インフィニット・ストラトス -Another World-  Side:ATX and Brigade
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第二話 Type:2

 

 

 

 

 

 

Side : Blaz

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Blaz「熱源多数・・・・一つは・・・マジでシロガネとは・・・」

 

ストレイドのコックピットで呟くBlaz。

彼の見る数十キロ先では、シロガネが不明勢力と交戦を行っていたのだ。

そのシロガネの随伴としてATXチーム、そして謎の小型機動兵器。

どうやら彼等は自分が知る世界とは似て非なる世界のシロガネとATXチームと言う事が分かった。

 

Blaz「・・・・頃合いを見て助ける・・・・いや、介入すっか。」

 

 

まだ出る時ではない。

Blazはそう思い、もう少し戦況を見極めようとした。

 

だが、その時である。

 

 

 

 

ピピピッ!!

 

 

 

Blaz「っ・・・・何だ・・・未確認反応・・・・熱源って、こりゃ小型戦艦か・・!?」

 

 

突如近づく謎の戦艦。

それがこの世界の鍵を握る者だと、Blaz達は知る良しも無かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Side : Suzuha・Alt・ν

 

一方で鈴羽たちはホバーバイクに乗り、街のある方にへと移動していた。

位置は先程居た場所、西部から移動して南部へ。距離的にはそう時間は掛からない距離だった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

が。

 

 

 

 

 

 

 

 

タタタタタタタ!!!

 

 

軽い銃の発砲音が響く。

そして、その弾丸は水面に着弾し、水の中に消えていった。

 

アルト「チッ・・・・!」

 

鈴羽「一体何処の誰が・・・!?」

 

アルト「わかんねぇ!けど、アタシらの味方じゃないってのは確かだ!」

 

 

バイクを運転しつつ、アルトはそう言って後ろを振り向く。

後ろには人型の何かが追撃してきており、その何かが攻撃を行っていたのだ。

 

反撃をしようにもココは海の上。このままではなぶり殺しにも等しい状況であった。

だが。その時、鈴羽の後ろに座っていたニューがトンデモない発言をする。

 

 

ニュー「ニューが相手してくるー♪」

 

アルト「は!?」

 

鈴羽「ちょっ・・ニュー危ないって・・・・・・もう行っちゃった!?」

 

 

気づけばニューはジャンプして飛んでいた。

ソレを見てアルトは頭を抱え、鈴羽は唖然としていたのだった・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ニュー「・・・・・対象を敵対勢力と認識。対象の排除を実行する。」

 

そして、ニューは戦闘用の姿に身を包み、術式の応用で空を飛んでいた。

対する人型の何かもニューに対して攻撃を仕掛ける。

 

 

 

 

今ココに。次元素体対ISの戦いが始まる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Side : Shilogwane

 

 

一方で、シロガネの方は謎の勢力と戦闘状態に入っている。

多種多様な敵の機動兵器に少し苦戦するATXチームだったが、それでも優勢なのは事実だった。

 

 

 

キョウスケ「トリガー。」

 

 

 

 

ドゴンッ!!

 

 

 

キョウスケの『((アルトアイゼン・リーゼ|古の鉄の巨人))』がバルトールに対し主武装であるリボルビングバンカーで討ち貫く。

 

バルトールはキョウスケ達の世界で次期主力として設計されていた量産型ではあるが、それに似合わぬ性能と、脅威ともいえる圧倒的な自己学習能力、そしてその学習したデータの共有と言った機能を搭載しており、その能力を向上させる。

現在襲ってきている相手の中で最も警戒すべき相手と言う事だ。

 

 

キョウスケ「これで六体目。まだ居るか・・・・・」

 

 

地上から銃撃を行う量産型ヒュッケバインとゲシュペンストに対しクレイモアを発射。

炸裂弾が鉄球の雨となって次々と撃破していった。

 

だが、その後ろからジャベリンがショットランサーでアルトに攻撃し、咄嗟に振り向いたアルトの装甲に直撃する。

 

