ノーゲーム・ノーライフ異世界奮闘記第14話 |
リビングのドアの前まで来た龍太。
しかし、そこである違和感を感じた。
龍太(……おかしい……明らかにおかしい……どうしてリビング前でこんな鼻がもげてしまいそうなにおいがするんだ……いや、まて…この臭いは…まさか!!)
龍太が何かを察して、ドアを開けた。
すると、テーブルの上にあるものがあった。
龍太(なぜ、昨日食べたダークマターがこんなにあるんだ!!?)
アリエル「おはようございます、龍太さん」
龍太「……一つ質問OK?」
アリエル「はい、何でしょう?」
アリエルは満面の笑みで答えた。
龍太「どうして、ダーk……あなたの作った料理がここに?」
アリエル「昨日の料理が残っていたので、これをアレンジしてみたんです。」
龍太(ほんとだ…よく見たら、ダークマターの紫色のスープがかかっている…)
アリエル「たっぷりとありますから、おかわりし放題です!!」エッヘン
アリエルが胸を張って言う。
龍太「………………」ダラダラ
アリエル「龍太さん、皆さんを起こしてきてください」
龍太「……わかりました……」
龍太はリビングからでると、回れ右をして、ものすごいスピードで走って行った。
龍太(やばいぞ…死人が出てしまう…何とかしないと)
龍太はいそいで、自分の部屋に向かった。
―寝室―
アスカ「……うむ…もう朝かのう………」
アスカが目を覚ました。
アスカ「龍太…龍太はどこにいる……」
アスカは周りを見渡した。
アスカ「……………え…………」
エイミ「……えへへ、龍太さん……zzzzz」
アスカ(なんじゃと!!?なぜエイミがここにおるのだ!!?…まさか部屋を間違えたじゃと!!?)
アスカは驚愕した。
エイミ「………どうしてなんですか……私が一番じゃないんですか……ならあなたはいりません・・・・・・・・・・zzzzzz」
アスカ(……まさかこの年で、妹と一緒に寝ることになるとは……)
その時、ドアが開いた。
龍太「アスカさん、大変なことが起きました!!」
アスカ「何事じゃ?」
龍太「アリエルが…アリエルが、ダークマターを量産しました!!」
アスカ「なんじゃと!!?……まさかあれがいっぱいじゃと…それと、敬語はやめいといっておろう。」
龍太「すいません、敬語抜きで話すのは無理そうです。」
アスカ「うむ……なら仕方がないかのう…」
龍太「どうします?」
アスカ「なら、あれを使うかのう……」
龍太「あれって…?」
アスカは持ってきた鞄の中から、ある瓶をだした。
龍太「これは何ですか?」
アスカ「眠り薬じゃ、即効薬じゃ。」
龍太「どうしてそんなもの?」
アスカ「それは龍太と既成事……眠れないときようじゃ!」
龍太(………気が付いてないふりをしよう……)
龍太「それじゃあ、その薬で眠らせて、ダークマターを隔離しましょうか。」
アスカ「アリエルには申し訳ないが、こっちはまだ死にたくないからのう」
龍太「こっそり飲み物に含んで、飲ませましょうか。」
アスカ「うむ、任せたぞ。」
龍太「んじゃいってきますね。」
龍太はリビングに向かった。
龍太が寝室にいなくなって、寝ているエイミと二人きりになったアスカ。
アスカ「………私のためてきた貯金が……あの薬高かったのに…」
エイミ「zzz」
薬をもって、龍太はリビングのドアの前まで来た。
先ほど来た時より、においがかなりきつくなっていた。
龍太「…………うし……行くぞ!!」
龍太はドアを開けた。
するとどうだろうか、すでに犠牲者が出ていた。
初瀬いのだった。
スープを飲んだのだろうか、手にはスプーンが握られており、その横には、何やら血で文字が書かれていた。
ノムベカラズ
龍太(いのさぁぁぁん!!!!)
龍太は急いでいのの近くにいき、息をしているか確認した。
いの「……わしはもう駄目じゃ……」
龍太「何言ってんだよ!あんたはまだ死ぬべきじゃない!」
いの「……ああ、川が見えてきわい……」
龍太「おじいちゃん、その川渡ったらだめ!!戻ってこれなくなるから!!」
いの「……ではのう……グフェ!!」
いのは盛大に血を吐いた。
龍太「いのさん?…いのさぁぁぁん!!」
アリエル「次は龍太さん食べますか?」
すぐ後ろを振りむくと、そこにはダークマターが入っているスープの皿を持ったアリエルがいた。
龍太「…………」
アリエル「これ新作なんですよ!食べてみてください。」
龍太「アリエル、すまん。」
アリエル「……?なんですか?いっtt」」
龍太はその瞬間、アリエルの口に瓶を突っ込んだ。
アリエルは、「ゴクリ」とその瓶の中にある液体を飲んだ。
アリエル「んく……ぷはぁ。いったい何…する…んですか…」
アリエルは目をうつろにし、ふらふらし始めた。
龍太「おやすみ、アリエル」
アリエル「……あ…れ、わた…し」
アリエルは倒れかけた。
龍太はアリエルをしっかりと受け止めると、ソファに寝かせた。
アリエルは眠っていた。
龍太(すげーな、この薬。)
龍太「任務完了。これより対象物の破壊を開始する。」
まず、龍太はそのスープが入った、鍋を持ち出し、外に出た。
そのまま、大きな穴をスコップであけ、その中にスープを入れ、砂で蓋をした。
ダークマターは、袋に詰めて、これまた穴に埋めた。
龍太「任務完了、これより帰還する。」
そして龍太は戻っていった。
リビングに戻ってきた龍太。
そこに、いのといづながいた。
龍太「いづな…もういのさんは……」
いの「勝手に殺さんで下さい。」
いづな「じじぃは結構しぶとい、です。」
いの「それよりも、今日は客人が来られます。龍太殿には来てもらいます。」
龍太「そうですか、てかなんで僕が必要なですかね?」
いの「それは……あってからのお楽しみというものです。」
龍太「……まぁわかりました。」
アスカ「いのさんや、私もご同行いいですか?」
いの「かまいませんよ」
そこに目をこすりながら、エイミが来た
エイミ「みなさーん、どこかいくんですかぁ?」
龍太「そうだけど、エイミも来るかい?」
エイミ「いいんですか?」
龍太「この際だし、みんなでいこうか。」
いの「では、みなさん20分過ぎたころにまたここに来てください。」
「「「わかりました」」」
そう告げると、各自部屋に戻っていった。
いづな「……じじぃ、いいのか、です。」
いの「何がじゃ?」
いづな「もし龍太が、敵対してしまったらどうすんだ、です。」
いの「その時は、その時じゃ。」
いづな「……準備してくる、です」
いの「うむ。」
いづなはリビングから出ていった。
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