IS 2体の魔神皇帝
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輸送機は成田や羽田などには着陸せず、光子力研究所に着陸した。

 

清香「戻って来た・・・」

 

箒「研究所がなんだか慌しくないか?」

 

箒の言う通り研究所は彼女達が帰ってきたと同時に慌しくなった様子だ。

 

十蔵「清香!!スマン!!巻物を何者かに盗まれた!!」

 

清香「え・・・・?」

 

清香は事が飲み込めずに動けなくなる。

十蔵が言うには彼女達がアメリカに向った日の深夜、何者かが侵入してきて警備が最も厳重な

金庫の中にあった巻物を盗んで逃走したらしい。監視カメラには影程度しか映っていない。

 

清香「そんな・・・一夏に箒も協力してくれたのに・・・」

 

ショックで打ちのめされて震えだしてしまった清香。

 

十蔵「ワシ等も油断しておった。あの超合金NZの金庫を破られるとは・・・」

 

清香「十蔵博士だけが悪いんじゃないです。私が巻物を焼き捨ててしまえば・・・」

 

箒「清香・・・お爺様・・・」

 

束「お爺ちゃん、薄い影しか映ってないけど之って・・・」

 

十蔵「剣造とも話し合ったのだが結局わからなんだ・・・」

 

一夏も暫く映像を見ていたがふと金庫を開けようとしている一面で何かを確信したのか何処かに

行ってしまった。剣造が入れ替わりでやって来た。

 

剣造「父さん、今一夏が出て行きましたがまさか・・・」

 

十蔵「恐らくな。一夏の頭の中の情報量には感服するわい」

 

束「何が解ったんだろう・・・」

 

15分ほどで戻って来た一夏は一冊の本を持っていた。そして映像を少し弄ってサーモグラフィーに切り替えた。

しかし反応はない。今度は何かのプログラムを起動して映像を処理する。

 

十蔵「こ、これは・・・」

 

剣造「なんと・・・」

 

映像には何かのロボットのような物が映っていた。

 

剣造「一夏、サーモグラフィーでないようだが之は・・・」

 

一夏「サーモは一応だよ。親父達もやってたんだろ?」

 

剣造「あぁ」

 

一夏「だからまず試しに光源センサーで見てみたんだ。しかしデュノアの手のものだったとはな」

 

デュノア。半年ほど前までシャルロットが所属していた企業だ。

第3世代のISを開発できずにイグニッション・プランから落とされたが現在は武器製造企業となっている。

武器だけでなくISに取って代わらせようとしているのかテレイグジスタンス(telexistence〔遠隔存在感〕)

ロボットの試作を繰り返している。ISに取って代わるだけでなく無人のISにロボットを乗せて

別の場所で操作させる事も可能だろう。しかも圧覚超過により自分が死ぬ様なダメージがあっても

オペレーターは何も感じない。下手に広める事の出来ない物である。

 

一夏「今から処理した映像を流す」

 

外見がどこぞの女性型ロボットの様な物に似ているので少し変な感じがする一同。

その中で一夏と清香だけが静かに画面を睨んでいた。

 

清香(この足の運びに仕事の手際のよさ・・・どこかで・・・まさか・・・)

 

一夏(この動きはまさか・・・タイタニックでのあのロボットと同じオペレーターか・・・)

 

清香はオペレーター本人に心当たりがあるようで動揺している。

一夏は先の戦いの際のテレイグジスタンスロボットのオペレーターだとハッキリと解った。

 

箒(清香?)

