英雄伝説〜焔の軌跡〜 リメイク
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ヴァレリア湖の宿に到着したエステル達は仲間達と談笑していたケビンや、イオン達を見つけて驚いた後事情を聞くと、ケビン達は”四輪の塔”を調べていた所、街道で宿に向かう仲間達と出会い、情報交換をする為に仲間達といた事を説明した。

 

そしてケビン達と情報交換をしたエステル達はケビンの希望によって、ケビン達も一緒に休暇を過ごす事にし、エステル達は休暇を過ごし始めた。

 

日々の緊張から解放され、寝心地のいいベッドで爽快な朝を迎える朝……

 

午前中は、ボートを借りて湖上で水遊びを楽しみ……

 

お昼は、皆でランチを囲んだ後、腹ごなしの運動代わりに模擬戦を楽しみ……

 

そして午後は、釣り糸を垂れながらゆったりと時間を過ごす……

 

楽しくも穏やかな時間はあっという間に過ぎていった。

 

〜3日後・川蝉亭・夕方〜

 

「は〜、遊んだ遊んだ♪」

「えへへ……。とっても楽しかったぁ♪」

「うふふ、レンも久しぶりにとても楽しんだわ♪」

「アリエッタもみんなと一杯遊べて、楽しかった、です。」

「多くの方達と一緒になって遊んだのなんて、初めてで楽しかったですよ。」

「ふふ、今回の休暇のお蔭で、心身共にリフレッシュできましたね。」

「私もこんなにも大勢の方達と一緒に楽しむのは初めてで本当に良い体験でした。」

「いや〜、お酒も飲まずに楽しめたのは久しぶりだわ。」

女性達はそれぞれ休暇の感想を楽しそうに語り合っていた。

 

「とか言っちゃって……あたしたちが釣りをしている間、果実酒とか飲んでなかった?」

「あら、あんな軽いの酒のうちに入らないわよ。ねえみんな?」

エステルが釣りをしている時、酒を飲みながら見学していた事を思い出したエステルにジト目で見つめられたシェラザードは意味ありげな視線で他の女性達を見回し

「あ、あはは……」

「え、えっと……」

「答えない方が身の為、です。」

「フフ、そうですね。」

「互いの為にも答えるべきではないですね。」

「下手に答えたらレン達、何をされるかわかんないしねえ?」

シェラザードに視線を向けられた他の女性達は答えを濁し

「ふふ……。コメントは控えておきますね。それにしても……エステルさんって釣りが本当にお上手なんですね。」

クローゼは苦笑した後何匹も魚を釣っていたエステルを思い出した。

 

「えへへ、そうかな?」

クローゼの称賛の言葉にエステルは照れたが

「まあ、エステルにとってレンに勝てる唯一の特技だから上手で当たり前よ。」

「あんですって〜!?」

レンの言葉を聞き、レンを睨んだ。

 

「ふふ、小さい頃からのこの子の趣味だからね。そういえば……ケビンさんも好調だったわね。」

「あ、うん。けっこう好きみたい。ロッド捌きとかもなかなか堂に入ってたし。もう少し腕を磨けばあたしの良いライバルになるかもしれないわね♪」

(フフ……釣り好きの所は相変わらずのようね……よくリースにせがまれて、魚を釣った後焼いて食べている所をシスターに見つかって怒られていたあの時が懐かしいわね……)

シェラザードの言葉を聞いたエステルはレンを睨むのを中断した後嬉しそうな表情で答え、アーシアは懐かしそうな表情をしていた。

 

「それにしても……気付けば、もうすっかり夕方ですね。」

「あ……」

イオンの言葉を聞いてふとヨシュアと共に湖の宿で過ごした日を思い出したエステルは夕陽に照らされた窓を見つめた。

 

「エステル?」

「お姉ちゃん、どうしたの?」

エステルの様子にレンとティータは首を傾げ

「あ、うん……。あたし……ちょっと外で散歩してくるね。夕食までには戻るから。」

二人に話かけられて我に返ったエステルは椅子から立ち上がった。

 

「あ、うん……。あたし……ちょっと外で散歩してくるね。夕食までには戻るから。」

「そっか……。遅くなったら、あんたの分は山分けにさせてもらうわよ?」

「あはは、分かってますって。それじゃあ、また後でね。」

そしてエステルは部屋を出ていった。

 

