真・恋姫†無双 裏√ アフター
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かつてこの大陸は乱世と呼ばれる群雄割拠の時代だった

 

 

 

魏の曹操

 

 

 

呉の孫策

 

 

 

蜀の劉備

 

 

 

彼女達は己の信念のもと、互いの覇を競い合った

 

 

 

その戦乱の差中、一人の男がこの乱世を収めんと現れる

 

 

 

男の名は北郷一刀

 

 

 

天の御使いと呼ばれた彼は、劉備と共に乱世を駆け抜け、そして三国を同盟という形で収束させた

 

 

 

北郷一刀は三国同盟の立役者として、また平和の象徴として祭り上げられ、表舞台の英雄となった

 

 

 

だが、この大陸にはもう一人の英雄がいた

 

 

 

人知れず戦い、人々を救っていたもう一つの陣営

 

 

 

その裏の英雄の名は東零士

 

 

 

彼と彼の家族である『晋』の者達は、表の英雄・北郷一刀を、引いては大陸を護る為の戦いに身を投じた

 

 

 

だが、その戦があった事は記録には残されていない

 

 

 

ただ、今を生きる一部の人間の記憶に残っているだけ

 

 

 

これは、そんな彼らの後日談

 

 

 

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咲夜「いらっしゃいませ。お食事処『晋』へようこそ」

 

私はいつものように、接客をする。慣れた動作で飲み物を運び、注文を取って行く。

私こと司馬懿は、ここでの仕事を20年近くやっている。気づけば私も今年で37歳だ

 

三国同盟が結ばれ17年。つまりは、あの戦からもう17年の時が経ったということだ。

大陸は、乱世の頃に比べ落ち着きを見せている。

五胡の連中とも、以前に比べれば友好的になってきた。交易も盛んに行われている。

だが、それはまだ一部の話で、未だに敵対心のある五胡はいる。

さらには賊だって、数こそは減ってきたが存在している。

まだまだ完全な平和とは言えない国だった

 

そんな中でも、私達『晋』は変わらず飲食店を経営している。

変わり行く世界の中で、不変の私達。いや、不変と言うわけではないか。なぜなら…

 

咲希「母様!一番さんの料理ができました!」

 

士希「母さん!こっちは二番と三番の軽食だ!お願いしますよっと!」

 

私にも、子どもができたからだ。司馬師と司馬昭。それぞれ咲希と士希という真名。

そして双子だ。容姿はどちらも私と零士を足して二で割った様な子だが、

微妙に違いもあり、咲希は私似、士希は零士似という感じだ。今年で16になる

 

咲希「はぁ、士希がいると楽できる」

 

双子の姉の咲希は、お食事処『晋』の厨房を担当してもらっている。

腕前も日に日に上がっており、次期料理長候補にもなっている

 

士希「おい、勝手に休んでんじゃねぇよ。テメェの分の仕事はしねぇぞ」

 

双子の弟の士希は、零士が生まれた世界の学校に通っており、

現在は夏休みだとかで帰省している。せっかくなので店も手伝ってもらっている

 

咲希「いいだろ、士希。こちとらテメェと違って連勤で疲れてんだよ。少しくらい姉を労われー」

 

士希「俺だって向こうで仕事してて疲れてるっつの。姉貴なら弟の仕事を受けもてー」

 

この二人、仲が悪い訳ではないが、こんな感じでユルイ言い合いが多い

 

咲夜「お前ら、相変わらずだな」

 

久しぶりにこの二人の掛け合いを見たが、この二人はどれだけ時間が空こうが変わらないらしい

 

零士「あはは、仲良しでいいじゃないか」

 

零士が洗い物をしながら答える。零士は今年で44になり、大分白髪が目立つようになった。

ガチでおっさんの仲間入りである

 

 

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カランカラン

 

 

咲夜「いらっしゃい…って、秋蘭と秋菜か」

 

秋蘭「あぁ、邪魔するぞ。ん?士希じゃないか。帰って来ていたのか」

 

秋菜「兄者。お元気そうで何よりです」

 

店に入って来たのは秋蘭と、彼女の子どもの秋菜だ

 

秋蘭はあの大戦以降、武官というより文官扱いになったらしく、

洛陽での仕事が中心となった華琳に代わり、許昌の政治の責任者となった

 

秋菜は秋蘭の娘で、15歳にして許昌の警邏隊の隊長をしている努力の子だ。

秋蘭に似た風貌で、また得意武器も弓だ

 

士希「お久しぶりです、秋蘭さん。それと秋菜、また大きくなったな。お兄さん、嬉しいぞ」

 

秋菜「兄者も、また一段と男らしくなりました」

 

この二人、多分兄妹の中では一番仲がいい。というのも…

 

秋菜「ところで兄者、そろそろ実家に定住されてはどうですか?

