英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(番外編) 後日談〜女神の一族の家族旅行〜
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”ゼムリアの敵クロイス家の騒乱”終結から2週間後――――

 

〜リベール王国・グランセル城〜

 

「…………………」

”ゼムリアの敵クロイス家の騒乱”終結から2週間後、次代のリベールの王になる事を決意したクローディア姫は二大国が滅ぶと同時に新たに建国された大国――――クロスベル帝国の皇族達との会談に向かって、城を留守にしているアリシア女王の代わりに政務関係の書類を片付けていた。

「クローディア様、少しよろしいでしょうか?」

「ヒルダさん?はい、どうぞ。」

「……失礼します。」

その時女官長のヒルダが執務室に入ってきた。

 

「それでヒルダさん、何かあったのですか?」

「はい。エステル様達がクローディア様を訪ねてこの城に来訪なさったのですが……いかがなさいますか?」

「まあ、エステルさん達が?勿論会います。仕事も今一区切りしたところですし。」

王族である自分にとって数少ない気兼ねなく接する事ができる友人達の来訪にクローディア姫は表情を明るくした。

 

「かしこまりました。その……エステル様達の”友人”と名乗っている方達もお通ししているのですが……そちらの方達とも会われますか?身元ははっきりして、決して怪しい方達ではないのですが………」

「エステルさん達の?私とは面識がある方達なんでしょうか?」

「はい。エステル様達や本人達はそうおっしゃっているのですが……その………前もって言っておきますが、気をしっかりと持って対応してください。」

「???」

疲れた表情で忠告したヒルダの様子にクローディア姫は首を傾げた後護衛のユリア准佐と共にエステル達が通されている客室に向かった。

 

〜客室〜

 

「―――失礼します。」

「あ!クローゼさん!」

「久しぶり、クローゼ!元気だった?」

「ハハ……連絡もなく突然訪ねてしまってごめんね。」

「はい。皆さんお元気そうで何よりで――――――えっ!?」

部屋に入った瞬間、エステル達に話しかけられたクローゼは微笑んだ後部屋にいるエステル達以外の”客達”を見て驚き

「ア、アドル殿!?それにフィーナ殿やエレナ殿、ナユタ君やノイ君まで……!」

クローディア姫の護衛として付き添っているユリア准佐はかつて”影の国”で共に戦い、後に自分達の大陸が崇めている女神の一族とわかり、今世間を騒がしている人物達がいる事に驚いた。

 

「二人とも久しぶり。」

「お久しぶりです!お二人とも元気そうで何よりです!」

「久しぶりなの!」

アドル、ナユタ、ノイはそれぞれ笑顔を見せて声をかけ

「フフ、まさかまたこうして会えるとは夢にも思いませんでした。」

「とても雰囲気がいい国ですね。」

フィーナとエレナは微笑みながら話しかけた。

 

「なるほど……ヒルダさんが言ってたのはこういう事だったのですね。―――みなさん、お久しぶりです。またこうして会えるとは私達も夢にも思いませんでした。」

話しかけられたクローディア姫はヒルダの忠告を思い出して苦笑した後微笑み

「し、しかし……アドル殿達は何故……というかどのような手段で我々の時代に来たのですか?」

目の前にいる人物達が遥か昔に存在した人物である事を知っていたユリア准佐は戸惑いながら尋ねたその時

「それは僕の方で説明するよ。」

ワジが話しかけてきた。

 

「あら?確か貴方は特務支援課の……それにその姿は一体……」

「!まさか……!」

ワジの見慣れない服装―――法衣姿を見たクローディア姫は戸惑い、何かを察したユリア准佐が目を見開いたその時

「―――この姿で会うのは初めましてだね。”星杯騎士団”所属、”守護騎士(ドミニオン)”第9位―――”蒼の聖典”ワジ・ヘミスフィア。”影の国”ではケビン達が世話になったね。」

ワジが自己紹介をした。

 

「ええっ!?星杯騎士―――それも”守護騎士(ドミニオン)”の方なんですか!?」

「一体何故”守護騎士(ドミニオン)”程の高い位についている方がクロスベル警察に所属していたのだ?」

自分の存在に驚いているクローディア姫とユリア准佐にワジがアドル達の事情を含めて説明した。

 

