恋姫英雄譚 鎮魂の修羅5
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ここは、陳留の城

 

ここでは今、何やら騒動が起きていた

 

???「くっ!なんてこと・・・・・賊の侵入をこうも容易く許してしまうなんて・・・・・」

 

???「ごめんなさい、華琳・・・・・警備は万全を期していたのですが・・・・・」

 

華琳「そうね、彩香の処罰は後で考えるとするわ・・・・・それより今は、一刻も早く賊を捉えなければならないわ!」

 

彩香「はい、私の命に代えてもあの遺産は取り戻してみせます」

 

華琳「彩香、そんなつまらない事で命に代えてもだなんて言わないことね」

 

彩香「華琳・・・・・」

 

華琳「燈、留守番は任せるわよ」

 

燈「はい、お任せ下さいませ」

 

華琳「外の春欄と秋欄の報告も聞きましょう・・・・・行くわよ!」

 

彩香「ええ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彩香「秋欄!!春欄!!そっちはどうですか!!?」

 

秋蘭「駄目です彩香様、見つかりません」

 

春蘭「おのれ賊共め!!華琳様のお膝元を汚した罪、万死に値する!!」

 

桂花「その通りよ!!賊を切る役目はあんたに任せるわよ、春欄!!」

 

華琳「無知な悪党共に奪われた貴重な遺産、なんとしてでも取り返すわよ!・・・・・出撃!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

鈴々「山があるから山なのだ〜♪川があっても気にしない〜♪」

 

楽しそうな歌声が街道に響く

 

一刀「ここは、陳留か」

 

華佗「ああ、?州で一番西に位置する地だな」

 

一刀「確かここは、曹操の領土だったな」

 

星「はい、ここの刺史殿はなかなか良い政をしている噂ですな」

 

桃香「うん♪ここの人達はみんな笑顔いっぱいだよ♪」

 

美花「うふふ♪喜ばしいことです♪」

 

風「・・・・・・・・・・」

 

禀「・・・・・・・・・・」

 

愛紗「この大陸全ての刺史がこれくらいの政をすれば、世も乱れなくて済むのに」

 

華佗「まったくだ・・・・・ん?あれは・・・・・」

 

道を馬に乗って闊歩する一同が道の向こうに見たものは

 

アニキ「うひひひ♪これで張角ちゃん達も喜んでくれるぜ♪」

 

チビ「ああ、ちょろいもんだぜ♪」

 

デブ「ちょ、張宝ちゃん、真名で呼ぶの許してくれるかな」

 

あの三連星だった

 

一刀「ようお前ら」

 

アニキ「え?うわあああああああああ!!!」

 

チビ「げええええええ!!!あの時の!!!」

 

デブ「お、お助けなんだな!」

 

桃香「?・・・・・この人達、誰?」

 

一刀「ああ、俺がこの世界に来た時に、俺に追い剥ぎしようとした三人組だ」

 

星「なんとまぁ、もっと人を見て追い剥ぎをするべきだぞ、お前達」

 

愛紗「そういう問題ではない、誰であろうと追い剥ぎなど言語道断だ!」

 

美花「うふふ♪運が悪いですね♪」

 

華佗「あれから暫く経ったが、もう悪事はしていないだろうな」

 

アニキ「も、もちろんですよ旦那がた・・・・・へへへへ」

 

チビ「あっしらも懲り懲りですって〜〜〜・・・・・」

 

デブ「あ、あんな目にもう二度と会いたくないんだな・・・・・」

 

一刀「今は何をしているんだ?」

 

アニキ「いや、その・・・・・真っ当な職に付こうと各地を転々と・・・・・」

 

華佗「ならばいい、今後もその心がけで行くんだぞ」

 

アニキ「へ、へい!それでは失礼します!」

 

そして、早足に三連星は去っていった

 

鈴々「・・・・・な〜〜んか怪しいのだ」

 

華佗「あいつらも、俺達に会うまでは悪事に手を染めていたみたいだからな・・・・・後ろめたい気持ちがあるんだろう」

 

一刀「人は、まず信じてみないことには始まらない、それで裏切られたら・・・・・その時は、自分に人を見る目がなかったというだけだ」

 

愛紗「そういうものですか・・・・・」

 

桃香「うんうん♪信じないことには何も始まらないもんね〜♪だからさ一刀さん、私達のご主人様に「それとこれとは話が別だ」・・・・・しょぼ〜〜〜ん・・・・・」

 

風「もうそろそろ村が見えてきてもいいですね〜」

 

禀「ええ、予定ではもうそろそろ見えてくるはずですが・・・・・」

 

前方向を注視する

 

しかし、そこに見えたのは

 

鈴々「にゃ?何かが飛んでいるのだ」

 

星「ああ、祭りでも開かれているのか?」

 

桃香「お祭り!楽しそう♪」

 

美花「売店でいろんなものが買えそうですね♪」

 

そう、村の入り口付近に人だかりができ何かが地面から飛んでは落ちている光景だった

 

一刀「・・・・・って!!?あれって村が賊に襲われているんじゃないのか!!?」

 

華佗「あの飛んでいるのは、人だぞ!!」

 

桃香「ええええ!!?」

 

星「急いだほうがいいぞ!!」

 

一刀「桃香と美花はここにいろ!!華佗!!二人を頼む!!」

 

華佗「ああ、任せろ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???「でええええええええええええい!!!」

 

???「やあああああああああああああ!!!」

 

ドカアッ!!! ドゴンッ!!!

 

巨大なモーニングスターとヨーヨーが賊を軽く吹っ飛ばしていく

 

「ぐはあっ!!!」

 

「ぐごあっ!!!」

 

???「まだまだぁっ!!でやあああああああああ!!」

 

ゴガアッ!!!

 

「ええいテメェら、ガキ二人に何手こずってるんだ!?数でいけ数で!」

 

流琉「はぁ、はぁ・・・・・大丈夫、季衣・・・・・」

 

???「はぁ・・・・・はぁ・・・・・流琉〜、数が多すぎるよ〜」

 

その巨大な武器を振るう二人の少女だったが、圧倒的な物量の前には霞んでしまう

 

しかし

 

ズバズバズバッ!!

 

「「「ぐぎゃあああ!!!」」」

 

季衣「え!?」

 

流琉「これは!?」

 

愛紗「無事か!?勇敢な少女達よ!」

 

鈴々「助太刀するのだ!」

 

季衣「え!?」

 

流琉「あ、あなた方は一体・・・・・」

 

星「貴様ら、子供二人によってたかって、卑怯という言葉も知らないと見える・・・・・はああああああ!!」

 

シュババ!!

 

「うわあああああ!!退却!!退きゃぐふあああああああ!!!」

 

いきなりの敵の増援に撤退しようとする野盗だったが、後ろの仲間が次々と薙ぎ倒されていく

 

ドカドカドカドカ!!

 

「ごああああああ!!!」

 

「こ、こいつ素手なのに強ぇぇ・・・・・」

 

星「どうやら一刀殿がこやつらの後ろに回り込んだらしいな」

 

愛紗「よし、このまま一気に畳み掛けるぞ、鈴々!!」

 

鈴々「合点なのだ!!」

 

流琉「どなたか知りませんが、ありがとうございます!季衣!私達も行くよ!」

 

季衣「よーーーーーし、行っくよーーーーーー!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彩香「華琳、到着しましたが・・・・・」

 

華琳「これは・・・・・」

 

一刀「お前ら何考えてんだ!!!子供相手にこんな頭数揃えて!!!大人として恥ずかしいと思わないのか!!!?」

 

華佗「はああああああああ!げんきになれえええええええええええええ!!」

 

ピシャーーーーーーーーーーーーーーーーん!

