Gundam SEED another Destiny =PHASE 04= |
PHASE 04 予兆の砲火
アーモリーワンでのMS奪取事件の奪取犯を捕まえる為にシンとユニラ達は追撃していた、奪取犯が脱出しようとするのを阻止する為にシンの乗るソードインパルスがフォースインパルスへと換装するがアビスの攻撃によりコロニーに穴が空いてしまいインパルスとガイアは宇宙へと放り出されたのであった。
「どこに行ったんだ?」
「…交戦の様子も痕跡も無いみたいです。」
シンの保護及びガイアを含む三機を捕獲する為に追いかけてきたユニラとレイであったが先に出たインパルスもガイアも見つからず、更にガイアを追って出たカオスとアビスも見つからないのであった。
「…まさか、既に敵の手に…」
「…そうではないと言いたいところだけど…こんな状況じゃ…」
二人が悲観的な事を考え付く最中、こちらに近づく機体があった。
「隊長、インパルスです!?まさかシンか!?」
「…俺じゃなかったら誰だよ?!」
「よし、本物だな。無事で何よりだ。」
「それでシン、ガイアは?」
「あっ、はい。一緒に出たのはいいんですが別の方向に飛ばされて…」
「…恐らくあの二機はガイアの方だと思います。」
「…そうだと考えるのが妥当だよな。」
「直ぐに追いましょう!まだ間に合うはずです!」
「俺も同感です、せめて一機ぐらいは…」
「…分かった多少危険だが追撃する、待ち伏せに注意しろ!」
ユニラはシンを先頭にしてそれぞれの斜め後ろ側にユニラとレイが着いた。
「シン、アーモリーワンを0としてどっち方向にガイアは行ったんだ?」
「えっと…9〜11ぐらいの方角だと思います。」
「よし出来る限りこの隊形を崩さずに行くぞ。」
「了解!」?「了解。」
「…隊長、ミネルバどうしているですかね?」
隊形を構えて捜索を開始してから1・2分も経たないうちにシンが問いかけてきた。
「…さあな、でもあのままボーっと突っ立ているわけないからな。」
「奪取されたMSの追撃も行うでしょうか?」
「奴さんの出本とか手がかりがありゃ追撃だな、その為でもあるなこの捜索は。」
「手がかり…」
「…、まだ何もないか…」
シンとレイはしかめっ面で考えていたが手がかりどころか奪取犯が何故どうやって奪取したのかも分からなかった。
「…そんな顔で考えんな、見てるこっちが変な感じになるだろ。」
「…そうですね、変な風に考えたってどうしようもないんだし早いとこ見つけましょう!」
「…えぇ、そうです…、…っ!?」
レイは何かに気付いたかのように目を見開いた。
「どうした?レイ?」
「なんか変な事でも…、…っ!?」
ユニラもさっきのレイと同様何かに気付いたかのように目を見開いたのであった。
「…来る!上だ!」
「上って…何も…?」
「っ!シン!」
「え?…ってうわぁっ!?」
ユニラはザクの左腕にあるアンカーワイヤーをインパルスの胴体に巻き付けて引っ張った。
そしてインパルスのいたところに緑色の光が通りすぎそれに続いて紫色の機体のようなものが通り過ぎた。
「あれはMAか!?」
「あの機体…」
「っててて…ってメビウスは確か地球軍のMAでしたよね。」
シンはさっき引っ張られた時に後頭部を打ったのか頭の後ろを手で擦りながら訊いてきた。
「あぁ…だが…(あの機体…メビウスゼロに似ている?)」
「攻撃してくるなら奪取犯の共犯だな!(この感覚はあの機体からか…!?)」
レイは取り出していたビームライフルで紫色のMAに攻撃してみたが一発も当たらずにMAは旋回してシン達の方へと向かってきた、そしてMAの周囲に付いている四つのポッドのようなものがMAから離れたのであった。
「なんだ!?」
「やっぱりか…ヤツはオールレンジ攻撃を仕掛けるつもりだ!気を付けろ!」
「…隊長は右から…!シンは左か!?」「くっ!?」
「えぇい!!これじゃ近寄れない!」
ユニラとシンはレイから攻撃される場所の指示を受けながらMAと交戦していたが互いに回避のしあいであり攻撃を加えられる事が出来なかった。
そして膠着の状況が続きアーモリーワンの付近へ戻ってきた。
「レイのお陰で相手の攻撃は回避出来てるが、いかんせん的が小さい…!」
「…それにしてもレイ、何で分かるんだ?」
「俺にもよくわからん!…シン上と右後ろからだ!」
「…このままじゃ埒が開かないな…、…シン,レイ一気に仕掛ける援護を頼む!」
ユニラのザクはビームライフルをしまいビームアックスを取り出し、さらにアックスの柄の部分を引きビームサーベルを取り出し上方へと飛翔した。
「了解、先に仕掛ける!」
「よしっ!続いて行く!」
レイのザクは背中に背負っているミサイルポッドを一斉に起動させてミサイルを斉射したのだ。だがMAはこれをまるで予知してたかのように回避したのであった。そして回避している最中にシンのインパルスはビームライフルを連射しMAを追い込んでいたが、ビームは機体をかするかどうかのスレスレの状態であった。
「隙が出来た!仕掛ける!」
ユニラのザクは回避行動をしているMAに目掛けてビームサーベルで切りつけようとしていた。
「…何っ!?」
だがビームサーベルはポッドに直撃しており、かつポッドからはビームエッジの様なものが飛び出しておりビームサーベルを差し止めていた。
「…こいつは予想外…って抜けない!?」
よく見ればポッドがもう一個さっき差し止めをしている方向とは逆からビームサーベルをガッチリと押さえ込んでいた。
…そして驚いているユニラの右上には押さえ込んでいないポッドが浮遊していた。
「隊長!」
レイはビームライフルで右上にあるポッドを撃ち抜いたのであった。
「この放しやがれ!」
シンはポッドではなく本体を直接狙ってビームライフルを連射した、結果ユニラを抑えていたポッドは外れてMAの外装にかなり小さいかすり傷を作ったのであった。?
「…済まない、助かった。」
「残るは三個…」
「早いとこやらないと…」
三機のMSは捜索の時と同じ隊形をとり武器を構え、MAは三個になったポッドを機体にくっ付けMSの方へ旋回していた。
\ピィー!ピィー!/
「「「!?」」」
「これって…」
「あぁ…」
「ミネルバか…!」
アーモリーワンからミネルバが発進したのであった、そして発進に少し遅れて三色の信号弾が発射された。
「…シン、レイ帰艦命令だ…」
「えぇ!?でもまだ…!」
「…っ!」
シンは目を見開き、レイは歯を食いしばっていた。
「…ともかく帰るぞ、いいな…」
そしてユニラは目を細羽目ていた。
「…了解。」
「了解…。」
三機はミネルバへと向かい、三機とも無事収容されたのであった。
説明 | ||
話数は多めでオリジナルPHASE数 +種死のPHASE数×2を予定してます。 | ||
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