「そんな事情が……それにしてもまさかミントちゃんが二人もいるなんて、不思議ですね。」

事情を聞き終えたクローディア姫は呆けた表情をした後苦笑しながら未来のミントに視線を向け

「未来のミント君は今から10年後の時代で生きていると言っていたが……今の時代のミント君と比べてもほとんど変わりばえしていないな……」

服装以外は全く同じの二人のミントを見比べたユリア准佐は目を丸くした。

 

「アハハ。ミントは”竜”だから10年経ったぐらいでは全然変わらないよー。」

二人に見つめられた未来のミントは苦笑した。

「そ、それにしても、まさか未来ではエステルさんの娘として産まれたサティアさんまでいっしょだなんて……」

「フフ、私が産まれた時代では貴女達もみんな成長して大人になっていたから、今ここで出会った貴女達を見て、凄く懐かしいと感じたわ。」

そしてエステルの娘として生まれ変わったサティアまでが自分達の時代にいる事、そしてエステル達と共にいる事にクローディア姫は大量の冷や汗をかきながら表情を引き攣らせながら微笑みながら自分達を見つめるサティアを見つめ

「カシウス准将が知ったら、確実に驚くでしょうね。」

クローディア姫の意見にユリア准佐は苦笑しながら言った。

 

「あら?そう言えばセリカさん達は一緒ではないのですか?」

「えっと、実は――――」

クローディア姫の疑問を聞いたヨシュアは事情を説明した。

 

「な、なるほど。そ、そんな事情が。」

(エステル君には本当に驚かされるな……)

セリカ達の事情――――クロスベルが大変な時に勝手に抜けた挙句遊撃士のエオリアを自分達の許可もなく、自分達の目的の為に勝手に休職させた罰で、しばらく帝都クロスベルの支部で働いている事や超越的な存在のセリカ達が一時的とはいえ、遊撃士協会に所属している事を知ったクローディア姫は再び表情を引き攣らせ、セリカ達が自分達の世界に来る”原因”となったエステルをユリア准佐は驚きの表情で見つめ

「全く!ホントにセリカは油断も隙もないわね!まさかエオリアさんを”使徒”にするなんて!相変わらずとんでもない女タラシよ!」

「まあまあ。話に聞くところ、エオリアさん自身の希望だそうだし、そんなに目くじらを立てなくてもいいんじゃないかい?」

憤っているエステルをヨシュアは苦笑しながら諌めた。

 

「甘いわね!セリカもそうだけどリウイやロイド君みたいな”タラシ”は釘を何本も刺しておかないと、付き合う女の子達がかわいそうよ!」

「お母さん。ヨシュアの場合は、セリカ達の一歩手前の状態だからわからなくて当然だから仕方ないわ。」

エステルの言葉にサティアは苦笑しながら答え

「いや、意味わかんないですけど……」

「ああ、そうね…………って、だからその”お母さん”は止めてって言ってるでしょう!?」

サティアの言葉にヨシュアは呆れた表情で答え、エステルは納得した様子で頷いた後すぐにサティアを睨んだ。

 

「え、えっと、サティアさん……?何だか以前と比べると性格が変わっていませんか……?」

二人のやり取りを見ていたクローディア姫は冷や汗をかきながら尋ね

「フフ、だって私のお母さんはエステルよ?女神のフェミリンスを説得したお母さんに育てられたら、元女神の私も性格ぐらい変わるわよ。」

「…………………」

微笑みながら答えたサティアの答えを聞いたクローディア姫やユリア准佐はエステルを注目して黙り込んだ。

 

「フフ、そうですね。それなら納得ですね。」

「一体どういう母親になっているのでしょうね。」

やがてクローディア姫とユリア准佐は微笑みながらエステルを見つめ

「ちょっと!?二人とも、何でそれで納得するのよ!?」

二人の言葉を聞いたエステルは反論し

「君の場合、そう言われても当然って思う行動が多すぎるんだよ。」

「だって、ママだもの!」

「うん!そこがママのいい所だもの!」

ヨシュアは呆れ、二人のミントはそれぞれ嬉しそうな表情で頷いた。

 

