義輝記 蒼穹の章 その二十参
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【 久秀……乱心 の件 】

 

? 司隷 洛陽周辺 にて ?

 

順慶「このままでは────持ちませんわ!」

 

順慶が……久秀の傍で喚き散らす。 そんな事は、とっくに分かっているわよ! 少しは黙って貰えないかしら? 

 

本来なら勝てるのが……当然の戦! その事が慢心を生んだの? それとも、于吉が言っていた『何んとか』の修正力? とりあえず、この状況を何とかしなければ…………!!

 

袁兵「で、伝令──! 前衛部隊、全滅!! 中衛部隊も士気が著しく落ち、潰走は必須!! 後衛部隊を蹴散らしてでも……逃走しようとする気配が濃厚!! 何らかの処置を!!!」

 

………………そうなの。 久秀に刃向かうつもりなの? たかが…玩具の寄せ集め如き分際で………颯馬みたいに………颯馬みたいに!!! 

 

あぁ〜ぁ! ───つまんない。 久秀も、この世界に……すっかり毒されていたわね? 戦の勝敗で、必死に頭を悩ますなんて………。 

 

………久秀と順慶の目的は何? 颯馬の奪還でしょう!? 大陸を制圧しても、于吉達が破壊してしまうのよ!? そんな泡の如く物、久秀は欲しくない!! 順慶も………多分同じ事を言うわね? ならば────!!

 

久秀「……順慶! 貴女、あの技は……まだ出来る?」

 

順慶「あの技? あぁ……『人手裏剣』ですか? もう数回でしたら、使用可能ですわよ。 あの邪魔なモノを蹴散らせるぐらいでしたら………」

 

久秀「……やはり……分かるのね? 『犬猿の仲』の貴女と……こんなに長く居る事なんてなかったけど……なかなか察しがいいじゃない!?」

 

順慶「『呉越同舟』『同床異夢』……貴女と私は宿敵に近いと言うか、私の方が遥かに被害者なんですのよ……! 颯馬をお連れするまでは、共同戦線を行うだけで………誰が貴女と同類ですか!!!」

 

順慶にしては、ムカつく事………ほざくじゃない!!

 

久秀「久秀も馴れ合いなんて……嫌いよ! 主人と飼い主の立場を弁えさせないと……。 貴女みたいに尽くすだけなんて………馬鹿っみたい!!」

 

順慶「久秀! 貴女────!!」

 

順慶が顔を真っ赤にさせ……怒り狂う! 

 

だけど、そんな姿なんか……無視よ、無視!! ワザと流して冷静に対応。

 

久秀「……さて、無駄話はお終い! 私は『操』の術を仕掛けて……脱出を図る! そして……!! 貴女は技の準備まで……兵の鼓舞を頼むわ!!」

 

順慶「〜〜〜〜〜分かりましたわよ!!!!」

 

これをやると、相手の怒る対象が無くなり、鬱憤が溜まるのよ? それを眺めるのが醍醐味だけど……そんな事してられないわ!!

 

何故なら、久秀の『目的』を果たさないと─────!!!

 

久秀「───いいこと? 兵が徒党を組んで回り始めたら、技を放ちなさい! 狙いは『官渡』方面よ! あそこなら、鳥巣に『荊砦』がある! 

 

順慶──! 貴女は……先に無事な兵を連れて、鳥巣に向かいなさい!! ここに残すのなら、負傷兵……五万ぐらい居れば充分!! そして、伝令兵を送り出し兵を集めて───最終の決戦を行う準備を!!!」

 

順慶「!!! ────久秀、貴女は!?」

 

久秀「─────『董卓』に、永遠の別れを……告げてあげるの! この異世界に捕らわれる颯馬を……取り戻す為に────ねぇ!!!」

 

 

◆◇◆

 

【 月は見た! の件 】

 

? 司隷 洛陽周辺 にて ?

 

 

月「─────────!!」

 

詠「どうしたの!? 月!!」

 

何か……胸騒ぎが………! 

 

この感覚、あの『久秀』さんに……襲われた感じと似てる。 

 

狂気に彩られ……禍々しい氣を発揮していた女官。 天城様を『玩具』と仰りながら………寂しそうな目をしていた『天の御遣い』の御一人。 

 

私は、詠ちゃんや禁裏兵の皆さんに……後を任せ後方に回り、目を閉じて気配を探ります。 わ、私だって……武人なんです!!  偶々、こんな弱々しい姿していますから、侮られる事が多いんですが………へぅ〜〜〜!!

