神次元の外れ者(43) |
『MISSON・IN・SEASIDE』
【プラネテューヌ付近・浜辺・脱衣所】(チータ視点)
ベール
「はぁ……(何故…何故ですの)」
プルルート
「わー、ノワールちゃんの水着かわいい〜」
ノワール
「そ、そう…?て、てきとーに選んだものだけど良かったみたいね!」
ベール
「(この日の為に準備だってしましたのに………)」
ブラン
「どうせこの日の為に必死に選んで買ったんでしょ?プルルートに見せるために」
ノワール
「なっ!そ、そんなわけないでしょ!?この水着は向こうの私の世界と一緒に……ハッ!!」
ブラン
「最近かまってもらえないからって、(別次元だけど)自分で自分を慰めるなんて……(憐れみ」
プルルート
「ノワールちゃん…ごめんね〜(ナデナデ」
ノワール
「ちょっ!そんなんじゃないから!何でそんな可哀想な目でみてるのよ!プルルートも!なでないで良いから…別に…別に寂しく何て無いんだからぁぁ〜!!(泣)」
ブラン
「…さて、仕返しが出来て少しスッキリした所で……」
ベール
「(くーちゃん…どうして………)ど〜して一緒に来てくれませんでしたのぉぉぉぉぉぉぉ!!」
ブラン
「あれは一体なんなの………」
プルルート
「ん〜と〜…クリエちゃんが来てくれなかったんだって〜、『あの病み上がりの付き添い』だって〜」
ブラン
「……デバッカね、間違いなく」
ノワール
「向こうの私が『良い水着あるから』って言うから来てみただけだもん…寂しいからじゃないもん……」
ベール
「ああ…かわいい水着用意したのに……誰に着せればいいですの?貧相なブランさんじゃどうにもなりませんし……」
ブラン
「…取り敢えず、あの二人は……叩いて治すか」
ピーシェ
「海だ海だー!」
プルルート
「ピーシェちゃん、水着に着替えてから行こうね〜」
チータ(実行隊)
「こちらネオ、指定ポイントに到着」
ワン(支援)
「こちらワン、映像異常なし、装置も正常稼働中だヨ」
アノネデス(支援)
「あら、筋が良いわね〜今後助手としてノワールちゃんの盗撮しない?」
ワン
「………良いネ」
サーティーン(陸側見張り)
「こちらサーティーン、現在異常なし、あるとすりゃ〜トゥエルヴがうるせぇ」
トゥエルヴ(陸側見張り)
「何故だ…何故俺じゃないんだ!何故チータなんだ!」
サーティーン
「おめぇのM属性が発動してワザと見つかったりしたらおしまいだからだよ」
テン(海側見張り)
「こちらテン、周囲に客は無し…情報通り貸し切ったようですね」
スェヴン(海側見張り)
「イイイイイイイイイヤッホオオオオオオオオウ!!泳ぎ放題だああああああ!!!」
チータ
「(駄目だコイツ)……スェヴン、そのまま海の巡回を頼む。ついでにモンスターを追っ払ってくれ」
スェヴン
「お安い御用さあああああああああああああ!!!」
トゥエンティ(支援護衛)
「何で…何で俺も……」
フォー(支援護衛)
「諦めろ、男なら誰もが通るべき道だ、浪漫に王道はないのだよ。しかしチータ、貴様一人で良いのか?」
チータ
「見つかるリスクは減らせるだけ減らした方が良い…それに……」
チータ以外の男子一同
「それに…?」
チータ
「言いだしっぺが張らんとしまらんだろ?」
フォー
「…その男らしさ、感服するよ」
チータ
「フッ……さて、そろそろ作戦開始だ。切るぞ」
絶景、名所、…それは人の噂とか評判とか抜きで、一目見ればそれかどうか分かり、一目見る事で感動する場所である
その場所そのものは、それ見たという記憶のキャンパスは、それを写した一枚の写真は、宝物である
ホワイトハート
「先ずはテメェだ…誰が貧相だゴラアアアアアア!!」
ベール→グリーンハート
「はぁ…自覚があるでしょうに、これで何回目ですの?」
それは石のようなモノであり、ある者には宝石、またある者には石ころにも見える
俺は…否、我々はその絶景を、景色を…心に刻む為にここに来た。そう、ここはまさしく絶景、否……
【浜辺の脱衣所(女神貸切)・天井裏・チータ視点】
桃源郷であるっ!!
