仮面ライダーディケイド?破壊者と天使達? 第十六話
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これまでの「仮面ライダーディケイド?破壊者と天使達?」は!

 

 

 

「どうして…」

 

 

智樹

「ハァ…ハァ…」

 

 

士郎

「智樹??」

 

 

美香子

「マズイわね…」

 

 

ラギア

「見事ね。」

 

 

そはら

「ニンフさんの時の時限爆弾!」

 

 

カオス

「私が…やったの?」

 

 

士郎

「カオスっ!」

 

 

竜見

「やっと終わる…」

 

 

 

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ラギア

「ハァ…ハァ…」

 

 

竜見

「目は覚めたかい?凛奈ちゃん。」

 

 

士郎

「リナ…?」

 

 

 

顔を上げたラギアの顔は、いつもの鋭い目では無く、穏やかであり、そもそも髪の色が青色から黒髪へと変わっていた。

 

 

 

ラギア

「私…やっと…」

 

 

竜見

「あぁ。やっと戻れたんだよ。」

 

 

士郎

「竜見。詳しく話を聞こうか。」

 

 

 

竜見はゆっくりと頷き、その場のメンバーで守形のいる河原へと向かった。

 

 

 

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守形

「イカロス達がやられ、今度はラギアがおかしいと…」

 

 

士郎達は、守形に事態の全容を伝えた。

 

 

テントでは気を失った智樹が眠っており、そはらが甲斐甲斐しく看病している。

 

 

 

士郎

「悲しむ暇も無くて悪いな。問題だらけだ。」

 

 

守形

「イカロス達の事は無念だが、ここで立ち止まるわけにもいかん。」

 

 

竜見

「じゃあ、まずは本人から話を聞こう。」

 

 

 

竜見はラギアを前に出す。

 

 

少し恥ずかしそうにしていて、今までのラギアとは全く印象が違う。

 

 

 

ラギア

「か、霞 凛奈です。どうも…」

 

 

 

ぺこりと、一礼する。

 

 

 

美香子

「凛奈ちゃんって言うの?。」

 

 

凛奈

「あ、あぅ…」

 

 

竜見

「彼女は人見知りのお兄ちゃんっ子でね。かなり恥ずかしがってるようだ。」

 

 

凛奈

「た、竜見さん…」

 

 

士郎

「霞?俺と同じじゃねぇかよ。」

 

 

 

竜見が、やれやれと言った顔で士郎を見る。

 

 

 

竜見

「当然じゃないか。言っただろ、兄妹だって。」

 

 

 

平然と言われても、記憶の無い士郎にはいまいちピンとこない。

 

 

 

士郎

「全然思い出せねぇ…」

 

 

凛奈

「お兄ちゃん…」

 

 

守形

「フム…で、どうしてラギアと霞 凛奈は同じ体なんだ?」

 

 

凛奈

「ラギアちゃんは、私の心の一部なんです。」

 

 

守形

「心の一部?」

 

 

凛奈

「あの、その…色々あって…私とラギアちゃんの2人が出来ちゃた…ていうか…」

 

 

 

オロオロと話し出す凛奈。

 

 

守形の鋭い目に見つめられ、かなり動揺してしまったようだ。

 

 

 

竜見

「落ち着いて。大丈夫、後は僕が説明するよ。」

 

 

 

士郎は、最初っからそうしろよ、と言いたかったが、どうせ竜見は気にしないので言わなかった。

 

 

 

竜見

「少し、昔の話になるね…」

 

 

 

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兄を失い、エンジェロイドに復讐をするという憎しみの心と、それとは正反対な良心の心は、同じ体を持ちながらも別々の人物となった。

 

 

しかし、悲しい事に、人間の心は負の感情の方が強く働いてしまう。

 

 

結果的に、良心を持った彼女は隅に追いやられ、憎しみが彼女の体を支配した。

 

 