 

愛紗「一刀殿は相変わらずとして、華佗殿は・・・・・どうしてあれで傷を治すことができるんだ?」

 

鈴々「お兄ちゃんも、華佗お兄ちゃんと同じことができるみたいだし、五斗米道(ごどべいどう)ってよく分からないのだ」

 

華佗「違う!!五斗米道(ごどべいどう)ではなく、五斗米道(ゴッドヴェイドー)だ!!」

 

鈴々「にゃにゃ!!?聞こえていたのだ!!」

 

そこには、縄で縛られた野盗の群れにガミガミ怒鳴りつける一人の青年と、気合の声とともに村人を癒す赤紙の青年、そして縛り上げた賊を見張る何人かの少女がいた

 

美花「あ、一刀さん、曹操軍の人達が来たみたいですよ」

 

一刀「なに!?」

 

馬を降りてこちらにやってくるのは、金髪のツインテールドリルと、黒髪ロングで左目に蝶の眼帯を付けている女性と水色の髪の女性、そして銀髪で長身の女性に、猫耳フードを被った少女だった

 

彩香&春蘭&秋蘭「「「っ!?」」」

 

一刀「・・・・・・・・・・」

 

三人が一刀を見ると途端に身構えた

 

彩香「この人は・・・・・できますね・・・・・」

 

春蘭「こやつ、隙がない・・・・・」

 

秋蘭「・・・・・・・・・・」

 

桂花「ちょっと、あんた達何やってるのよ?」

 

季衣「・・・・・っ!」

 

華琳「この盗賊達はあなた達が捕まえたの?戦闘があったという報告は受けていたけど」

 

季衣「あ・・・・・あなた・・・・・」

 

華琳「ん?この子は?」

 

季衣「お姉さん達、もしかして、国の軍隊?」

 

春蘭「まあそうなるが・・・・・」

 

季衣「でやあああああああああああ!!!」

 

春蘭「うおっ!?」

 

ガキンッ!!!

 

流琉「え!?ちょっと!!?季衣!!?」

 

桃香「ええええ!!?」

 

愛紗「おい!!何をするんだ!!?」

 

いきなり季衣の岩打武反魔が飛来する、それを背中の七星餓狼で叩き落とす春蘭

 

春蘭「き、貴様、何を!?」

 

季衣「国の軍隊なんて信じられるもんか!!ボク達を守ってくれないくせに税金ばっかり持って行って!!でやああああああああああ!!!」

 

ガギンッ!!!

 

春蘭「くぅっ!!」

 

季衣「ボクと流琉が村で一番強いから、ボク達がみんなを守らなきゃいけないんだ!!野盗からも、お前達役人からも!!」

 

春蘭「くっ!こやつ、なかなか・・・・・」

 

一刀「おいおい、ここは曹操が治めている領土じゃなかったのか!?」

 

風「おそらくこの辺の町や村は、曹操様の治める土地ではないのでしょうね〜」

 

稟「そうですね、彼らは盗賊追跡の名目で遠征しているのでしょうけど、その政に曹操様は口出しできないのです」

 

一刀「・・・・・そういう事かよ」

 

どうやらまだまだ自分は地理を理解していないようだ

 

季衣「でええええええええええええええい!!!」

 

流琉「止めて季衣!!この人達はここの領地の軍隊じゃないわ!!」

 

季衣「え?」

 

華琳「武器を引きなさい!そこの娘も、春蘭も!」

 

季衣「あ、はい・・・・・」

 

その場を歩いてくる華琳の気迫にあてられ、季衣は軽々と振り回していた岩打武反魔をその場に下ろした

 

一刀「(きっと、あれが曹操だな)」

 

成りは小さいがその気迫と覇気は、北郷流無刀術を極めた一刀でも一瞬一歩引いてしまいそうなものだった

 

華琳「あなた、名はなんというの?」

 

季衣「き・・・・・許緒といいます」

 

華琳「そう・・・・・許緒、ごめんなさい」

 

季衣「・・・・・え?」

 

春蘭「な、なんと・・・・・」

 

桂花「華琳、様・・・・・」

 

一刀「っ!!!??」

 

この中で一番の衝撃を受けていたのは一刀だった

 

そう、ありえないのだ

 

この時代、領土を治める刺史が庶民に頭を下げるなどありえないし、あってはならないのだ

 

しかもその中でも、後の世で乱世の奸雄と称される曹操が民衆が見ている中で堂々と頭を下げ謝罪の言葉を放っている

 

華琳「名乗るのが遅れたわね、私は曹操、山向こうの陳留の街で刺史をしている者よ」

 

季衣「山向こうの・・・・・あ、それじゃあ!?・・・・・ご、ごめんなさい!!陳留の噂は聞いています!!陳留の刺史様は凄く立派な人で悪いことはしないし税金も安くなったし盗賊もすごく少なくなったって!!そんな人に・・・・・ボク・・・・・ボク・・・・・」

 

華琳「構わないわ・・・・・今の国が腐敗しているのは、刺史の私が一番よく知っているもの・・・・・官や役人と聞いて許緒が憤るのも無理もない話よ・・・・・」

 

季衣「で、でも・・・・・」

 

華琳「だから許緒、あなたの勇気と力、この曹孟徳に貸してくれないかしら?」

 

季衣「え?ボクの力をですか?・・・・・」

 

華琳「私はいずれこの大陸の王となる・・・・・けれど今の私の力は余りに少なすぎるわ、だから村の皆を守るために振るったあなたの力と勇気、この私に貸してほしい」

 

季衣「曹操様が・・・・・王に・・・・・」

 

季衣「あ・・・・・あの・・・・・曹操様が王様になったら・・・・・ボク達の村も守ってくれますか?盗賊もやっつけてくれますか?」

 

華琳「約束するわ、陳留だけでなく、あなた達の村だけでなく、この大陸の皆がそうして暮らせるようになる為に私はこの大陸の王となるの」

 

一刀「・・・・・・・・・」

 

季衣「この大陸のみんなが・・・・・それじゃあ、僕だけじゃなく流琉も連れて行っていいですか!?流琉もボクと一緒で凄く強いんです!」

 

流琉「え!?」

 

華琳「あなた、名前は?」

 

流琉「あ、ええと・・・・・典韋です」

 

華琳「典韋、あなたも来てくれるかしら?」

 

流琉「・・・・・はい!こんな私でよければ連れて行ってください!」

 

彩香「これはこれは、良き盟友ができましたね」

 

秋蘭「ええ、太平要術を盗んだ賊を追跡してきてみれば、貴重な人材を手に入れることができました」

 

一刀&華佗「「な!!!?太平要術だって!!!?」」

 

星「っ!?何か知っているのですかな?」

 

一刀「知ってるもなにも、それが乱世が始まる原因の一つになりうるんだ」

 

