恋姫外史終章・いつまでも一刀第28と1/4話
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一刀は本日の仕事を終えて、庭を散歩していた。

 

「さて、これからどうすっかな〜〜」

 

「ワンワン!」

 

「ん?」

 

何だ?と鳴き声のした方を見ると、犬がこちらへ全速力で走ってくるのが見えた。

 

「ありゃ・・・セキトじゃねえか」

 

「ワン!」

 

セキトは一刀の足元まで来ると、ピョンピョンと一刀に向かって飛び跳ね始めた。

 

「何だ?遊んでほしいのか?」

 

「ワン!」

 

「そうか。いいぜ、丁度暇だったんだ」

 

 

 

 

・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

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「・・・・セキト〜〜」

 

恋はキョロキョロしながらセキトを探していた。

 

「ワンワン!」

 

「流石に速いな!」

 

声のした方を見ると、そこには楽しそうに走り回るセキトと、セキトを追いかける一刀の姿があった。

 

「ワン!」

 

恋に気づいたセキトは、方向転換して恋のいる所にやってきた。

 

一刀もようやく恋のいる事に気づいたようだ。

 

「おりょ?いたのか呂布」

 

「・・・・・・ん」

 

コクリと頷く恋。

 

「・・・・・・セキトと、仲良し?」

 

「おう!もうダチだ!なあセキト?」

 

「わふ」

 

コクコクと首を縦に振るセキト。

 

「・・・・・・友達」

 

「ああ」

 

「・・・・・・セキトと友達・・・恋とも友達?」

 

「ん?う〜ん・・・まあ、そうなるのかな?」

 

「・・・・・・」

 

ぐ〜〜〜

 

恋の腹が鳴った。

 

「何だ、腹減ってんのか?」

 

「・・・・・・ん」

 

頷く恋。

 

「そっか・・・そうだ!俺料理結構上手いんだが、作ってやろっか?セキトの分も作ってやるぜ?」

 

「ワン!」

 

「・・・・・・コクコク」

 

「んじゃ、厨房借りるかな」

 

 

 

 

・・・・・・

 

 

 

 

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「そうだった。こいつを満足させるのがどれほど大変だったか忘れてた・・・・・・」

 

「ハグハグハグ!」

 

凄い勢いで料理を口に放り込んでいく恋。

 

厨房にいる料理人にも手伝ってもらっているのだが、まだ手が足りないくらいだ。

 

「チャーハンあがり!」

 

「シューマイ蒸しあがりました!」

 

「どんどん持ってけ!こんな数じゃあ呂布の腹を満たす事は叶わんぞ!!」

 

「「「「オス!!」」」」

 

恋の腹を満たすと言う共通の目的の為に、厨房の料理人たちの心は一つになっていた。

 

この時の戦いを呂布満腹戦争と・・・・・・後々まで語り継がれる訳はなかった。

 

 

 

 

・・・・・・パキィン

 

 

 

 

 

 

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「あ〜〜、疲れた」

 

椅子に座って大きく息を吐く一刀。

 

厨房の料理人たちも疲労でぐったりしており、屍累々の状態であった。

 

「・・・・・・けぽ」

 

「わふ」

 

恋の方は満足したようで、お腹をさすりながら立ち上がり、セキトと共に一刀のもとへとやってきた。

 

「満足したか?」

 

「・・・・・・コク」

 

「ワン!」

 

「そりゃ良かった・・・あ〜、肩凝った」

 

右手を左肩に回し、トントンと叩く一刀。

 

「・・・・・・」

 

そんな一刀を見た恋は、一刀の後ろに回りこんだ。

 

そして、一刀の両肩に手をやり、ゆっくりと揉み始めた。

 

「お?肩揉んでくれんのか?」

 

「・・・・・・ごはんのお礼」

 

「ん〜〜、本来なら別にいいって言うところだが、せっかくだからお願いしようかな?」

 

「・・・・・・ん」

 

「あ〜〜、そこそこ」

 

「・・・・・・ここ?」

 

「そうそこ!く〜〜、効くなあ」

 

恋の肩揉みに一刀は気持ちよさげな声をあげる。

 

「もういいぜ。ありがとな」

 

一刀がそう言った時、

 

「陳宮キーーーーック!!」

 

久しぶりに聞いた例の声がした。

 

「む!?」

 

一刀は反射的に防御を固めた。

 

ガッ!

