リリカルHS 45話 |
新学期初日。つまりは9月のど頭。この俺、東士希の高校生活が再び始まろうとしている。
長くも短く感じた、とても密度の濃い夏休みは、俺の生活を大きく変える出来事があった。
それが…
はやて「お!おはよー士希!」
八神はやてとの交際。あのキャンプの一件で付き合い始めた俺達は、
今後の登校は一緒に行こうという決まりを作った
士希「おはよう、はやて」
俺とはやては手を繋いで歩き始める。
こういう事が自然と出来るようになったのも、かなりの変化だ
はやて「やぁー!とうとう学校やなー!」
士希「ん?ずいぶん楽しそうだな」
はやては少し浮かれているのか、足取りが妙に軽く、歩くスピードが速い
はやて「まぁなー!久々にクラスの皆にも会えるし、それに…」
はやては繋いだ手を上げて俺にアピールする。あぁ、そういうことか
はやて「皆にも報告せなアカンしな!」
士希「はは、そういうことか」
俺は何言われるかわかったもんじゃないがな
さてさて、せっかくの新学期だし、少し俺の周辺環境を取り巻く、
普通とは言い難い人物を整理してみようか
八神はやて
この子は言わずもがな、俺の恋人である。
少し小柄な体型と可愛らしい顔つき。関西人故のノリの良さもある。
小学生の頃、足が不自由だったこともあり、まともに学校に行けなかったらしい。
それを取り戻すわけではないが、高校生活はしっかり謳歌したいと言っていた。
っと、ここまでが表向き。こいつの普通じゃないとこは、こいつが魔導師であること。
時空管理局所属の一等陸尉。それが現在のはやての肩書きだ。
はやては自分の部隊を持つことを夢見て、高校に通いながらも、
しっかりとキャリアを積んでいるらしい。
普段の態度からは見えないが、かなりの努力家である
高町なのは
可愛い系の顔つきと、バランスのとれた体型。
勉強は苦手らしいが、やれば出来るだけの頭を持ち合わせているので決してバカではない。
ちなみに、運動は苦手だが、これはある種の思い込みも強いと見た。
それは、彼女のもう一つの顔が、時空管理局の教導隊に所属していることから考えられる。
あいつが頭を魔法と切り替えただけで、身体能力が跳ね上がるのを確認した。
いや、本来持ち合わせている身体能力を、
魔法という自己暗示に近いもので呼び覚ましているようだった。
50m10秒だったが、実際は6秒くらいは出せるだろう
フェイト・テスタロッサ・ハラオウン
美人でスタイル抜群。そして人当たりも良く優しいと、非の打ち所がない人物。
故に学年の人気ランキング一位という情報がある。
高町なのはとは恋人関係であり、お互い依存し合っている節が見られる。
フェイトもまた魔導師であり、時空管理局の執務官を務めていると言っていた。
仕事量だけで見れば、前述の二人を遥かに凌ぐ量をこなしているらしい。
その為、学校の勉強が疎かになることもあるが、成績は落とさない辺りかなり優秀である。
実は女性陣の中で、はやての次に仲が良かったりする
アリサ・バニングス
とある大企業の社長、バニングスの令嬢である。
俺と同じく、テストは満点取って当たり前という考えを持ち合わせており、
それを実行するだけの能力も備わっている。日本語のみじゃなく、英語も堪能であり、
現在はスペイン語、中国語なども学んでいるんだとか。彼女自身、
かなりの高スペックで勝ち組だが、ある意味彼女が一番普通の人間なのかもしれない。
彼女の能力は、どれも人間の域での話だからだ。
何故その結論に至ったか、それは次に説明する人物が関係してくる
月村すずか
日本で活動しているとある会社、月村の娘。
アリサ・バニングスとは恋人関係にあるが、それ以外を見れば、
彼女はとても普通に見える。成績はトップクラスだが、物凄く目立つわけじゃない。
柔らかい物腰に優しさも持ち合わせている。彼女を嫌う者はいないだろう。
だが、それはどうも故意にしているようにも見えた。きっかけはなんとなくだった。
なんとなく、彼女の気配が普通とは言えない気がしていた。
そしてそれは、ある意味正解だったのかもしれない。
少し調べたら、どうやら月村は夜の一族と呼ばれていたらしく、
厳密に言えば違うらしいが、吸血鬼のような存在らしく、
一般人を遥かに超える身体能力を有しているらしい。
すずかは、それを隠す為に普通を演じている。そんな気がした
改めて整理してみたが、やはり俺の周りは普通とはかけ離れている気がした。
ある意味俺も、普通とは言い難い存在だが、この中にいると普通に感じてしまう
はやて「みんな、おはよー!」
なのは「おはよう、はやてちゃん!士希君!」
フェイト「おはよう、はやて、士希」
すずか「おはよう。ふふ!二人とも仲良しだね」
アリサ「おはよう。なーに朝から見せつけてくれてんのよ」
校門付近には、既にいつもの面子が集まっていた。
アリサは恐らく、俺とはやてが手を繋いで登校した事を指摘したのだろうが、
人の事は言えない
士希「なら、テメェらが握ってるのはなんだ?」
アリサ「は?すずかの手に決まってるじゃない」
なのは「フェイトちゃんの手、あったかいなぁ」
自分達はいいとか思ってるんだろうな
フェイト「あはは、これでみんな、カップルになったんだね」
確かに、いつもの6人グループ、その全員が恋人関係を築き、三組のカップルが存在している
はやて「ふふん!これでようやく、独り身脱却やで!
今日からみんなに負けんくらいイチャついたるでな!」
アリサ「いや、あんたら付き合う前からかなりイチャついてたじゃない」
アリサのツッコミに、笑いが起こる。
そして俺たちは、あーだこーだ言いながら学校へと入っていった
さぁ、今日からまた、この普通じゃない面子との、普通の学校生活が始まる
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こんにちは! 今回は新学期初日のワンシーンで短めです 士希の視点から見たリリカルなメンツの人物紹介 |
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コメント | ||
そういえば、はやてって何気にぼっちだもんな……(ohatiyo) 百合達よ、ノーマルに戻りなさい……(肉豆腐太郎) 確かに普通じゃないねこのメンツは(^_^;)(黒鉄 刃) |
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