仮面ライダーディケイド?破壊者と天使達? 第十四話
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これまでの「仮面ライダーディケイド?破壊者と天使達?」は!

 

 

 

少女

「パラレルワールドって知ってる?」

 

 

士郎

「たぁぁぁぁあっ!」

 

 

ラギア

「ディケイド…」

 

 

士郎

「俺に用か?」

 

 

ラギア

「私の勝ちね。」

 

 

竜見

「走って行くか…」

 

 

カオス

「……」

 

 

そはら

「あ、あぁ…」

 

 

カオス

「クスクス…」

 

 

 

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「ここは…」

 

 

 

オーロラの先は、本当に並行世界へと繋がっていた。

 

 

見慣れぬ風景。

 

 

あちらこちらで、羽を生やした紫の髪の少女が、掃除をしている。

 

 

少し歩くと、何故か行き止まりだった。

 

 

その下を覗くと、そこには何処かの田舎町が、遥か下に広がっていた。

 

 

 

「ここは…空?」

 

 

「お兄ちゃん?」

 

 

「どわぁ!お前いつの間に?」

 

 

「お兄ちゃんが全然戻ってこないから。来ちゃった。」

 

 

 

やれやれと、兄がぼやいていると、妹は周囲の異変に気付いた。

 

 

 

「あの天使さん、何か持ってるよ?」

 

 

 

妹の視線の先を見ると、そこには黒い髪と羽、そして禍々しい弓矢を手にした、他とは違う容姿の少女…天使がいた。

 

 

 

「ヤバイ!」

 

 

 

何か危険を感じた兄は、妹を抱きかかえて、オーロラのある場所へと走った。

 

 

そして、オーロラの中へと飛び込む。

 

 

しかし、直前の所で兄は天使に捕まってしまい、妹だけが元の場所へと戻った。

 

 

 

「お兄ちゃん!」

 

 

「来るなっ!」

 

 

 

そしてオーロラの向こう側で強烈なフラッシュが起こり、兄と天使は消えてしまった。

 

 

少女の視界から、オーロラが消えた。

 

 

それきり、兄が帰ってくる事は無かった…

 

 

 

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カオス

「クスクス…クスクスクス…」

 

 

そはら

「カオス…ちゃん…」

 

 

 

そはらの目の前で、カオスの鋭利な羽がゆっくりと広がる。

 

 

そして刃先がそはらに向けられる。

 

 

 

そはら

「だ、誰か…」

 

 

 

そはらの声にもならない叫びは、誰にも届かなかった。

 

 

しかし…

 

 

 

智樹

「そはらっ!」

 

 

 

突如、襖を強く開けて智樹がやって来た。

 

 

虫の知らせが彼を呼んだのだ。

 

 

動けないそはらを抱きかかえ、部屋の外へと出る。

 

 

 

智樹

「やな予感がしたと思ったら。カオス…」

 

 

カオス

「クスクス…」

 

 

智樹

「カオス!目を覚ませよ!」

 

 

イカロス

「マスター??」

 

 

 

イカロス達も、智樹の叫び声を聞いて出てきた。

 

 

ニンフは美香子に拘束を解いてもらったようだ。

 

 

 

ニンフ

「カオス…」

 

 

カオス

「見つけた…」

 

 

 

カオスは高速でニンフの頭を掴み、そのまま壁を突き破る。

 

 

そして、門の石垣に叩きつける。

 

 

石垣は粉々になり、ニンフは道路を越えて田んぼまで飛ばされる。

 

 

 

智樹

「ニンフっ!」

 

 

カオス

「キマイラ…」

 

 

 

カオスの両手に、ドス黒い炎が集まる。

 

 

その炎をニンフに放つ。

 

 

 

ニンフ

「っ!」

 

 

イカロス

「イージス展開!」

 

 

 

すんでの所で、イカロスがイージスでニンフを包み込む。

 

 

 

カオス

「メドゥーサ…」

 

 

 

突如、イカロス達の目の前で、カオスが数え切れないほどに分身をする。

 

 

すべて幻ではあるが、今のイカロスの体の状態では処理速度が追いつかず、どれが正体かわからない。

 

 

 

イカロス

「どこ??」

 

 

 

その時、巨大な爆発が起こった。

 

 

そこは先程までニンフがいた場所。

 

 

慌ててレーダーを確認する。

 

 

…ニンフがいない。

 

