義輝記 蒼穹の章 その十六
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【 罰 の件 】

 

? 荊州 赤壁 孫呉本営 にて?

 

《 昼過ぎ (15時頃) 》

 

キラッ! キラッ!!

 

信廉「───! 颯馬! 江陵側から鏡の反射が!!」

 

颯馬「ゴホッ! 江陵も攻略できたか……! 華琳! 筏はどれくらい……ん? どうした? 目に涙を浮かべて………?」

 

華琳「早く……気付きなさいよ…!!『パァーン!』 い、痛ぁぁ〜!」

 

穏「もう〜許して下さい〜!『パァーン!』 きゃあ! 痛ぁ〜い!」

 

凪「お二人共………精神修行が足りません!!」

 

二人は、正座を経験中。 信廉殿に罰として、その体勢で座るように言われている。 仕事? ……うん、キチンと終わらせて…指示待ちなんだって……。 

それだから、俺の策に興味を示して…教えてくれて…言ってきたようなんだけど。 だけど……俺は…暇じゃない! 猛烈に忙しいんだ!! 

 

戦場を俯瞰して、情報纏めて、敵と味方の動きを読みながら修正して、兵に指示を出し、万が一敗れた場合の対処方法も考えなきゃ……て、この二人なら分かっているのに聞いてくるのか? 孫呉が危ないのに!!! 

 

凪「天城様! もう一発叩きますか!?」ウズウズ

 

凪が持っているのは『ハリセン』! なんで……この地にあるのかと言うと、鳥林峯に霞達が合流したという『証』だそうだ。 霞の兵が夏口に行き、その事を告げ、夏口より『ハリセン』が廻って、俺の手へ…………。

 

しかも、このハリセン! 何十回も使用しているのに、色褪せ、痛み、汚れが無い!! しかも、叩いた相手も著名な相手ばかり!!

 

正に『ツッコミの神器』になってきた気が…………。

 

しかも、叩くと…その叩く快感に捕らわれ、更に叩きたくなる魅了も付き始めている………。 元主を叩きたいなんて……昔では考えられないぞ、凪!!

 

颯馬「……凪、それは…いいから! 信廉殿! 政宗殿達に合図を送ってもらった後、総攻撃の準備を命じますので、各将をお呼び下さい!!」

 

凪「はぃ…………」シュン

 

信廉「分かりました! 伝令! 伊達軍と各将に伝えよ!」

 

華琳「わ……私達……もう……良いでしょう!?」

 

穏「あ……足が〜!」

 

颯馬「いいですよ! 動いて貰えないと困りますので………!」

 

バタン! バタン! サスリサスリ

 

華琳「あぁ〜酷い目にあった……。 だけど……颯馬! 貴方の策は、この私が必ず白状させるわ!! 『チョン!』 必ずぅぅぅ──って、誰ぇぇ!?」

 

穏「やっぱり〜そうなんですねぇ〜! 私も足が痺れてしまったのですが、華琳さんもそうかな〜『チョン!』ぁぁぁ──って、何をするのですかぁ〜!」

 

華琳「自分の事が、よく分かっていないようだから、代わりにしてあげただけよ? 何よ? 文句でもある『ギュッ!』ぅぅぅ───って、またぁぁ?」

 

信廉「………まだ、足りませんか?」ゴゴゴゴゴ

 

華琳「い、いいえ! すぐ、行きます! 行きますからぁ!!」ヨタヨタ

 

穏「わ、わわわ私も〜いい行きます〜!!!」ヨタヨタ ヨタヨタ

 

生まれたての子馬のように……ヨロヨロと立ち上がり……それぞれの場所を目指す!

 

信廉「全く……颯馬は『おなご』に対して、本当〜に弱いんですから!」

 

凪「コクコク!」

 

颯馬「……その話は置いて下さい。 それよりも、謙信殿の姿が見えませんが…どうかされましたか?」

 

凪「……謙信殿でしたら、孫仲謀殿を探しに後を追われましたが……」

 

◆◇◆

 

【 謙信の嘆き の件 】

 

? 荊州 赤壁山 麓 にて ?

