運・恋姫†無双 第二十三話 |
身に過ぎる激憤!
足りぬ!
足りぬ!
足りぬ!
全てが足りぬ!
岩漿(がんしょう)だ!
止まらぬ!
留められぬ!
これは【力】だ!
欲している【力】だぞ!
求めよ!
融けよ!
融けよ!
融けよ!
起きたのは、馬が嘶いたからだった。
まずは、太刀を手に取ることから一日は始まる。
外に出ると、やはり紗羅が走っている。
紗羅の前には絶影二号が走っていて、紗羅はその尾を掴まんと、恐ろしい速度で走るのだ。
紗羅は街と周泰の塒を行き来しているので、いつも近くに居るというわけではなかった。
「起きたか、幼平」
ひとしきり走った紗羅が、声をかけてくる。
絶影二号は、勝手に駆けていった。
先ほどまでは付き合っていたのだろう。
段違いの速さで思う様に駆けていく。
野放しだが、気が済むと勝手に帰ってくるのが不思議だった。
紗羅と喧嘩をした、と聞いたことがある。
紗羅の眉の上には小さな傷があるのだが、それはその時の傷が残ったものだそうだ。
紗羅を襲った大雨の日、あの馬に殺された者もいた。
あれほどの馬、賊なら必ず奪おうとするだろう。
その主が、紗羅でなければ。
太刀の柄を握る。
紗羅が来たときは、その剣技に付き合う事になっていた。
朝起きるのは辛いが、朝の静謐さを周泰は気に入っている。
抜くと同時に斬りかかる。
紗羅は仕込杖を抜いて受けとめた。
紗羅の構えは、刀と柄を逆手で持つという構えだった。
一度距離を取って、また踏み込む。
杖で腿を打たれ転びそうになる。
「闇雲に振って当たるものか。そんなだから、俺如きに勝てんのだ」
紗羅によると、我流が染み付いてしまっているそうだ。
強すぎる。
だから剣を振るだけで勝ててしまうのだ。
紗羅はそう言うが、強すぎるという言葉は信じる気にはなれない。
絶影二号が返ってきた。
それが合図か、紗羅は刀を収める。
身体は温まった。
朝はそれぐらいになると終わる。
続きは午後になり、その時も剣を使う事になる。
紗羅が、何か面白いものを見たような顔をしていた。
そちらに顔を向けると見知らぬ者が立っている。
知り合いか。
その程度に周泰は思った。
「阿蒙」
紗羅が言った瞬間、阿蒙と呼ばれた者が剣を抜いて襲い掛かってきた。
紗羅がその剣を即座に叩き落とす。
「お前も、幼平と同じだな。強いから、技を考えない」
さっきまでと同じように、紗羅は攻撃をいなして杖を打ち込んでいる。
どの攻撃が無駄なのか、という事を周泰は見極めようとしていた。
紗羅が足を掬うように払い除けた。
面白いように阿蒙は転ぶ。
即座に立ちあがったのを、紗羅は手で止めた。
「朝はこの位でよい。飯、食いに来い」
紗羅が塒へ戻って行った。
周泰もそれに続く。
阿蒙は俯きながらついてきた。
阿蒙も含めて飯を食っている時に、周泰はちらりと阿蒙を盗み見た。
阿蒙は、呂蒙というらしい。
紗羅の仕事の途中で、襲い掛かったそうだ。
顔を何度も打たれたそうで、まだ痣が残っている。
自分を見ているようで、周泰は少し可笑しな気分になった。
髪は短くて、みすぼらしい身なりをしているが、服の袖だけが長い。
急に、呂蒙の腕が伸び、袖を裂いて刃物が現れる。
紗羅は即座にその腕を掴んで止めた。
「今のは、なかなか良かった」
呂蒙が悔しそうに舌打ちした。
「殺せよ。覚悟は出来てる」
「何だ、お前は、死にたいのか。それとも、殺されたいのかな。まあ、知った事では無いが」
紗羅は腕を離して、また飯を食い始めた。
呂蒙はやり場のない顔をしている。
「殺せって」
「俺は、お前を殺さなくてはいけないのか? そんな事より、さっさと飯を食ってしまえ。仕置きが待っているぞ」
「仕置きだと?」
「紗羅殿、もういいですね?」
陳宮が、何か言葉を発しながら飛び蹴りをくらわせた。
あれは痛い。
吹っ飛ぶ呂蒙を見ながら周泰は思った。
鍛錬では、周泰は本気で殺してしまおうと思っていた。
血が飛び散る。
自分の血も、飛び散っている。