そう、アヴァロンは、エデンは、ラ〇ュタは本当にあったんだ!!
プルルート
「ふたりとも〜」
…と、いかんいかん、この景色を同胞たちにも見せないと……
俺はポケットから四足付きの球体をいくつか取り出す
アノネデス特製の小型カメラ、これを部屋の角等に設置すれば、その桃源郷の映像を送信し、脱衣所から少し離れた所にある装置がそれを受信、保存する仕組みだ。
このカメラの操作はスマホでやる。操作するにあたっては近くにいないと駄目なんだよなぁ……
先ず天井裏ののぞき穴とカメラの映像から広い脱衣所の構造を把握しながら操作し、カメラを設置する
今それをやってますが…一個ずつこれやるのってマジキツイです
ノワール→ブラックハート
「うるさいわねぇ……少しは静かに出来ないのかしらっ!?」
迷彩機能なんてないこれが動いてるとこなんて見られたら即アウト、先ず俺が殺される
え?事前に仕掛ければ良い?バカヤロウ、そん時ゃ他にも人がいんだよ、踏まれたらそれはそれでおしまいだよ
さてと…アノネデスの情報が確かならあと3つ位かな……
ピーシェ
「わーい!やれやれー!」
因みに、覗き穴には数か所別のカメラを置いているので抜かりはない。
そして俺は…直ぐ近くの穴で覗きながら操作しているわけだ
女子の着替えは長い、何故なら雑談で着替えるペースが遅くなるからだ…それを想定してる為、多少設置に手間取ろうとも問題ないっ!!
プルルート
「やめなよ〜」
古来より女とはお喋りなもんだ、それにアイツ等は女神…オフですら関係者以外と接する機会があまりねぇんだよな…立場的にも性格的にも
だから対話の機会が来たその時、常人よりも話が長くなる事は必然だ。
余裕が生まれれば落ち着いて操作できる、慣れも早くなりその分作業も早くなる。
このままいけば予定より早く事が運びそうだ。
ブラックハート
「さっきはよくもやってくれたわね!お古のくせに生意気なのよっ!!」
ホワイトハート
「ハッ!一番のひよっ子が何ぬかしてやがる!」
グリーンハート
「あらあら…わたくしを除け者にするのは賢くないですわねっ!!」
イエローハート
「ぴぃも混ざる〜!」
……って言うかこの状況は何だよ…何で皆さんピリピリとしてんだか……
仕方が無い、後一個設置したらずらか…
プルルート
「み〜ん〜なぁ………」
チータ
「ッ!」
や…やばい……ヤバいぞこれは!アイツが…いやアイツも何だか……イライラしとる!!
プルルート
「いんたーせんたーっていうのでねぷちゃん達は忙しくて〜会えなくて〜…連絡もなくて〜……」
インターセンター…確か向こうの次元で活動中の反女神組織の事か
ってそんな事考えてる場合か!カメラはどーせ駄目になる!急いで通達を…!!
チータ
「こちらネオ!作戦は中止だ!急いで撤退しろ!やつが…魔王がく――――」
【モードチェンジ:((絶頂高電圧状態|エクスタシー・ハイボルテージ))】
ドォォォォォォォォンッッ…………
アイリスハート
「そんなに暴れたいならぁ………あらぁ?」
ブラックハート
「あ」
ホワイトハート
「あ」
グリーンハート
「あ」
イエローハート
「?」
アイリスハート
「アタシも暴れちゃおうかしらぁぁぁぁぁぁぁぁ?」
紫雷と共に魔王来たれり
脱衣所はぶっ潰れ、火の手が上がる
カメラはおじゃん、俺黒焦げ、映像は保存できたか不明
更にマズい事に………
チータ
「うう……あ」
見つかった…見つかってしまった
チータ
「あ…あはははははははは。今日はいい天気ですね!」
ブラックハート
「曇りだけど、しかもまっ黒」
チータ
「そ、そーかー。おっかしいなー☆さっきまで晴れてたのにー(汗)」
ホワイトハート
「そ、そうだな……」
チータ
「それじゃあ俺、ちょっと用事あるからこのへんで」
グリーンハート
「え、ええ……」
そのまま俺は走り去る、もう死んでるであろうスマホを手に持って
イエローハート
「……………あれ?ぷるるとは?」
だがその時俺は忘れていた……((魔王からは逃げられない|・・・・・・・・・・・))事を
チータ
「…チッ、駄目だ、防雷コーティングしたのに動かない!」
皆が呆けてる内に何とか逃げだせた俺は、仲間とのコンタクトを取ろうとしていた・・・が、上手くいかない。
…皆どうしてるんだろうか……まさか捕まったのか?