正直、私一人では姉者や蓮鏡、悠香の暴走を止められません…」

 

士希「あー…」

 

この二人、幼い頃から若干苦労性で、よく姉や妹の暴走を止めていたことがある。

今では秋菜一人がその役を受け持っているので、気苦労が絶えないようだ

 

士希「ごめんな秋菜。俺、数日しか滞在するつもりないから」

 

秋菜「そんな!では私もそちらの世界に!」

 

切実で必死だった。そんなに辛いのかよ

 

秋蘭「あぁ、間違いなく、私の子だよ…」

 

零士「そして僕の子だ…」

 

この二人は子どもが苦労性になりつつあることを物悲しく眺めていた

 

 

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秋蘭「向こうでの生活も、順調のようだな」

 

士希「はい。今はレーゲンっていう弟みたいなやつと暮していますし、なかなか楽しい日々ですよ」

 

秋菜「ほう。良かったではないか兄者。ずっと弟を欲しがっていましたからな」

 

客もおらず、やることもないので、私達は夏侯親子と駄弁っていた

 

「へぇ、それってこれの事?」

 

士希「あー、それそれ…って!レーゲーーン!!」

 

レーゲン「きゅ〜…」

 

現れたのは銀髪の少年を担いだ蓮鏡だった。蓮鏡は雪蓮の娘で、秋菜と同じく今年で15歳。

基本は雪蓮に似ているのだが、何処と無くかの孫堅さんを思い出させる容姿でもある。

お食事処『晋』の接客担当でもあるが、時々雪蓮の仕事について行く事もある

 

雪蓮「やっほー!みんな久しぶりねー!」

 

秋蘭「ん?雪蓮か。今回は帰りが早かったな」

 

咲夜「おかえり、雪蓮、蓮鏡」

 

蓮鏡の後ろには雪蓮もいた。現在雪蓮は、呉で若いやつらに政治指導をしている。

本人としては、接客の方が向いているらしく、政治指導は嫌々やっているらしい

 

雪蓮「あー、疲れたー。零士ー、お酒飲みたーい」

 

零士「はいはい。夜まで待とうねー」

 

雪蓮「けちー」

 

あれから17年経つが、最近になってようやく雪蓮は零士といても緊張しなくなった。

あれはあれで面白かったが為に、少し残念だ

 

蓮鏡「見て見て母様!この子凄くちっさい!」

 

そう言って持ってきたのは、ほとんど手のひらくらいの大きさのレーゲンだった

 

雪蓮「………あれ?なんか妖精が見えるんだけど、私まだ酔ってないわよね?」

 

咲夜「あれはそういうものだ。

レーゲンと言ってな、士希が向こうの世界から連れてきた不思議生物だ」

 

確か士希の使い魔?だったか?

 

レーゲン「不思議生物!?いや確かに否定はできませんけど!」

 

雪蓮「へー、向こうはこんなのがいるんだー。今度私のも捕まえてきてよ。

あ、できれば可愛い子がいいな」

 

士希「そんなポンポンいるわけ……ないですよ、雪蓮さん」

 

微妙な間があったな。てことは、少なくとも2人目が居るって事か

 

士希「あ、そうそう。雪蓮さんにお土産があるんで、後で渡しますね」

 

雪蓮「え!?それってもしかして」

 

士希「はい。向こうのお酒で、なるべく高いやつを」

 

雪蓮「最高!!士希愛してるわ!さぁ、今から行きましょう!」

 

咲夜「待て待て雪蓮!士希は今仕事中だ!夜まで我慢しろ」

 

雪蓮は士希を連れて行こうとしたので、慌てて止めに入る。

まったく、昼間っから酒飲ませられるかよ

 

雪蓮「咲夜のけちー」

 

零士「あはは、今晩は僕も付き合うから、許してくれないかな?」

 

雪蓮「………許す」

 

素直なやつめ

 

蓮鏡「兄貴!私には私には!?」

 

士希「あ?蓮鏡って酒飲んでいいんだっけ?」

 

秋菜「私も蓮鏡も、もう飲める年齢ですよ。

それでなくても、この国の飲酒に関しての規制は緩いですが」

 

