地上のエースオブエースと呼ばれた騎士 エピソード9 |
第9話『74層』
この世界…ソードアート・オンラインに閉じ込められてから約2年の年月が経ち現在最前線74層の迷宮区ではカイルが一人で探索をしていた。
「ふっ!はあぁっ!」
カイルはリザードマンにバーチカル・スクエアを放ち倒し目の前に経験値とコル、ドロップ品が表示されて一息つくとすると後ろからカイルとっての知り合いで親友であるキリトがやって来る。
「よお、街に帰るのか?」
「ああ、カイルもか?なんだったら一緒に帰るか」
「そうだな、今日はここまでにしておくか」
そういって剣を鞘に納めて迷宮区から出て帰り道の森の中で索敵に反応がありカイルとキリトは頷くと始めにキリトがピックで投げて牽制するとその物体は飛び上がってそこにカイルのブリザラがモンスターを捉えた。
そして50層にあるエギルの店でいつも通りに売却にきたのだがある1つの手にいれた品を見てエギルの手が震えていた
「おいおい、こいつはラグーラビットの肉…S級食材じゃないか!おい、ほんとに売るつもりか?こんなのもう二度とお目にかかれないぞ、食べようとは思わないのか?」
「思ったけどさ…俺たちの中でこれほどの食材を調理できる料理スキル上げてるやついたか?」
「そうだよな、俺達だと焦がしちまうか…」
カイルとエギルは少しため息をするが後ろのキリトが外をキョロキョロと見ていて送ったからそろそろとカイル達には聞こえない声で呟いていると…
「カイルくん」
後ろから肩を叩かれ声まで掛けられてカイルは後ろを振り向くと白と赤を強調した血盟騎士団の服装を身に纏い、腰にランベントライトを携えたアスナと護衛と思われる両手剣使いがいた。
「ちょうどいいところに」
「え?何が?」
「いや、それよりよくここにきたな…」
「それはもうすぐボス攻略が始まるから生存確認にね」
「それならフレンドでわかるだろ?」
「まあ、そうなんだけど、それでちょうどいいところにって何が?」
「ああ、そうだったアスナ、料理スキル上げてたよな今どれくらいだ?」
「聞いて驚きなさい、先週コンプリートしたわ」
「なぬ!?」
「おいおい、まじでか…そ、それならその腕をみこんで頼みがある」
そういってアスナにラグーラビットの肉を見せると驚愕する。
「これ、ラグーラビットじゃない!」
「調理してくれたら一口でも…」
カイルが言い切る前にアスナはカイルの胸ぐらを掴み顔を近づける
「は・ん・ぶ・ん!」
「…わ、わかったそうしよう、すまんエギル交渉はなしだ、あとキリトよかったら4分の1ぐらいなら…」
「いや、お前達二人で食べてこい、俺は別に構わない」
「そうか、ならそうするよ」
「なあ、カイル俺達、ダチだよな?ダチなら一口ぐらい…」
「感想文800文字いないで書いてメッセージで送ってやるよ」
「そりゃねえぜ」
膝をついて落ち込むエギルを後ろに店を出て道中をカイル、アスナ、護衛のプレイヤーで歩いている。
「それでどこで調理するの?カイルくんは相変わらず家無し?」
「ぐっ!」
「特別に私の家を提供してもいいですけど」
「…マジ?それじゃあそうしよっかな」
「もう、護衛はここまでで十分です、お疲れ様」
「アスナ様!こんなスラムに足をお運びになるだけに留まらず、素性のしれぬやつをご自宅に伴うなどと、と、とんでもない事です!」
「彼なら信用できますそれにあなたより10はレベルが上よクラディール」
「なっ!そうか貴様、ビータだな!?」
「悪いがビータじゃない魔法騎士のほうだ」
「魔法騎士だとならば尚更だ、アスナ様!こいつは茅場かもしれないと疑われたプレイヤーだ!」
「クラディール!副団長命令です、さっさと帰ってください、行きましょうカイルくん」
そういってカイルの手を引っ張ってその場から立ち去っていった。
そして61層のセルムブルグに到着してからアスナ先頭にアスナの家に向かう途中、ポツリとアスナが話した。
「ごめんね、さっきのクラディールの…私一人の時に何度かいやな出来事があったのは確かだけど、護衛なんていきすぎだわ。要らないって言ったんだけど…ギルドの方針だから、って参謀職たちに押し切られちゃって」
「まあ、そりゃあうまくいかねえって…特に法律とかは権力者の味方になる」