 

《 昼過ぎ (15時頃) 》

 

 

私は……いつの間にか……陣営内より……外に出ていたの。

 

姉様と……あの『天城』と言う軍師の……様子を見てしまい……混乱して走り抜け……気が付けば……ここに、立ち止まって物思いに耽ていた(ふけていた)。

 

蓮華「そうだったの……。 姉様は、私達姉妹より……愛する者を見つけてしまった。 国よりも、民や兵よりも、私達孫呉の皆よりも……大切な者を!」

 

私の頭に渦巻く……怒り、嫉妬、諦め、悲しみ……。 

 

蓮華「姉様が……もし……『王』を辞め、あの軍師と共に行くと言い出せば……次の王は……私?」

 

頭の中を……今度は別の言葉が支配し出す……重責、器、資格、羨望、期待!

 

蓮華「いやあぁぁぁ────!!」

 

自分の考えていた言葉を……身に当てはまると……身体に沢山の重しを付けられたように重くなり、呼吸が出来なくなる! もっと息をしたいのに、私の周りから、空気が無くなるように……吸えなくなる!!

 

蓮華「─────! 『危ない!!』 ………えっ?」ガシッ!

 

私の目の前が暗くなり……身体が倒れそうになると……誰かの『手』が……私を倒れるのを……防いでくれた……!!

 

蓮華「……あ、貴女は………?」

 

謙信「ふぅ……間に合って良かった! 私の名は『上杉謙信』! 颯馬の傍に居たのだが……この世界では……余程……影が薄いと見える………」シュン…

 

蓮華「ち、違うわ! 私が……その……よく見ていなかったから……」

 

謙信「あぁぁ……毘沙門天よ! これは……私に与えられた試練なのだろうか!?」

 

蓮華「ちょっ! 話を聞きなさい!!」

 

…………………………………

 

謙信「……………成る程」

 

蓮華「……貴女に話しても、理解出来ない事だろうけど……『そう…でもない話だ』 ────えっ!?」

 

謙信「………私も、世界も領国こそ違うが……一国の主だったよ。 その前に姉上が……病弱で……器量も、明らかに無いのに領主になった。 私を余所に預けてな……。  

 

初めは信じられなかったよ。 歳が離れていたとはいえ、仲が良かった優しい姉上が、何故そのような行為に及んだのかと…………。

 

だから、当時は───姉上の権勢欲を恨んだものだ。 

 

あの姉上が、己の力量も分からず……闇雲に政務を行い、国が駄目になるのを……見続けなければ……ならなかったから。

 

当然の結果、家臣達の懇願で、私と交代する羽目になった。 私が……姉上の所業で……更に荒れた地の領主を……出来るのかって……何回も思ったよ!」

 

蓮華「……………」

 

謙信「……しかし、政務の激務で倒れた姉上は、私を臥せている部屋へと呼ぶと……何度も謝罪されたのだ! 

 

『私の力量不足、病弱の身で……貴女の幸せを奪って……ご免なさい!』と……!!」

 

蓮華「───えっ?」

 

謙信「姉上は、姉上なりに私を気遣い、修羅の道から外すように方策をし続けたらしい。 私の才覚を知っていたらしくてな……。 

 

しかし、人の運命には……叶う事無く……この道で名を挙げる事になってしまったよ……。

 

その後、姉上は亡くなり……私は己の力と多くの家臣達の活躍で国を統一。 平和になった国を後継者に継がす事が出来たのだ…………」

 

蓮華「………………そうなの………」

 

謙信「………まぁ、兎に角だ! 一度……雪蓮と話をすればいい! 私達、姉妹のように……話合う事も無く、すれ違ったままで終わらせるな!!」

 

蓮華「だけど……私は……実際に見たのよ!! この目で! 近くで!」

 

謙信「……知っている……私も横に居たのだ! 一緒に居た事も分からないとは……やはり影が………ハァ〜〜!!」

 

蓮華「う、嘘──っ!!」

 

謙信「嘘など申すものか! 何故……こうやって、追い付く事が出来ると思う? 結果から考えれば……すぐ分かる筈だが………!」

 

蓮華「〜〜〜〜!!!」

 

謙信「おっと! 長話が過ぎた! 急ぎ戻りましょうぞ!!」

 

蓮華「─────えぇ!!」

 

◇◆◇

 

【 愛紗と鹿介 の件 】

 

? 荊州 夏口 夏口城 にて ?