 

 

イカロス

「そんな…」

 

 

智樹

「イカロス後ろだ!」

 

 

 

智樹の声で振り返ると、目の前にはキマイラを発動させたカオスがいた。

 

 

もうイージスを張るには遅い。

 

 

智樹の目の前で、大爆発が起こる。

 

 

 

智樹

「イカロス…?」

 

 

日和

「そんな…」

 

 

そはら

「イカロスさん…ニンフさん…」

 

 

 

皆が悲しんでいる中、カオスだけがクスクスと笑い続けていた。

 

 

 

日和

「私、カオスさんを止めます!」

 

 

 

日和は戦闘服に切り替え、デメテルを片手にカオスへと突っ込む。

 

 

 

オレガノ

「後方支援は任せてください。」

 

 

 

オレガノは、重機関銃やバズーカで日和を援護する。

 

 

 

カオス

「クスクス…」

 

 

 

しかし、彼女達の武器はカオスの羽がすべて切り裂いてしまった。

 

 

 

カオス

「メドゥーサ…」

 

 

 

再びカオスの分身が現れ、日和とオレガノを包み込む。

 

 

2人のスペックでは、正体を見破ることは不可能だった。

 

 

日和がレーダーで探している中、オレガノのうめき声が聞こえた。

 

 

視線の先では、カオスの羽がオレガノの体を貫いている。

 

 

 

オレガノ

「美香子…お嬢様…」

 

 

美香子

「オレガノちゃん!」

 

 

 

オレガノは最後に智樹にニコッと笑い、口をモガモガと動かした。

 

 

声は聞こえなかったが、その口は智樹の名を呼んでいるように見えた。

 

 

しかし、声を届けることも出来ず、オレガノは閃光と共に爆発した。

 

 

 

日和

「あぁ…」

 

 

カオス

「クスクス…」

 

 

 

絶望する日和の背後にカオスが迫り、羽で一閃。

 

 

 

智樹

「風音!」

 

 

 

智樹の叫びと共に、日和は光に包まれて行く。

 

 

そして、巨大な爆発の後、そこにはカオスしかいなかった。

 

 

 

智樹

「…誰だよ…」

 

 

 

智樹は両手を強く握り締める。

 

 

 

智樹

「誰がこんな事を…こいつらにさせるんだよ…」

 

 

 

智樹の腰にアークルが現れ、彼の体が黒い炎に包まれて行く。

 

 

 

そはら

「トモちゃん…?」

 

 

 

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次回の「仮面ライダーディケイド?破壊者と天使達?」は!

 

 

 

智樹

「ハァ…ハァ…」

 

 

士郎

「マズイな…」

 

 

そはら

「あの…」

 

 

士郎

「ライジングアルティメットか…」

 

 

カオス

「ディケイド…」

 

 

士郎

「カオスの目が…死んでいる?」

 

 

ラギア

「これで…!」

 

 

竜見

「士郎、思い出すんだ。」

 

 

ラギア

「私は…私は…!」

 

 

竜見

「やっと終わる…」

 

 

 

すべてを破壊し、すべてを繋げ!

 

 

 

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作者&士郎feat智樹より…

 

 

 

作者

「次回、遂に智樹がクウガに??」

 

 

智樹

「何故に疑問形?」

 

 

士郎

「しかも、あまり喜べなさそうな展開だな。」

 

 

智樹

「って、そんな事より!エンジェロイド全滅じゃねぇかよ!」

 

 

作者

「うーん…何でこうなったんだ?」

 

 

士郎

「聞かれても困る。」

 

 

智樹

「何かどんどん、バッドエンドに近付いてる…」

 

 

作者

「大丈夫大丈夫。ハッピーエンドにはなるから。そらおとファンとして、そこは譲れない。」

 

 

智樹

「信用出来ねぇ…」

 

 

士郎

「ま、俺がいれば大丈夫だな。」

 

 

作者

「だそうです。それではこの辺で、さようなら!」

 

 

智樹

「はぁ…」

 

 

 

 

説明
仮面ライダーディケイド5周年、原作そらのおとしもの完結記念作品です。


※前回触れるのを忘れてましたが、冒頭の兄妹の物語は過去のお話です。本編の根幹に関わるかもしれないので、お楽しみに!
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そらのおとしもの 仮面ライダーディケイド オリキャラ 仮面ライダークウガ 

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