咲希も士希も割と早いうちから飲んでいたからな。

まぁ、咲希は私に似てしまったから、自粛してもらっているが

 

 

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悠里「ちーっす!おー士希君!ひっさしぶりだねー!」

 

悠香「にぃに!?わぁ、にぃにだ!久しぶりー!」

 

今日は身内の入店が多い様で、悠里と悠香が入ってきた。

悠香は今年で14になる悠里の娘だ。二人ともお食事処『晋』の接客を担当している

 

士希「おー!元気にしてたか、悠香!」

 

悠香「うん!さっきもあたしとお母さんとウサギで競走してた!」

 

士希「ほー。んで、誰が勝ったんだ?」

 

悠香「お母さん、あたし、ウサギの順番だった!」

 

悠里「いやぁ、あたしも危なかったよ!そろそろ娘に追い抜かれそうだ!」

 

この親子、人類最速なんじゃないかと言われても過言ではない

 

士希「へぇ、よく頑張ったな悠香」

 

悠香「えへへー」

 

そう言って頭を撫でる士希と、顔が緩む悠香。お互い、超シスコンでブラコンである

 

悠里「おろ?今日は何だか勢ぞろいですねー」

 

悠里は店内を見渡し、一言そう告げる。確かに、今この場には身内しかいない

 

秋蘭「我々も今日は半日で上がりだからな」

 

秋菜「確か、凪さんと凪紗も、今日は早上がりだったはずです」

 

零士「あれ?そうなんだ。なら今日はお店早めに閉めようか」

 

雪蓮「ホント!?」

 

咲夜「そうだな。士希も帰って来たんだし、家族皆で宴会でもするか」

 

雪蓮「咲夜大好きー!!」

 

雪蓮に抱きつかれてしまった。よっぽど嬉しかったようだ

 

悠里「姉さん大好きー!!」

 

悠里にも抱きつかれた。そして胸を揉まれたので殴っておいた。こいつの中身も基本変わっていない

 

 

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凪「こんにちは…って、凄い事になってる」

 

「身内しかいませんね」

 

咲夜「おう、凪と凪紗か。お疲れさん」

 

入ってきたのは、凪と凪紗だった

 

凪は大戦以降、魏の最高戦力の一人として、変わらず武官として働いている。

現在は主に人材育成に力を入れており、前線で指揮する事は少なくなったらしい

 

凪紗は凪の娘で、悠香と同じく今年で14歳。

秋菜と同じく警邏隊に所属し、秋菜の補佐官としてこの街の平和に一役買っている

 

凪紗「そちらもお疲れ様です。あれ?兄さん?お帰りになられていたんですね」

 

士希「おう!ただいま凪紗。お前も相変わらず天使だなぁ」

 

そう言って凪紗の頭を撫でる士希。こいつは昔から、妹を溺愛している

 

凪紗「あ、に、兄さん!流石に恥ずかしいです!」

 

そう言う凪紗だが、なんだかんだ嫌ではないらしく、振り払おうとはしない

 

凪「ふふ、同年代では士希くらいだな。凪紗を女の子として見てくれる男は」

 

士希「そうなのか凪紗?」

 

凪紗「は、はい。自分はそこら辺の男子よりも男前らしいので、

よく漢女の仲間か?なんて言われます」

 

士希「そっかぁ。よりによって漢女かぁ。それは許せないなぁ。

こんなにも可愛くて綺麗なのに。あんな性別:筋肉と一緒にされたのかぁ。

よし、お兄ちゃんをそいつらの下まで案内しなさい。

ちょっと殺し……懲らしめて来るよ」

 

士希の表情は笑顔なのに、目は笑っておらず、また瞳には光がなかった

 

凪紗「ま、待ってください!そいつらは咲希姉さんに懲らしめてもらいましたから!

ていうか、咲希姉さん止めるのに大変でしたから!」

 

あぁ、そう言えばあの時の咲希はヤバかったなぁ。

なんかもう、流石私と零士の子だなって感じだった

 

咲希「む、話を聞いていたらムシャクシャしてきた。よし、士希、私も手伝おう」

 

秋菜「や、やめてください!て言うか、兄者が暴走したら終わりですから!