「まあ、エステルさんですしね……」

「神様を説得しようって提案した挙句本当に実行した人間なんて、歴史上絶対エステルしかいないの……」

「フフ、私もその場面を見たかったわ。」

ナユタは苦笑し、ノイは疲れた表情をし、二人の会話を聞いたクレハは微笑み

「決して諦めない信念や優しい所はアドルさんそっくりですね。」

「同感です。」

「ハ、ハハ……この場合褒められているんだよな?」

フィーナとエレナの言葉を聞いたアドルは苦笑し

「いや〜、さすがは女神の一族だねぇ?”剣聖”や”ブレイサーロード”を始めとしたブライト家の人々は誰にも真似できない功績を残しているしねえ?」

「フフ、誉め言葉として受け取っておきます。」

口元をニヤニヤするワジに視線を向けられたエイドスは微笑んだ。

 

「えっと………さっきからずっと気になっていたのですがそちらのお二人なのですが……」

「あ、この二人に関しては二人とも初対面よね!その娘はクレハちゃん!ナユタ君の奥さんよ!」

クローディア姫に尋ねられたエステルはクレハに視線を向けた後軽く紹介をし

「エ、エステルさん!?」

エステルの紹介を聞いたナユタは顔を真っ赤にして慌て

「もう、エステルったら。私とナユタは”まだ”結婚していないのよ?」

「そう言っている割にクレハ様、凄く嬉しそうなの。」

クレハは顔を赤らめて嬉しそうな表情をし、クレハの様子を見たノイは呆れた表情で見つめていた。

 

「ア、アハハ……紹介してもらわなくてもクレハさん達の事は今世界中で話題になっているくらい有名ですから、私達も知っていますよ。――――勿論、貴女の事も既に知っていますよ。”空の女神(エイドス)”様。」

クローディア姫は苦笑した後微笑みを浮かべてエイドスを見つめ

「まさか生きて”空の女神”をこの目にする事ができるとは……信者の一人として光栄です。」

ユリア准佐は口元に笑みを浮かべた後その場で祈り

「御身がこのリベールに訪れた事……この場にはいないアリシア女王に代わり、リベール王太女クローディア・フォン・アウスレーゼが歓迎致します。」

クローディア姫はエイドスに会釈をした。

 

「―――エイドス・クリスティン・ブライトです。”影の国”ではお父様達がお世話になりました。お父様達の娘として感謝致します。それと……―――申し訳ありません。私が人々の為に遺した”空の至宝(オーリオール)”が原因で、この国が未曾有の危機に陥りかけたとエステルさん達から聞きましたので……」

(リベールの”異変”か………)

クローディア姫に謝罪したエイドスの言葉を聞いたワジは複雑そうな表情をし

「そ、そんな!?あの事件は貴女のせいではありません!どうか、頭をお上げ下さい……!」

「殿下の言う通り、あの事件は”輝く環(オーリオール)”を悪用しようとしていた愚か者共の仕業です!ですので、決して貴女の責任ではございません!」

ゼムリア大陸が崇めている女神に謝罪されたクローディア姫とユリア准佐はそれぞれ慌てた様子で諌めた。

 

「慰めの言葉、ありがとうございます。”空の至宝(オーリオール)”が我が子孫と異世界の王によって破壊された事を聞き………驚くと同時にとても嬉しかったです。」

「え……う、嬉しい、ですか?」

「何故でしょうか?”至宝”はかつて我らの先祖が御身から授かったと伝え聞いておりますが……」

エイドスに微笑まれたクローディア姫とユリア准佐はそれぞれ戸惑いの表情をした。そしてエイドスはクローディア姫達に”至宝”に関しての説明をした。

 

「”本当の幸せを神や奇蹟に頼らず、自分達の力で手に入れる”事を願って、至宝を授けた、ですか………」

説明を聞き終えたクローディア姫は驚きの表情でエイドスを見つめ

「………一つ聞きたいのだが。今の話は七耀教会にとってとてつもない事実になるのではないのか?」

ユリア准佐は驚きの表情でワジを見つめて尋ねた。

 

