蒼天に浮かぶ星雲達 2話 |
岳「(大会か・・・どんな奴が来るんだろ・・・爺さんより強い奴はいないと思う)」
何かと考えている岳は今、洛陽に向かっている。名門である岳の家は御呼ばれした。どんな奴が来るかと待ち望んでいるようには、到底見えない。
岳「それより・・・・・なんでそんなに引っ付いているの?」
月・詠「・・・・・」
岳の馬に月と詠が2人とも乗っていた。月が前で詠が後ろである。
岳「???訳が分からん」
月「(岳さんとお出かけなんだから頑張らないと)」
詠「(月のためにはこんなことしたくないけど、僕だって岳のこと好きだし・・・)」
デレデレである
厳「(面白いことになっているのぅ)」
厳は厳で楽しんでいた。
岳「爺さん、洛陽にはどんな人が来るんだ?」
厳「そうだのぅ」
考え込んでしまった。こうなると長いんだよな。爺さんは考え事が多すぎてぼけてるから
岳「それにしても、詠は軍略がこの年でできるなんてな」
詠「簡単よアンナの。」
岳「いやすごいぞ、俺なんてそんなの考えてないし」ナデナデ
詠「そ、そう?あ、ありがとう/////」
赤面していまった。
月「いいな、詠ちゃん」
月が羨ましそうに見ている。
岳「あと月もありがとね」
月「え?」
岳「だって、詠から聞いたけど毎日俺が戦に出ているとき、お祈りしているんだろ?だから、ありがと」ナデナデ
月「へぅ〜そ、そんなことないですよ(詠ちゃん、ありがとう)」
詠「(月にも幸せになってほしいからね)」
アイコンタクトを取る2人であった。
厳「思い出したぞ!!」
岳「遅いわ!!!」
厳「まあそう言うな、来るのは馬・曹・孫・袁・劉・司馬ぐらいだろう。あとは洛陽の重鎮たちくらいかの」
岳「重鎮・・・十常侍達か」
岳「あいつらは屑だからな、奴らの近くにいるときは月達は俺か爺さんから離れてはいけないぞ」
月「わかりました」
詠「月は守るわ」
岳「詠もだよ」
詠「わ、分かってるわよ/////」
あいつらは何をするかわかったもんじゃないからな。
厳「大丈夫じゃ、儂は今の皇帝陛下と知り合いじゃからすぐに首を落としてくれるじゃろうて」
あんたの人脈はどうなっているんだよ
厳「それぞれの重鎮たちにはお前と歳の近い子供がいるみたいじゃ、仲良くしろよ」
岳「してもいいが、近づけいないと思うぞ」
一応俺らも重鎮だからな
厳「その時はその時だ。気にするな」
岳「なんだそりゃ」
厳「ほれ、もう着くぞ」
兵士「ようこそお越しいただきました」
厳「涼州の藤家の者だ」
兵士「はい、登録しました。」
厳「最初は皇帝陛下のお言葉をもらう」
岳「その後は自由だな」
厳「そういうことだ。無礼をするなよ」
岳・詠「あんた(あなた様)には言われたくない(ありません)」
月「駄目だよ。そんなこと言ったら」
厳「はっはっはっ!!手厳しいの!」
???「相変わらず煩いな厳よ」
厳「ん?」
後ろを見ると爺さんと同じくらいの歳の男が歩いてきた。この時の岳の心情は・・・・・
岳「(爺さんより弱いし、そこらの副官くらいだな)」
失礼すぎることを考えていた。誰に似たのやら
厳「相変わらず、弱弱しいな善弘(ぜんこう)よ!!」
この爺に似ていまったようです。
善弘「はっ!馬鹿力に言われたくないわ」
岳・詠「(めんどくさい人)」
月「(威厳がある人だな・・・)」
善弘「そして、こやつが神童か?随分と弱そうだな」
あんたより強いから
厳「言ってろ、武闘大会で実力がわかるわ」
善弘「楽しみにしておこう。それではな」
善弘は明らかに馬鹿にした態度で去って行った
厳「・・・・・第一印象は?」
岳「貧相な雑魚」
詠「めんどうなごぼう人間」
月「え、えっと・・・い、威厳しかない人」
厳「ふっはっはっはっ!!あいつも子供に言われるまで落ちたか!!」
本当に爆笑ですよ。あれが天下の曹家の者かよ
厳「ここからは落ち着いて冷静沈着にな」
岳「そこまでするか?」
月・詠「あんた(岳さん)の基準はずれてるのよ(ますから)」
岳「さいですか・・・・・」
厳「さて、行くとするかの」
岳・詠・月「(普段通り・・・・・)」
厳「失礼するぞ」
岳「自由か!!!!」
???「・・・変わりませんね、厳。変わったのは見た目だけですか?」
厳「そう言うな香苗。変わると思うか?」
善弘「お前は単細胞人間だからな」
香苗「公共の場で真名を言うなと何回言ったことか」
厳「はっはっはっはっ!!面倒だからの!!」
なんだよこの状況は・・・無法地帯か?爺さんは何を考えているんだ?皇帝陛下を真名で呼んで普通に昔話をしてるし、お言葉は?
???「あなたは変わることを知らんからな」
厳「なんじゃ水蓮?祭を連れてきたのか?そっちの嬢ちゃんはお前に似ておるの」
水蓮「余計なお世話です。今回の武闘大会に出たいと言うので連れてきたのよ」
厳「お前と同じで血気盛んじゃな!!はっはっはっ」
水蓮「(ピキッ)せい!!!」
孫堅の武器が襲いかかるが届かない
岳「(爺さん何してんの?)」
簡単に避けた厳は笑っていた。
厳「ふははははは!!まだまだじゃな水蓮よ」
水蓮「ちぇ・・・・・それよりもお言葉をもらえるかしら」
話を逸らした。いや、戻したですかね
香苗「はぁ・・・それでは、今宵の宴を楽しんでくれ。身分はこの際関係ない、私にも話しかけてくださいね。」
こんな簡単なあいさつでいいのか?・・・にしても、確かに俺と同じ年齢の奴が居るな。
岳「はぁ・・・行こうか、月、詠」
月「はい、岳さん」
詠「そうね・・・・・はぁ」
俺と詠はため息が出て仕方がなかった。
???「あれが神童か・・・・・」
???「何をしているのだ?雪蓮」
雪蓮「冥琳・・・ちょっと神童についてね」
冥琳「なに、武闘大会で分かるだろう」
雪蓮「そうね・・・・・」
???「・・・・・・・・」
???「華琳様?どうなさいました?」
華琳「なんでもないわ。春蘭?あなた武闘大会に出場するのね」
春蘭「はい!!必ずや優勝してやります!!なあ、秋蘭!!」
秋蘭「私は出ないぞ?姉者」
春蘭「そうだった・・・・・」
華琳「(神童か・・・・・・・・)」
次回
「対面?英雄達と神童
武闘大会開催」
神風「さあ!!始まりました!!武闘大会!!」
説明 | ||
洛陽でお祭りが開催される。その中に武闘大会があった。そこで優勝するように言われ岳は鍛錬やらをする(する必要はない) | ||
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