 

《 昼過ぎ (15時頃) 》

 

───キラッ! キラッ!!

 

鹿介「むっ!? 雪蓮殿達の方角より反射あり! 星殿! 信玄殿! 出撃の準備を!!」

 

ーーーーーーーー

 

星「ふむ、なかなか筋が宜しい! この趙子竜を超える事など……直ぐにでも出来そうですな!」

 

義清「礼を言わせて貰うぞ! 趙子竜殿!! やはり、同じ槍術を操る者ではないと、上達が望めないのじゃ!!」

 

ーーーー

 

朱里「はわわわ! 孫子の解釈を……そのように取る方、初めて見ました!」

 

信玄「孫子は……その時代、最高の知識で編み出されてきた物です。 しかしあれから何百年経ちます? 人の知識も……また成長する物! 暗記ではなく運用を心掛けないと、実際の兵法には役立ちませんよ!?」

 

ーーーーーー

 

愛紗「各々方! 本隊より連絡が入っているのだ! 急ぎ出陣の準備を!!」

 

ーーーーーー

 

星「………仕方あるまい。 義清殿、双方無事であれば教授も出来よう!」

 

義清「うむ! その時は……お願いするのじゃ!!」

 

ーーーー

 

朱里「──それは…いけませしぇん!! 信玄さん! また教えて下さい!」

 

信玄「……いいですよ! 私も諸葛孔明に策を教えるなど……『釈迦に説法』ですが……それでも……宜しければ、お教えしましょう!!」

 

ーーーーー

 

鹿介「………ありがとうございます。 ……関羽殿」

 

愛紗「……まだ、恨んでいますか………」

 

鹿介「そうですね……。 

 

否…と応えれば嘘になります。 肯…と言えば、三日月は某を笑うのでしょう! 『汝が与えよと望んだ七難八苦、いざ与えれば…天を恨むか!』かと……! ですが……私は……!」

 

愛紗「私は……人の物事を聞かぬ頑固者で……嫉妬深いと、星……趙子竜が評していました。 自覚は………………勿論……ありますよ?」

 

鹿介「……………………」

 

愛紗「……私の真の主君は……北郷一刀様と劉玄徳様のお二人のみ。 私は……あの二人の大徳に魅入られれて……仕えています。 

 

ですから、私は……北郷一刀様を……敬愛すべき君主を、世の大舞台に出して……皆に認めて貰いたかったのです! このような大人物を野に埋もれさせて良いものかと……………」

 

鹿介「しかし! その考えが思い上がり! そうは思えせぬか!?

 

北郷殿は別に世に立つ野心も、この地に留まる事も、決めてはいなかった!! 某は、そのように聞き及んでいますぞ!! 

 

それは……貴女が、劉備殿との定めた目的だったと─────!!」

 

愛紗「…………その通りです。 

 

初めこそ……世のため人のためとお願いして北郷様……ご主人様を御輿と立て、戦乱の世を立て直そうとしました。 

 

しかし、ご主人様の思いがけない活躍、我々に対する優しさ、志に報おうと奮戦する御姿に、私達は次第に惹かれ……離れない存在に……なってしまいました!!」

 

鹿介「……………………」

 

愛紗「ですから、ご主人様に……この地に居ていただくため、表舞台に立ち、様々な方に目に触れ、最終的には……皇帝陛下に認めていただければ……ご主人様も……天の国へ……お帰りなされないだろう……と考えていたのです!」

 

鹿介「……その行いのため……北郷殿に迷惑をかけ、天城殿に辛酸辛苦を味あわせ、我々を苦しめた……と言うのですか!」

 

愛紗「──何度も姉上と相談した! ご主人様に何度問い掛けようと思った!! 天城殿達にも……申し訳なく思う………!!

 

だが……どうしても……成し遂げたかった! ご主人様を失う事は……我が半身を失うが如し! 生涯……埋もれない穴を抱えて、私達に生きて行く覚悟など……到底……出来なかったのだ!! ……………すまない! 誠にすまない!!」

 

鹿介「────私が言いたいのは……北郷殿と天城殿に、今の話をお聞かせなさい! 北郷殿と天城殿の判断で裁かれ……姉妹で……その審判を受けなさい!! 