華佗「ああ、悪しきことに使えば必ず天罰が下るという云く付きの妖術書だ・・・・・って、なんで一刀が知ってるんだ?」

 

風「まあ天の御遣いなら知っていても不思議じゃないでしょうね〜」

 

華琳「て、天の御遣いですって!?」

 

一刀「だ〜か〜ら〜、俺はそんな御大層なものじゃないって何回も言ってるじゃないか」

 

稟「一刀殿、もうあなたは天の御遣いでいいんじゃありませんか?」

 

桃香「自分はこの国の人間じゃないって一刀さんも言っているじゃないですか」

 

一刀「それは確かに言っているけど・・・・・」

 

桃香「だから一刀さんは、天の御遣いということで確定です♪」

 

華琳「どうやら詳しく話を聞く必要があるようね・・・・・許緒、典韋、どこか落ち着いて話を出来る場所に案内してもらえるかしら?」

 

季衣「え、あはい」

 

流琉「こちらにどうぞ」

 

華琳「桂花」

 

桂花「はっ、既に辺りに偵察の兵を放ちました、おいおい連絡が来ると思います」

 

華琳「結構・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

華琳「・・・・・それじゃあ、一刀達はこの村の人間ではないと」

 

季衣「はい、兄ちゃん達は旅の人達で、盗賊に襲われているボク達を助けてくれたんです」

 

流琉「本当に助かりました、ありがとうございます」

 

季衣「怪我をしたみんなも治してくれて、本当にありがと♪」

 

一通り自己紹介を終えた後、一同は全員が入れる食堂にて会議を行っていた

 

華琳「それでは本題に入りましょう・・・・・北郷一刀、とりあえずあなたの所持品を見せてもらいましょうか?」

 

一刀「また取り調べの時間か・・・・・まあいいけど」

 

犯罪を犯した心当たりが一つもないのに、何故にこんな理不尽な目に毎度毎度遭わなければならないのか

 

牛丼の一つでもくれてもいいのではないかと思いつつも、一刀は自分の荷物を机の上に並べる

 

桂花「・・・・・なによこれ」

 

彩香「こんな物・・・・・見たことがありません・・・・・」

 

秋蘭「これは一体・・・・・」

 

春蘭「????」

 

華琳「北郷、説明しなさい、この紙は何?」

 

一刀「これは、俺が前居た所ではノートと言って、こっちで言う竹管や巻物の役割を果たすものだ」

 

彩香「どうやって書くのですか?」

 

一刀「これで」

 

筆箱からシャープペンを取り出し字を書き込んだ後、消しゴムで消した

 

桂花「消すこともできるの!!?」

 

一刀「消すことができるのは、このシャープペンだけだけどな」

 

秋蘭「・・・・・信じられん」

 

華琳「これは何、なかなか見事な彫刻ね」

 

財布の中身を事前に出していたので、それが華琳の目に止まる

 

一刀「それは、俺がいた国の通貨だ」

 

彩香「お金ですって?それにしては見たことのない貨幣ですけど」

 

一刀「それはそうでしょうね、なにせ本来ならここには存在するはずのないものだし」

 

春蘭「はあ!?存在しないだと!?ならばなぜここにあるのだ!?」

 

一刀「それは、俺が前いたところの話をしないといけないんだけど・・・・・」

 

華琳「構わないわ、話しなさい」

 

この話をするのはこれで何度目だろう、いい加減嫌気が差してくるが説明しないことには話が進まない

 

一刀「・・・・・俺が前居た所は、この時代から二千年先の世界なんだ、だから俺は本来ならこれは存在するはずがないと言ったんだ」

 

華琳「二千年先の世界ですって?」

 

春蘭「また訳の分からんことを・・・・・」

 

一刀「う〜〜〜〜〜ん・・・・・例えばだな、夏侯惇」

 

春欄「お、おう・・・・・」

 

一刀「夏侯惇が過去に遡って、項羽や劉邦、または太公望や始皇帝に会ったらどうする?」

 

春蘭「はあ!!?私がそんな大昔の英傑になんぞ会えるか!!」

 

一刀「俺が今その状況だと言ったらどうする?」

 

桂花「ということは・・・・・このキラキラ光る服もここには存在しないということなの?」

 

彩香「見たことのない素材ですけど」

 

一刀「まあ、ポリエステルなんて素材はまだこの時代にはないだろうし、当たり前でしょう」

 

華琳「・・・・・なるほど、それならば説明がつくわね・・・・・あと、これは何?」

 

おもむろに一刀の兼元を手にし、抜く華琳

 

華琳「っ!!!?」

 

彩香「こ、これは!!?」

 

秋蘭「な、なんと・・・・・」

 

桂花「・・・・・綺麗」

 

その鏡のように磨き上げられた刀身、うっすらと波打つ刃紋に心を奪われる一同

 

その美しさはこの国の宝剣なんて目じゃないくらいの輝きを放っていた

 

一刀「そいつは孫六兼元、俺の家に古くから伝わる業物だ・・・・・そこで暮らしていた俺はいきなりこの大陸の益州巴東に飛ばされて、そこでこの華佗と出会って、その後賞金首や山賊を捕らえながら紆余曲折の末、こんな人数になって今に至っているというわけだ」

 

「・・・・・・・・・・」

 

兼元を鞘に戻し、ゆっくりと口を開きながら華琳は語りだす

 

華琳「・・・・・南華老仙の言葉にこんなものがあるわ」

 

桃香「え?なにそれ?」

 

一刀「確か、春秋戦国時代の思想家の荘子が死んで、その後仙人になった姿だったか、太平要術もその人物が書いた書物だったよな」

 

華琳「よく知ってるわね・・・・・荘周が夢を見て蝶となり大いに楽しんだ所で目が覚める、しかしそれが果たして荘周が夢を見て蝶になったのか、あるいは蝶が夢を見て荘周になっているかは、誰にもわからないの」

 

一刀「なるほど、胡蝶の夢か」

 

華琳「へえ、なかなかの学識じゃない」

 

一刀「俺が前居たところでは、有名な説話だからな」

 

日本で言えば、幸若舞敦盛が一番近いだろうか

 

人間五十年、下天の内を比ぶれば、夢幻の如くなり

 

一刀「(そう考えると、俺が一番蝶に近い存在なのかもな、この世界では)」

 

春蘭「あ、あの華琳様・・・・・それはどういうことなのでしょうか?」

 

華琳「一刀が夢を介してこの世界に迷い込んだのか、あるいはこちらにいた一刀が夢の中で未来の話を学んできたのかは分からない、もちろん私達にも・・・・・という事よ」

 

春蘭「要するに、どうゆうことですか?」

 

彩香「華琳にも分からない、少なくともここに北郷君がいるという事は事実、という事ですよ」

 

春蘭「・・・・・つまり、なんなのですか?」

 

秋欄「それで分からないなら諦めろ、華琳様にもお分かりにならない事を姉者が理解しようとしても、知恵熱が出るだけだぞ」

 

春蘭「むむむ・・・・・」

 

桃香「う〜〜〜〜ん、なんだか難しいお話だね・・・・・」

 

鈴々「鈴々もよく分からないのだ・・・・・」

 

季衣「ボクも・・・・・」

 

華琳「ふむ、確かに程立と郭嘉の言う通り、この北郷一刀が天の御遣いである可能性は高いわね・・・・・北郷一刀、私に仕えなさい」

 

