九番目の熾天使・外伝 =蒼の物語 刻の幻影= |
CP第一章 第三十二話 「会戦」
きゅどんっ!!
ボボボボボッ!!!
ドグオオォォォォォォォン・・・
イカルガ何処かにある場所。
そこではリバインズとゼロスが互角の戦いを繰り広げていた。
だが、実際は二人共本気の四割程度の力しか出しておらず、まだまだ余裕の表情だった。
ゼロス「いやはや・・・まさか四割で僕の三割と互角とは・・・」
リバインズ「こう見えても伊達に犯罪者やってませんので。」
ゼロス「・・・でしょうね。」
こうしてかれこれ一時間程。
双方共にこのままではラチが開かない。
なら、ココで一気に極めるか。
そう思うゼロスだったが、リバインズはココで非常の一手を打ち出した。
リバインズ「・・・・・封印式術式開放。転送開始。」
ゼロス「・・・・・・・!?」
リバインズ「・・・・第666拘束機関開放。次元干渉虚数方陣展開。
Cord:=Destruction=
((碧の魔道書|ブレイブルー))、起動。」
突如、リバインズの周りから衝撃波が発生する。
そして、只ならぬプレッシャー。
間違いない。
『奴』を召喚する気だ。
ゼロス「・・・・・・いやはや・・・随分ご立派に成長しましたね。」
リバインズ「・・・・ええ。では、ご挨拶しなさい。
Unknownさん。」
Unknown「・・・・・・・・・・・。」
一方で。ワダツミでは、アスナ達の前にこなたとアキが立っていた。
そして、突如として二人はアスナに襲い掛かり、それにはアスナも驚いていたのだ。
アスナ「ちょっ!?む・・無断でココに来たのは謝るから、武器を閉まって!?」
こなた「問答無用ッ!!」
アキ「アンタにゃ色々と愛想ついたわよ!!」
アスナ「えええええーーーー!?!?」
スバル「うわぁ・・・・大丈夫かな、アスナさん・・・・」
ティアナ「・・・多分・・・・」
キリヤ「大丈夫だ。ああやって俺達のアジトに穴を開けたのは過去に何度もあった。そして今も。」
キャロ「現在進行形の問題なんですね・・・・」
しかし。awsとデルタ、そしてガルムはこなたとアキに、不信感を持って居た。
いつもと気配が違う感じがしていたのだ。
デルタ(・・・・・何だ・・・・・・二人の気配が・・・・)
ガルム(何時もの二人が出す覇気じゃない・・・これは・・・・・・殺意!?)
aws「・・・・おい、デルタ。これって・・・・・」
デルタ「・・・・まさか・・・・!」
ノエル「ッ!!アスナ、避けてッ!!」
アスナ「っ!?」
ノエルの言葉に咄嗟の判断で従い、頭を下げたアスナ。
その攻撃は明らかに殺意だけが篭っていたのだ。
更には、二人の様子も変だと気づき、アスナはバックステップで下がったのだ。
しかし。それを追撃せんと、二人が接近した。
キリヤ「っ・・・アスナ!?」
其処に。スバルとティアナがアシストに入り、こなたとアキの攻撃を止めたのだ。
アスナ「っ・・・二人共・・・!」
ティアナ「っ・・・・この人達・・・様子が変って言うか・・・・・」
ガルム「・・・・・・そもそも、そいつ等は本当に・・・・アキとこなたなのか!?」
アスナ「えっ・・・・!?」
アキ?「ふっ・・・・フフフフフ・・・・・・」
こなた?「ハハハハハハハ・・・・」
キャロ「・・・・・気配が違う・・・と言う事は・・・・!」
aws「この二人・・・・偽者か!」
???「・・・・バレチャッタネ。」
???「・・・ソウダネ・・・・クックケケケケケケケ!」
すると。二人の姿は突如変わり、モンスターとなったのだ。
アキだったのは緑の火の玉の様な幽霊。
こなただったのは逆に全身がドロドロの液体の身体のモンスターだった。
其れを見てデルタはハッとし、その正体を暴いたのだ。
デルタ「ッ・・・『マネマネ』と『ジェリーマン』!?」
キリヤ「なっ・・・何だソレ!?」
デルタ「・・・昔、旅した世界で出会ったモンスターだ。特徴は、『誰かに化ける事』。」
ノエル「じ・・じゃあ、あの二人に化けていたって事ですか!?」
デルタ「・・・・多分な。モンスターに体形は関係ない。俺も実際それで一度やられた。」
マネマネ「ケケケケケケ・・・・人間が俺達を知っていたとはな。予想外だったよ。」
ジェリーマン「だけど。お前達が俺達に気を引き取られている間に・・・・」
マネマネ「既に準備は出来てんだよぉ・・・・・!!」
aws「なっ・・・・!?」
キャロ「魔力反応多数・・・・囲まれてます!!」
周りからは『マドハンド』『ゴーレム』『くさった死体』『デザートタンク』『アイアンブルドー』と言ったモンスターたちが姿を彼方此方から現したのだ。
直ぐにその場に居た全員は戦闘体勢に入り、背を合わせる。