「へえ、カイルくんからそんなこと聞けるなんて…そういうの経験したことあるの?」
「まあな」
そうして漸くアスナの家の前にたどり着いたがカイルは前で躊躇っていた。
「ほ、ほんとにいいのか?」
「別に良いわよ…(カイルくんだからだけど)」
そうして中に入ると中はかなり充実した家具がおかれており、アスナの話では400万コル使ったと言われた時は驚いた。
そしてアスナは着替えてくるといってカイルはソファにもたれかかった。
「お待たせ」
そして着替え終わったアスナは私服になっており初めて私服姿カイルは見惚れてしまう。
「カイルくんもコート脱いだら?」
「ああ、そうする」
そういってカイルも剣と紺色のコートを外して私服のような格好になりそして今回のメインであるラグーラビットの肉を出す。
「これが伝説のS級食材…さてなにかご要望はある?」
「ここは、アスナのおまかせでいいよ」
「そうね、それじゃあシチューにしましょう、ラグー…煮込むって言うしね」
そういって調理が開始されどんどんと作業が進んでいく。
「SAOの料理は簡易化しすぎて楽しみがないわ」
そんなことをいっているということはアスナは現実ではかなりの料理が上手だとわかる。
そしてメインのシチューなどを完食して紅茶を飲んで一服する。
「さすがはS級だなかなりの美味しさだ」
「そうね、今まで生きててよかった…ねえカイルくん、私ね、なんでかな?生まれてから今までこの世界にずっといたっていう思ってしまうんだ」
「そうだな、アスナだけじゃない、他のみんなもだ、初めは無茶な戦いするやつが多かったからな…この世界に馴染んできてしまったからかな?」
「でも私は現実に帰りたい、だってあっちでやり残したことがまだあるもの、カイルくんも、そうでしょう?」
「…まあ確かにな」
「…ねえ、カイルくん、ギルドとかに入るきはないの?70層を越えたぐらいで敵のアスゴリズムが異常なのは知ってるでしょ?」
「確かに強くはなってるな…まあでも苦戦するような相手じゃないさ、それにパーティー組んだとして足を引っ張るからな」
「あら?それは私やキリトくんも入ってるのかしら?」
「…いや、アスナやキリトは別だ」
「ふーん、それじゃあ明日パーティー組みなさい、今週のラッキーカラー紺色だし」
「はぁ!?いや、というかギルドはいいのかよ!」
「うち規定のレベル上限ないし」
「あの護衛は?」
「置いてくるし」
「…」
何とかしようと考えるが考えたことはことごとく駄目だった為に
「…ソロは危険が多い…」
カイルは最後の足掻きを見せたが次の瞬間持っていたナイフによるリニアーが顔面すれすれで寸止めされてアスナからはかなりの威圧感により了承した。
そして勝ち誇った顔でナイフを引かせて微笑む。
「それじゃあ、明日74層でね」
「ああ、わかった」
「ねえカイルくん、この世界は茅場昌彦が作りたかった世界なのかな?」
「…さあな、もしかしたら本当はデスゲームなんかにしたくはなかったのかも…」
「カイルくん?」
何故?と気になったアスナだがカイルはそれ以上なにも言わなかった。
あとがき
どうも〜
ヒースクリフ「どうも、あまり出番がなあヒースクリフです」
さてと今回は74層迷宮区攻略するためにパーティーが組んだまで行けましたね
ヒースクリフ「アスナくんはカイルくんに脈ありのようだね」
まあヒロインは彼女ですからそれでは最後にヒースクリフに閉めていただきましょうどうぞ
ヒースクリフ「ラーメン!つけめん!私イケメン!…何故なかったのだろうか50層のラーメン擬き」
まだ引きずってんのかよ!
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リリカルなのはとソードアート・オンラインのクロスオーバー コメントなど書き込んでくれたら嬉しいです |
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コメント | ||
本当にあとがきのヒースクリフははっちゃけてるなと・・・・。しみじみと。(Kyogo2012) | ||
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