【獣機特警K-9UG】アードとミウとテムナ【交流】
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ラミナ警察署・生活警備課…。

ミウとテムナのコンビが、新たにこの課に配属となったアードを出迎えていた。

 

「いやぁ、まさかアードが来てくれるとはなぁ、ははは!」

「本庁でも一緒だったけど、またこれからもよろしく!」

「いやぁ、また一緒に働けるなんて思ってもなかったからさ…正直寂しかったよw」

 

テーブルを囲み、コーヒーを飲みながら再会を喜び合う三人。

彼女たちは幼い頃から一緒で、よく一緒に遊んだりケンカしたりしたそうである。

「それにしてもアードさぁ…」

「ん?」

「随分丸くなったよね、あの頃は事あるごとにあたしに突っかかってきたのに」

「ま…いろいろあるんだよ。いろいろ、ね……」

と、少し寂しそうな表情を浮かべるアードだったが、すぐに笑顔を浮かべて答えた。

「ともあれこうして再会できたんだ。何かの役に立てれば嬉しいなって」

「そらまぁ、かめへんけどもー…あんまり突っ走らんといてな」

「うっ!?あ、あたしってそんな突っ走ってるか…?」

「「突っ走ってるね」」

「そこハモるとこなの!?…って、どうも思い当たる節が…」

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…2日前。

「いよいよラミナ署の生活警備課に配属だ。さぁー気合入れるぞ!!」

と、署に近いワンルームアパートに引っ越してきたアードの耳に、女性の声が響いた。

「誰かー!ひったくりよー!!」

叫び声の聴こえた方を見ると、ナイフを右手に、バッグを左脇に抱えたワニ形レプターの男が走っていた。

「オラオラ!そこをどきやがれーっ!!」

「うわっ!あぶねっ!!」

「オイ!緊急通報だ!!」

その様子を見ていたアードは、いてもたってもいられなくなり一目散に飛び出していった。

 

「警察だ!そこの引ったくり野郎!おとなしく…」

アードが引ったくり犯の前に立ちはだかる。

「なんだコラ!どかねえとコイツを食らわすぞ!!」

男はナイフを手に飛び掛るが、アードは素早くかわすと、そのまま返す手刀でナイフを弾き飛ばす。

「さぁ、大人しくそのバッグを元の持ち主に返してお縄につきな!さもないとイタい目見るぜ!!」

「イタい目だぁ?上等じゃねえか!後悔すんじゃねえサツ公がぁ!!」

男は拳を握り、アードに殴りかかろうと迫る。だが…。

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「ぎゃっ!?うわ、ちょ、ちょっと…なんでこんなとこに空き缶が…」

男は突然、道に落ちていた空き缶を踏みつけてバランスを崩し転倒した。

「うおっ!?」

「ぎゃあ!?」

その目の前にアードがいたため、男はアードに覆いかぶさるような格好で倒れてしまったのである。

しかもさらに最悪なことに、男が踏ん張ろうとして出した手が、アードの右胸をしっかり掴んでいたのだ…。

 

「て…っ…めえ…よくも乙女の…よくも乙女の胸を…」

顔を赤らめ、目には涙を溜めながら立ち上がるアードの怒りは最高潮。

「え、あ、ちょ、その、これはだな…」

「許さあぁぁぁぁぁぁん!!このっ!このっ!!このぉぉぉぉっ!!!!」

後ずさる男の顔面にパンチ一発、後ろに倒してから馬乗りになり何度も何度も殴りつける!

痛みのあまり身悶えるワニ男。アードはその腹を二、三発踏みつけたうえに尻尾を掴んで引きずり回し…。

 

「引ったくり犯はここか…って、一体どうなってるんだ!!」

「た、た、た、助けてくれええぇぇぇ…」

「逃がすかよっ!!」

「ひいっ!!」

「おいやめろ!いくらなんでもやりすぎだ!」

「離せー!こいつバッグをひったくっただけならいざ知らず、あたしの胸触りやがったんだ!離せーっ!!」

 

…結局、ひったくられたバッグはどうにか持ち主の元に戻ったのだが、

アードにボコボコにされた男はとても取調べができる状態ではなく、とりあえずいったん病院へ搬送される羽目になってしまい、

署にたどり着いたアードはさっそくエルザ署長からお目玉をくらったということだ…。

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生活警備課。

「…うん。そらアード、アンタが悪いな」

「だ、だって胸触られたんだよ?胸だよ胸!」

「その気持ちはわからないでもないけど…半殺しにしちゃったら警官として問題だよ」

「それはそうだけどさ…うっ、うう…」

ミウとテムナにやり込められ、泣きそうなアード。

 

「しゃあないな…なぁミウ、どないする?」

テムナの問いに、ミウはひとつため息をこぼすと、ゆっくり立ち上がりながら答える。

「そうだねー、じゃあ…その悔しさをあたしにぶつけるってのはどう?」

「で、でも……」

「スパーリング。今日は定時で仕事も終わるつもりだし、河原で思いっきりその悔しさをぶつけりゃいいよ!」

「うっ…うわーーーーん、ミウーーーーーっ!!!」

自分を思いやるミウの優しさに、思わず泣き出してしまったアード。

ミウはそんなアードをそっと抱きしめるのだった…。

 

ラミナ警察署の新しい仲間、アード・レポル。

まだまだ不安は多いけれど、彼女もきっと一人前の警官に育ってくれるに違いない…。

説明
突っ走り気味なところは若さゆえか。

■出演
アード:http://www.tinami.com/view/691435
ミウ:http://www.tinami.com/view/610063
テムナ:http://www.tinami.com/view/610065
エルザ(名前のみ):http://www.tinami.com/view/551405
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コメント
だからといってやりすぎは警官として問題…まあ仕方ないなwwww(古淵工機@スマホ)
アードはまだまだウブな女の娘なので、抵抗感もケモ1倍強いのです。www (ネオペディ)
アード「キミも大人になればそういうことがあるから気をつけるんだよ そういうことあるから!!」(古淵工機)
ブチ犬の小学生の女の子がアードさんを冷たい眼差しで見つめています。「掴まれる胸がある時点で……」(尾岸 元)
そして犯人が病院送りにされてしまい、アードさんは結局お叱りを受ける、とwwww(古淵工機@スマホ)
男が転倒せずアードさんを殴りにいったところで、返り討ちという結果は変わらなかったと予想www(Ν)
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