 

清香が動揺しているのに気がついたのは箒だった。

一夏は深く何か考えていて十蔵、剣造、束は監視システムの見直しを話し合っている。

 

箒「清香?」

 

清香「大丈夫・・・大丈夫だから・・・」

 

箒「部屋に戻って落ち着こう」

 

清香「・・・」

 

清香は黙って頷いた。2人が去ると十蔵は一夏に話しかける。

しかし真剣に何か思い当たる事を推理していて彼には聞こえていない。

 

十蔵「まいったの・・・何か手がかりが解ったのか言って欲しいのじゃが・・・」

 

剣造「そういえば束。この箱は?」

 

束「わかんない。置物の箱は私が持ってるし・・・いっくん?」

 

剣造が近くの机の上においてあった何らかの箱に気がついた。

一夏にはなしかけて説明してもらおうと思った束だがしかし彼はまだ何か考えていて聞こえていないようだ。

束は後で謝る事にして勝手に箱を開けた。

 

十蔵「なんじゃこれは・・・」

 

束「虫?」

 

剣造「しかし金属製ですね。・・・チタン合金と金が少量か・・・」

 

剣造が手に持ってどんな素材で出来ているか確認する。

どのような物なのか3人はわからずに一夏の方を見る。彼はキーボードを操作して

スカルカイザーの映像記録と色々と比べている。パーセンテージが表示されていてその数値は90を超えていた。

 

一夏「十中八九同一人物か・・・。って何開けてんだよ・・・」

 

やっと気がついたようで勝手に箱を開けて金属の虫を見ていたことに呆れている。

しかししょうがないかと言う顔なので怒ってはいないと束は安堵した。

 

剣造「一夏、之は一体・・・」

 

一夏「テレイグジスタンスロボットのコアアンテナって所だろ。データとか確実に持ち帰る為に

   見つかりにくいよう小さく壊れにくいよう頑丈に作っている」

 

十蔵「何処でこれを?」

 

束「まさかタイタニックの中?テレイグジスタンスロボットと戦ったって言ってたし・・・」

 

一夏は頷いて肯定する。詳細はわからないがデュノア社の人間が作り出したものであることだけはわかっている。

 

十蔵「フランスか・・・今は少し厄介じゃな・・・」

 

剣造「シャルロット君が此処とフランスの所属ですからその伝で調べてもらう訳には?」

 

十蔵「いやあそこの首相は信用できん。数ヶ月前までの首相なら信用できたのだが・・・。

   恐らく国を挙げて狙ってくるやもしれん」

 

束「シャルちゃんには少し肩身の狭い思いをさせちゃうね」

 

この後3時間は話し合いが続けられた。一方箒と清香は部屋でお茶を飲んでいた。

 

箒「大分落ち着いたようだな。先程の映像のロボットの動き、心当たりでもあるのか?」

 

清香「うん・・・親戚の人なんだ。よく私のこと可愛がってくれてたんだけど・・・」

 

箒「しかしおのれの中で事実と受け入れようとする自分とそうでない自分が居て葛藤しているか・・・」

 

清香「というより・・・なんでこんな事をするのかが・・・解らないの・・・」

 

箒「?」

 

清香は箒が今までに見た事が無いくらいしょぼくれていた。

恐怖に負けそうになっていても此処まで酷くはなかった。

 

箒(相当信頼していた身内の人間だったのか?)

 

清香「私・・・戦えるかな?」

 

箒「それはやはり、清香次第だろう」 

 

清香「うん・・・」

 

マドカとラウラは医務室に居た。弾達も負傷したマドカの見舞いに来ている。

 

弾「大丈夫なのか?」

 

マドカ「?」

 

ボス「罅が入ってるだけだってよ。何日かすれば治るって言ってたわさ」

 

鈴「よかった〜」

 

ラウラ「しかし、清香の様子がおかしかったな・・・」

 

シャル「心配だね」

 

セシリア「無事が確認できましたし、今はゆっくりさせてあげましょう」

 

セシリアの提案でボスとラウラ以外は部屋を出て行った。

マドカはボスの手を握ってそのまま寝てしまった。

 

ボス「ラウラも大丈夫だったか?」

 

ラウラ「あぁ」

 

ボス「もう変な無茶をすんなよ。俺はお前等が傷つくのを見たくねぇ」

 

しかしボスはラウラの様子が少しおかしいのに気がついた。何時もなら何かしら返事をしてくるのだが

何も言ってこない。彼は少しの間何かを考えて一つの結果に辿り着いた。

 

ボス「もしかしてよ、マドカをアメリカに連れて行かなければとか考えてなかったか?