桃香「えっ!!??」

 

一刀「・・・・・・・・・・」

 

桂花「そんな華琳様!!こんな得体の知れない輩を招き入れてはなりません!!妊娠させられてしまいます!!」

 

一刀「は?妊娠って何?」

 

桂花「はぁ?あんた妊娠の言葉の意味も知らないの?妊娠というのはですね・・・・・って何言わせるのよ変態!!////////」

 

一刀「いや、そういうことを聞いているんじゃなくてだな・・・・・」

 

桃香「///////////////////」

 

彩香「///////////////////」

 

鈴々「なあなあ愛紗、お兄ちゃんと一緒にいると妊娠するのか?」

 

愛紗「鈴々!そういうことを聞くな!////////////」

 

美花「私は、いつでも・・・・・?////////////」

 

季衣「うにゃ?」

 

流琉「はにゅう〜〜〜〜////////////」

 

華琳「あなたの持つ未来の知識、上手くすれば私の覇業の大いなる助けになるでしょう」

 

桃香「だ、駄目です!!一刀さんは、私達のご主人様です!!」

 

禀「桃香殿・・・・・一刀殿はそれを承認してはいないでしょう」

 

桃香「うう〜〜〜、でもでも!!これから認めてもらうもん!!」

 

彩香「なら全員華琳のところに来ればいいです、華琳は才能ある者は重宝しますし、あなた達なら華琳に仕えるにたる実力を充分備えているでしょうし」

 

風「・・・・・・・・・・」

 

禀「・・・・・・・・・・」

 

桃香「うぅ〜〜〜〜〜・・・・・」

 

どうすればいいか迷う桃香だったが

 

一刀「・・・・・すまないが、俺は曹操に仕える事はできそうにない」

 

桃香「ほっ・・・・・よかったぁ〜〜〜♪」

 

春蘭「なんだと〜〜〜!!貴様華琳様のお誘いを無下にするつもりか!!?」

 

彩香「春蘭、そういきり立ってはいけませんよ・・・・・でも、理由くらいは聞いておきたいですね」

 

一刀「理由は、さっき曹操は覇業の助けになると言っていた、俺は覇業なんて物騒な荒行に手を貸す気はない」

 

桂花「な!!?天河の行いを荒行呼ばわりするだなんて!!これだから低俗な猿は困るのよ!!」

 

春欄「貴様〜〜〜〜!!今の言葉を訂正しろ!!」

 

秋欄「姉者落ち着け!」

 

華琳「荒行ね・・・・・まぁ確かに、否定はしないわ」

 

一刀「ただ、さっき曹操が言っていた太平要術の書、これを取り返すのは手伝えると思う」

 

華佗「そうだな、俺もそんな危ない書が世の中に出るのを見過ごすことはできない」

 

一刀「その太平要術を盗んだ賊の特徴は分からないのか?」

 

彩香「そうですね・・・・・一人は口髭を生やした長身の中年男、一人は身長は低く鼻が高い男、そして最後にかなり太った大男、三人とも黄色い頭巾を被っていましたね」

 

一刀「・・・・・・・・・・」

 

華佗「・・・・・・・・・・」

 

一刀&華佗「「えええええええええええええええええ!!!!」」

 

桂花「な!!?何よいきなり!!?」

 

一刀「なんてこった!!まさかあいつらだなんて!!」

 

華佗「よりにもよって太平要術を盗むだなんて、何考えてやがるんだあいつら!!」

 

一刀「何も考えてないんだろう!!どれだけ危険なものかもきっと気付いてないんだ!!」

 

華琳「ちょ、ちょっと!!まさか知り合いなの!!?」

 

一刀「知り合いもなにも!!俺がこの世界に来た時に俺に追い剥ぎをしようとした奴らだ!!」

 

華佗「畜生!!どうやら半年じゃ足りなかったらしいな!!」

 

一刀「ああ、最低でも三年にするべきだった!!」

 

秋蘭「は、半年?・・・・・三年?・・・・・」

 

華佗「あいつらは確か山の方に行った筈だよな、一刀!」

 

一刀「ああ、今度という今度は許さん!!」

 

桂花「あ、華琳様、偵察の兵が戻りました!盗賊団の本拠地は、すぐそこです!」

 

一刀「ここからどっちの方角だ!!?」

 

桂花「な、なによ・・・・・北よ、北の方角にいるわ」

 

華佗「あいつらが去っていったのは北だったな、そこにあいつらがいる可能性は高いぜ!!」

 

一刀「よしっ!!今すぐ行くぞ!!」

 

兼元を腰に差し、一刀は華佗と共に店を飛び出した

 

禀「ああ一刀殿!!華佗殿!!勝手な行動を取られては曹操様の立つ瀬がありません!!」

 

風「む〜〜〜〜、いつものお兄さんらしくありませんね〜、それほどその太平要術というのは危険な代物のようですね〜」

 

華琳「ふふふふ、噂に聞く二人組の医者の実力を見せていただきましょうか・・・・・それから季衣、流琉」

 

季衣「あ、はい・・・・・」

 

流琉「はい・・・・・」

 

華琳「まず、あなたの村を脅かす盗賊団を根絶やしにするわ、まずそこだけでいいからあなた達の力を貸してくれるかしら?」

 

季衣「はい!それならいくらでも!」

 

流琉「どうぞよろしくお願いします!」

 

風「あ〜、盗賊を根絶やしにするのは、お兄さんは許さないと思いますよ〜」

 

華琳「なんですって?」

 

稟「一刀殿は、人を殺すことを極端に嫌がりますからね、今まであの方が人を殺しているところを我々は見たことがありません」

 

鈴々「うんうん、腰に差している剣なんて全然使わないもん」

 

星「しかし、素手で戦っても鬼のように強いからな」

 

桂花「・・・・・訳が分からないわね」

 

春蘭「ああ、それでは宝の持ち腐れというものだ」

 

秋蘭「どんなに強くても、人を殺せないのでは意味がない」

 

美花「それでも今まで生き残ってこれたんですから、まさに神業ですね♪」

 

桃香「流石天の御遣い様だね♪」

 

愛紗「そういうものなのでしょうか?・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、一同は盗賊団の砦のへとやってくる

 

盗賊団の砦は、山の影に隠れるようにひっそりと建っていた

 

季衣と流琉の村からそれほど離れていなかったから良かったものの、かなり分かりにくいところに設置されており余程綿密に探さなければ見つからなかっただろう

 

もちろん近付くと直ぐに見つかってしまうため、砦はまだ豆粒ほどの大きさである

 

華琳「季衣、流琉、この辺りに他に盗賊団はいるの?」

 

流琉「いいえ、この辺りにはあいつらしかいないはずです、華琳様が探している盗賊団も、多分あいつらではないかと思います」

 

華琳「敵の数は把握できているの?」

 

秋蘭「はい、およそ三千との報告がありました」

 

春蘭「我々の隊が千と少しだから、三倍ほどか・・・・・思っていたより大人数だな」

 

一刀「あの中に、あのアホンダラ三人組がいやがるのか」ゴゴゴゴゴゴゴゴ

 

華佗「警告を無視したんだ、最初に言った通り一生勃たなくしてやる」ゴゴゴゴゴゴゴゴ

 

