一刀「はっ!!たあっ!!」

ﾌｫﾝ!!

ﾌｫﾝ!!

ﾄﾞｶｯ!!

ﾄﾞｶｯ!!

黒装束「……………!!!」

于吉「風よ舞斬れ…………『風斬鞭(ふうざんべん)』!!」

ﾌｫﾝ!!

ﾌｫﾝ!!

黒装束「………………!!」

一刀は武術や気の攻撃、于吉は術による攻撃で『黒装束』を舞う桜のように蹴散らしていく

宝鈴「ほう………凄まじい戦闘ですね

あの『黒装束』をクズ兵のように蹴散らすとは………

やはりただ殺すのは勿体無いですね」

宝鈴は顎に手を当てて考える

一刀「キリがねぇな…………面倒だ

于吉っ!!離れてろーーー!!!」

ｷﾞｭｫｫｯ!!

一刀は一気に気を溜め、体の中心に気の塊を作りはじめた

于吉「この気………『完全防御』ですか!!」

ｼｭﾝｯ!!

于吉は直ぐさま『空走』をし、一刀から素早く離れた

一刀「ほっ！」

ｼｭﾝｯ!!

一刀は『黒装束』の群れの中に『空走』で飛び込んだ

一刀「はぁっ!!!『完全防御』っ!!!!」

ﾌﾞｫｰﾝｯ!!

そして一刀は『黒装束』の大群の中で『完全防御』を発動させた

黒装束達「「「「……………………!!!!」」」」

一刀の側にいた『黒装束』達は次々と消えていった

一刀「よし、大分減ったな…………うん？」

一刀は消えていく『黒装束』の中に『一体』、一刀の『完全防御』に持ち堪えている奴がいた

特殊黒装束「……………」

その『黒装束』は傷だらけではあったが、その場に立ち尽くしていた

于吉「どうやらあれが1/50の『黒装束』のようですね………」

一刀「于吉…………周りの奴ら、任せてもいいか？」

一刀は『特殊黒装束』と向かい合いながら于吉に頼んだ

一刀「こいつは俺に任せてほしい」

于吉「……分かりました、お願いします」

一刀「おう！」

一刀は再び構えた

特殊黒装束「……………」

ﾌｫﾝ!!

ﾌｫﾝ!!

『特殊黒装束』は素早く殴りかかり、距離を詰め始めた

一刀「ふっ！はっ！中々、やるじゃ、ないか!!」

一刀はそれを軽やかに躱していく

一刀「今度はこっちからいくぞ！」

一刀は右足を構え

一刀「『斬蹴・罰茲(ざんしゅう・ばつじ)』!!!」

ﾌｫﾝ!!

ﾌｫﾝ!!

一刀は罰点に蹴りを放ち、斬撃を放った

特殊黒装束「………………!!!」

『特殊黒装束』は一刀の『斬蹴・罰茲』を諸に喰らい後方へ吹き飛んだ

しかし

特殊黒装束「………………」

一刀「おろ？まだ立てるのか………」

『特殊黒装束』はボロボロになりながらも立ち上がり、一刀に向かって歩きだした

一刀「喋らないから効いてるか効いてないか分からないんだよな……」

一刀は溜息をついて再び構える

特殊黒装束「………………」

ﾌｫﾝ!!

ﾌｫﾝ!!

ﾌｫﾝ!!

『特殊黒装束』は一刀に殴る・蹴るを繰り返し放っていく

一刀「(普通の『黒装束』よりは強いけど……………単純な攻撃だな

それにしても硬いな………こいつ)」

一刀は受け止めたり躱したりしていく

一刀「でやっ!!」

ﾌｫﾝ!!

ﾄﾞｶｯ!!

特殊黒装束「………………!!!」

一刀は『特殊黒装束』の鳩尾に強烈な一撃を喰らわせ怯ませた

一刀「そんじゃあ、新技のお披露目といきますかな？」

一刀はそう言うと

ﾊﾞﾘﾊﾞﾘﾊﾞﾘﾊﾞﾘｯ!!

両手を広げ、稲妻が走る気を溜め始めた

そしてそれを胸の前に伸ばして両手を合わせ、花のようにした

一刀「喰らいやがれ！新技、『最終閃光(さいしゅうせんこう)』!!!」

ｺﾞｵｯｯ!!

ﾄﾞｫﾝｯ!!

特殊黒装束「……………!!!!!」

一刀は『最終閃光』を『特殊黒装束』に喰らわせ、粉々に砕け散らせた

一刀「うん、中々良い威力だな

これは今後使えるな」