 

防御には成功したものの、座ったままだったため一刀は椅子ごと倒れてしまった。

 

「あてて・・・頭ぶつけた」

 

「お前!恋殿に何をやらせているのですか!?」

 

怒りの表情を浮かべ、一刀を見下ろすねね。

 

「何って、肩揉んでもらって・・・」

 

「黙るのです!恋殿にそのような事をさせるなど、天が許してもねねが許さないのです!」

 

「・・・・・・ねね」

 

「恋殿!ご安心ください!この男にどんな弱みを握られたか知りませんが、このねねが来たからには・・・・・・」

 

ポカ

 

恋はねねの頭をグーで軽く小突いた。

 

「・・・・・・れ、恋殿」

 

「・・・・・・一刀、何も悪い事してない」

 

「う・・・・・・」

 

「・・・・・・ねね・・・謝って」

 

「うう・・・・・・」

 

「・・・・・・ねね」

 

「うああああああん!!」

 

ねねは泣きながら、その場から走り去ってしまった。

 

「・・・・・・」

 

恋は困った顔でねねが走り去った方を見ていた。

 

「いいのか?」

 

よっこいせと起き上がる一刀。

 

「・・・・・・今のは、ねねが悪い」

 

「ん〜〜、まあな」

 

「・・・・・・許してあげて。ねね、一刀のこと忘れてるから」

 

「それは仕方が無いことだけどな・・・・・・ん?ちょっと待て」

 

「?」

 

「お前は俺の事、思い出したのか?」

 

「・・・・・・コクリ」

 

「いつ?」

 

「・・・・・・さっきのごはんで、うどんを食べた時」

 

「う、うどん?」

 

「・・・・・・コクリ」

 

「そうか、うどんで思い出したのか・・・・・・恋らしいというか、何というか」

 

一刀は何だか気が抜けてしまった。

 

「・・・・・・一刀」

 

「ん?」

 

「・・・・・・おかえり」

 

恋は嬉しそうに笑顔を浮かべ、そう言った。

 

「・・・・・・」

 

恋の不意打ちに、一刀は見惚れてしまい、言葉が出てこなかった。

 

「?」

 

動かない一刀に対し、首を傾げる恋。

 

「・・・・・・はっ!」

 

正気に戻った一刀は、照れくさそうに恋の頭に手を乗せて、撫でながら言った。

 

 

 

 

 

「・・・・・・ただいま」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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どうも、アキナスです。

 

拠点イベント第一回は恋でした。

 

恋はなかなか感情を表に出さないぶん、出した時の破壊力は半端ないですよね?

 

初代で恋のイベント見てた時は、あまりの可愛さにもだえ苦しんでましたから(笑)

 

さて、次は誰を書こうかな?

 

では次回に・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「島津流正波拳!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

説明
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コメント
レヴィアタンさん:月単体・・・ネタが思いつけば・・・・・・(アキナス)
noelさん:よく覚えてましたね・・・(アキナス)
本郷 刃さん:恋は初代から最強の癒し系でしたからね・・・・・・(アキナス)
さすらいのハリマエさん:あの肩当て何となく気になるんですよね・・・(アキナス)
観珪さん:ねねに限った事でもありませんがね・・・駄目じゃん(アキナス)
地球ジェット…さん:ジャス学凄い好きだったんですよね。熱血青春日記何度やった事か・・・・・・(アキナス)
今までの分一気読みして追いかけて来ました!一つ一つがそこそこの長さで読みやすいですね。 そしてうどんで思い出す通常運転の恋w 神は言っている。次は月単体で書きなさいと。 続き楽しみに待ってます!(レヴィアタン)
そういえば一番最初に食べさせて料理うどんだったな(noel)
一刀の料理だからこそ恋は思い出すことができたんでしょうね〜・・・にしても恋は相変わらずほんわかしますねw(本郷 刃)
食べ物で思い出すのもらしいな…(´д`|||)アとあの人だけだろう肩当てしてんのはと言うよりあんな高校在ったら怖いけどな (黄昏☆ハリマエ)
これはねねの勘違いも仕方がない……けど、今さらながら、軍師としてその直情思考はどうにかならんものかww かわいいからいいけど←(神余 雛)
ジャスティス学園懐かしい………(地球ジェット…)
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