ノーゲーム・ノーライフ異世界奮闘記第2話 |
龍太「うん・・・・ここはどこだ・・・?」
気が付くとそこは、あたり一面緑に覆われたところだった。
龍太「…空と白ちゃんは!!!?」
龍太は勢いよく体を起こし周りを見渡す。
しかしそこには、空と白の姿はなかった。
龍太「……とりあえず探すか。」
そういって龍太はポケットからスマホを取り出した。
龍太「!!…圏外だと…!?」
龍太に焦りが見えた。先ほどまで空の部屋にいたはず。
そこはスマホの電波が届いていたはずだ。だがここは電波が届いていない。
龍太「……ここは俺たちがいた世界じゃないだと…!?」
龍太は焦った。もうこの世界に戻れないかとかが頭に浮かんだわけではなかった。
もしこの世界に人がいたら、空と白ちゃんはそんな人におびえているはずだと…。
そう、龍太は過保護すぎた。いや過保護すぎだ!!
龍太「…今何か声が聞こえたような。まぁそれより早く探さなければ、事態がかなり悪くなるかもしれん。まっていろよ、白ちゃぁぁぁぁん!!!」
また、ロリコンでもあった・・・。
かれこれ数時間が経過した。
だが、白と空は見つからなかった。
ただ少しわかったことがある。
当てずっぽうに走り回り、探していたら、絶対に見つからないということだった。
龍太「腹減った…何か食い物が…あと、少し疲れたぁ…。」
龍太は大きな木の陰に入った。
龍太「風が涼しくて、心地よい温度。こんな日に昼寝すると気持ちいいだろうな……。」
龍太はうとうとし始めた。
龍太「少しだけ…すこ…しだけ、寝かせ…てくzzz」
そういって龍太の意識は消えてしまった。
???「起きて・・さい。起きてく・・い。起きて・ださい。起きてください!」
誰かに呼ばれて、龍太は眠い目をこすり、目を覚ました。
そこには一人の少女が立っていた。
龍太「…誰でございましょうか?」
龍太は寝ぼけながらそんなことを言った。
???「私は、エイミと申します。あなたの名前は何ですか。」
龍太「…僕の名前は佐上龍太です。」
まだ少し寝ぼけながらな名前を言った。
エイミ「サガミリュウタ様ですか…もしかして人類種の方ですか?」
龍太「…人類種?…!!」
龍太は完全に目を覚まして、あることに気付いた。
それは、獣耳があること…。そして、尻尾があったことに。
龍太「………超モフモフしたい。」
エイミ「え…、今なんかおっしゃられました?」
龍太は、耳に手を伸ばして、触りだした。
龍太「おお!!?なんという感触。これは癖になる触り心地だ。」
龍太はたまらずなでなでし始めた。
エイミ「きゃぁ!!?急にどこ触って、…ん…!!」
エイミは頬を少し赤くして目をつぶった。
だがしかし、龍太は撫で続ける。
警察がいたら逮捕沙汰になっていたはず。いやなっているはずなんだぁぁぁぁぁぁ!!(作者の言葉)
エイミ「ん……!!ちょっとやめ…いつまで撫でるつもりですか!!!」
エイミはついに怒ってしまった。
龍太「…は…、すみません、ついやってしまいました、ごめんなさい。」
エイミはまだ頬が赤かった。
エイミ「今後このようなことしないでくださいね!!わかりましたか?」
龍太「……触っちゃだめですか?」
エイミ「だめです!!」
龍太「…わかりました…。」
龍太は少しシュンとした。
エイミ「それより質問に答えてください。あなたは人類種ですか?」
龍太「はい、人類種です。ただ…。」
エイミ「ただ…?」
龍太「僕はこの世界の人間ではありません…。」
エイミ「!!どういうことですか!!?」
龍太はこれまでのことをすべて話した。
エリサ「なるほど。異世界からこの世界に飛ばされて、一緒にいた友人を探していると…。」
龍太「そう、それで少し疲れたから、ここで寝て休憩していたわけ。」
エイミ「それで見つかったんですか?友人さんは?」
龍太「いや全然見つかってないし手がかりなしです。こんな時にスマホが使えればな…。」
エイミ「スマホって何ですか?」
龍太はびっくりした。
龍太「…この世界にスマートフォンってないの?」
エイミ「ないですけど、それより何ですか、スマートフォンって?」
龍太はスマートフォンを見せた。
龍太「これだよ。見たことない?」
エイミ「見たことありませんね。初めて見ました!」
エイミは興味津々と見始めた。
龍太「この世界に携帯電話ってある?」
エイミ「何ですか、携帯電話って?」
龍太(なんかこれループ入ってないコレ。)
この世界には、スマホもとい情報端末がない。
つまり、白と空を見つけるには、歩いて探さなくてはならない。
龍太「………かなり長くなるじゃないか。……。」
龍太のテンションがかなり落ちた。
エイミ「龍太さん大丈夫ですか?」
優しく声をかけるエイミ。
龍太「大丈夫だよ…。大丈夫だから…。」
エイミ(やばい、なんかこの人やばくなってる!??)
エイミは慌てだした。
そこに龍太の腹の音が鳴った。
龍太「!!!」
エイミ「フフ、お腹空いているのですね。」
龍太「笑わないでくれー!!」
龍太は思わず恥ずかしがった。
エイミ「よかったら、私の家に来ませんか?おいしいごはんも出しますから。」
龍太「いいの!?」
エイミ「いいですよ。あ、私の姉がいますけど、いいですか?」
龍太「そんなの気にしないから、今すぐ行こう!!」
エイミ「フフ、そんなに急いだら転びますよ。」
さわやかな草原に、二人の笑い声が響いた。
説明 | ||
第2話です。 第3話は明日投稿になります 獣耳と尻尾はいいものですな。 |
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ノーゲーム・ノーライフ 尻尾 獣耳 ヒロイン登場? | ||
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