一刀「はあぁぁっ!!!」

ｺﾞｫﾝｯ!!

絶頭「んだあぁぁっ!!!」

ｺﾞｫﾝｯ!!

一刀と絶頭の気力量はMAXとなった

一刀「いくぞ、骸漸ーーー!!!」

ｺﾞｵｯｯ!!

絶頭「楽しませてもらうぜーーー!!!一刀ーーー!!!」

ｺﾞｵｯｯ!!

一刀と絶頭は『龍走』をして互いに突っ込んでいった

一刀「『北郷流・旋渦風(つむじかぜ)』!!!」

ﾌｫﾝ!!

ﾌｫﾝ!!

ﾌｫﾝ!!

一刀は回転しながら斬りかかった

対する絶頭は

絶頭「『虹蛇の舞(にじへびのまい)』!!!」

ﾌｫﾝ!!

ﾌｫﾝ!!

ﾌｫﾝ!!

舞を踊るかのように斬りかかった

ｶﾞｷﾝｯ!!

ｶﾞｷﾝｯ!!

ｶﾞｷﾝｯ!!

一刀「くっ!!はっ!!でやぁっ!!」

絶頭「せりゃっ!!でいっ!!はあっ!!」

互いに一歩を退かず斬撃を放ち続ける

一刀「まだまだぁっ!!」

絶頭「終わらせるかっ!!こんな楽しい戦いをっ!!」

絶頭は一瞬のスキををみて『龍終』を構える

絶頭「『邪龍蛇流』…………」

ｸﾞｫﾝｯ!!

『龍終』は黒い気を帯び始めた

一刀「っ!!『北郷流』!!」

一刀も瞬時に『死の剣』を構える

すると

ﾊﾟｷｷｷｷｷｷ…………

『死の剣』が冷気を生み、凍りつき始めた

絶頭「『円環無限龍(ウロボロス』!!!」

ﾌｫﾝ!!

一刀「『零氷柱(ゼロつらら)』!!!」

ﾌｫﾝ!!

ﾄﾞｫﾝｯ!!

絶頭「どわっ!!?」

一刀「ぐっ!!?」

互いの刃は激しく衝突し、衝撃波を生み出し二人を弾き飛ばした

絶頭「ふぅ……ふぅ……まさか氷を作り出すとはね……」

一刀「骸漸こそ………『円環無限龍』ってあの伝説の『ウロボロス』のことだろ？

さっきの『虹蛇』だってそうだ」

一刀と絶頭は息を切らしながら互いに認め合う

絶頭「敵わないね……その洞察力…

だけど!!」

ｼｭﾝｯ!!

一刀「ん!?」

絶頭は『空走』をして一刀から距離をおいた

絶頭「勝つのは僕だ!!」

絶頭は『龍終』を構え大きく振りかざした

一刀「っ!!?(なにか来るっ!!)」

一刀は咄嗟に『死の剣』でガードをした

絶頭「『邪龍蛇流・槌子閃空(つちのこせんくう)』!!!」

ﾌｫﾝ!!

絶頭はそのまま『龍終』を真横に大きく振った

すると

ｶﾞｷﾝｯ!!

ｻﾞｼｭｯ!!

一刀「ぐっ!!?」

華琳「っ!!?一刀!!?」

雪蓮「一刀!!」

絶頭の斬撃は『死の剣』を粉々に砕き、一刀を斬り裂いた

一刀「ぐっ………げほっ!!」

一刀は血の塊を吐き出した

絶頭「僕の『槌子閃空』を喰らって生きてるなんて…………流石一刀だね」

絶頭は一刀を見て褒めた

一刀「俺は………負ける訳には………いかないんだ…………

皆の為にも………この国、この世界、この外史の未来の為にも………

勝たなきゃならないんだ……骸漸…………」

一刀は浅い呼吸をしながら絶頭に語りかける

絶頭「流石は剣士………といったところか……」

一刀「ふうぅぅぅ………はっ!!」

ｺﾞｫﾝｯ!!

一刀が気を込めると忽ち一刀の周りには紫の気が放出され始めた

一刀「『死の極み』………はあっ!!」

ﾌﾞｫﾝｯ!!

