襲の『隕流星』、一刀の『終誇の砲弾』が激しくぶつかり、打ち合いとなった

そして勝利したのは一刀

これで事実否定過激派は宝鈴と晩禍のみとなっていたのだが………

ここで驚きの事態が2つ発生したのだ……………

　　六節　?援軍と正体のバレ?

翠「遂に襲を………」

凪「倒したました!!」

春蘭「よくやったぞ一刀っ!!!」

皆はそれぞれ歓喜の声を上げる

愛紗「残り二人………しかしよく倒して下さりました！ご主人様!!」

雪蓮「凄い!!凄すぎるわ一刀!!!」

『管理者界一の脳筋』こと夜減児を倒し、『過激派の曲者』こと襲をたて続けに倒すことになったのだ

手も足も出なかったのだ、当然である

一刀「さて………次はどっちだ？

宝鈴か？晩禍？」

一刀は晩禍、宝鈴と睨みつけた

宝鈴「素晴らしい強さです……

……戦う前に一言、言わせて頂きたいのですが…………」

一刀「………何だい？」

宝鈴は一刀に質問する

宝鈴「貴方…………何故『響窃の【終誇の砲弾】や管理者の【闇行】』を使う事が出来るのです？」

一刀「…………………」

左慈「(遂に勘づいたか………)」

于吉「(予想はついていましたが…………)」

貂蝉「(まぁ、少し遅かったぐらいねん)」

卑弥呼「(うむ…………)」

管理者達は『読心術』で会話をしていた

宝鈴「私の推測が外れていなければ、貴方は………………響窃ですね？」

一刀「……………………」

一刀はただ黙るだけだった

宝鈴「やはりそうですよね？

『終誇の砲弾』は響窃しか使用することの出来ない特殊な技………

いやはや………まさか最大の獲物が目の前にいるとは…思いませんでしたよ」

左慈「ようやく気づいたか宝鈴………」

晩禍「そのガキが響窃だと？」

晩禍は眉を顰め、一刀を睨む

一刀「俺は響窃じゃない

だが、知りたいなら話してやるよ

俺達と響窃の因縁を……………」

一刀は響窃との戦闘などについて細かく説明していく

于吉や左慈達が響窃を封印したこと

身体を失った響窃が一刀の身体を乗っ取り、自分の身体を取り戻そうとしたこと

その際一刀に大量の『存在能力』を流し込んだことなど、全てを話した

宝鈴「全くなんて事をしてくれたのですか…………貴方方は…………

どうりでこれだけの年数を探し回っても響窃の足取りさえ掴めない筈です」

宝鈴の微かな憤りは『邪闇気』の黒さをどんどん増幅させていく

宝鈴「しかし、最早『天の御遣い』は魔人といっても過言ではありません

他の方々にはもう用はありません

北郷一刀さん、貴方は我々と一緒に来るのです」

一刀「そんな命令に俺が頷くとでも思っているのか？」

一刀は構えてからそう言い放った

宝鈴「頷かせて無理矢理にでも連れて行きますよ

貴方がいれば、史上最強の魔人を創り出す事が可能なのですから」

宝鈴は歪んだ笑みを浮かべながら言った

その発言に一刀は

一刀「………………そりゃあこんな奴がいれば、響窃も復讐したくなるわな………」

と小さく呟いた

宝鈴「何ですって？」

宝鈴は一刀の呟きに首を傾げた

一刀「宝鈴……………俺はこの戦いが起こるまで自分の中に存在する『存在能力』を完璧に扱いきれるように修行をしていたんだ

5人の仲間と1人の管理者を連れて『次元の狭間』でな」

一刀は淡々と続けていく

一刀「実はこの事は卑弥呼以外には話していなかったんだが

修行の最中、二度だけ俺は響窃の記憶を読み取った事があったんだ」

思春「っ!!?響窃の!?」

秋蘭「記憶……………？」