あんたは変わらないでね[叢雲] |
春を迎えたこの鎮守府、提督と叢雲は休憩ということで話をしていた
「ほんとあんた着任時とは違って見違えたわね」
「それは褒め言葉として受け取っていいのか?」
「べ、別に褒めたわけじゃないわよ!!前よりはマシになっただけって言ってるでしょ!!」
「さいですか・・・」
「何よ、何か言いたそうね・・・」
「別に、あれから半年も経ったんだなって思っただけさ」
「そうね・・・」
提督と叢雲は懐かしむように半年前のことを思い出していた
〜半年前〜
「ここが俺の配属される鎮守府か、いよいよ提督になるんだな・・・」
1人の男が鎮守府へと入り秘書艦となる艦娘のとこへと向かった
「えーっとここらへんのはずだが・・・」
提督は待っている艦娘を探していると
「待たせすぎよ!!あんたが司令官でいいのかしら?」
「あ、あぁ俺がこの鎮守府に配属された提督だ」
「そう、ま、せいぜい頑張りなさい!!」
セーラー服?を着た艦娘と邂逅した
「それで鎮守府を案内してくれないか?まだわからないからさ」
「仕方ないわね・・・ついてらっしゃい」
俺は目の前にいる艦娘?の後に続いた
「そういえばまだ名前を聞いてなかったな」
「私は特型駆逐艦、5番艦の叢雲よ、改めてよろしく」
「叢雲か、改めてよろしくな」
そんなこんながあって鎮守府内の施設を見て回った
「ざっとこんなもんね、大体把握できたかしら?」
「あぁ、なんとか大丈夫そうだ」
「本当に大丈夫なのかしら・・・(ボソッ」
「ん?何か言ったか?」
「な、何でもないわよ!!」
「そ、そうか・・・」
なんだかんだありながら半年が経過して
〜現在〜
「ほんとあのときはこの司令官で大丈夫なのかと思ったわよ」
「でもこうしてどうにかなってるだろ?」
「ま、確かにそうね、何度かひやひやした場面があったけど・・・」
「そうだな、でも今はもうあの時とは違う、今の俺たちには仲間たちがいるからな」
提督がそういいながら窓の外を見た
「今は金剛や長門、加賀に赤城たちがいる、半年前とは違うさ・・・」
「でもあんたは変わらないわね、半年前も今も」
「え・・・?」
その言葉に提督は叢雲のほうに振り返る
「あんたは着任当初となにも変わらない、バカで鈍感で朴念仁で・・・」
「ひどい言われようだな、って最後の2つはなんだよ・・・」
叢雲は顔を赤らめながら言った
「っ!!この際だからはっきり言うわ!!」
「お、おう、なんでもこい」
「あんたはバカで鈍感で朴念仁で女心がわかってないけど・・・」
「さっきより多い・・・」
「でも、そんなあんただから好きよ・・・(ボソッ」
「え?なんだって?」
「だからあんたのことが好きだって言ってんのよ!!」
顔を真っ赤にしながらそういう叢雲をみて提督は
「は、え・・・」
「もちろんLikeじゃなくてLoveよ」
「・・・」
「最初は頼りなかったけど、あのときのあんたをみたら好きになってたのよ!悪い!?」
「悪くないさ、俺がちゃんとこの想いに気づけたしな」
「え?」
「俺も叢雲のことが好きだ、もちろんLoveだぞ?だからさ・・・」
「・・・?」
「これからもずっと俺といっしょに戦ってくれないか?」
その言葉を聞いて叢雲は頬を染めながらも
「あんたには私しかいないんだから!!だからこの手を離さないで・・・」
「もちろんだ・・・」
そういって提督と叢雲は手をつないだ
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