 

そして、天城殿に二度と刃を向けるな!! 向けたら……この山中鹿介! 

 

三日月の誓いを変えてでも───関羽! 貴女を討ち取ります!!!」

 

愛紗「…………承知した!!」

 

ーーーーーー

 

星「そういう事だったか………」バリボリ

 

義清「メンマを食しながら……言う台詞では無いのじゃ……」

 

朱理「はわわわ! ドロドロです──!!」

 

信玄「コホン! あの二人の話は終わりましたので、私達はそろそろ出陣しなくて行けませんよ!!」

 

 

◆◇◆

 

【 弛弓の策 完成 の件 】

 

? 荊州 赤壁 孫呉本営 にて ?

 

《 昼過ぎ (15時半頃) 》

 

颯馬「そろそろ……だ! どうだ! 対岸の様子は!?」

 

見張り兵「鳥林峯、敵来襲!! 煙が上がっております!!」

 

颯馬「雪蓮!! 全軍に攻撃の号令を!!!」

 

雪蓮「孫呉の兵よ! 曹孟徳に仕える者達よ! 敵は我々より知謀に長け、兵数も遥かに上である!! 

 

だが、恐れる必要はない! 何故ならば、ここに連合軍を翻弄した『軍師』と『仲間』達が……既に集結して、我々の為に必勝の策を用意してある!!

 

我々に最後に必要な物!! 

 

それは……『孫呉の為に戦ってくれる熱き兵士諸君』だ!! 

 

孫呉の為に戦えとは言わない! 自分達の為、仲間達の為、大切な者を守る為

我々は今より出撃する!! 出撃──────!!!」

 

バァーン! バァーン! バァーン!

 

孫兵、曹兵『ウオオォォォ─────!!』

 

☆☆★

 

? 赤壁 長江 孫呉側 にて ?

 

孫呉側水軍《 三万 》

 

祭「艨衝で敵船を撃破せしめい! その後、船を片付け……突入路を開くのじゃ! 突入路を大きくし、後続の船に道を開けよ!!」

 

亞莎「か、夏口方面より味方の軍が来ます! 私達が長江側より弓を射て援護するのです!!」

 

穏「私達は〜左側を援護します〜!! 筏の橋作りも手伝いますよ〜!」

 

孫呉の水軍が……波を掻き分け敵船へと進む! 

 

ーーー

 

《 工作兵…五百 曹操…三万 御遣い…二万 》

 

華琳「長江まで既に半分…筏を掛けてある! 敵の船は…消火活動で此方に攻撃する手が回らないはず!! 孫呉の船が攻撃している間に、残りの筏を掛けてしまいなさい!!」

 

一存「くそっ〜〜!! 関羽の居る方向が……俺の活躍した場所の反対だと! そんな事聞いてないぜぇ!! 俺も参戦して、『鬼十河』の名を見せ付けてやるんだぁ!!」

 

長慶「………心配だから付いて行く! 忠勝殿の部隊と合流するつもりだ!」

 

昌景「やれやれ……どこへ行っても……子守が大変じゃわい! お館様と信廉様の事……頼んだぞぉ!!」

 

ーーーーーー

 

《 孫呉本営……約八万 二十万は徐州へ進行中! 》

 

鳥林峯を見れば……煙も上がるが……何だ?…あれ……人が、数人……峯より高く上がっている? う、動いているから……間違いないんだよな……?

 

夏口方面からも、船と兵が進み……待ち構える袁術軍と事を構える!!

 

三方方面の攻めが完了したと思えば………江陵側が砂煙が───!!

 

ーーーーーー

 

? 長江 江陵からの道 にて ?

 

 

《 本多軍……四万 》

 

忠勝「本多忠勝! 只今推参!!! 拙者の活躍を見て──颯馬殿に誉めて欲しいでござるよ!!」

 

ーーーーーーー

 

あっ! 忠勝殿も参加されたか! これで包囲陣が完成した!!