一刀「『極死の剣』………絶頭、いや骸漸………いくぞ!!」

一刀は絶頭に向かって駆け出した

絶頭「いいねぇ…………それでこそ一刀だ！

ご希望に応えようじゃないか！もう一発プレゼントしてやるよ!!」

一刀「こいっ!!!」

絶頭も再び『槌子閃空』の構えをした

一刀「(絶対に骸漸の『槌子閃空』をぶった斬ってやる…………

北郷流の『あれ』なら可能なはずだ！)」

一刀は走りながら『極死の剣』を構える

絶頭「いくぜ、一刀!!!」

一刀「こい、骸漸………『北郷流』…………」

絶頭「『邪龍蛇流』………」

そして絶頭は

絶頭「『槌子閃空』!!!!」

ﾌｫﾝ!!

『槌子閃空』を放った！

絶頭が『槌子閃空』を放った瞬間

一刀「『一刀演技(いっとうえんぎ)』…………」

一刀「『魔限昇(まげんしょう)』!!!」

ﾌｫﾝ!!

一刀は真下から真上へ『極死の剣』を思いっきり振り上げた

すると

ｶﾞｷﾝｯ!!

宝鈴「なっ……………!!?」

絶頭「うえっ!!？マジで!!?」

一刀は絶頭が放った『槌子閃空』の自分の前の部分だけの斬撃を弾き斬ったのだ

一刀「『北郷流』………」

一刀はそのまま構え直し、止まることなく駆け出した

絶頭「くっ!!『邪龍蛇流』……」

絶頭もすかさず構え直す

一刀「『銃卍翼(がんばんよく)』!!!」

ﾌｫﾝ!!

一刀は瞬時に十字に斬りつけた

絶頭「『夜刀神(やとのかみ)』!!!」

ﾌｫﾝ!!

絶頭は『龍終』を両手で構え真上から振り下ろした

ｶﾞｷﾝｯ!!

一刀「くっ!!(くそっ!!浅かったか!!)」

絶頭「ぬうっ!!(危なかった!!まさか本当に『槌子閃空』を砕き通るとは………)」

一刀と絶頭は得物を交えながらそれぞれの事を心の中で思っていた

一刀&絶頭「はっ!!」

二人は同時に後ろへ飛び、退いた

一刀「『北郷流・羅紅雷(らくらい)』!!」

ﾌｫﾝ!!

一刀は絶頭に向かって地面を走る斬撃を放った

絶頭「『邪龍蛇流・小王蛇(バジリスク)』!!!」

ﾌｫﾝ!!

絶頭は一刀と同じように地を這う巨大な蛇状の斬撃を放った

ｶﾞｷﾝｯ!!

二つの斬撃は激しくぶつかり消えてなくなった

一刀「はぁ……はぁ……はぁ………

(ここまで手こずるのは久しぶりだ…………流石『異次元の呂布』とまで云われたことだけはある)」

絶頭「ふぅ………ふぅ……ふぅ……

(こんなに楽しくて、疲れて、血を流す戦いは初めてだ……

この戦闘の感覚的には怒りんぼ晩禍より強いんじゃないかな……)」

左慈「二人とも体力的にはあと一撃ってとこだぜ」

于吉「次の攻撃で決まりますね………」

小蓮「ごくっ……………」

固唾を飲んで見守る皆……

互いに睨み合う二人

一刀「………………」

絶頭「………………」

そしてその時が…………

一刀「…………っ!!『北郷流』!!!」

一刀は瞬発的に駆け出した

絶頭「……………っ!!『邪龍蛇流・奥義』!!」

絶頭は『龍終』に現在残っている全ての気を送り込み

絶頭「『八岐大蛇(ヤマタノオロチ)』ーーーーー!!!!!」

ﾌｫﾝ!!

ｺﾞｵｯｯ!!

『龍終』を思いっきり横に振り、８体の巨大な蛇の斬撃を放った

しかもその斬撃は

八岐大蛇「シャーーーーっ!!!」

絶頭「『八岐大蛇』は意思を持つ斬撃で、物体に衝突するまで追跡するよ!!!」

一刀「…………………」

絶頭の忠告に一刀は無言で『八岐大蛇』に突っ込んだ

八岐大蛇「シャーーーーっ!!!」

一刀「……………………『幻影身』」

ｼｭﾝｯ!!

ｼｭﾝｯ!!

ｼｭﾝｯ!!

ｼｭﾝｯ!!

一刀は『幻影身』を発動し、次々と『八岐大蛇』を躱していく

絶頭「うえっ!!?それ響窃の『幻影身』!!?」

一刀「『奥義』…………」

ｼｭﾝｯ!!

ｼｭﾝｯ!!

ｼｭﾝｯ!!

そして全ての『八岐大蛇』を避けきり

一刀「はああぁぁぁっ!!!」

絶頭「っ!!!」

ﾌｯ……………