【めいこい】藤田さん【明治東亰恋伽】
説明
藤田さんは物の怪を斬るわけですが、ただ退治するんじゃなくて、彼の刃は妄執を断ち切り、浄化する刃じゃないかと思っています。
彼に斬られた物の怪は、この世への執着を昇華され、救われて滅していったんじゃないかと……そんな絵です。
以下は、物の怪視点のSSです。

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蒼い月を背に佇つその人は、まるで月光そのもののように、冴え渡ったまなざしを湛えていた。
抜き放たれた刀身の煌めきが、辺りの熱を奪ってゆく。

ああ??そうか。すべてを顕らかにするその刃は、妄執の塊と化した私の心をも、ヒトへと還らせるのだ。私をーー斬ることによって。

滅することはもう怖くなかった。怨霊と化すほどのこの世への執着も失せた。
??彼の動作には無駄が無かった。刃を受けたと感じたその瞬間に、すべてが終わった。

あとは只、どこまでも優しい安寧の闇が支配するのみ??。
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明治東亰恋伽 めいこい 藤田五郎 

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