「当然歴史的大発見な事実だよ?なんせ当時を一番よく知っている”本人”から今までわからなかった真実が全て判明したからねぇ。今、アルテリア法国では手の空いている神父やシスターは勿論、星杯騎士どころか守護騎士も呼び集めて、今までエイドスが語ってくれた歴史の真実の整理に大忙しだよ。」

尋ねられたワジは口元に笑みを浮かべて答え

「あら?それじゃあどうしてワジさんは今この場にいらっしゃるのですか?七耀教会の総本山が忙しいのに……」

「それにアルテリア法国―――いや、ゼムリア大陸にとって、最重要人物の貴女がどうしてエステル君達と……」

ワジの答えを聞いた後様々な疑問が出てきたクローディア姫とユリア准佐は尋ねた。

 

「ああ、僕は今、騎士団……というか七耀教会にとって最重要任務についていて、免除されているんだ。」

「七耀教会の最重要任務、ですか。」

「それは空の女神が今、この場にいる事と関係があるのだろうか?」

ワジの話を聞いた二人はそれぞれ気を引き締めて質問したが

「はい。”空の女神”とその一族であるお父様達を護衛すると共に観光案内するというゼムリア大陸にとって最重要任務です♪」

「…………………」

笑顔で言ったエイドスの言葉に二人は石化したかのように固まった。

 

「あ、二人とも固まった。」

「どうして二人とも固まるんだろうね?」

「そーだよね?エイドスさん、何も間違った事は言っていないし。」

二人の状態を見たエステルと二人のミントはそれぞれ不思議そうな表情をし

「いや……色々と間違っているし、二人の反応は当然だよ……」

「フフ、普通に考えてありえないものね。」

ヨシュアは呆れた表情で指摘し、サティアは苦笑した。

 

「え、えっと……今、ワジさんが空の女神(エイドス)様達の観光案内をすると仰りましたが……」

そして我に返ったクローディア姫は大量の冷や汗をかいて表情を引き攣らせながらエイドスを見つめ

「はい。先程説明したように後約3ヶ月は元の時代に帰れないんです。なのでせっかくですから未来のゼムリア大陸がどうなっているか、観光すると同時に幼い頃からずっと夢見ていた”家族旅行”をしようと思いまして♪リベールは”影の国”でお父様達が出会った仲間の方達が一番多い国ですので、真っ先に来たんです。」

「…………………」

「つ、つまり………リベールを旅行する為に御身はこの国に訪れたのですか……?」

嬉しそうな表情で説明したエイドスの説明を聞いたクローディア姫は再び固まり、ユリア准佐は必死で気を強くして表情を引き攣らせながら尋ねた。

 

「はい。あ、言っておきますけど私達を特別扱いをする必要はないですから。私達は普通の旅行者としてこの国に訪れているのですから。」

「フフ、観光する国の王族に会っている時点で既に普通の旅行者じゃないと思うけどねぇ?」

エイドスの言葉を聞いたワジは口元に笑みを浮かべた。

 

「……ハッ!あ、あの!そう言う事でしたら、私達の方で手配致します!エイドス様やアドルさん達の身の安全の為にも宿泊場所の手配、護衛の兵達の手配も必要でしょうし……!」

そして再び我に返ったクローディア姫は慌てた様子でエイドスを見つめて言ったが

「フフ、お気遣いありがとうございます。でも、大丈夫ですよ。私達は気楽に旅行したいですし、こう見えても一応”神”扱いされていますから、暴漢に襲われても自衛できますし、お父様達の腕前は貴女達もご存知でしょう?」

「し、しかし……!」

微笑むエイドスの言葉にクローディア姫は反論しようとし

「ワジ殿!”空の女神”を崇める七耀教会の……それも”守護騎士(ドミニオン)”という位についているのだから、何とか説得してもらえないだろうか……!?」

ユリア准佐は必死の表情でワジを見つめて言ったが

「あ、僕に助けを期待しても無駄だよ?何せ僕達が崇めている”神”のいう事は”守護騎士(ドミニオン)”の一人として聞かないと不味いし、そもそも教皇を含めた七耀教会のお偉方全員が説得できなかったんだから、僕には荷が重すぎるよ。」

