〜。」

「おお、二人ともご苦労じゃったな。」

ギルドに入ってきたエステルとルークに気付いたルグランは二人をねぎらった。

 

「他の人達は?」

「もしかしてみんな、他の依頼で出ているのか?」

「うむ。復興関係で皆、様々な方面で借り出されておる。」

「そっか。」

「”皆”って事はクラトスもかよ?」

ルグランの説明を聞いてある事を疑問に思ったルークは尋ねた。

 

「うむ、今はバダックの補佐という形で手伝ってもらっておる。今バダックが請けている依頼は……ラヴェンヌ村の復興に向かう市民達の護衛じゃな。」

「バダックさんとクラトスさんの二人が護衛って……」

「まさに”最強”の護衛じゃねえか。バダックの実力は勿論の事、クラトスの実力もとんでもないんだろう?」

ルグランの説明を聞いたエステルとルークはそれぞれ冷や汗をかいて表情を引き攣らせた。

 

「ええ、あたしやシェラ姉達が挑んでも圧勝するとんでもない腕前よ?クラトスさんに一人で対抗できるとしたら父さんやバダックさん、もしくはリオンくらいじゃないかしら?」

「フム。話に聞くところリオン・マグナスも相当の腕前じゃしな。できれば彼も加わってくれば、心強いのじゃがな……」

「う〜ん……実際一緒に戦ったあたし達ならわかるけど、性格はもの凄くひねくれているけど戦闘になれば意外とあたし達に合せて戦ってくれたり、フォローもしてくれたのよね〜。仲間になってくれたら本当に心強いから、できれば仲間になって欲しいけど……」

「―――誰がひねくれ者だ。」

エステルがふと呟いた言葉に反応するかのようにリオンがマリアンと一緒にギルドに入ってきた。

 

「あっ、リオン!それにマリアンさんも!」

「何でここに来たんだ?」

「ほう。お主が話にあった……それで遊撃士協会に一体何の用じゃ?」

リオンの登場にエステルとルークが驚いている中、ルグランは目を丸くしてリオンを見つめた後気を取り直して尋ねた。

 

「―――このリベールに暗躍している”身喰らう蛇(ウロボロス)”の”計画”を阻止するのに、僕も今からお前達に手を貸してやる。ありがたく思え。」

「へっ!?」

「ハアッ!?」

リオンの口から出た予想外の言葉に二人は驚き

「そ、それはつまり……”結社”の調査をするエステル達の仲間になるという事かの?」

ルグランは信じられない表情で尋ねた。

 

「フン、あくまで手を貸してやるだけだ。馴れ合うつもりはない。」

「フフ、しばらくお世話になるのだから、仲良くしないと駄目よ?」

鼻を鳴らして呟いたリオンの言葉を聞いたマリアンは苦笑しながらリオンを諌め

「えっと、マリアンさん?リオンとは一体どういう関係なの??リオンからは昔リオンの家に仕えていたメイドさんって事は聞いているけど……というかもしかして記憶も蘇ったの??」

マリアンのリオンへの態度に首を傾げたエステルはマリアンに尋ねた。

 

「はい、お蔭様で失った記憶も全て戻りました。メイベル様やエステル様達には随分と心配をかけてしまって……本当に申し訳ありませんでした。」

「ううん、気にしないで。――で?リオンとはどんな関係?主従の関係なのに互いを呼び捨てで呼び合っているし。もしかして恋人同士とか?」

「な――――」

興味津々な様子でマリアンに尋ねたエステルの疑問を聞いたリオンが驚いたその時

「…………………はい。今日、私の想いを伝え、恋人同士になりました。」

マリアンは赤らめた顔でコクリと頷いた。

 

「わあ〜!おめでとう、マリアンさん!それにリオンもよかったわね♪片思いと思っていたのに、相思相愛の関係になれて。」

「貴っ様……!僕をからかっているのか!?」

エステルはマリアンを祝福した後からかいの表情で見つめ、エステルに見つめられたリオンはエステルを睨んだが、エステルは睨みを機にせずシャルティエに視線を向けて話しかけた。

 

「シャルティエも凄く嬉しいでしょう?リオンの片思いが実って。」

(ええ、勿論です!坊ちゃんは幼い頃からずっとマリアンに恋していたんですから!それがようやく……ようやく実ったのですから感無量です!!)