桃香「うううう〜〜〜、一刀さんと華佗さんが怖いよ〜〜〜」

 

鈴々「こんなお兄ちゃん達見たことないのだ〜」

 

稟「もっとも敵は集まっているだけの烏合の衆です、統率もなく、訓練も受けていませんから・・・・・曹操様の部隊の敵ではないかと」

 

桂花「てちょっと!!なんであんたが華琳様に進言してるのよ!!?その役目は私よ!!」

 

風「兵を損なわず、より戦闘時間を短縮させるための策が必要ですね〜」

 

桂花「だからそれは私の台詞ですってば!!」

 

華琳「桂花、とりあえずあなたの策を説明しなさい」

 

桂花「はっ・・・・・まず華琳様と彩香様が少数の兵を率い砦の正面に展開してください、その間に春欄、秋欄の両名は残りの兵を率いて後方の崖に待機・・・・・本隊が銅鑼を鳴らし盛大に攻撃の準備を匂わせれば必ずや外に出てくることでしょう・・・・・その後は曹操様は兵を退き、十分に砦から引き離したところで・・・・・」

 

秋蘭「私と姉者で、砦を背後から突くわけか」

 

春蘭「ちょっと待て、それは何か!?華琳様に囮をしろと、そういうわけか!?」

 

華琳「そういうことでしょう」

 

桂花「何か問題が?」

 

春蘭「大有りだ!!華琳様にそんな危険なことをさせるわけにはいかん!!」

 

華琳「では、風と稟はほかに何か有効的な作戦はあるかしら?」

 

風「・・・・・正直に言いますと、風も荀ケさんの策と同じことを考えていました〜」

 

稟「はい、こちらが千、向こうが三千、おまけに向こうは砦に籠っているというのであればこの作戦しかないでしょう」

 

風「しかも、この戦いは華琳様が乱世に踏み出す最初の戦いです〜、ただ勝てばいいというものではありません〜」

 

稟「はい、どのようにして勝つかが問題です、ただ賊を討伐した程度では誰の記憶にも残りません、より少ない兵で最高の戦果を出すことができれば、華琳様の名は世に轟きましょう」

 

桂花「私が言おうと思っていたのに!!ていうか、いつの間にあんた達真名を預け合ったのよ!!?」

 

風「ついさっきです〜」

 

稟「はい」

 

華琳「分かったわ」

 

春蘭「華琳様!!?」

 

華琳「これだけ勝てる要素が揃った戦いに、囮の一つも出来ないというのであれば、この先の覇道などとても歩めないでしょうよ」

 

春蘭「な、ならば・・・・・せめて華琳様の護衛として、本隊に許緒と典韋を付けさせてもらう!それも駄目なのか!?」

 

桂花「許緒と典韋は貴重な戦力よ、伏兵の戦力が下がるのは好ましくはないのだけれど・・・・・」

 

一刀「・・・・・なら、俺が一人で囮になろう」

 

桂花「はあ!!?あんた何言ってるのよ!!?頭おかしいんじゃないの!!?」

 

風「お兄さん〜、いくらお兄さんでもこれだけの数をお兄さん一人で相手にするのはいささか無理があると思いますよ〜」

 

稟「そうですよ!!一刀殿の強さは今まで何回も見て思い知らされていますが、今回は無茶です!!」

 

桃香「そうだよ!!一刀さん一人じゃやられちゃうよ!!」

 

一刀「それはそうだろうな、だが何も三千の賊を全て俺が相手にするというわけでもない」

 

華琳「それはどういう意味なの?」

 

一刀「曹操達は、兵を全て伏兵とし周りの山林に隠す、俺は出てきた賊を蹴散らすから、辺りに散らばった賊を徹底的にふん縛ってくれ」

 

星「一刀殿!!無茶が過ぎまする!!」

 

一刀「頼む星・・・・・今回の件は俺も責任を感じているんだ、俺があの時あいつらを捕まえ憲兵に突き出しておけばこんな事にはならなかったんだからな」

 

「・・・・・・・・・・」

 

華佗「・・・・・なら、俺も行こう」

 

一刀「おいおい、華佗はこういった事は向かないだろう?」

 

華佗「水臭いぞ一刀・・・・・それに責任があるとすれば俺もだ、俺があの時生ぬるいことをしてしまったからこんな事になってしまったんだからな」

 

一刀「・・・・・分かったよ」

 

桂花「ちょっと!!勝手に決めないでよ!!そんな滅茶苦茶なこと「待ちなさい!桂花!」・・・・・華琳様?」

 

華琳「面白そうね、天の御遣いと神医華佗の戦いぶり、しかと見せてもらいましょう」

 

桂花「そんな!!?華琳様!!?」

 

華琳「ただし、失敗した時には・・・・・分かってるわね?」

 

一刀「安心してくれ・・・・・その時は・・・・・」

 

華佗「ああ・・・・・俺達が死ぬだけだ」

 

お互いの瞳を見つめあい、一刀と華佗は意思を共有する

 

まさに一蓮托生、運命共同体、この二人の絆はもはや言葉では表せないものだった

 

華琳「その覚悟、見届けさせてもらう為にも私も少数の部隊を率い前に出ましょう、その方が奴らも出てくる可能性が高くなるでしょうから」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、作戦決行

 

彩香「・・・・・華琳、どうなされたのです?いつもの華琳ならこんな論理的でない作戦は絶対に許さないはずですよ」

 

華琳「そうね、目的としては、あの北郷一刀という男の実力を知りたいのと、彼が本当に天の御遣いであるかどうかを見極めたいというのがあるわね」

 

桂花「・・・・・なるほど」

 

華琳「もし彼がここで死んでしまえば、天の御遣いなんてものはまやかしでしかなかったという事よ」

 

季衣「兄ちゃん達大丈夫かな〜・・・・・」

 

流琉「こんな作戦、もう作戦じゃないような気がするよ〜・・・・・」

 

華琳「さて、お手並み拝見といこうかしら・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

春蘭「・・・・・なあ秋蘭、本当に大丈夫なんだろうな?」

 

秋蘭「何とも言えん・・・・・だが華琳様が許したのであれば私はそれに従うまでだ・・・・・姉者は違うのか?」

 

春蘭「むぅぅ・・・・・わ、私だってだな・・・・・」

 

秋蘭「ならば、後は運を天に任せよう・・・・・」

 

まさに御遣い頼りといったところか

 

伏兵として砦の裏に隠れる春蘭と秋蘭は事の成り行きを見守っていた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

桃香「うぅ〜〜〜〜、一刀さん達、大丈夫かな〜〜〜?」

 

愛紗「私も今回ばかりは心配です・・・・・」

 

星「そうだな、今までこれだけの数を相手にしたことはなかったからな」

 

鈴々「鈴々も一緒に行きたかったのだ〜・・・・・」

 

風「まぁしょうがないですよ〜、こうなった時のお兄さんの頭は金剛石並ですからね〜」

 

稟「まったく、あの頭の堅さは国宝級です」

 

美花「ああ神様、神様、星の王子様、どうかご主人様をお守り下さい、お守り下さい・・・・・」

 

本隊から見て右側の森林に潜む桃香達は、心配にかられながらも事の成り行きを見守っていた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アニキ「・・・・・?・・・・・何だ?人が二人こっちに来るな」

 

チビ「げええっ!!あの二人だ!!」

 

デク「に、逃げるんだな!!」

 

見張り台で見張り役をしていた三連星

 

こちらに近づいてくる一刀と華佗を見てチビとデブは慌てふためく

 

アニキ「落ち着け!俺達は今砦の中にいるんだ、たった二人で何ができる?」

 

チビ「そ、そうだな・・・・・へへへへ、あの地獄のような半年の恨み今こそ晴らしてやるぜ」

 

デク「か、覚悟するんだな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一刀「・・・・・どう見る?華佗」

 

華佗「ああ、砦の中は病魔だらけのようだな」

 

一刀「なら、まずは一発かましてみるか・・・・・ふっ!」

 

全身に氣を纏い、それを右手に集中させる一刀

 

ズドーーーーーーーン!!