動けなくなるまで、それを続ける。
どちらかが倒れて、はじめて終わりとなる。
逆に言えば、倒れない限りは続くのだ。
浅くない傷もつけたこともある。
やめてしまいたい、と何度も思ったが、やめさせてはくれない。
腕が上がらなくなってきた。
紗羅は片膝をついている。
「足らん。まだ、足らん」
紗羅の目は、何かに憑かれたかのようだった。
体力はもう互いに無い。
しかし凄まじい気力で、紗羅は立ち上がる。
周泰はいつもその姿に圧倒されるような気分になる。
「阿蒙」
紗羅が呂蒙を呼んだ。
呂蒙は、紗羅と周泰の鍛錬を見て怯んでいた。
「お前も、加われ」
言った瞬間、周泰は斬りかかっていた。
それでも、紗羅は刀と杖を交差させて受け止める。
後ろから、呂蒙が紗羅に斬りかかった。
身体を外され、逸らされる。
挟むようにして周泰は動いた。
呂蒙は紗羅だけを狙っている。
今、呂蒙を動かしているのは恐怖なのだろう。
それがなんとなくわかった。
呂蒙を利用して周泰は斬りかかる。
自分が、確実に強くなっているのを周泰は自覚していた。
紗羅と斬り合う。
生死をかけて、殺し合うのだ。
それは、あの大雨の日のものとは違っている。
痛いのは、勿論嫌だ。
しかしそれとは別に、馳せ違う事に、何か別のものがあるような気がするのだ。
不意に、呂蒙の肘が紗羅の顔にめり込んだ。
倒れる。
呂蒙が、それを呆然と眺めていた。
「おい」
呂蒙が、紗羅の身体を蹴り飛ばした。
それでもまだ呆然とした表情をしている。
「ふざけんな。ふざけんなよ、運び屋。てめえが、こんなはずねえだろうが」
何度も蹴り続けている。
そんなものなのだという事を呂蒙は受け入れられてない。
周泰は呂蒙を殴り倒した。
鍛錬は、もう終わったのだ。
気を失っている紗羅を、陳宮と喬が引きずって行く。
殴り倒した呂蒙は起き上がらずにいた。
「わけわかんねえよ。お前ら、仲間っていうやつじゃねえのかよ。殺し合ってたじゃねえか。それで今度は助けるのか。わけが、わからねえ」
何度も呂蒙は呟いている。
戻ってきた喬が肩を貸した。
眠ってしまおう、と周泰は思った。
もう疲れたのだ。
起きるのは、紗羅とどっちが先だろうか。
何でもない事を、周泰は考えてみた。
目を閉じる。
喬の歩く音と共に、呂蒙の呟きは遠ざかる。
周泰が段違いに強くなって来ている。
前は剣をただ振り回す様なやり方だったが、今では澄まされた一撃を放ってくるのだ。
お互いに浅くない傷をつけあっている。
周泰と立ち会う時に感じるのは本物の殺気だった。
おかしな事に、殺気を向けられるとどこか小愉快な気分になる。
死ね、という言葉と共に放たれる刃。
刃の殺気。
鼓動が煩く、それに思考が乱された瞬間には熱が走り血が噴き出している。
それが少ししてから自分の血だとわかるのだ。
そこから先は、あまり思い出せない。
覚えているのは、熱いという事と、面白かったという僅かな余韻だけだ。
立ち合い以外でも、周泰から殺気を感じることもあった。
しかし、話しかければ挨拶を返すし、向こうから話しかけてくることもある。
周泰で意外なのが、敬語を使えるということだった。
最初に言っておくべきだったのかもしれない。
なんとなく、周泰は紗羅に敬語を使うようになった。
自分に、様をつけて呼ぶのはむず痒くてやめさせようとしたが、成果は出ていない。
紗羅が来る前から周泰と共にいた賊達はほとんどがいなくなった。
頭領の周泰がやられたという話はすぐに広まって、台頭しようとしたり、新参者が目障りだと言って襲い掛かって来る者がいた。
そういった連中は殺すか追い払うかして、今ではほとんどいなくなったのだ。
周泰を庇ってここに連れてきたあの女も、その時に紗羅が斬り殺した数の内にある。
今の人数は紗羅たち三人を除いて数人ほどしかいない。
しかし仲間意識がないと言ったように、周泰はその事に気にした様子もなかった。
賊としての略奪は、相変わらず自分一人のように動いている。