「へ〜、ちなみに何歳の時から片思いをしていたの?」

(坊ちゃんがマリアンに恋を自覚した歳ですか?えっと確か……)

「これ以上余計な事を言うと叩き割るぞ、シャル!?」

(う、う〜む。話には聞いていたがまさか本当に剣と喋るとは……知らない者達が見たら不審人物にしか見えんじゃろうな……)

(ハハ……確かに実際シャルティエの声が聞こえない俺達も初めて見た時、誰と話しているのか全然わからなかったぜ。)

シャルティエに怒鳴っているリオンの様子を見て小声で呟いたルグランの言葉を聞いたルークは苦笑していた。

 

「あれ?マリアンさんはこれからどうするの?」

「私はリオンが全てを終えて帰ってくるまでは引き続きメイベル様のお世話をさせて頂く事になりました。」

「そうなんだ。―――これからよろしくね、リオン!」

エステルは新たな心強い仲間となるリオンを見つめて手を差し出したが

「………一つだけ言っておく。僕はお前のように図々しくて能天気で馴れ馴れしい奴が大嫌いなんだ!だからあまり馴れ馴れしく接してくるな!」

リオンはエステルの握手に応じず、エステルを睨んだ。

 

(あ、これは唯の照れ隠しですから誤解しないで下さいね。坊ちゃんのお友達のスタンやカイル達も貴女と似たような性格ですから。)

「アハハ、わかっているって。既に似たような性格のアガットがいるし。」

「余計な事を言うなと言っているだろうが、シャル!それにあんな男と僕を一緒にするな!」

しかしシャルティエの余計な口出しを聞いてシャルティエを睨んで怒鳴った後エステルを睨んで怒鳴った。

 

「フフ……あ、エステル様。エステル様はプリンのレシピはご存知ですか?」

「な――――」

「へ?知らないけどどうして??」

そしてエステルに尋ねたマリアンの疑問を聞いたリオンは驚きの表情でマリアンを見つめ、エステルは首を傾げて尋ねた。

 

「プリンはリオンの一番の大好物ですので、是非旅の間に作ってあげてください。」

マリアンは微笑みながらエステルにプリンのレシピを渡し

「ブッ!?プ、プリンが大好物って……!」

マリアンの話を聞いたルークは噴き出した後笑いをこらえていたが

「あ、それとリオンはパフェやケーキ等基本デザートの類いは好物ですので、時々作ってあげてください。それとピーマン……はこの世界にありませんけど、ニンジンはリオンの嫌いな食べ物でいつも残していますので、ちゃんと食べるように言ってあげてください。」

「へえ〜?ニンジンが嫌いで、プリンやケーキみたいなデザートが好物ねえ?うん、了解♪」

「フム、年相応な部分もあるようじゃの。」

「ハハハハハハハハッ!!わ、笑いが止まらなくて腹がいてぇ!ハハハハハハハハッ!」

マリアンの説明を聞いて口元をニヤニヤさせてリオンを見つめるエステルや微笑ましそうにリオンを見つめるルグランと共にリオンを見つめた後腹を抱えて大声で笑い出し

「余計な事を教えるな、マリアン!!」

リオンはマリアンを睨んで怒鳴り

(何を言ってるんですか!今後共にするエステル達は知っておくべきでしょう!スタン達と旅をしていた時、坊ちゃん、プリンを食べる機会が中々なくてとても辛い思いをしたでしょう?)

「へえ〜、リオンはそんなにもプリンが大好きなんだ♪」

「貴様も余計な事を言うな、シャル!!」

更にマリアンに続くようにエステルに余計な事を教えたシャルティエを睨んで怒鳴った。

 

こうして……長年の想いがようやく通じたリオンは心から愛するマリアンと共に平和に暮らして行く為にエステル達の心強い仲間となった……………

 

 

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という訳でついにリオンがエステル達に加入しました!!なお、リオンがバトルメンバーにいる際のフィールドBGMはリメイク版デスティニーの"The last judgememt"かデスティニー2の"THE DECISION TO THE FUTURE"のどちらか、通常バトルBGNはリメイク版デスティニーディレクターズカットの”Lion-fate of a fencer-”かデスティニー2の"BREAK INTO FRAGMENTS"のどちらかでラストダンジョンの通常バトルBGMはリメイク版デスティニーの"Progresses toward the end"かデスティニー2の"DONA NOVIS PACEM"のどちらかだと思って下さい♪ それとリオンの武器はS(ソーディアン)・S(シャルティエ)固定で、武器だけは変えられないという設定だと思って下さい(ソーディアンマスターだから当然ww)後はリオンは料理はデザートの類いが得意で、プリンは高確率で大成功し、野菜系の類いは全て苦手だと思って下さい(オイッ!!)

説明
外伝〜漆黒の剣士、リオン・マグナスの新たなる始まり〜
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