   そうすれば怪我もせずに済んだって」

 

ラウラ「っ!・・・敵わないな、お前には」

 

ボス「伊達に付き合っちゃァいないぜ」

 

彼女は正直に向こうであった戦闘の事を話す。ボスは親身になって聞いてくれた。

全て聞いた後、彼は「後悔したなら次はそれを繰り返さなければ良い」といっただけだった。

 

ラウラ「後悔しない為の後悔か・・・」

 

小さく呟くとラウラはマドカのいるベットに入り込んで眠り込んだ。

 

剣造「まさかこのような技術を手に入れていたとは・・・」

 

十蔵「全く・・・厄介な・・・」

 

束「でも理論から有る程度の実用かもされてたし・・・不思議はないと思うけど?」

 

一夏(腹減った・・・)←飛行機を操縦したりしていて睡眠はとっていても食事をしていない

 

腹が減って死にそうな一夏をよそに3人はまだ話し合いをしている。

一夏が何か食べようと席を立とうとしても束がそれを阻止する。

トイレに行こうとしても十蔵が引き止めてしまっていた。

剣造は一夏の好きなようにさせているが他の2人にとめられてしまっていて

困った表情になったりはしている。

 

剣造「このままでは埒が明きません。一旦休憩しましょう」

 

一夏(助かった・・・・腹減って死にそう・・・)

 

十蔵「いやまだじゃ!!」

 

ピクッ!?

 

束「いっくんもそう思うよね?」

 

ピギピギ!!!

 

剣造「いやその一夏はさっきからかなり殺気立っていますが・・・。

   多分そろそろ我慢の限界が・・・」

 

十蔵「やつらが何を狙っているのか程度は話をつけるべきじゃろう」

 

ブチッ・・・

 

剣造(もう知らん・・・)

 

束「いっくんはどう思・・・・う・・・?」

 

一夏は完全に切れていて帯電状態だ。しかも眼帯も外している。

 

ICHIKA「テメェラ・・・こちとら略飲まず食わずで15時間以上経ってんだよ・・・。

       この意味解るか?あ?」

 

我慢の限度を超えて更に我慢させられていた為に情け容赦なさそうだがまだ大丈夫のようだ。

 

十蔵「わ、解った解った。明日にでも話すとしよう」

 

束「え・・・でも・・・。解った」

 

十蔵は知らなかったとはいえ流石にそれはキツイと解ったので明日話すことにし、

束は若干躊躇したが今までの行程を考えて十蔵に賛成した。

 

一夏「飯ィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィ!!!!!!」

 

「「「物凄く腹減ってたんだな(お腹すいてたんだね)」」」

 

千冬「一夏ァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!?!?」

 

途中千冬とすれ違ったが一夏は気がつかず千冬をコマのように高速回転させて走り去った。

さらには弾、鈴、セシリア、簪をひき潰しそうになり、楯無を弾き飛ばし、食堂では

何時もの8割増の飯を食べてやっと落ち着いた。

説明
やっと書けた・・・けど短い・・・
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コメント
道産子国士さん>脱字ですね。ありがとう御座います。修正いたします。(HIBIKI)
>自分がぬ様なダメージがあっても 何か脱字っぽ?(道産子国士)
肉豆腐太郎さん>絶食状態が続いていて彼には耐えられなかったって事で……(^_^;) (HIBIKI)
一夏、食い過ぎだ……(^_^;)(肉豆腐太郎)
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IS インフィニット・ストラトス スーパーロボット マジンカイザー マジンカイザーSKL 清香×一夏×箒 

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