略奪についていった事があるが、その手際は見事なものだった。
街道で待ち伏せをし、飛び込んで護衛を即座に打ち倒すと荷を奪い、残った荷物には火を放ったりして逃げる。
火は、あまり燃え広がらない場所や燃えても気にならない場所を燃やすそうだ。
そうする事で、荷物がまだ無事だと思った商人は消火を優先する。
だから周泰が捕まえられそうになったところを、紗羅はほとんど見たことがない。
見ていると、ただの賊の様な無意味な虐殺はしていない。
必要がないからしないのだろう。
それは普段の生活からでも見て取れた。
食い詰めて落ちぶれた連中とは違うのだ。
何か、芯のようなものが存在しているのは確かだった。
甘寧の所から来た者どもを追い払った周泰が返ってきた。
最近では、塒を発見されたのか甘寧が部下を連れて襲い来る時が増えてきている。
襲いに来ると言っても、斥候のようなものが出てくるだけで、大抵は近づけば逃げていく。
あっても小競り合いのようなもので、死者はほとんど出ていない。
「何だ、あいつら。腰抜けか?」
周泰と共に追い払いに行っていた呂蒙が言う。
呂蒙は、周泰の塒に居着くようになった。
周泰は気にしていないので、それについては心配ないのだろう。
甘寧は何かこちらを監視しているような動きをしている。
絶影二号で追いついた時に甘寧とやりあった事があるが、おかしな事に、こちらが殺気を向けても、甘寧からは殺意がほとんど感じられなかった。
それどころか、窺うような攻撃であっさりとあしらわれるように逃げられたのだ。
あれは何だったのか、と考えてみてもわからないが、斥候が続いているという事は何かがあるのかもしれない。
注意だけはしておきたいが、紗羅はいつも周泰の塒にいるわけでもなかった。
「甘寧の前で、同じことを言ってみろ、阿蒙」
「鈴を鳴らしている奴だろう? いいぜ、出てきた時にやってやるよ。そんで、鈴を取ってやる」
呂蒙は、まだ無垢なところがあった。
時に驚くほど純粋なものを見せる。
その呂蒙は周泰と仲が良く、周泰もまた、ときに純粋なものを見せるのだ。
意外と、良い組み合わせなのかもしれない。
紗羅はそう思っている。
塒に戻ると、また周泰がいなくなった。
他の連中もいないので、略奪に行ったのかもしれない。
しかし、呂蒙だけが部屋を訪ねてきた。
今は陳宮も喬も、街の方にいるので二人だけという事だった。
陳宮はあれで身を守れる心得があるので、一人にさせても心配はない。
「なあ、運び屋」
呂蒙は紗羅の事を運び屋と呼んだ。
紗羅は阿蒙と呼んでいるので、それの意趣返しのつもりなのかもしれない。
「どうした、阿蒙。幼平についていかなかったのだな。ここでは、自分で食えなきゃ、生きていけんぞ。誰も、養うほど余裕がないしな」
「わかってるよ」
紗羅はいつもの妖術書を読んでいた。
時間がある時や、暇を持て余している時はほとんど解読に費やしている。
わからない文字は覚えておいて、後で陳宮に教えてもらっている。
そうやって、中身は他人に触れさせないようにしているのだ。
「この前の事なんだけどよ」
「この前とはいつの事だ? お前が、幼平と殺し合った事か? 絶影二号に蹴り飛ばされた事か?」
「ちげえよ。俺が、最初に来た時の事だよ」
「とりあえず、座ったらどうだ」
呂蒙が椅子に座る。
見ると、何か難しい顔をしていて、なんとなく紗羅は妖術書を懐にしまった。
紗羅が妖術師だということを知っているので、それについて呂蒙は驚かない。
それも、呂蒙の無垢なところだった。
「俺が聞きたいのは」
呂蒙の言葉が詰まった。
珍しい事だ、と紗羅は思った。
「俺は、あんたを殺そうとしたろ。なのになんで、俺を殺さなかったんだ?」
「それはあの時言っただろう。俺は、お前を殺さなければならないわけじゃあなかった」
「それがわからねえ。俺だったら、殺すよ。間違いなく殺す。だって、殺しにくるんだから、殺さなけりゃならねえだろう?」
「おう、間違っていないぞ、阿蒙」
「それじゃ、なんであんたは」