キョウスケ「っ・・・!!」

 

だが、大したダメージはなく、左腕の五連チェーンガンにジャベリンは蜂の巣にされた。

 

キョウスケ「くそっ・・・・・・」

 

 

 

ブリット「こいつ等、一体何体出てくるんだ!?」

 

ブリットがそう言って参式のオメガブラスターで多くの敵を撃破する。

 

だが、それを回避し、正面からヴァルシオンが剣であるディバインアームを持って参式に切りかかった。

 

ブリット「ッ!!獅子王ッ!!」

 

参式の腰に差していた大型の日本刀『シシオウブレード』。それを抜刀し、ディバインアームと競り合う。

 

ブリット「まだまだぁ!!」

 

更に、ブーストナックルで腕を発射し、ヴァルシオンを無理矢理引き剥がした。

ブーストナックルがヴァルシオンから離れるとトドメのオメガブラスターがヴァルシオンを塵にしたのだった。

 

ブリット「中尉、矢張りこいつ等・・・!」

 

キョウスケ『ああ。全部無人機・・・いや、幾つかは有人機も紛れているか。』

 

ラウラ『無人機と有人機の混成・・・・お陰でパターンが読みづらいな。』

 

シャル『それに・・・なーんかこの手のパターンはヤバイ感じがするんだよねー・・』

 

アリス『敵がまだ主力を隠している・・・ですか?』

 

キョウスケ『・・・有り得ん話ではないな。各機警戒は怠るな。』

 

『『『『『了解ッ』』』』』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ほう。流石にいい勘を持っているな。』

 

 

 

 

 

キョウスケ「ッ!!」

 

エクセレン『正面・・・・断崖の上ッ!』

 

 

謎の声に全員がエクセレンの言う方向に目を向けた。

其処には、一機の機動兵器が立っており、異彩を放っていた。

 

白をメインとし、虎の様なデザインの機動兵器。

だが、頭部は虎ではなく、人型のツインアイである。

武器と言う武器は持っていない所から、格闘戦を主体としている事が分かる。

そして、そのサイズ。パーソナルトルーパーと変わらない大きさであった。

 

 

ブリット『なんだ・・・アレは・・・・・・?』

 

エクセレン『ブリット君たちの虎さんとは親戚・・って理由じゃなさそうね。』

 

朱音『当たり前だ。だが、ココに来てようやく話す相手が出てきたな。』

 

アン『多分、アイツが指揮官だろうな。』

 

 

 

ラウラ「・・・・・・。」

 

キョウスケ「お前は何者だ。何故俺達を襲う。」

 

 

 

白虎「・・・まぁそうなるわな。俺の名は((白虎牙皇|びゃっこ がおう))。この『アルカディア』の西の大地を護る守護者だ。」

 

アリス「アルカディア・・・・・?」

 

キョウスケ「・・・・惑星エリアではない・・・・・」

 

白虎「ほう・・・・・貴様、あの場所に行った事があるのか。」

 

キョウスケ「ッ・・・・!!」

 

ラウラ「・・・中尉、惑星エリアとは・・なんだ。」

 

キョウスケ「・・・・後で全て話す。だが、お前も知っていると言う事は、あの世界の関係者か?」

 

白虎「・・・いいや。違うな。あんな『欠陥世界』と一緒にしちゃこまるぜ。ま、サマーは骨があったがな。」

 

ブリット「欠陥・・・?」

 

 

白虎「そう。人類を細胞単位で生存させるという残虐極まりない奴等、シーズン。俺達は其処まで馬鹿な連中じゃないさ。」

 

エクセレン「・・・なら。この世界の人たちが何処にいるのか、お兄さんに尋ねたいわね。」

 

白虎「ああ。この世界の人間達は生きてるさ。無論、人間としてな。唯、この世界の何処に居るのかは知らんがな。」

 

ラウラ「なら。何故ココには人が居ない。全員何処にいった。」

 

白虎「さぁな。無駄話はここまでにしようぜ。俺はそろそろ暴れたいからな。」

 