 

アニキ「うわあっ!!!何が起こったんだ!!!?」

 

チビ「わ、分かりやせん!!!ただあいつが何かしたとしか!!!」

 

デク「や、やっぱり逃げた方が良かったんだな・・・・・」

 

砦内部に氣弾を打ち込まれ混乱する三連星

 

ボカーーーーーーーン!!ドゴーーーーーーーン!!

 

そして、続け様に二発、三発と打ち込む一刀

 

「「「「「わああああああああああああああああああああああ!!!!」」」」」

 

いきなりの謎の攻撃により混乱した賊達は我先にと砦から飛び出す

 

一刀「はああああ・・・・・しっ!」

 

バシュウウウウウウウウウ!!!

 

「「「「「があああああああああああああああああああああ!!!!」」」」」

 

氣弾、地泉戒を地面に走らせ次々と賊達の足を止めていく

 

足を止められその場にすっ転んだ賊に躓き次々と転倒していく後衛

 

華佗「・・・・・偉いな一刀は、こんな状況でも手加減はしっかりしている」

 

一刀「この氣弾は、相手を殺すためのものじゃないからな・・・・・さて、そろそろ来るぞ」

 

「「「「「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」」」」」

 

一刀「こぉぉぉぉぉ・・・・・ふんっ!!」

 

ドガドガドガドガ!!!バキバキバキバキ!!!

 

襲い来る賊達を一刀は吹っ飛ばしていく

 

華佗「はぁぁぁぁぁ・・・・・五斗米道おおおおおおおおおお!!!」

 

ピシャーーーーーーーーーン!!!

 

どこかで稲妻が落ちた・・・・・・・・・・ような気がする

 

それと同時に賊達は一斉に体の自由を奪われる

 

「「「「「おああああああああああああああ!!!!」」」」」

 

一刀を串刺しにしようと一斉に槍を突き出す賊達

 

一刀「しっ!はあっ!!」

 

ドゴーーーーーーーーン!!!

 

その剣山を縮地で綺麗に躱し、横から蹴りで薙ぎ倒す

 

「こいつ、恐ろしく強ぇぇ・・・・・」

 

「まずはこっちだ!!こいつを狙え!!」

 

標的を華佗に変更し剣を持った賊達が突貫するが

 

華佗「とうっ!」

 

「何!!?飛びやがった!!?」

 

医者とは思えぬ驚異的なジャンプ力で賊の攻撃をかわす華佗に賊達は気を取られる

 

ガキンバキンボキンガキャーーーーーーン!!!

 

「な!!?」

 

「嘘だろ!!?」

 

気を取られている間に、自分達の持っている剣の刀身が無くなる

 

一刀「まったく、日本刀と比べると本当に玩具・・・・・だっ!!」

 

ドガドガドガドガ!!!

 

華佗「お前達に用はない!!あの三人を出せ!!」

 

「はぁ!!?あの三人って誰だよ!!?」

 

一刀「どうせお前達は全員ここでブタ箱行きだ!!往生しろ!!はああああああ!!!」

 

華佗「明日の朝日を拝むことはできないと思え!!でやあああああああ!!!」

 

「「「「「ぎゃあああああああああああああああああああああああ!!!!!」」」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

華琳「・・・・・なんてこと」

 

彩香「こんなことが・・・・・あるんでしょうか・・・・・」

 

桂花「ゆ、夢よ、これは夢よ、ありえない、ありえないわ・・・・・あはははははははは・・・・・」

 

季衣「流琉・・・・・ボク達、夢を見ているの?」

 

流琉「イタタタタ!!・・・・・痛さは本物よ・・・・・」

 

自分の頬を思い切りつねるが、返ってくるのは現実の痛覚のみ

 

華琳「天の御遣い・・・・・うふふふふふ、欲しい、欲しいわ」

 

その瞳は、まさにジュエリーのように輝いていた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

春蘭「な、なんだと・・・・・」

 

秋蘭「こんなことがありうるのか・・・・・」

 

春蘭「うぬぬぬぬぬ、私も今まで以上に修練に打ち込まねば・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

桃香「すっご〜〜〜〜い一刀さ〜〜〜ん♪♪♪きゃ〜〜〜〜♪♪♪」

 

美花「ああ、素敵過ぎて、私・・・・・蜜が溢れてしまいます?////////////」

 

愛紗「一刀殿、ここまで強かったのか・・・・・」

 

鈴々「凄いのだぁ〜〜〜〜〜・・・・・」

 

星「今までの一刀殿は、全く本気を出していなかったのか・・・・・」

 

風「もう天下無双でいいんじゃないですか〜」

 

稟「一刀殿もそうですが、華佗殿もどうして医者などしているのでしょうか・・・・・」

 

戦略が戦術の前に叩き潰されていく様を目の当たりにする一同であった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして

 

一刀「・・・・・見つけたぞ、お前ら」ゴゴゴゴゴゴゴゴ

 

華佗「今度という今度は承知しないからな」ゴゴゴゴゴゴゴゴ

 

アニキ「ひいいいいいいいいい!!!」

 

チビ「お、お助けええええええええ!!!」

 

デク「か、勘弁して欲しいんだな!!」

 

その後、およそ三千の賊達をあっさり倒してしまった一刀&華佗は、三連星に睨みをきかせていた

 

彩香「あ!!あなた達は!!」

 

春蘭「貴様らあああああ!!!華琳様のお膝元を汚しおって!!!覚悟は出来ているんだろうなああああ!!!」

 

桂花「死刑よ!!今すぐ死刑!!」

 

周りを将達に取り囲まれ万事休すの三連星

 

ちなみに他の賊達は、曹操軍によって拘束済みである

 

秋蘭「華琳様、こ奴らの処遇いかがいたしましょう?」

 

華琳「そうね、どんな殺し方がいいかしら?・・・・・その前に、盗んだ太平要術を渡してもらいましょうか?」

 

アニキ「も、持ってない!!あれはもう持ってない!!」

 

春蘭「ならばどこにやった!!?」

 

チビ「砦の中だ!!」

 

桂花「砦のどこよ!!?」

 

デク「ちゅ、中央の建物なんだな!」

 

華佗「あ、中央の建物には・・・・・」

 

一刀「あ、ああ・・・・・俺が氣弾を打ち込んだから・・・・・」

 

そう、砦はただ今炎上中である

 

桂花「ちょっとなんてことするのよ!!?これじゃあせっかくここまで来た意味がないじゃない!!」

 