ワジは目を丸くした後口元をニヤニヤさせた。

 

「そう言っている割にワジ君、全然申し訳なさそうに見えないんですけど?」

ワジの表情を見たエステルはジト目になってワジを見つめた。

「―――そう言う事ですので、私達はこれで失礼します。それじゃあお父様、お母様、エレナお母様。それにナユタおじい様、クレハおばあ様、ノイさん、家族旅行に行きましょう♪」

「うっ!?」

「はうっ!?」

「あ……!」

そしてエイドスは立ち上がってアドル達やワジと共にその場から退出し

「エイドスさん!お願いですから僕達を年寄り扱いしないで下さい!」

「何度も言っているけど、私達、子供どころか結婚もまだなのよ!?大体やっと恋人同士になったのにナユタったら全然迫ってくれないから子供を作ろうと思っても作れないのよ!?私はいつ迫って来てもいいのに!」

「ク、クレハ!?い、いいいいい、一体何を!?」

「ふ、二人とも、落ち着いてなの〜!」

「クスクス……あ、ワジさん。宿泊場所の部屋は私は必ずお母様とお父様と一緒にしてくださいね。」

「お安い御用だよ。……あ、でもたまには二人っきりにしてあげたらどうだい?何せ時代を越えて再会できた夫婦なんだから。」

「あ、それは良い提案ですね。二人も内心二人っきりになりたいと思っているでしょうし。」

「あ……!そうですね。お二人の夫婦としての生活の期間は限られているのですから、二人の娘として私も少しは気を使わないと駄目ですね。」

「なっ!?」

「ワ、ワジさん……!エレナさん……!エイドス……!」

エイドス達は会話をしながらその場から去って行った。

 

「アハハ……ま、そう言う事だからあたし達も仕事があるからそろそろ失礼するわね。そう言えば未来のミントとサティアさんはどうするの?」

「当然ミントもママ達と一緒に遊撃士としての仕事をするよ!ミント、10年後ではS級正遊撃士なんだから!」

「え、S級!?ミントが!?」

「わあ―――――――――――――――ッ!!ミントがいる前で未来のミントの話をしないでよ――――――!!」

「フフ、勿論私も遊撃士として手伝うわ。ちなみに私も”元”だけどS級よ?」

「ええっ!?サティアさんも!?」

「父さんの代からS級正遊撃士続きって………さ、さすがは”空の女神(エイドス)”の一族ですね……」

「それどころか、私の弟の子供やその子孫もS級正遊撃士だったり、有名な軍人に成長したりしているわよ?」

「えっ!?」

「ちょっと!?さりげなくまたあたしの未来のネタバレをしてんじゃないわよっ!?」

更にエイドスに続くようにエステル達も会話をしながらその場から去った。

 

「…………………」

その場にユリア准佐と二人っきりになったクローディア姫は固まり

「で、殿下………いかがなさいますか……?」

逸早く我に返ったユリア准佐は大量の冷や汗をかいて表情を引き攣らせながら尋ねた。

 

「フウ………………とりあえずカシウスさんを至急レイストン要塞からこの城に向かうように指示してください。それからどうするかカシウスさんと一緒に考えましょう。」

「ハッ!!直ちに手配を致します!」

疲れた表情で溜息を吐いた後気を取り直したクローディア姫の指示に頷き

「フフ、さすがはエステルさんの一族ですね………」

クローディア姫は苦笑しながらエステル達が去った扉を見つめていた。

 

こうして……”空の女神(エイドス)”とその一族による”家族旅行”が始まった………!

 

 

 

 

 

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いつかやろうと思っていたネタをついに書きました……!まあ、できたのはこれだけで続きは全然できていないから次の更新はいつかわからないですけどね……(遠い目)

説明
第1話
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コメント
感想ありがとうございます 本郷 刃様 確かに相手が空の女神ですもんねえww(sorano)
楽しそうなというよりかは、世界の要人が奔走されそうですねww(本郷 刃)
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