デルタ「こいつ等・・・!」
ノエル「もしかして・・・こいつ等もですか?」
デルタ「ああ・・・・しかし、一体誰が・・・どうやって・・・・?」
ティアナ「考えてる暇はなさそうよ。全員。生きてココから逃げるわよ!」
キリヤ「逃げるの前提かい!?」
ノエル「そ・・・そうですよねー・・・・・」
そして。再びイブキドでは、またも戦いが起ころうとしていたのだ。
ハクメン「・・・・・・・ほう。貴様か。」
ZERO「・・・・お前は・・・・・六英雄・・・ハクメン・・・・・!!」
ハクメン「まさか、貴様が再び現れるとは・・・ZEROよ。」
ハクメンの前には彼の気配を察知して現れたZEROが立っていた。
かつて暗黒大戦の後に戦った敵。それがZEROだった。
ZERO「随分と久しぶりだな、ハクメンよぉ。管理局の連中の戦いにも出てたってな?お前とはあん時にもう一度戦いたかったぜ。」
ハクメン「・・・・100年前に一度敗れた凶獣が。また私の前に立ちはだかるか。」
ZERO「当たり前だ。俺は好きに生きる主義でな。死ぬのも自分の勝手だ。」
ハクメン「・・・・・生死も無い者が何を言うか。」
ZERO「・・・・・・前置きはもういいだろ。始めようや。」
ハクメン「・・・・・いいだろう。我が太刀で・・・・・貴様を屠る!」
= STAGE : イブキド・封鎖地区 =
= ZER0 VS ハクメン =
= BGM : SIX HERO =
THE WHEEL OF FATE IS TURNING
REBEL1
ACTION!
ZERO「おおおおっ!!!」
先制で動いたのはZERO。俊敏な動きで一気にハクメンに詰め寄る。
それをハクメンは得意のカウンター型の術式で防御する。
ZEROが攻撃を入れれば即座に術式が起動。カウンターを行えるのだ。
が。
ZERO「効くかよ・・・・んな術式ッ!!」
ZEROは右腕一つで術式を破壊したのだ。
ハクメン「ッ!?」
流石に全力の二割ではこうなるか。
そう思ったハクメンはカウンターでの戦いを止め、真っ向から刀で切る事にした。
ハクメン「ズェェェェアッ!!!」
ZERO「ッ!!」
地面を鳴神が滑走し、ZEROに向かっていく。
防御をしてダメージを軽減させたZEROは次の一手に出た。
自身の右腕を異型の物に変え、その手を使いハクメンに向かって切りかかった。
ハクメン「っ!!」
鳴神で防御したハクメンだが、あまりの衝撃に後ろに下がったのだ。
あの腕には見覚えがある。
以前ZEROと戦った時にも使っていた力だ。
ハクメン「・・・・アラガミか。」
ZERO「おうよ。また種類が増えたからな。其処はよろしく。」
ハクメン「・・・・・・・!」
ZERO「おうらっ!!」
荒々しいZEROのラッシュが始まる。
ハクメンは防戦一方で中々反撃に出られない状態に陥ってしまった。
本来の力なら、ZEROに対し簡単に勝つことも可能だ。
だが、現在の自身の力ではそう易々とは出来ない。
なればどうするか。
答えは一つだ。
ハクメン「・・・虚空陣・・・・雪風ッ!!」
ZERO「ッ!!」
刹那。雪風を発動し、カウンターを取ったハクメン。
ZEROは一撃をガードはしたが、若干のダメージと後退を余儀なくされた。
ZERO「くそっ・・・んな傷・・・・!」
ハクメン「・・・・治らんぞ。」
ZERO「何っ・・・・・」
ハクメン「かつて言った筈だ。我が斬魔・鳴神に斬られた傷は容易く治らんとな。」
忘れる者も多いだろうが、ハクメンの刀である『斬魔・鳴神』で斬られた相手はそう簡単に傷を癒す事は出来ない。それは、Blaz然り、朱音然り、Unknown然りだ。
ZERO「ッ・・・なら、俺のオラクル細胞で直ぐに・・・・・」
ハクメン「それが無駄なのだ。」
ZERO「・・・・・・・・オイ。テメェまさか・・・・・・・・」
ハクメン「・・・・実に実りのある場だったぞ。お陰で貴様に対する対策がかなり出来上がった。」
ZERO「ッ・・・・・テメェ・・・・『極東』に行ったな!!」
彼が自分に対してココまでの対策が出来る方法。
それはたった一つしかない。
極東と呼ばれる地。
神を殺す者達が集う世界。
ZEROの身体の中には無数のその神の能力が詰まっていたのだ。
それを全て対策したというのは、生半可な努力では不可能だ。
だが、それをハクメンはやってのけた。人外であるからこそ出来る離れ業だ。
ハクメン「神を殺す者達が集いし世界。貴様はその世界の神の力を手に入れた。だが・・・我が前にそれは無に等しい。」
ZERO「・・・・・・・・・・・・・・!」
ハクメン「我は空 我は鋼 我は刃
我は一振りの剣にて 全ての罪を刈り取り 悪を滅する・・・!