一刀「仕方ないだろうが!!賊を燻り出すためにはああするしかなかったんだ!!」

 

華琳「あれだけの炎では、もう回収は不可能でしょうね・・・・・まぁ悪党の手に渡らずに済んだと思えばいいでしょう・・・・・さて、この三人の処遇だったかしら?どうしてやりましょうか?」ゴゴゴゴゴゴゴゴ

 

アニキ「(わ、分かってるな、お前ら)」

 

チビ「(分かってやす、絶対に口は割りません)

 

デク「(ちょ、張宝ちゃん、真名で呼びたかったんだな)」

 

アイコンタクトでお互いの覚悟を確かめ合う三連星

 

しかし

 

一刀「曹操、こいつらの処分は俺と華佗に任せてくれないか?」

 

華琳「あなた達に?」

 

華佗「ああ、こいつらが悪事を続けていたのは俺達に責任がある、だからここは俺達にやらせてくれ」

 

華琳「ふ〜〜ん?どんな殺し方を見せてくれるのかしら?」

 

一刀「いや、こいつらには死よりも辛い刑を宣告してやる」

 

綾香「死よりも重い刑ですか?」

 

華佗「ああ・・・・・お前達、初めて会った時、俺が言ったことを覚えているか?」

 

アニキ「・・・・・・・・・・」

 

チビ「・・・・・・・・・・」

 

デク「・・・・・・・・・・」

 

華佗「次に悪事を働いていたら、今度は一生勃たなくしてやると」

 

春欄「?・・・・・勃たなく?」

 

華琳「っ!////////////」

 

彩香「//////////////」

 

桃香「//////////////」

 

鈴々「?・・・・・なにが立たなくなるのだ?愛紗?」

 

愛紗「だから聞くなーーーーーー!!/////////////」

 

美花「あらあらまあまあ?///////////」

 

華佗「その言葉を取り消すつもりはない、これでお前達は未来に自分の子孫を残すことはできない、はああああああああ!!!」

 

ピシャーーーーーーーーーーーーーーーーん!!!

 

三連星の秘孔に鍼を刺す華佗

 

華佗「もう一丁!!でやあああああああああああ!!!」

 

ピシャーーーーーーーーーーーーーーーーん!!!

 

アニキ「あぐうっ!!」

 

チビ「げはああ!!」

 

デク「ぶひうっ!!」

 

星「今度は、どんな秘孔を突いたのですかな?」

 

華佗「お前達の記憶のツボを突いた、これでお前達は過去のほとんどの記憶を失った」

 

稟「そんな事もできるのですか!!?」

 

風「恐るべしですね〜」

 

華佗「さあ行け、今度はいい人間になってくれよ」

 

アニキ「・・・・・はい」

 

チビ「・・・・・分かりました」

 

デク「・・・・・分かったんだな」

 

その言葉を最後に、三連星はフラフラとその場を去っていった

 

桂花「ちょっと!!?なんで逃がすのよ!!?」

 

春蘭「そうだ!!あんな奴らを活かしていてはまた同じ過ちを繰り返すに決まっている!!今すぐ叩き切るべきだ!!」

 

華佗「よせ、あいつらは今殆どの記憶を失っている状態、言わば生まれたての赤ん坊と変わらない、そんな人間をお前は切れるのか?」

 

春蘭「むぅぅ・・・・・」

 

桂花「・・・・・・・・・・」

 

華琳「まぁ、これも一つの罪と罰でしょう・・・・・それはそうと、北郷、華佗、私はあなた達が本当に欲しくなったわ」

 

桃香「ええ!!??」

 

華琳「あなた達の待遇は約束しましょう、これから私の覇道に協力しなさい」

 

一刀「・・・・・言ったはずだ、曹操・・・・・俺はそんな荒行に協力する気はないと」

 

華佗「俺も旅をしている方が性に合っている」

 

華琳「・・・・・どうしても、私のところに来る気はないの?」

 

一刀「ああ」

 

華佗「同じく」

 

華琳「・・・・・そう、ならいいわ、一刀、華佗、私のことはこれから華琳と呼びなさい」

 

桂花「か、華琳様!!?」

 

秋欄「よろしいのですか?華琳様」

 

華琳「太平要術を取り返すのにこれだけ協力してくれたんですもの、真名の一つも預けないのは礼儀に反するわ」

 

一刀「・・・・・分かった、だけど俺には真名は無い、だから一刀が一番真名に近いと思う、だから一刀と呼んでくれ」

 

華琳「っ!!?」

 

彩香「な、なんてことでしょう!」

 

秋欄「・・・・・・・・・・」

 

一刀「?・・・・・どうしたんだ?」

 

春蘭「で、ではお前は初対面の我々にいきなり真名を呼ぶことを許していたというのか?」

 

一刀「まぁ、そっちの流儀に従うならそうなるのかもな」

 

春蘭「・・・・・そうなのか」

 

彩香「なのであれば・・・・・私の真名は彩香です、華琳達共々、これからよろしくお願いしますね」

 

秋蘭「ならば・・・・・私の真名は秋蘭だ北郷よ、お前に預けよう」

 

春蘭「秋蘭まで・・・・・」

 

秋蘭「華琳様と彩香様が預けたのであれば、私はそれに準ずるのみだ」

 

春蘭「・・・・・春蘭だ、呼びたければ呼んでいい」

 

桂花「・・・・・桂花、本当なら呼んで欲しくないけど、仕方なくよ、仕方なくなんですからね!!」

 

華佗「俺には、本当に真名がないから、今後も華佗と呼んでくれ」

 

一刀「わかった、ありがたく預かろう」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、陳留に帰ってくる華琳達

 

燈「お帰りなさいませ、華琳様・・・・・なんだかご機嫌が良いようですね」

 

華琳「うふふふ♪そう見える♪」

 

秋蘭「どうやら華琳様は、また楽しみを見つけたみたいだ」

 

春蘭「また華琳様の悪い癖が・・・・・」

 

彩香「華琳、今回の私の処罰は・・・・・」

 

華琳「それについては不問とするわ、今回の件で面白いことが増えたし、貴重な人材を得ることもできたもの」

 

燈「あらあら、新人さんですか」

 

華琳「ええ、これから私達の陣営に入った新しい配下を紹介するわ、入ってきなさい」

 

風「どもども〜、程立と申します〜」

 

稟「郭嘉です、よろしくお願いします」

 

季衣「こんにちわ〜、許緒です〜」

 

流琉「典韋と申します、どうぞよろしくお願いします」

 

招かれ入ってきたのは二人の軍師と小さな巨人二人だった

 

風「(お兄さん、風達は曹孟徳の旗の下で頑張ります〜、ここまで送ってくれてありがとうなのです〜)」

 

稟「(本当にお世話になりました、一刀殿、今後敵対することがあるかもしれませんが、その時は・・・・・)」

 

もともと曹操の領地、陳留を目指していた二人はここで一刀達と別れたのであった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

愛紗「・・・・・それにしても、これでよかったのですか?」

 

一刀「ん?なにがだ?」

 

愛紗「風殿と稟殿のことです」

 

鈴々「そうなのだ、風も稟もすごく頭良かったのに、手放してよかったのか?」

 

一刀「彼女達がどこの陣営につこうと、俺達にとやかく言う筋合は無いさ」

 