 

▲▽▼  ▼▽▲  ▲▽▼  ▼▽▲

 

《 弛弓の策 》

 

弓のような行動を表す策

 

洛陽(起点)から巴郡(曲がり)に入り、益州攻めと赤壁へ向かう者と別れる!(五万の軍勢を益州攻め五千だけ残し赤壁へ向かわせる)

 

途中、時間と兵の体力温存のため、筏で何隊か下らせ夷陵攻めを開始!

 

弦の行動が霞達。

 

連絡を受けた霞達が、洛陽から直行。

 

鳥林峯付近で一戦を行う予定だった。

 

こうすると、弓のように見えるため、『弛弓の策』という。

 

今回は、孫呉の協力もあったため、包囲作戦に移行。

 

壱☆ 益州攻めに何進、颯馬達を伴い進む。 袁術が孫呉を攻める事、予測済みで策を準備(水面下で内応、道具類の準備を済ます。 情報収集のため、忍びを各地に放つ!!)

 

弐★ 袁術、颯馬達が益州攻めを開始した事を知り、孫呉を攻める! 

 ☆ 颯馬、情報を入手(長安にて)! 何進と相談する。

 

参★ 司馬懿、陸遜と交戦! (七日足留め)

 ☆ 颯馬、何進と別れる(巴郡) 長江で孫呉本拠地へ向かう!

 

四★ 司馬懿、江陵を攻略!

 ☆ 長慶、一存、忠勝……夷陵を攻略!

 ☆ 颯馬、孫呉首脳陣と会う!

 

五★ 司馬懿、鳥林に向かう。

 ☆ 貂蝉、卑弥呼、捕まる

 ☆ 長慶、一存…筏を利用して兵を運ぶ! 

 ☆ 忠勝、残りの兵を連れて江陵に向かう!

 * 華琳、雪蓮の許可を得て、徐州攻略の為、桃香、一刀達送る!

 

六★ 司馬懿、赤壁到着

 ☆ 颯馬、夏口に兵と将を補充、鳥林峯に立花道雪達送る!

 ☆ 道雪、洛陽に一報!

 ☆ 一存、長慶……待機

 

七★ 司馬懿 祭の火刑撃退

 ☆ 洛陽 霞達出撃

 ☆ 夏口城 攻略撃退

 ☆ 一存、長慶……筏をぶつける

 ☆ 颯馬 火刑発動!

 

八★ 司馬懿 激励する!

 ☆ 霞達 道雪に合流!(北封鎖)

 ☆ 夏口より攻める  (東封鎖) 

 ☆ 長江より攻める  (南封鎖)

 ☆ 江陵より攻める  (西封鎖)

 

▼▽▲  ▲▽▼  ▼▽▲  ▲▽▼  

 

これで………袁術、いや久秀は……どう動くのか!!

 

俺は……手を握りしめた。

 

ーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーー

 

あとがき

 

今日、投稿したばかりなのに、用事が重なったため、急いで作りあげて出します。

 

一応、この作品の蓮華と愛紗の話ですが……反論が怖い!

 

どうなるかと思いつつ…………。 

 

次回も宜しければ、読んで下さい!