あなた達双子が手を組んだら、冗談抜きで一国落とせますから!だから落ち着いて下さい!」

 

レーゲン「二人が組めば、国を落とせるって…そんなまさか」

 

レーゲンの呟きは、あながち冗談でもない

 

蓮鏡「なんか面白そうじゃない!私も行くわよ!」

 

悠香「あたしもー!凪紗ちゃんいじめる奴は天誅だ!」

 

秋菜「お前達もやめてくれー!!」

 

秋菜から悲痛な叫びが聞こえる。ほんと、秋菜はとんだ貧乏くじだよな

 

悠里「あはは!凪紗ちゃん、モッテモテー!」

 

雪蓮「あの子が兄妹の中で一番可愛いもんねー」

 

凪「なんか、すみません、秋蘭さん」

 

秋蘭「いや、いい…後で華佗に頼んで胃薬を秋菜に渡すよう伝える…」

 

咲夜「秋菜には強く生きて欲しいな…」

 

 

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月「賑やかだなぁと思って来てみれば…」

 

詠「何よこれ?身内しかいないじゃない」

 

恋「……楽しそう」

 

猪々子「お?なんだなんだ?宴会か?」

 

店の裏口から月、詠、恋、猪々子がやって来た

 

月はお食事処『晋』の現料理長だ。出会った当初に比べ随分伸びた身長に細身の体。

今だに十代でも通る様な可愛さは、数年連続、三国の嫁にしたい人第一位に選ばれる程だ。

ちなみに月は、零士の養子扱いだ

 

 

詠はお食事処『晋』の接客担当兼経理をしてもらっている。

詠も17年前に比べかなり成長しており、なかなかのワガママな体つきとなっている。

詠も零士の養子扱いなのだが、当初は微妙に納得出来なかったものの、最近では諦めがついてきたらしい

 

 

恋は変わらずお食事処『晋』のマスコットをしている。

時折軍の方に顔を見せ、兵士の訓練に付き合ってあげているらしい。

ちなみに恋、数年連続、一家に一人居て欲しい人第一位である。恋も零士の養子扱いだ

 

 

猪々子はお食事処『晋』の接客担当だったり、恋と一緒に兵士の訓練に付き合ったりしている。

猪々子は零士の養子にはならず、私達の家族のような、親戚のお姉さんのような立ち位置となっている。

ちなみに数年前、あの斗詩と挙式をあげていたりする

 

 

咲夜「よう、お前ら。ちょうどよかった。

今日は店早めに閉めて、宴会やろうぜって話になってんだ。

せっかくこうして、皆が集まれたんだからな」

 

猪々子「マジで!やったぜ!」

 

月「ふふ、素敵ですね。あ、でしたら流琉ちゃんも呼ばないと」

 

詠「後斗詩もね。今ではあの子も身内だし」

 

恋「…恋、呼んでくる」

 

咲夜「おう、頼むわ恋」

 

士希「つか、合計何人よ?えーっと、俺とレーゲン含めて…19人?うっへぇ、こりゃ大変だ」

 

咲希「てか、絶対それ以上来るよな。霞さんとかねねさんとか」

 

零士「あはは、こりゃ、今のうちに用意しといた方がいいかもね」

 

詠「でしょうね」

 

月「あ、私も手伝います。ちょうど暇していたので」

 

こうして、月達も合流し、私達は今晩の夕食を作りつつの営業となった

 

 

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流琉「こんばんは!宴会すると聞いて、私の方でも何品か作ってきました!」

 

斗詩「こんばんは!私の方からはお酒を用意しました。よければ飲んでください!」

 

もうそろそろ店を閉めるか、と言ったところで、流琉と斗詩がやって来た

 

流琉はお食事処『晋』の厨房担当で、料理長格の一人である。

月や詠と同様、かなり成長しており、嫁にしたい人第二位になったこともある。

流琉も家族ではあるが、猪々子と同じく親戚のお姉さん的な位置にいる

 

斗詩は基本、北郷一刀付きの護衛で洛陽に居ることが多いのだが、

猪々子と婚約したこともあり、最近は許昌にもよく来る。うちの人間ともかなり仲良しだ

 

零士「さて、みんな集まったみたいだし、今日の『晋』の営業はここまで!お疲れ様でした!」

 

 

『お疲れ様でした!』

 

 

ある程度店を片付け、宴会用の料理を並べて行く。

皆で準備して行ったので、あっという間に宴会の席の出来上がりだ

 

恋「札、閉店にしてきた」

 

そして恋が外から戻って来ると、皆がそれぞれ飲み物を手にし、器を掲げる

 

零士「よし!じゃあ皆が集まれた事を祝して、カンパイ!」

 

 

『カンパーイ』

 

 

零士の音頭で、皆がカンパイと言い、思い思いに飲食や雑談を始めた。

子ども組は子ども組で集まり、大人組は大人組で集まる。するとそこへ…

 