いや…報告はしたはずだ、だからもうとっくに逃げのびて……
アイリスハート
「あらぁ…?こんな所で何を探してるのかしらぁ?」
チータ
「ッ!!」
聞き覚えのある艶やかな声、振り向くとそこには、死屍累々となっている同士の山と、その上に座り込む魔王がいた
アイリスハート
「ああ、これお友達だったのぉ?みーんな歯ごたえ無かったわぁ」
フォー
「ち…チータ……に…げ………がふっ!!」
アイリスハート
「椅子が喋るんじゃないわよぉ…」
あのプライドの高いフォーが椅子にされている…くっ……すまない、俺が…俺がもっとしっかりしていれば……!
だが待てよ?いくらアイツでも皆のいた場所はバラバラだから、俺が見つかった時に気付いたとしても、誰か一人は逃げのびてる筈だ
だが実際は全員拘束されてやがる…しかも完全に単独行動をしているスェヴンもいる!
そもそも今日は通信の時でしか仲間とコンタクトを取ってない筈なのに…
それに俺が逃げるように指示したのはアイツが変身する前だ、逃げられない訳がないんだが……まさか!!
チータ
「…何時からだ」
アイリスハート
「………?」
チータ
「何時から気付いてやがった」
俺の質問に魔王が笑う
アイリスハート
「そうねぇ……アンタが天井裏に来た時かしらぁ……?」
…そうか、コイツは元々電気が得意、電波を感じて気付いてやがったのか
そしておそらく指示をした時には、既に通信を妨害するように電波を流していた
チータ
「一体何が目的だ、分かっていたんなら、引きずり出すなり言いつけたりすればいいものを」
覗かれてると知っていながら、盗撮されてると知っていながら、何故放置したのだろうか
それが解らない
アイリスハート
「決まってるでしょぉ?希望を胸に頑張ってるアンタの目的がぜーんぶ無駄になっちゃったらぁ…どんな顔になっちゃうかな〜って思って」
うっわ性格悪っ!コイツ素でもそう思ってるだろうなぁ…
アイリスハート
「そうすればぁ…アンタは怒ってアタシを襲ってくれるんでしょぉ?」
………はい?
アイリスハート
「最近つまんなくてぇ…アンタで遊ぶことしか思いつかなかったのぉ…だってアタシに跪かずにいるの、アンタだけだしぃ」
チータ
「…どっからそんな情報聞いたんだよ。いくら俺でもそんな短気じゃねぇっての」
アイリスハート
「え〜?だってぇ……」
ふとプルルートが何かに顔を向ける。向けた先にはアノネデスが
チータ
「あのぉ…これってどういう……」
アノネデス
「あ、あらぁ?どうしちゃったのかしら?」
チータ
「もしかしてアンタ、俺らと会う前にコイツと計画を……」
アノネデス
「…………………ウフッ☆」
【SPスキル・ホワイト☆スターダスト】
ドドドドドォォゥンッ!!
取り敢えず人神化して裏切り者を粛清した所なんだが…いまいちスカっとしねぇ
チータ
「あのさ…俺、騙されたり裏切られたりして今すっげぇイライラしてんだが……どうしてくれる」
仕方がねぇ、コイツに乗せられた気がして腑に落ちんが……コイツのストレス発散に付き合おうか
…そして付き合うフリして完膚なきまでのめしてへこませてやる!!
アイリスハート
「じゃあ遊んであげる、まだまだもの足りないんだからぁ………少し突いた位で壊れないでよねぇぇぇぇっ!!」
チータ
「ほざけ…その台詞は俺に勝ってから言えやぁ!!」
アイリスハート
「ウフフフフフフフフ………アーッハッハッハッハッハッハッハ!」
それから俺達は、周囲を巻き込んで大喧嘩をした。
途中から何で喧嘩してんのか分からなくなったが…
もしかしたらどうでも良くなっていたのかもしれない
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