「あ……。シェラさん、あの……」

「大丈夫よ、ティータちゃん。できれば今はそっとしておいてあげて。」

「もしかしてヨシュア、ですか?」

「アリエッタ。」

ティータが遠慮気味に尋ねた事にシェラザードは頷き、アリエッタがふと呟いた疑問を聞いたイオンは静かな表情でアリエッタを見つめ

「あ……」

「……………」

「失言、でした。」

クローゼは不安そうな表情をし、レンは目を伏せて黙り込み、アリエッタは静かな表情で呟き

「もしかして以前、ヨシュアと一緒に泊まった事があるのかしら?」

「ええ。そういえば、あの時も……こんな風に夕日が綺麗だったわね。」

アーシアの疑問に頷いたシェラザードは思い出すかのように呟き

「……………私も少し散歩してきます。」

カリンは椅子から立ち上がってエステルを追うように部屋を出て行った。

 

〜桟橋〜

 

「は〜……ほんと綺麗な夕焼けね〜。あの時と同じだわ……」

桟橋まで来たエステルはかつて空賊事件の時に泊まりに来て、その時の情景――夕方に同じ場所でハーモニカで”星の在り処”を吹くヨシュアを思い浮かべた。

 

「………………………………」

そしてエステルは何を思ったか、ヨシュアから渡された夕陽に照らされ、黄金に輝いているハーモニカを荷物から取り出した。

「空も水も夕焼けもあの時と同じなのに……。みんなと一緒にいてすごく楽しいのに……。やっぱり……全然違うよね。」

ハーモニカを見ながらエステルは溜息を吐いた。

「あーあ、ダメだな……。自分のペースで追いかけるってせっかく答えを出したのに……。これじゃあ、ヨシュアにも笑われちゃうよね。また、練習してみようかな?」

そしてエステルはハーモニカで”星の在り処”を吹き始めた。

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜♪

 

エステルが吹いたハーモニカは間違いはなく、正しい曲だった。

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜♪

 

そしてエステルは”星の在り処”を吹き終えた。

「できた…………」

今まで何度練習しても吹けなかった曲を吹き終えた事にエステルは驚いた。

「―――懐かしい曲ですね。」

その時カリンがエステルに近づいてきた。

 

「カリンさん………」

「今の曲は”星の在り処”、ですよね?リベールに住むエステルさんがどうしてその曲を知っているのですか?」

「えっと、ヨシュアがいつもこのハーモニカで吹いていた曲なんだ。」

「ヨシュアが………あの、エステルさん。どうしてそのハーモニカを貴女が持っているんですか?そのハーモニカは私がヨシュアに渡した物なのですが……」

「へっ!?こ、このハーモニカって元々カリンさんのなの!?」

ハーモニカの真の持ち主が目の前のカリンである事を知ったエステルは驚きの表情でカリンを見つめて尋ねた。

 

「はい。………ある理由があって私はヨシュアと離れる事になりまして……その時にヨシュアに私がいつも大切にしていたそのハーモニカを渡したんです。……私が常にヨシュアの傍にいるという意味を込めて。」

「そうだったんだ………ヨシュアのバカ……そんな大切な物、あたしに押し付けるんじゃないわよ……」

カリンの話を聞いたエステルは呆けた後小声でヨシュアに恨み言を言った後気を取り直してカリンの話を聞き、疑問に思った事を尋ねた。

 

「えっと、さ。カリンさんがヨシュアと離れた理由……聞いてもいいかな?」

「そうですね……あまり詳しく話せる事はできなく、一部しか話せませんが……それでもいいですか?」

「うん。」

カリンに尋ねられたエステルは決意の表情で頷いてカリンを見つめた。

 

そしてカリンはかつての自分達の話を語り始めた………

 

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え〜……ついにストックが切れました。なので次回更新したらしばらく更新はストップします。次に書きはじめるのは恐らく早くても5月中旬くらいだと思うのでかなり遅くなります。え?なんでそんなに遅くなるかって?4月末にはもはや毎年恒例と言ってもおかしくないエウシュリー、しかも戦姫シリーズが発売なので(汗)戦姫シリーズで思い出しましたが、もはや恒例と言ってもおかしくない前作の話(今回の場合だとVERITA)をノベル形式にしてプレイするゲームは出さないんでしょうかねえ?

説明
第79話
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