霞「宴会やっとると聞いて!」

 

音々音「ねね、参上なのです!」

 

華佗「楽しそうだな!俺もいいだろうか?」

 

華雄「とびきりの酒を用意した!これも飲んでくれ!」

 

やっぱりと言うか、予想通り『晋』とは仲良しの霞、ねね、華佗、華雄も来てくれた。

こいつらは、いったいどこから聞きつけたんだろうな

 

お食事処『晋』の店内はさらに騒がしく、笑いの絶えない空間となる。

私はこの光景をぼんやり眺めていた。

私の周りにはたくさんの人がいて、たくさんの笑顔がある。

家族と過ごす時間、それこそが、私の護りたかった世界。

そんな当たり前のものだからこそ愛おしい。この世の何よりも大切な宝物。

だから私は…

 

咲夜「零士ー!酒くれー!今夜は私も飲む!」

 

零士・悠里「え!?」

 

雪蓮「お!いいわねー!」

 

霞「咲夜の!ちょといいとこ、見てみたーい!」

 

詠「霞!!あんた何煽ってんのよ!?」

 

華雄「詠は何を焦っている?別にいいではないか」

 

音々音「ん?確か咲夜って、お酒飲ますと…」

 

凪「めちゃくちゃ荒れる…」

 

斗詩「え!?ちょ、いいの文ちゃん!?止めなくて」

 

猪々子「いいんじゃねぇの?こういう日もあるって!」

 

秋蘭「酒の弱さは、咲夜の数少ない弱点だな」

 

華佗「ははは!まぁ今夜は俺もいるから、あまり酷いようなら俺が何とかするよ」

 

月「い、一応子ども達は離れておこうねー」

 

流琉「あ、飲んだ」

 

恋「もきゅもきゅ…咲夜…いい飲みっぷり」

 

悠香「ねぇ、にぃに!咲夜さんが飲んでるのって何?」

 

士希「え!?母さん飲んでんの!?うわ、しかもあれ、ベルギービールだよ…」

 

蓮鏡「ん?いいものなの?」

 

レーゲン「確か、そこそこ高くて、そこそこ度数のあるやつでしたよね」

 

咲希「へぇ、そりゃ私も飲んでみたいな」

 

秋菜「姉者まで飲んだら収集がつかなくなるからやめてくれ…

はぁ…私も酔えば、楽になるのだろうか…」

 

凪紗「やめてください、秋菜姉さん。秋菜姉さんが最後の砦なんですから」

 

咲夜「ゴク…ゴク…ハァァ!足りねぇ!もう一本だ!」

 

零士「いやいや、ちょっとペースが…」

 

咲夜「うるせぇ。黙って持ってこい。そしてそこでコッソリ逃げようとしている悠里、私の横に来い」

 

悠里「きゃー!見つかってた!?」

 

咲夜「あはははは!」

 

 

 

この場所が、この世界が大好きだ

 

 

 

これからも精一杯生きて、この世界を護って、そして皆と笑いながら過ごして行く

 

 

 

私の物語は、まだまだ終わらない

 

 

 

 

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あとがき

 

 

 

こんにちは、桐生キラです!

 

 

 

今回が私の作品、通算100作目となります

 

皆さんの応援もあってここまで書けてきたんだと思います

 

本当にありがとうございました

 

さて、今回はせっかくなので「真・恋姫†無双 裏√」のアフターを書いてみました

 

結果、大変だった…(笑)

 

合計23人ものキャラクターを一つの作品に出すのはなかなか辛い物がありました

 

この一話に集約したかったので、結構速足でやってしまいましたし

 

まだまだ勉強不足だなと痛感し、今後も頑張っていかなければと思いました

 

 

 

もしかしたら、またどこかで裏√のお話を書くかもしれないので、

その時も再びお付き合いしてくださると幸いです

 

それでは、またどこかでお会いしましょう!

 

 

 

 

説明
こんにちは!
今回は久しぶりに恋姫のお話
前回エピローグから16年後が舞台
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コメント
熟女だらけとは俺得です、我儘バディーな三十代詠ちゃんとか良いですね、四十代半ばの華雄さんも。(禁玉⇒金球)
なるべく長く書き続けて欲しいです(へたれ)
次は150作品目ですね(黒笑)(黒鉄 刃)
是非とも裏√を書き続けていただきたいです(ohatiyo)
タグ
真・恋姫†無双 オリキャラ 司馬懿 司馬師 司馬昭 

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