「お前を、殺さなくてはいけない。そう考える事も出来るが、俺の様に考える事も出来る、という事だ。それに、飯食ってたしな」
「俺の命は、飯以下か」
「そうとも言えるな。飯は大事だろう?」
「じゃ、死ねよ」
呂蒙が隠し持っていた剣が光を放つ。
足で弾き飛ばし、腕を掴んで押さえつける。
「こういうことだろ? 殺さなきゃ、またこうなっちまう」
「そうだとも。だけど、また殺せなかったな、阿蒙。それにおかしなことを言う。お前だって、俺が気を失っているときに殺さなかっただろう?」
呂蒙は横を向いた。
抵抗はしないようだ。
「やっておくべきだった。その阿蒙ってのが気にいらねえ。あんたが俺をそう呼ぶなら、俺はあんたを狙い続けるぞ」
「そうだなあ。なら、そうすればよいのではないかな」
「なんだと」
「だってお前、弱いしなあ。俺を自力で殺せるくらいになったら、阿蒙というのは取り消してもよい」
「俺が、弱いだと、てめえ」
「まあ、幼平よりは弱いな。前に、お前が周泰とやりあった時。あの時に、お前は死ぬんだなって思ったよ。だから、感心した、お前が生き残ったときは」
「勝っちゃいねえが、負けてもいねえだろう」
「引き分けだったな」
「じゃあよ、周泰はあんたを殺せるのかよ」
「殺せる」
言って、呂蒙の腕を離した。
「あいつは、俺を殺せる。そのうち、殺されるかもな。お前じゃあ無理だ」
「やっぱり、わからねえよ。俺は、周泰より弱いなんて思っちゃいねえ」
「きっと幼平もそうだろうな。弱いが、負けてはいない。これは、俺が勝手に思っていることだがな。あいつも、お前を認めているだろう」
「認める?」
「お前もだから、認め合っているということになる。殺しあったくせに、仲は良いだろう?」
「それも、わからねえんだ。殺そうと思ったんだけど、死ななかった。殺されるとも思ったんだけど、俺も死ななかった。だから殺さなくちゃならねえのに、会うとどうでもよくなる。なあ、運び屋。お前にはわかるのか、こういう気持ちが?」
「そういうのはな、友だと言うのだ、阿蒙」
呂蒙が驚いた顔をする。
無垢でもあるが、無知でもある。
それも呂蒙らしさだった。
「お前は、荒っぽいくせに難しく考えるのだな」
「友達なのかな。だって、殺しあったんだぜ」
「俺も上手いことは言えんのだが、そうやって認め合うこともあるのだろうと思う」
「ふうん、友達か。ま、あいつなら、それもいいや」
素直に納得したようだった。
紗羅も、似たような経験がある。
眉の上の傷は、その時のものだ。
呂蒙は殺しあったと言うが、それは喧嘩のようなものなのだ。
「じゃあさ」
「なんだ、まだあるのか。俺は、面倒なのは好かんぞ」
そうは言ったが、疑問に思うことができるのは、呂蒙の良いところなのだろう。
「俺とあんたは何なんだろう? 俺は、あんたが怖いよ。鍛錬とか言って周泰とやりあってる時なんか、本当に怖かった。なんか別のものに見えてよ。でも、こうやって普通にしてるのは悪くねえと思ってる。だから、つり合いが取れてなくて、なんか怖えと思っちまうんだ」
「ほう。それなのに、よく俺に近づいたな。そういうところは、お前の良いところなのだろうな」
「あんたは、俺をどう思う? 俺とあんたは何なんだ?」
「阿蒙は阿蒙だな。まだ知らないことが多いだけなのだろう。そうだな、手のかかる弟って感じかな、お前は。お前は俺を殺そうとしたが、どこか憎めんのだよ。お前がどうなるのか、少し楽しみに思っているところもある」
「弟だと?」
「まあ、男同士だからな。気兼ねしなくて楽だと思える」
「へえ。じゃ、俺をよく見やがれ」
呂蒙がいきなり服を脱いだ。
その躰を見て、紗羅は信じられないようなものを見た。
股にあるものがない。
紗羅の顔を見て、呂蒙が笑い声をあげた。
「やっぱり、気づいてなかったんだな。前に、牢に入れられたことがあるけど、そん時も最後まで男だと思われていたよ」
「待て、阿蒙、お前」