 

ーーーーーーー

ーーーーー

ーーーー

 

あ、あれぇ? 後方に確かに黒い氣が発生しているけど………なんで? 黒い氣の中に『女の子』が……泣いてる? 顔を上げたけど、髪で目下が隠れていて表情が分からない。 だけど……両方の筋は……涙の跡なんだよね?

 

──! 私の存在に…気付いて、此方へ顔を向けた! 

 

何か……叫んでいる!! 

 

……叫んでるけど……聞こえないの!

 

声が───ここまで、聞き取れないのぉぉ!! 

 

お願い! もっと大きい声でぇ!! 私に聞こえるようにぃぃ───!! 

 

『タ・ス・ケ・テ! ヒ・サ・ヒ・デ・ヲ─── 』

 

─────────────!

 

「月ぇ─────!!」

 

へ、へぅ──────────!!!

 

ーーーーーーー

ーーーーー

ーーー

 

詠「月ぇ!! 大丈夫!? 大丈夫なのぉ!!」

 

月「詠ちゃん!! どうしてぇ───!!!」

 

私は、あの子の言葉を……全部を聞き取れなかった事が……悔しくて……詠ちゃんに当たりました! 助けを求められたのに、応えてあげられなかった自分に、悔しくて…………。 

 

だけど……詠ちゃんが、私を起こした理由……それは…………!

 

詠「月! ゴメン!! 今、大変な事が起きてるのよ!! 袁術軍の抵抗が急に無くなったと思えば………徐々に……部隊を編成して……走り出したの! こちらの包囲網の中を!!!」

 

月「─────────!!!」

 

 

◆◇◆

 

【 天の国の戦法 の件 】

 

? 司隷 洛陽周辺 にて ?

 

稟「………始まりましたか!」

 

風「…………これはー? なんでしょうね〜?」

 

二人共、想定の範囲外の事が起こり………顔が険しくなる!!

 

稟「………袁術軍を想定して考えれば、囲いを撃ち破るのが第一の狙い!! 包囲網を強化する事は、被害を悪戯に増やす事になり、得策ではありません!! どこかしら、包囲を欠けさせねば……………」

 

風「ウムムム………! 包囲を行う場合、一方を解放すれば……敵がそこから退去しますー! そうすれば、敵に心理的な余裕を持たせつつ、追撃や伏兵を行えば敵は大打撃〜!! ……欠囲の理を、孫子も述べてますもんねー?」

 

稟「そうです! ですが……今回、欠囲の陣を行えば………私達は負けていた! ─────風なら分かりますね? この理由が!?」

 

風「当然ですよぉ〜! 風としても、包囲網で殲滅する方を押しますよー! 敵は……明らかに洛陽勢より倍する人数ですー! それを、孫子が言ってるから行う〜と言うよな鵜呑み事をやれば、逆包囲されて……殲滅の憂き目にあちゃいますよー?」

 

稟「その通りです! 敵と戦闘を行う『接触面』を、可能な限り少なくして、敵を敵の中に封じ込める! この策なくては、勝てる見込みなど……到底ありません! ……あまりにも急な事態でしたので、準備が………」

 

風「しかし〜、あの備えが気にかかるのですよぉ……! どこかで見聞した事が……! う〜ん、うぅ……あ! あああぁぁ!! 謙信さんですよぉ! 謙信さんから聞き及んでいた……『車懸りの陣』ですよ!!!」  

 

稟「────!!! それなら急ぎましょう! まず、欠囲に見せ掛けるため、蒲公英殿を翠殿の隊に合流! 月様の陣と翠殿、白蓮殿、程遠志、華雄殿の軍勢を洛陽側に近付け、洛陽、月様両方を御守りするのです!!」

 

風「伝令さん達! 今の事、急いで知らせて下さいー!」

 

伝令「はっ!!」ダッ!

 

風「ですが〜、本当に……月様を攻めるんですかね〜? 

 

攻めるにしては、あまりにも時期を逃し過ぎているんです! あまりにも、兵を無駄に傷付き過ぎた感じなんですよね〜!? 

 

ここは、深入りして無駄に討ち取られるより、退却させて時期を改める方が…遥かに有利……と、風なら思うんですがー!?」

 

稟「ですが……他の備えでは無く『車懸りの陣』を、わざわざ使用する意味! 私には、乾坤一擲の一撃を目指しているように……思えるのです!」

 

風「───では、風達も月様に至急知らせに行かないとー!! 稟ちゃんの言う通りの考えなら──月様の陣に突入され、非常に危険ですよー!!!」

 

稟「────急ぎましょう!!」

 

 

◆◇◆

 

【 洛陽勢の危機 の件 】

 

? 司隷 洛陽周辺 にて ?