憎しみの少女はラギアという名と、ライダーの力を得て、旅に出た。

 

 

すべてのエンジェロイドの破壊者として。

 

 

その旅に意味は無かった。

 

 

エンジェロイドを倒す。

 

 

それ以外の感情は、彼女には備わっていなかったのだから。

 

 

やがてエンジェロイドのいる世界へとたどり着いた。

 

 

しかし、そこで思わぬ人物に出会った。

 

 

死んだはずの兄。

 

 

本来なら喜ぶ所であろう。

 

 

良心を持った彼女なら、涙を流すだろう。

 

 

しかし、ラギアは違った。

 

 

自分はエンジェロイドを破壊するために存在する。

 

 

その原因は、兄の死。

 

 

その兄が存在していては、自分が存在出来ない。

 

 

そのためには、目の前の人物に死んでもらうしかない、という矛盾した考えを持ってしまった。

 

 

本当に意味の無い戦い。

 

 

ただ、自分の感情だけが自分を動かしていた。

 

 

本来の目的も達成され、遂に彼女は存在する理由を失った。

 

 

これが、不思議な力を持った少女が起こした悲劇。

 

 

意味の無い戦いの結末…

 

 

 

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竜見は、事の発端について話した。

 

 

ラギアの存在についても。

 

 

 

士郎

「はぁ…で、その兄ってのが俺か。」

 

 

竜見

「でも…僕が思うに、ラギアはまだ彼女の心にいるんじゃないかな?」

 

 

守形

「何?」

 

 

竜見

「凛奈ちゃんの、人間としての心を安定させるには、ラギアのような心も必要だからね。」

 

 

 

士郎はわかったような振りをしつつ、難しくてついていけない、という顔をする。

 

 

 

凛奈

「よくわかりましたね。ラギアちゃんは、まだ私の中に残ってます。というより、私が残しました。理由は…竜見さんの通りです。」

 

 

 

凛奈は胸に手を当てながら、そう言った。

 

 

 

凛奈

「でも、今は体の自由は私が握ってるので、大丈夫ですよ。」

 

 

士郎

「じゃねぇと困る…」

 

 

 

その時、士郎達の前に銀色のオーロラが現れた。

 

 

 

竜見

「誰だ…?」

 

 

 

竜見はそのオーロラを見つめて、唾を飲んだ。

 

 

ゆっくりと、人影が現れる…

 

 

 

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次回の「仮面ライダーディケイド?破壊者と天使達?」は!

 

 

 

士郎

「息子ぉ?」

 

 

竜見

「お前の目的は何だ??」

 

 

守形

「何?」

 

 

士郎

「禁断の果実か…」

 

 

竜見

「あれは…」

 

 

士郎

「相手してやるよ!」

 

 

 

 

すべてを破壊し、すべてを繋げ!

 

 

 

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作者&士郎 feat 智樹より…

 

 

 

作者

「せっかくなので、もう一つ発表。」

 

 

士郎

「何なんだ?」

 

 

作者

「実はこの作品、僕のiPhoneから投稿してます。まぁ、それが珍しいのかどうかは知りませんが。」

 

 

智樹

「PCは?」

 

 

作者

「サポートの終わったノートPCが1台。そもそも、俺の家にWi-Fiは繋がってない。」

 

 

士郎

「最近の家庭にしては珍しいな。」

 

 

作者

「ですので、もしスマホを持っているけどPCで読んでいる方。スマホの方が読みやすいと思います。」

 

 

士郎

「まぁ、この作品、横に続く文が多いしな。」

 

 

作者

「色々とご迷惑をお掛けしますが、ご協力お願いします。それではこの辺で、さようなら!」

 

 

 

 

 

説明
仮面ライダーディケイド5周年、原作そらのおとしもの完結記念作品です。

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タグ
そらのおとしもの 仮面ライダーディケイド オリキャラ 仮面ライダー鎧武 

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