仮面ライダーディケイド?破壊者と天使達? 第十三話 |
これまでの「仮面ライダーディケイド?破壊者と天使達?」は!
電王
「俺、参上!」
士郎
「うるせぇな。」
電王
「俺に前フリはねぇ!最初から最後までクライm…」
竜見
「痛みは一瞬だ。」
モモタロス
「最後まで言わせろよ!」
竜見
「いいから早く。」
モモタロス
「行くぜ!行くぜ!!行くぜ!!!」
少女
「お兄ちゃん、パラレルワールドって知ってる?」
まだ小学校に上がったばかりの妹が、そんな質問をしてくる。
兄
「どこでそんな言葉を…」
妹
「私も行ってみたい!」
兄は薄々勘付いていた。
自分の妹は、どんな願いも叶えてしまう力を持っている。
今まで、特に大きな事にはなっていないが、そのうち何かが起こってしまうのは目に見えていた。
兄
「ん?」
突如、兄妹の前に謎の銀色のオーロラが現れる。
妹
「何だろう…」
兄
「またか…」
兄は気付いていた。
妹のパラレルワールドへの願望が、そこへ通じる道を作ってしまった事を。
兄
「先に俺が行くから、少し待ってろよ?」
妹
「うん!」
幸いにも、妹は兄の言うことはしっかりと聞く性格だった。
兄
「っ!」
意を決してオーロラの中に入る。
〈ファイナルアタックライド・ディ・ディ・ディ・ディケイド!〉
士郎
「たぁぁぁあぁぁぁっ!」
最後のライダーに、強化ディメンションキックを放つ。
ライダーは爆発し、姿を消してしまう。
士郎
「ふぅ…」
士郎達は、それぞれ変身を解き、モモタロスは消えてしまった。
士郎
「あー、疲れた。」
竜見
「士郎、休んでばかりもいられないよ。」
竜見が指差す方には、ラギアがいた。
ラギア
「ディケイド…」
士郎
「何だ、俺に用か?」
ラギア
「フフ、フフフフ…」
士郎
「?」
ラギアは不敵な笑みを浮かべる。
ラギア
「私の勝ちね。」
士郎
「どういうことだ?」
ラギア
「エンジェロイドを逃がしたあなたの判断が、本当に正しかったか。その目で確かめるといいわ。」
それだけ言って、ラギアは銀色のオーロラへと消えていった。
ラギアの言葉が気になり、士郎はイカロス達がいるであろう、美香子の家へとマシンディケイダーを走らせた。
竜見
「あ、待ってくれよ!」
士郎はそのままマシンディケイダーに乗り、走り去っていった。
竜見
「はぁ…走って行くか…」
数分前…
そはら
「ちょっと、カオスちゃんの様子見てきます。」
そはらは一旦部屋を出て、カオスのいる部屋へと向かう。
部屋は隣なので、すぐに着いた。
廊下では黒服が出歩いていたので、少し緊張してしまった。
部屋の中へと入る。
カオス
「………」
そはらが中に入ると、何故かカオスは窓の外を見つめていた。
そはら
「あ、気がついたんだね。大丈夫?」
カオス
「………」
そはらの呼び掛けに、カオスは無言で振り返る。
しかし、その顔はかつてイカロス達の前に立ちはだかった時のような、恐怖を感じさせる笑みに包まれていた。
そはら
「カオス…ちゃん…?」
突然、カオスはクスクスと笑い始めた。
まるであの時のように。
そはら
「あ、あぁ…あ…」
その笑みに、そはらは恐怖で足がすくんだ。
カオス
「クス、クスクス…」
次回の「仮面ライダーディケイド?破壊者と天使達?」は!
そはら
「カオス…ちゃん…」
智樹
「そはらっ!」
カオス
「クスクス…」
イカロス
「そんな…」
智樹
「イカロス…?」
日和
「カオスさんを止めます!」
美香子
「オレガノちゃん??」
智樹
「…誰だよ…」
そはら
「トモちゃん…?」
すべてを破壊し、すべてを繋げ!
作者&士郎feat智樹より…
作者
「おや?智樹の様子が…」
智樹
「俺はポケ○ンか。」
士郎
「何か、カオスも智樹も。展開がとんでもないことになりそうだな。」
智樹
「俺はどうなるんだよ?!」
作者
「次回、遂に智樹の力が?」
智樹
「クウガデビューが不安で仕方ない…」
作者
「それではこの辺で、さようなら!」
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仮面ライダーディケイド5周年、原作そらのおとしもの完結記念作品です。 | ||
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