我が名はハクメン。
いざ、押して参るッ!!」
ZERO「こいよ・・・・・この白面野郎がぁ!!」
再び先制をZEROが取る。
先程以上のスピードでハクメンに接近し、アラガミの腕で攻撃を行う。
だが。ハクメンは既にその場に居ておらず、何処に消えたかと気配を探る。
ハクメン「何処を見ている。」
ZERO「ッ・・・!?」
ハクメン「蓮華ッ!!」
後ろからの回し蹴りを喰らい、ZEROは吹き飛ばされる。
数キロ先まで跳ばされたZEROだが、直ぐに体勢を立て直し、反撃に出る。
ZERO「っ・・・・・・!」
ハクメン「虚空陣・・・・・」
ZERO「させっかよっ!!オーバードライブッ!!!」
ハクメン「ッ!!」
二度も同じ手は食わないとZEROはオーバードライブを発動。
一時的に自身の能力を向上させたのだ。
ヴンッ!!
其処からのボソンジャンプ。
ハクメンも大体の位置は割り出せていたが、其処に身体を向けるまでが間に合わなかった。
ZERO「焼け焦げろっ!!」
ハクメン「何っ・・・・・!!」
ZEROの口からは業火が放たれ、それがハクメンに襲い掛かった。
そして、一気に爆発も起こり、辺りの森林が吹き飛んでしまったのだ。
ZERO「ははははは・・・・・・・まだ終わりじゃねぇだろ?」
ハクメン「・・・・・・・。」
防御の術式でどうにか防いだ。だが、ダメージは相当の物だ。
どうやら、ハクメンが効くと思っていた対策の半数以上は不可能となったらしい。
ハクメン「・・・・力を昇華させたか。」
ZERO「そう・・・・俺の細胞には全てのアラガミの細胞が埋め込まれている。それを俺の細胞が喰らい、力にし、更に強化させた。」
ハクメン「・・・・・正に進化。人がその環境に適合するための力・・・か。」
ZERO「そうか?全ては俺に適合する。唯それだけだ。」
ハクメン「・・・・・獣が。」
ZERO「言ってろよ。古の英雄殿。いや・・・・・
ジン=キサラギさんよぉ。」
ハクメン「ッ!!!!!」
ZERO「・・・・・・・・・。」
ZEROの笑み。ハクメンの怒り。
何故、奴がそれを知っているのか。
何故、それを言い当てられたのか。
何故。
私の正体を知っているのか。
イブキドを中心とした戦い。
その火蓋は既に落とされていた。
過去と未来からの来訪者によって・・・
ディア「・・・・・・どういう・・・・事ですか・・・・・」
「・・・・・・・・・・・。」
響「・・・・・・・・っ。」
ディア「・・・・・・・答えてください・・・・・
どうして・・・・『彼女達』が・・・・ココに居るのですかッ!!!」
「・・・・・・さぁ?どうしてでしょう。」
説明 | ||
古の英雄と古の凶獣と。 イメージソング OP2「BLUE SANCTION」 BLAZBLUE -CHRONOPHANTASMA- より ED2「W-B-X 〜W-Boiled Extreme〜」 仮面ライダーW より |
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こなたとアキニ化けるダト…?(スラァッとどこからかウォーロックソードを引き抜く)(ディアーリーズ) 極東…… きっとリッカ辺りがやったんだろうな(想像(キリヤ) ご想像にお任せだぜ。(Blaz) 100年前に一度敗れたってあるけどどれぐらいの差があったんだ?(ZERO) いざという時はすかさず味方召喚!それが私!!←(竜神丸) |
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