恋姫 〜激闘!三国球技大会!〜
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 大地を熱く、暑く燃やす季節、夏。

 三国で手をとり、平和のために尽力する世の中ではあるが、今頃大陸のあちこちで暑い、喉渇いた、脱いでいいか? なんて言葉が飛び交っているであろうこの現状。そんな中今日もいつも通り案件を片付けている…

 

 

「と思っているのか!!」

 

 

と言うのは嘘で、暑さのあまり今ではレンジと言える執務室より脱走し、町に繰り出している俺、北郷一刀。

 もちろん脱走後わずか数秒後に聞き覚えのありすぎる俺の可愛い嫉妬神様の咆哮を聞いたが、今は構わんさ。後に正座が待ち受けていようとな……

 

 まあそんなことはともかく。さっきも言ったけど俺は町に出ている。あまりの暑さに。

そりゃそうだろ! このクーラーとかが存在しない世界で、あの天然レンジの中で仕事しろなんて!!

 

 

「俺に死ねと言っているもんだ!」

 

 

断言してやる! あのまま仕事してたら俺は間違いなくミイラとなって発見されていたことだろう!

 

 だが…

 

 

「暑いな、ここも……」

 

 

 いくらあの天然レンジの中を出てきたと言えど、所詮は外に出ただけ。窓から風が来るか四方八方から風が来るかの違いしかなければさほど涼むこともできず、歩いていることもあってか汗も先ほどより多く掻いている。

 

 

「もうここまで行くと逆に汗かいて暴れたくなるな……」

 

 

 誰に言うでもなく漏れる言葉。まあさすがにそこまで行くと脱水症状で即華陀のお世話になるだろうから無理だろうけど。

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「でもなぁ……」

 

 

近頃イベントが無く、楽しめて居ない自分がここにいるというのも事実。水着イベントなんてとうの昔にやったし、かき氷があるわけもなく、アイスもない。海に行くにも距離があるし、何より政が疎かになる。

 

 

「はぁ……」

 

 

 

 弱ったものだ。このままじゃ熱く燃える季節もしょぼく切ないただくそ暑いだけの季節になってしまうぞ…。

 

 

「むぅ……ん?」

 

 

 そんな時、ころころと俺の足元に丸い石が転がってきた。俺はそれを拾い上げるとじっと見つめる。はたから見れば変な事間違いない光景だが、何故かやめられない俺。

 

 

「……ただの石ころだし、どうでもいいか」

 

 

 所詮はただの石。なにか効力があるわけもなくせいぜいゴムボールのように丸いだけ。俺は多少の残念感を感じながらもその石を捨てようとした。

 

 

「ん?」

 

 

 しかし何故かできなかった。まるで手に吸いついたかの如く、手放そうにも手放せない。俺はん〜〜〜? と疑問に思いながらもう一度その石を見る。

 

 外見は本当にボールのように丸いだけ。それ以外はそこらの石ころと変わっている部分はない。

 

 

「ボール? ボール、ボール……ボール!! そうだ!」

 

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 しかし突然あることが思いついた俺は今までのだらけようが嘘だったかの如く、燃え上がる。

やべえ! これならいけるんじゃね!? 確かに汗もくそほど掻くし、しんどい! でも暑くなれるし、材料もさして必要ない。いや、確かにいくつか難しいものはあるが、それはそれ。真桜の力にかかれば問題ないだろ。そうときまれば早速行動開始だ!

 

 俺は走って城に戻ると真桜を探す。これで……いける!

説明
はじめまして、かずです!
小説を書いていくことにしましす、よろしくお願いします!

ちょい夜勤テンションが入っているのと、プロローグのため短いしグダッテますが、ご容赦ください。
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