星「その通り・・・・・惜しいと思う気持ちはわかるが、我々には我々の信念があるように、彼女達には彼女達の信念があるのだ」

 

桃香「でもでも寂しいよ〜・・・・・」

 

美花「今生の別れというわけでもないでしょう」

 

華佗「そうだ、縁があればまた会えるさ」

 

桃香「・・・・・そうだよね・・・・・それにしても、曹操さん凄かったな〜」

 

美花「曹操様ですか?」

 

桃香「うん、あんなに沢山の兵隊さん達に指示が出せて、みんなの信頼も厚くって・・・・・私もあの人のようになりたいな〜」

 

愛紗「そうでしょうか、私はあの曹操という人間からは危険な匂いを感じました」

 

鈴々「でも、鈴々達もいつか決起するんだったら、ああなりたいと思うのはいい事じゃないのか〜?」

 

愛紗「それはそうだが・・・・・」

 

一刀「・・・・・・・・・・」

 

思いに浸る一刀

 

先ほどの華琳の取った行動、そして言葉の一つ一つが忘れられない

 

民衆や将兵の目の前で堂々と頭を下げ謝罪の言葉を放った事、そして、この大陸の人々の将来に対する懸念や気持ち

 

これまで歴史の偉人と言えば、みんな他国を攻め滅ぼし略奪することしか頭にない強欲の権化というイメージがあった

 

しかし、あれは決して権力に取り付かれた者の態度ではない

 

少しだけ、ほんの少しだけ、過去の偉人達の気持ちが分かったような気がするのだった

 

そして、一同は一路北へ向かう

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

時間は、少しだけ遡りあの砦に戻る

 

???「・・・・・そろそろいいんじゃない?」

 

???「ええ・・・・・もう物音もしないし、誰もいないわ」

 

???「地和ちゃん、もういいよ」

 

地和「ふう、妖術使うの結構辛いんだから、あまりさせないでよね」

 

瓦礫の中から三人の少女がひょっこりと顔を出す

 

地和「この本に書かれている術をとっさに使って助かったわ・・・・・成功してよかった〜」

 

太平要術に書かれた防御の妖術を唱え膜を張り炎と瓦礫から身を守っていたのだ

 

???「うえ〜〜〜ん、服が炭だらけだよ〜、人和ちゃ〜〜んなんとかして〜」

 

人和「天和姉さん、そういったことは川で洗濯すればいいでしょ」

 

天和「ぶ〜〜〜、面倒臭い〜〜」

 

地和「・・・・・それにしてもすごいわね、この本」

 

天和「?・・・・・何が〜?」

 

地和「いろんな妖術の使い方が書いてあって、これなら今まで思いもよらなかった事ができるわ♪」

 

人和「そんなに凄いものなの?」

 

地和「ええ♪私達の得意分野で応用していけば、私達天下を取れるかも♪」

 

天和「天下を!!?凄い凄〜〜〜〜い♪早速やってみようよ♪」

 

ここにまた、乱世の序章の原因が一つ・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どうも、Seigouです

 

前に英雄譚のキャラはじゃんじゃん入れると豪語していた自分ですが、今回のお話では曹一族はSiriusさんの綾香だけを使っていこうと思います

 

あまりキャラが増えすぎると今後凄く面倒な事になりそうなので控えたいのと、この彩香は前々から気になっていたキャラなのでこっちを採用したいと思って、こういった結論に到達しました

 

なにせこの綾香は、もしかしたら前作北郷伝に登場したかもしれないキャラだったんです

 

それがなぜに登場しなかったのかというと、この彩香が描かれたのが北郷伝28話が書き終わった後だったという、余りに手遅れな状況だったというのが大きな理由です

 

もし北郷伝を書き始めた辺りに出てきてくれれば採用確実だったことはここに明記しておきます

 

では・・・・・待て!!!次回!!!

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深慮の修羅
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コメント
一刀が何をしたいのか謎。行動理念がみえてこないし、無理やり原作展開にしようとしてるけど無理がでてきてる。知識与えるだけ与えて離脱はねーわ。逆に国を荒らしてる(ドーパドーパ)
風達酷過ぎでしょ(みぞれ寒天)
あれっ?そうですか、失礼しました(^_^;)(スネーク)
スネークさんへ、誤字指摘ありがとうございます、あと竹管は間違っていないと思いますよ(Seigou)
誤字報告? 化天じゃなくて下天、竹管じゃなくて竹巻です。あと、ガキ一人じゃなくて二人じゃないんですか?次回も楽しみに待ってます!!(スネーク)
zerooneさんへ、ほとんどの記憶といっても世渡りの仕方までは失っていませんよ(Seigou)
ところで、何時まで着いて来る気だ?劉備陣営は。自分たちの足で立ち上がってこその義勇軍でしょ。もう、完璧な御使い任せですか?根本的に間違っているといいたいね。早く、どかで捨てないと寄生されるよ。もう、手遅れかもしれないけどね・・・・・。(Kyogo2012)
華陀赤ん坊を切れるのかと聞いといて自分は赤ん坊を荒野に捨てるのは人としてどうなの?(夜桜)
ほうほう、風と稟は此処でお別れですか、一刀たちは運び屋もしてるのですねwwさてはて、華琳達は今後どんなかかわりをしていくのか、そんなところも楽しみにしつつ、次回を楽しみに待ってます。(一丸)
視点しか持たない学生が視野を持つ社会見学経験者になった印象、所でこの一刀君は信念があるのは良いけど発言と独白にかなり礼儀知らずな部分が目立つ。美花と桃香は…(禁玉⇒金球)
研さんへ、春蘭を最初から隻眼にしているのは今後のフラグですので、お楽しみに〜♪(Seigou)
欠陥製品さん、h995さんへ、誤字指摘毎回ありがとうございます、なんというか勘違い多すぎですね、自分(Seigou)
太平要術燃えてなかったなぁ〜しかしずっとこんな少人数じゃ厳しいですな〜^^;(nao)
春蘭は既に隻眼ですか?原作では一応霞との一騎打ちの最中の流れ矢で、だったと思いますが、ちょくちょく変えていくんでしょうか?(研)
一刀・・・・・「相手に謝る」時や「人に物を頼む」時や「人に教えを請う」時は、きちんと頭を下げて「謝罪」や「お願い」をするのが基本で当たり前な事だぞ? 例え『ソレ』がどんなに偉い立場の人間であっても、それは変わらない事なんだから。(劉邦柾棟)
誤字報告 今の国が腐敗しているのは、「獅子」の私が一番よく知っているもの ここは役職なので「刺史」です。後、盗まれた本は太平「要」術です。(h995)
seigouさーん、春蘭と秋蘭の字が違ってますよ〜>_< 誤字修正お願いします〜!(欠陥製品)
一刀と華陀は二人多国籍軍だなw(tenryu)
一刀は少しずつ学んでいっているようで安心しました・・・桃香、一刀を見習おうよ・・・(本郷 刃)
既に桃香と美花の中では一刀はご主人様なんですね……「らしい」ですけど、それがますます一刀を遠ざけてしまうことを理解しているんでしょうかね。華琳にとられそうになって思わず本音が出たところとか最たるもの。一刀も少し理解の目を向けるようにはなったようでよかったです。(Jack Tlam)
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