九番目の熾天使・外伝 =蒼の物語 刻の幻影= |
CP第一章 第十九話 「辛い思い出と夢と」
夢を見た。
???side
アレ・・・・・・・ココは?
私は・・・・・どうなったの?
・・・・・・駄目だ。解らない・・・どうして・・・・私はココに・・・・・・
- ・・・ふむ。やはりこの程度か。-
? 誰?
-ナンバー12と同時並行で作り上げた素体・・・だが、能力的には使い物にならんか。ナンバー12は既に精錬の実験へ。となると。しばらくは13素体の方か・・・まだ未完成だが・・・ほおって置いても問題はあるまい。-
っ・・・・・まっ・・・・待って・・・・お願い・・・・・一人に・・・・・・しないで・・・・・!
-へぇ。この子が「新型」の次元素体ちゃんね。-
-・・・・。-
・・・また・・・誰か来た?
-・・・・何の・・・・用だ。-
-ヒドイわねぇ。これからは貴方と私は「共犯者」なのよ?彼からOKも貰ったんだし。-
-・・・ハザマか・・・・・まぁいいだろう。だが・・・・・-
-? 何?-
-本当に貴様の目的はそれだけなのか、フィーネ。-
-あら。私は意外と本気よ。実験をしようにも素材とかが無いと実験出来ないのは貴方だっで死活問題なのは解ってるでしょ?-
-・・・・・・・・。-
-そーれーにー。貴方だって取り引きには応じてくれたじゃない。今更言い訳をする気?-
-・・・・・・・・好きにしろ。-
-・・・・じゃ。そうさせて貰うわ。アタシも用事があるし・・・-
アレから・・・・どの位、経ったんだろ・・・・・・・・・・・
-・・・・第十三素体が完成したか。-
・・・十三・・・・?
-此方は結局未完成のまま。だが、矢張り手放すのは惜しいな。実験台として十一素体の変わりになってもらわねば。-
実験・・・・・・嘘・・・・・・・私・・・・実験台に・・・・・
-さて・・・・・・どうするか・・・・・・・-
い・・・・いや・・・・・・・助けて・・・・・・誰か・・・・!
-動くなッ!!時空管理局だ!!-
-・・・・・面倒な。-
っ・・・・・・!
-そのカプセルを此方に渡して貰う!それは我が管理する物だ!!-
-・・・・世迷言を。イグニス、殺れ。-
-なっ・・・そいつ、一体何処から!?うっ・・うわああああああああああああああああああ!??!?!-
ブシャッ!!
何・・・・・・・これ・・・・・血・・・・・・・?・・・・人の・・・・
-た・・助け・・・ぐびゃああああああああああああああああ?!?!?!?-
いや・・・・・・・・いや・・・・・・・・・・・・・いやああああああああああああああああああああああああああああああああああああああッ!!!!
ッ!!・・・・・・・・・あれっ・・・・・・また・・・別の場所・・・・・・・
-フフフフフ・・・・これは凄い・・・・・!凄すぎる・・・・!-
-何処から流れ着いたかは知らんが・・・この素材は凄すぎる・・・!-
ッ・・・・・・何・・・・どうなってるの・・・・・?
-それにしても・・・コイツどうします?-
-無論、我等管理局の技術の結晶で最高の物にするのだよ!-
えっ・・・・・・・物・・・・・・私が・・・・・・・物・・・・・・・・?
-ハハハハハ!!見て居ろよ、地上本部と本局のゴミ共!私の力を見せてやるッ!!!-
アレから・・・・・・どれだけ経ったんだろ・・・・・・もう・・・・・疲れたよ・・・・助けて・・・・・・・誰か・・・・・・・・
-・・・やっと手元に戻ってきたか。-
ッ・・・・・あの人は・・・・最初に見た・・・・・・・
-ナンバー14。要約コンセプトが完成したか。後は、管理局の連中の付けた装置を外していくだけだな。-
もう・・・・・・・疲れた・・・・・・・・・・何も・・・・・・・考えられない・・・・
-・・・・・・・・・・・・・・。-
楽にして・・・・・・私を・・・・・・・・・
-・・・・・・・・しばらく置いておくか。解析も必要だな。-
・・・・・・・・・・・・・ありが・・・・トウ・・・・・・・・・・
Side end
三人称side
ぷしゅー・・・・・・
カプセルのロックが解除される。
其処から調整層の水が排出され、一人の少女が裸体で身体を包ませていた。
それを見ていた一人の人物。レリウスは、その少女に声を掛けるのだった。
レリウス「・・・起きろ・・・・ナンバー14。」
クスィー「・・・・・・・・・。」
目が覚めたクスィーはゆっくりと身体を起き上がらせる。
そして、レリウスに目を合わせ、術式から自分の衣服を召喚したのだ。
クスィー「起動・・・・・・・・再起動確認。メンテナンス完了。誤差修正±ゼロ。イデア機関問題なし。全システムオールグリーン。」
レリウス「・・・・・・よし。第十三素体と共にプロジェクト・Fの二人を抹殺しろ。」
クスィー「任務確認。プロジェクト・F実験結果物「フェイト・テスタロッサ」及び「エリオ・モンディアル」の抹殺と確認。任務了解。」
ニュー「これより、対象の捜索を開始する。」
クスィー「了解。」
刹那。ニューとクスィーは転移し、その場から姿を消した。
それを見届けたレリウスは少し立ち止まり、考え事をしていたのだ。
レリウス(・・・・プロジェクト・F・・・・・・何かの因縁・・・・・)
因縁。その言葉を聞き誰が知るのか。それはまだ解らず、それを知るものは限りなく少ない。何故なら、それを知るのは
