管理者からの御遣い 拠点 |
春蘭「一刀、入るぞ」
一刀「あぁ、どうぞ?」
ドコーーーーン!
春蘭が往き良いよく扉を開ける。
一刀「扉を蹴るな!あぁ・・・・・・・・扉が・・・・・・・・」
俺は倒れている扉を見て、ため息をつく。
一刀「はぁ、春蘭。手伝え」
春蘭「仕方のない」
一刀「仕方なくないわ!まったく」
吹き飛ばされた扉を二人で抱えながら、元の場所へと場所で行く。
一刀「春蘭。何か用事があったのか?」
春蘭「ああ、そうだ。華琳様がお呼びだ」
一刀「あ、馬鹿!手を離すな。」
春蘭「煩い!さっさと来い!」
春蘭に手を引っ張られ扉の壊れた、俺の部屋を後にする。
春蘭「華琳様。一刀を連れて来ました」
華琳「遅かったわね」
春蘭「あ、それは一刀の奴が」
一刀「ふざけんな・・・・・。それよりも、何か用事か?」
華琳「えぇ、これを」
一刀「これは・・・・・計画書・・・・か。ふむ。城の治安維持向上の草案だな。これを如何しろと」
華琳「これを仕上げてほしいの」
一刀「む?」
華琳「書庫の片付けは昨日の時点で、終っていると聞いているわよ?」
まぁ、確かに書庫の片付けは難しくはなかったから、そぐに終ったのは確かだが・・・・・。
一刀「まぁ、やろう」
華琳「よろしい。なら、期限は三日とするわ」
一刀「三日・・・・・・」
華琳「どう?不満?」
一刀「少し黙っていてくれ・・・・・・・」
華琳「一刀?」
俺は、頭の中で構図を考える。
一刀「警備部隊に入れてくれないか?現場で少しでも見せてもらえば、何かいい案が出るかもしれない。そうだな・・・・・。一週間程度か」
華琳「秋蘭。どう思う?」
秋蘭「悪くないと思います」
華琳「分かったわ。一週間の間に現場の問題点などしっかり洗い出して、解決案と向上計画を作り上げること」
一刀「では、一週間後に」
そう言って、俺は早速警備部隊の所に向かう。
遂に、期限の一週間がたった。
一刀「・・・・華琳出来上がったぞ」
華琳「あら、遅かったわね」
一刀「少々、纏めるのに時間を繰った」
華琳「見させて貰うわね・・・・・」
一刀「・・・・・・」
華琳「・・・・・・一刀」
一刀「ん?」
華琳「此処なのだけれど・・・町ごとに詰所を作り、兵を常駐させるとあるけど・・・どういうことかしら?」
一刀「今は四町〜五町の間に、詰所が一つしかない。それでは騒ぎが起こった時、すぐに向かえない・・・・」
華琳「それだと、人手も経費も馬鹿にならないわよ」
一刀「平時の時は、半数を本隊の兵から回してもらう。残りの方は此方から募集を掛ける」
華琳「義勇兵ということ?それなら・・・・」
一刀「有事で無い限り、集まらない。きちんと給金は払うさ。兵役や雑役を免除し待遇を良くすれば、今よりは集まるはず・・・」
華琳「なるほど・・・・兵役を課さない代わりに、本隊の予備部隊としての性格を与えるのね」
一刀「そうだ。基本的には同じもの。人さえ揃えば、本隊の訓練部隊を兼ねても良いだろう」
華琳「経費の方は如何するの?これだけの規模では、桁が違ってくるけど・・・」
一刀「治安さえ変われば、商人も来よう。話をしてみたが、そうなった場合・・・同業者を呼ぶ商人や出費を約束してくれた人も目星は立っている」
華琳「・・・・・・・・」
一刀「他国から流れ、仕事を持たない人もいたし・・・・何人かに手伝いもして貰った。雇用対策にもなると考えて」
華琳「・・・・一刀。この計画を認めましょう。予想より出来が良かったし、詳細も詰めてある」
一刀「そうか」
華琳「でも、根回ししたわね・・・・」
一刀「仕方だない。今のこの国では、それが、手一杯なのだから」
華琳「はぁ、まぁいいわ。下がりなさい。よくやったわね一刀」
一刀「ありがとう」
あそこに居るのは華琳達か
一刀「華琳。こんなところでお茶か」
華琳「あら、一刀。それは?」
一刀「これか?庭師が手入れをしていたのでな花の咲いた枝を貰ったのだよ。どうせだったら、部屋にでも飾っておこうと思ってな」
華琳「そう。一つ貰えるかしら?」
一刀「あぁ、少々貰う過ぎたし丁度いい」
華琳は俺の手に持っている小振りの枝を一本抜き取ると、ゆっくり眺める。
華琳「・・・・たまには花を愛でるというのも悪くないわね」
一刀「よかったな。庭師には伝えておこう。しかし、お茶か・・・休憩がてら町にでも行き茶菓子を食っていくか。ではな」
秋蘭「良ければ、一刀もどうだ?」
一刀「邪魔だろ?最近は人も増えてきたし、三人でゆっくり過ごせる時間も余り無いだろ」
秋蘭「しかしな」
一刀「俺のことは気にせず、ゆっくりと楽しんでおきな」
春蘭「あ、おい!」
俺は片手を上げ、華琳達を背に手を振ってその場を後にする。
華琳「行ってしまったわね」
秋蘭「はい」
翌日、秋蘭達は再びお茶会を開いた。
秋蘭の発案で今度は一刀も交えて楽しむために。
しかし、一刀は何処にも居らず、秋蘭達は一刀を探すため城中を走り回っていた。
秋蘭「一刀!」
一刀「ん?秋蘭じゃないか、どうかしたか?」
秋蘭「探したぞ」
一刀「なんか用だったのか」
秋蘭「今日、またお茶会を開くことにしたから、お前も呼ぼうと思ってな」
一刀「そうか・・・・・だったら、先にはじめていてくれ。少し準備をしてからそちらに向かう」
秋蘭「分かった。早く来るのだぞ」
秋蘭は一刀と分かれた後、春蘭と共に準備を進めていた。
準備ができ、春蘭は華琳を呼びに言った。
華琳を呼んだ後に、五分遅れでで一刀がやってきた。
華琳「遅かったのね、一刀」
一刀「すまないな・・・・少々、手間が掛かっってしまったのでな」
秋蘭「一刀・・・・・それはいったいなんだ」
春蘭「随分いい匂いがするな」
一刀「此れか?此れは、俺の国の伝統ある料理だ。どうせだったら食べて貰おうと思ってな」
華琳「あなたが、作ったの!?」
一刀「あぁ、そうだが?何か可笑しいか?」
華琳「いえ、意外だったものだから」
一刀「まあ、いい。冷めてしまう前に食べてくれ。」
華琳「そうね・・・・。冷めてしまっては、折角作ってくれた料理も美味しくないものね」
秋蘭「一刀。何と言う料理なんだ」
一刀「ホットケーキだ」
華琳「ほっとけーき?」
一刀「あぁ、卵黄を主に使ったものだ。まぁ、食ってくれ」
華琳「えぇ、頂くわ。・・・・・・おいしい」
秋蘭「本当ですね」
春蘭「一刀!おかわり!」
一刀「早いすぎ!もうちょっと味わって食ってくれ」
華琳「一刀。後で、作り方を教えなさい」
一刀「気に入った様で何より」
その後、四人でお茶会を存分に楽しんだ。
説明 | ||
お待たせしました。 華琳 春蘭・秋蘭の拠点2になります。 拠点の連続投稿になります。 |
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