説明
義輝記の続編です。 少し短いかもしれませんが、読んで下さい!
6/9 策の説明内容追加しました。
mokiti1976-2010様よりご指摘をいただき、鹿介と愛紗の会話、加筆修正しました! ご迷惑おかけします!
7/12加筆修正しました。
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コメント
上下が疑心暗鬼になれば、家は滅亡する……と言う意味だそうです。 今回の件とは逆ですが……大事な事と思います。 『志ある者は、伏竜から洛陽に伝えさせていただこう!』 by呉懿(いた)
雪風様 コメントありがとうございます! 『上として人を疑い候へば、下また上を疑い、上下疑いこれある時は、上と下』 by藤堂高虎(いた)
「新しい主君(漢;伏龍勢)に忠を尽くすか・・それとも前主君への忠を続けるか・・・」by黄権・「新しい主君に忠を尽くしても良いのだろうか・・・裏切りと言われないだろうか・・」by李厳・「伏龍軍で私の働き場があるなら・・」by王甫(雪風)
主が誤った道を行きそうになったら死を覚悟で諫言・正しい道への補佐するのが家臣の役目・・なら、主は、家臣を導くのが役目・・・・。互いに支えあるのが理想だが・・・。(雪風)
Jack TIam様 再コメントありがとうございます! 桃香、愛紗は己の持つ『仁過弱』『義過固』に強すぎた感がありました。 他の方からの意見がありましたが、距離を離れさせるのが……一番の罰になりそうですね。 話の進行から……なかなか難しいですが……(いた)
naku様 再コメントありがとうございます!なるほど……一刀を餌にして『二虎競食の計』を仕掛け、姉妹を仲違いさせますか! なんて恐ろしい!!(いた)
一刀は立派な君主になれる器を持っています。「島津に暗君無し」とは有名な言葉ですが…君主になろうとすれば立派になれた。でも桃香や愛紗の独りよがりな想いがそれを台無しにしてしまった感があります。それでも王の器は見せているわけで…問題点もありましたが。桃香達には「会者定離の理」を噛みしめて頂きたい。それが何よりの罰になる。(Jack Tlam)
それをやりますと……第二の久秀と順慶が………(いた)
naku様 コメントありがとうございます! 次は盥が落ちてくるかもしれない孫呉での風景です。 一応颯馬の世界は統一してますので秩序回復してます。 後の二人はフォローができません。(いた)
mokiti1976-2010様 ご指摘ありがとうございます! 関羽が一刀を御遣い認定するさせる為には、颯馬が邪魔だったと言う部分が抜けてました! 加筆しておきます!(いた)
関羽さんも色々と想いがおありになられておられるのでしょうが…颯馬に対するあの行動の釈明になってないような?(mokiti1976-2010)
蓮華は……これでちょっとはマシになります。 謙信の方が落ち込みそうで……。 それと策士の件ですが、確かに後年代の方が優れているのですが、元になる古代の兵法が幾つか改竄、紛失した物もありますので……一概には言えないのです。(いた)
禁玉⇒金球様 コメントありがとうございます! 主人公だからと一言いえばお終いなんですが、それだけの順応性があったわけです。 劉関のその後の展開は何とも…としか言えません。 それなりに償わうんでしょうが………。(いた)
蓮華はクソ真面目に過ぎるというか柔軟性を持てと言うか視野を広げろ凝り固まるな、聞く耳持つ様になっただけだけこれからマシに…なるか?酒飲んで愚痴って話する相手探しなさい、自分の尻拭けるように。。 ふと気づきましたが漢代の策士と日本戦国の策士…時の流れと共に応用と進化は戦国の方が優れてて道理なのでは、人は過去を美化神格化、しがちですが(禁玉⇒金球)
理不尽タイムトリップ後の順応力も異常ですが生き延びる為必死だった筈ですからね一刀も、おまけに此処の劉関の執着は病的でしたから…でもどれだけ関羽の想いが強くても伏龍軍の颯馬への想いを指し図れずにいたのは我欲優先してた証拠かと、颯馬の払った代償に見合う価値は関羽にないと断言しよう(禁玉⇒金球)
先の分からない闇に躊躇するのも…また人であり、『勇気』と言う灯を掲げ進むのもまた同じ。 まずは…行動、次は対話を。 これ以上の穴を自分にも他人にも作らせないように。(いた)
Jack TIam様 丁寧なコメントありがとうございます! 戦極姫と恋姫との会話と言う事で、愛紗の思いを吐露させて貰いましが……。 考えてみれば土台が違うんですよね。 同世界同時代の男を愛す者と異世界異なる時間帯の男を慕う少女。 複雑な思いを表すには作者の手腕では無理だな……と。(いた)
恐れていては対話もできぬ。失うことを恐れれば得られぬ。喪失の不安ばかりに苛まれ、行動を起こせなかったのは愛紗も蓮華も同じですね。二人とも生真面目で思い込みが激しい上、感情が特に強烈な恋姫です。まあ、奪い続けてきた人間でも人間ですから、失うことを恐れるのは当然ですが…そこで行動を起こせないと結局一番辛い未来に…(Jack Tlam)
一刀個人の事情が考慮されないのは毎度のことですが…その埋もれない穴を数多生み出して来た者に言えることではない。そもそも一刀は異邦人であり、故郷に家族を残している。その埋もれない穴を抱えたままこの世界で生きて行けとは自己中極まる願いですね。そんなもの、人生の中では必ずできてしまうものですよ?(Jack Tlam)
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