今はもうレリウス唯一人だけだからである。
レリウス「・・・・いや、アレはもう関係ない。実験は失敗だったのだからな。」
次元接触用素体。
その因果に掛かった者達は少なからず苦難の道を進む。
ナンバー11。
実験の果てに更なる苦痛で全てを失った者。
ナンバー12。
蒼を継承し、「ノエル」と言う名を手に入れた蒼の銃士。
ナンバー13。
愛を知り、いつしか殺意に成り代ってしまった悲しき少女。
そして。ナンバー12.5。
彼女の苦痛はこれからだ。
ナンバー14。
全てを失い続ける者。
だが、まだ福音は舞い降りて来ない。否。これから来るものなのだ。
???・・・
「っ・・・・・!」
突然、少女は軽い頭痛が頭に走った。
それに気づき、前を歩いていた女性が少女を気遣う。
「大丈夫?頭痛がしたの?」
「え・・ええ・・大丈夫です・・・少しだけだったので・・・・」
「・・・そう?余り無理しない方がいいわよ?」
「大丈夫です!ホラッ!」
少女がそう言い腕を回そうとすると・・・
バサバサバサ・・・
大切に両手で持っていた紙の束が地面に落ちていったのだ。
「にゃぁぁぁぁぁ!あ??!?あわわわわわわわわ・・・・」
「だ・・・大丈夫?!」
「だだだだだだだ大丈夫ですすすすすすすす!??!」
少女は言葉を連呼しつつ慌てて紙を拾っていく。
それを見て女性は少し笑い、やさしい表情で一緒に紙を拾い上げたのだ。
「大丈夫。私も拾うから。」
「あ・・・・ごめんなさい・・・・・」
「あ・・謝らなくていいわよ。誰だってミスはあるわ。」
「うう・・・だって・・・・・・」
「それに。それだけ元気なら、きっと彼だって喜んでくれるわ。」
「ッ・・・・・・!」
少女が顔を上げると女性が少女の頭を撫でた。
そして、少女の表情は少しずつ明るくなり、天真爛漫の笑顔が戻ったのだ。
「えへへへ・・・・・//」
「フフッ・・・・さて。急いで執務室に戻りましょ。」
「はい!」
二人がそう言い立ち上がり、少女がまた紙の束を大切に両手で抱え歩き始めた。
すると、意外にも執務室が近く、女性が先に入ると少女も後からパタパタと足音を立てて入ったのだ。
そして、少女が持っていた紙の束をデスクに置くと軽く息を吐いたのだ。
「ふぅ・・・・!」
「お疲れ様。しばらく休んでて。」
「はい。しばらく休憩しているので、何かあったら言って下さいね。」
それから数時間と言った所だろうか。
女性がデスクにつき、黙々と事務をこなしていると誰からか通信が入ったのだ。
「もしもし。」
『おう。アタシだ。』
相手は少し若いぐらいの声の女性だった。
どうやら話し方からして馴染みの相手だったらしい。
「・・どうしたの?突然。」
『実はな。((旧ミッドチルダ|特・封鎖地域))のアレから反応が出た。』
「っ!?」
『恐らく、窯が開いたんだ。』
「それじゃあ・・・・」
『ああ。時空間の扉が開いたんだろうな。』
今は人が住みも管理局があるミッド。それを何故封鎖地域と言うのか。
それはまだ解ることではない。しかし、女性はそれを聞き驚きつつも考えたのだ。
そして。
「・・・・・解ったわ。あの子と一緒に行くから、向こうで落ち合いましょ。」
『わってる。んじゃあな!』
相手が通信を切ると女性は急いで身支度を整えた。そして、寝ているだろうと思い少女の所に向かおうとするのだが・・・
「・・・・ッ!」
少女は起きていたのだ。
その表情はさっきまでの明るい表情とは違い、固い決意のある凛々しい表情だったのだ。
その表情から、女性は軽く息を吐くと少女に尋ねたのだ。
「話し・・・・・聞いていたわよね?」
「・・・・・はいッ!」
「・・・・解ったわ。行きましょう!」
「・・・・ええ!」
二人はそう言って部屋を出て走っていった。
女性は白いローブを纏い、少女は変わらずの服装でいた。
- 過去と未来が交わる地点。其処には当然、未来からも交わる者達が現れる。-
九番目の熾天使・外伝 =蒼の物語 刻の幻影=
第一章 ((Time Traveler`s|刻の旅人達))
説明 | ||
第一章、開幕ッ! イメージソング OP2「BLUE SANCTION」 BLAZBLUE -CHRONOPHANTASMA- より ED2「W-B-X 〜W-Boiled Extreme〜」 仮面ライダーW より |
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コメント | ||
はっはっはー(Blaz) ちなみに、こっちの美空さんの設定が根本から違っている事には私が一番疑問を感じてたりww(竜神丸) 了解しましたー(ディアーリーズ) ディア:こっちの設定でお願いします、じゃないと設定がややこしくなるから(汗(竜神丸) そもそもここの美空っちと通常の美空っちの状況が全然違うよね。竜神丸の所だとただの村人が村の襲撃と同時に誘拐されたって感じだけどここだと根っこから違うし(キリヤ) なーい(デルタ) さて困ったぞ…。美空さん関係の外伝を書くときに竜神丸さんからもらった設定か、こっちを参考にして書くか。どっちにすればいいんだろうか…(ディアーリーズ) 私の出番がなーい!(竜神丸) |
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