白虎はそう言い、コックピット内で肩を鳴らす。

これ以上は聞くだけ無駄と言う事か。

 

なら、簡単な答えだ。

 

 

キョウスケ「ならば。最早、討ち貫くのみ。」

 

白虎「・・・・・いい心がけだ。お前、名は?」

 

キョウスケ「・・・・ATXチーム隊長。キョウスケ=ナンブ。」

 

白虎「ではキョウスケ。一対一・・・決闘と洒落込もうじゃねぇか・・・!」

 

 

キョウスケ「・・・・・・!」

 

ラウラ「中尉ッ!!」

 

キョウスケ「奴の相手は俺がする。ラウラ達はバルトールに気をつけろ!!」

 

キョウスケはそう言い、愛機のペダルを全開にして白虎の機体とぶつかり合った。

取っ組み合いに持ち込み、アルトの持ち味であるスピードによるパワーを頼りに互角以上の状態にする。

 

キョウスケ「・・・・・・!」

 

白虎「ほう・・・・流石はアルトアイゼン。いい出力だな。」

 

キョウスケ(コイツ・・・アルトを知っている!?)

 

白虎「だがな・・・この俺と・・・『ホワイトファング』に勝てると思うな・・・!!」

 

白虎はそう言い、ホワイトファングの出力を上げる。

アルトアイゼンは除々に力負けし始め、腕が引き始めていた。

 

キョウスケ「っ・・・・アルトのパワーを・・・!?」

 

白虎「さぁ・・・・狩りの始まりだ・・・・!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???

 

 

「・・・・北と西・・東も騒がしいな。」

 

某所。

そこで一人の青年が宇宙を見上げて呟いていた。

その隣には少女が一人手すりに座っており、黙って青年の話しを聞き、不適に笑みを浮かべていた。

 

「関係ないわ。四神刀は私達の僕。多少の損害はあるでしょうけど、イレギュラーなんて潰せるわ。」

 

「・・・・・イレギュラー・・・か。そういえば・・・ドクターシキの管理システムが死んだって話し。どう思う?」

 

「どうもないわ。私達は彼等の上を行く存在。人々を下等と見下す程愚かじゃないわ。寧ろ、私達が人類を守護し、導く者。私達はこの世界の秩序の守護者。」

 

「・・・・秩序は我等が護る・・・か。そうだな。秩序を乱す者はこの世界には要らない。だから・・・・・」

 

 

「私達がイレギュラーを潰す・・・・ふふふ・・・・」

 

「・・・・ところで、どうしてそんな服装だい?」

 

青年の後ろから身体を当てる少女。

彼女の服は服と言うよりも水着に近く、どちらかと言うと彼にアプローチでもするかのような服装だった。その服からはみ出た美しい素肌と身持ちを青年の後ろに預ける。

 

「狙っているのよ。」

 

「・・・僕はそう言うのには興味は無い。」

 

「・・・残念。けど、嫌いじゃないんでしょ?」

 

「・・・・・・・。」

 

 

 

「・・・・・少しでるわ。彼女にもそろそろ命令しておかないと。」

 

「・・・・・分かった。勝手にするなよ。」

 

「んんっ・・・分かってるわよ。」

 

甘えた声で青年に答えた少女は、そのままの服でその場を後にする。

その後も青年は唯無表情で黙って宇宙を眺めていたのだった。

 

 

 

 

「僕らはこの世界の守護者。人類の最後の楽園を守護する者。

 

 

 

 

秩序を乱す者は・・・・・僕らが排除する・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

北部・・・

 

 

 

 

玄武「さて。新たな来訪者だな。貴様、名は?」

 

 

 

 

 

「悪逆無道に名乗る名は無い。が。俺は今から貴様を斬る。だから・・・名乗らせてもらおう。」

 

 

 

 

 

 

 

 

最後の来訪者。それは誰もが知るであろう、あの男であった。

 

 

 

 

説明
現れるは謎の者達。
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