「俺は、良いものを見れたな。兄貴の驚く顔なんて」
「そうか、そうだったのだな、阿蒙。もういい、服を着ろ」
「そうだな」
笑って満足したのか、呂蒙は上機嫌だった。
もしかしたら、気づいていなかったのは自分だけではないのかもしれない。
ふと、紗羅は奇妙な感覚に襲われた。
「待て、阿蒙。お前、さっきなんと言った?」
「兄貴って言ってやったんだぜ、兄貴」
「やめろ。そう呼ばれると、むず痒い」
「いやだよ。だって俺は、弟なんだろう、兄貴?」
「やめろ」
「やだ」
「この」
捕まえようとしたが、するりと逃げられた。
追いかける。
呂蒙は兄貴、兄貴、と言いながら笑いながら逃げている。
じゃれあっているように見えるのだろうか。
自身も楽しんでいることに、紗羅は気づかない。
あとがきなるもの
最近気づいたのですが私の作品は原作ブレイクじゃなくて原作レイプだった。二郎刀です。今更ですが恋姫のBGMの帝王宮いいですよね。曲を聞きながら書こうとするとその曲調に乗っちゃいたくなるので危険ですよねー。危うくやってしまう所だった。
さて、本文を。
なんか知らんが呂蒙が兄貴って呼んでくるようになった。
というわけで呂蒙が女だってことを気づかないでいた運び屋さんでした。まあ前回のあとがきでネタバレしたからあれなんですけどね。私はあとがきで台無しにするのが得意です。
自分でも忘れそうになるんでもう一度説明を。亜莎です。俺っ子です。この設定はよっぽどのことがない限り変わらないはずです。書く前に決めたことと書いているうちに変わっていくものがあるから自分でも覚えていない事があるんですよ。これは仕方のないことなんでしょうきっと。原因は前回から間を空けすぎたことなのでしょうが。
そういや主人公である運び屋さんは明命の略奪行為を止めていません。だって明命は今は賊ですから、そうしないと生きていけないんですもん。もし運び屋が北郷一刀であったならば、略奪は止めるように説得出来ただろうし、仕事を見つけてやるなどしてまともな道を歩ませることができたでしょう。だけどもこれは運び屋だから。オリ主だから。それどころか略奪についていく奴だから。主人公とは違う選択が出来る。これがオリ主の魅力。
少し話を変えさせてもらいますが、私の作品は原作レイプで明命が賊なんだからもそっと突っ込んだことをやらせればよかったと思うことがあります。例えば運び屋が明命とやりあった時に負けてしまって奴隷化とか。明命の奴隷と聞いてきゅんときちゃう俺は一度死ねばいいと思う。まあ音々がいたのでそんなことはさせられませんでしたが。でもやっぱりちょっと惜しかったなーとか思っちゃいます。もっと考えるべきだったのだなー。オリ主tueeさせてばっかでもつまんないですよね。
あ、そういえば、ちんきゅーきっく炸裂しましたね。地の文に混ぜたので派手さはないですが自分が書くとあんな感じになります。ちなみに一文に書いたように、私の作品、及びこの外史では陳宮がパワーアップされています。理由としてはちんきゅーきっく出来るのだからそれ相応の力があるだろうと考えたからです。北郷一刀を憎む気持ちが陳宮の心に火をつける!という原作の考え方は取っ払いました。原作音々音好きの方は済まぬ。今後も模索しながら書いていくんで平にご容赦をば。
さて、今回の話はどうでしたでしょうか? 少しでも楽しんでいただけたら幸いです。
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さっさとこっちも再開せねば。 戦国†恋姫のSSに遅れちまうぞ。 戦国†恋姫まだクリアしてないから安心してSSとかアンソロとか読めないんですよねー。 |
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まってました。 読み直しJA(CallD) | ||
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