地上のエースオブエースと呼ばれた騎士 エピソード1
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第1話『流星』

 

「…んん…四時か」

 

少年…カイルは第一層の始まりの街の宿のベットの上で目をさまし目の前にウィンドウを表示させ正確な時間と日時が表示される

 

「11月…19日…四時九分…あれから13日…か」

 

時間を確認してからメニューウィンドウを展開させ自分の武具を整えると女将のNPCに軽くお辞儀し始まりの街の外へと出るべく歩き出す。

 

この世界に来てまずカイルが行ったのは情報収集と共にこの世界のマニュアルを頭に叩き込む。

 

まず、訳もわからないところで大胆な行動は自分の命を投げ出すと同位でありそして使い方を知らないで戦うのも同じだ。

 

マニュアルを頭に僅か10分で叩き込み次に情報を求めて動き出した。

 

そして大体の情報を手に入れてからは情報収集と平行して外に出てモンスターと戦闘をして金を稼ぐ…そう言った生活が既に2週間位も経過していた。

 

「ふぅ…」

 

街の外に出たカイルは一息ついて右手にもつスモールソードを構えて素振りをする

 

これはカイルにとっては朝の日課でありこの世界でも剣の素振りは欠かさずに振るう。

 

それが大体一時間続いただろうか既に素振りは9900まで降り続けておりそれでもなお日課だからかカイルの腕は疲れていなかった。

 

カイル「9997…9998…9999…10000」

 

そして10000回目で剣の構えを下ろしてそこらの石に座り込む。

 

そしてメニューウィンドウを開いてアイテムストレージから水と今朝買ってきた黒パンを取りだし朝食を済ませて数分すると索敵に反応がありそれはこの周辺によく出てくるフレンジーボア1体だ。

 

カイル「ちょうどいい敵がきたな」

 

そういって立ち上がり腰につけている鞘から剣の柄を手に持ちながら走り出す。

 

カイル「デュナミス流…抜刀術…」

 

シュピン!!

 

そう小さく呟いてから次の瞬間先程の速度を上回る速度で飛び出し剣の範囲内に入ると一気に剣を引き抜き高速でフレンジーボアに2回も切りつける。

 

カイル「…閃…」

 

フッ!フッ!チン

 

2回振ってから鞘に納めて完全に納めるとフレンジーボアはポリゴンとなって爆散した。

 

「まったく、とんでもない剣捌きだナ、カー坊」

 

声をかけられて振り向くとそこにはフードを被った女性が先程まで座っていた所で座っていた。

 

「見ていたのかアルゴ」

 

「オイラは声をかけようとしたんだがカー坊が何かしそうだったから後ろで見てたンダ、あれは居合い切りカ?」

 

彼女はアルゴ…βテスターで情報屋をやっているプレイヤー…1週間前にカイルと出会いそれからの間柄だ

 

「まあな、それとこれ以上検索するなよ、リアルだから」

 

「ムーしょうがないオ姉さんは引き下がるかな、それじゃあもうひとつ走ってる途中で更に早くなったけどたれはなんダ?」

 

「あれは、敏捷値に加えて…足に筋力値のステータスで一気に飛び出して加速したんだ」

 

「システム外スキルか名前とかあるのカ?」

 

「筋力疾走っていうのはどうだ?」

 

「筋力疾走か…なるほどな、そんじゃあ貸しにしとくヨ」

 

「ああ、また色々と教えてくれ」

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そういって一度はじまりの街に戻りカイルは整えてから次の街に向かう準備をしていた。

 

(回復薬はこれで申し分ないな)

 

アイテムストレージに回復POTの数量を確認してから次町へといこうとしたときカイルは先程別れたアルゴが血相を変えて走っていくのが見えて何事かと思いアルゴを追いかける。

 

「おい、どうした、そんな血相な顔して」

 

「カー坊!今大変なんだ協力してくれ走りながら説明するかラ!」

 

そういってフィールド出て目的の場所へと急行しながらアルゴから話を聞いた。

 

「隠しログアウトスポット?」

 

「アア、何でも西の森にログアウトできる場所があるっていってたやつがいるんダ、その噂を便りにいったっテ…」

 

「おいおい、明らかなデマだろ?そいつ相当焦ってたのか?」

 

「だろうナ」

 

そうしてカイル達は漸くその地点に到達して見たものは危険領域まで体力が無くなっているプレイヤーと襲いかかるモンスターだ。

 

「やばイ!」

 

「間に合え!」

 

カイルは剣を引き抜き筋力疾走で一気に飛び出しモンスターが振り落とす前に向かうことができ…

 

 

(デュナミス流剣術!八式!)

ズザザザザザザザザン!!!!

 

 

(臥竜連牙!)

 

カイルの8回に及ぶ高速切りでモンスターの体力を8割減らし追撃とばかしにソードスキルのバーチカルの構えをとる。

 

「とどめ!」

 

そしてバーチカルを放ちモンスターはポリゴンとなって爆散した。

 

「片付いたな」

 

「カー坊!ビギナーハ!?」

 

「無事だ、かなりHPをもっていかれてるけど、死んじゃいない、アルゴこれこの人に飲ませてやってくれ」

 

そういってカイルは手持ちの回復POTをアルゴに渡すと驚かれる。

 

「イイのか!?自分の回復POT渡しテ…」

 

「別にいいよ、その代わりいつかこの借りは返せよ、さっきの筋力疾走と一緒に…」

 

「余り借りは作っておきたくないんだガナ…それじゃあ行くのカ?前線ニ」

 

「まずはアルゴがアニールブレードを手に入れてからなそれじゃあな」

 

「気を付けろヨ」

 

そして当初の予定とは違う旅立つことになったカイルはホルンカの村へと向かっていくのであった。

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そしてカイルが離れて助かったプレイヤー…少女は…

 

「情報屋さん、隠しログアウトスポット、デマなんですよね?」

 

「ごめんネ、そんなものは無いヨ」

 

無いと断言されたとき少女は手を少し強く握り締める。

 

そして少し無言の時間が流れて少女が口を開けた。

 

「じゃあ情報を売ってください、どうすれば強くなれるか」

 

「それは強くなるためかナ?」

 

アルゴは被っていたフードを下ろして少女の言葉の真意を聞く。

 

「いいえ…もう二度と後悔しないですむように」

 

少女…アスナはこの日から死ぬまで戦い続けるまるで一時の煌めく、流星のように…

 

 

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あとがき

 

どうもウイングゼロです

 

ヒースクリフ「ヒースクリフだ」

 

はい今回は一気にデスゲーム開始から約2週間後のカイルの状況とそして旅立ちが主に描かれた話でした。

 

ヒースクリフ「ふむ、あれは、チーターと呼ばれておかしくない動きをする」

 

まあそれはカイルは戦闘慣れしてますからそして後半は我らが閃光様がでてきましたね。

 

ヒースクリフ「アスナくんかやはりこの小説でも血盟騎士団に…」

 

まあそれは後々のお楽しみです

 

それでは次回はお早いですがカイルとアスナの再開です。

 

それでは次回に

 

ヒースクリフ「また会おう」

 

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