 

詠「えっ!? そんな──むちゃくちゃな!! 袁術兵の馬鹿達は───何を考えているのよ!!」

 

私の下に稟さん、月さんが息を切らしながら……報告してくれました! 私のところに……敵陣営が殺到するかもしれない……可能性が……あると!!

 

天城様の後に来られた……『上杉謙信』様! 

 

天の国では『越後の龍』、『軍神』と二つ名があった戦上手だと伺った……端正で美麗な女性の方なんです! ……魅力では、負けちゃいます……ね。 

 

『武田信玄』様や妹の『信廉』様なら、余裕に張り合えるのに………。  

 

────え? あっ! ち、ちちち違うんですぅー!!! そんな話じゃなくてぇぇ!! 私の魅力が天城様に通じないとか、そんな愚痴じゃなくて!!!

 

へ、へぅ!! ごめんなさいぃ!! 今の話は──聞かないで下さいぃ!!!

 

……………………ゴホン!!

 

その謙信様が、信玄様と四回目の対峙した時に……この『車懸りの備え』を行ったと聞いています!! それを……袁術が、いえ……司馬懿が使う……!

 

すると……この戦法を知ると言う事は……司馬懿……『松永久秀』……貴女ですよね? 私や詠ちゃん、長慶様を襲い……天城様を執拗に狙う……『天の御遣い』! 

 

私は………貴女に負けません!! 華水お母様の銅鏡を前に誓ったのです! 『竹中半兵衛』様の御冥福を祈ると同時に『天城様を守ってみせる』と!!

 

─────私の命に代えてでも、守り抜いてみせます!!!

 

★☆☆

 

翠「……馬なら、回転で加速を付けるって分かるけど……歩兵がグルグル回って……そんなに凄いのかぁ!?」

 

蒲公英「……でも、全員…顔が無表情なんだよ? 変だよ! 絶対におかしいよ!!! 」

 

ーーーーー

 

白馬義従6「………てめぇら!! この戦、最大の激戦になるぞぉ!! 白馬義従として、白蓮様が恥ずかしくない死に様をさらせぇやあ!!」

 

白馬義従『ういっーーーーーーす!!』

 

白蓮「ば、馬鹿!! 勝手に決めるな! 私の部下達は…皆…優秀なんだ! 必ず──生きて帰ってくるんだぞぉ!!!」

 

ーーー

 

白馬義従4「お、俺……この戦い終わったら……白蓮様に求婚……」

 

白馬義従5「まてぇ!! 言うなぁ──!! それは『死亡ふらぐ』と言う名の死を招く呪い!! 北郷のお使いが…注意しろと言っていた呪詛だぜ!!!」

 

★★☆

 

華雄「……………………………」 

 

程遠志「か、華雄様……!」

 

華雄「むっ? 華雄でいいぞ? お前も同格の将軍なんだろう?」

 

程遠志「い、いえっ! オイラは……元黄巾賊スッ! ……華雄様とは…出も戦歴も、月様にお仕えした年月も……遥かに及ばない奴なんスッよ? これで同格など言われたら恐れ多い『だが…ここに居る! 違うか?』──へっ?」

 

華雄「月様が許可し、あの颯馬が重用する! それだけで充分……同輩の資格ありだ!! 普通に喋っていいぞ? そんな喋りじゃ……肩が凝る!」コキコキ

 

程遠志「え、えーと、華雄将軍! す、すいませんッス! どうしても、こんな言葉使いになってしまって……!! 

 

オイラ……! 猛将の華雄将軍にお聞きしたいッス!! ………か、華雄将軍は、この軍勢……こ、怖くないんでスかっ? 

 

敵は、天城の兄貴と五分にやり合う知謀の御遣い、それとオイラのダチや仲間を惨殺した武の御遣い!! オイラのような奴を……仲間に迎えてくれた…優しい月様を……守れるかどうか……自信がねえッスよ!!!」

 

華雄「私はな………。 昔は……恥ずかしいぐらい…猪だったさ! 敵と見れば闇雲に突っかかり、その度に危機へ陥って……詠や霞に……何度怒鳴られた事か……! 

 

天城達……天の御遣い達には……いろいろと教わったよ。 『後の先』『我慢』『慎重』……。 そんな中でも、一番大事だと思ったのは……『仲間を思いやる心』だな!」

 

程遠志「『仲間を思いやる心』スッか………?」

 

華雄「………お前も、『天城の背中』を見た事はあるか?」 

 

程遠志「そりゃあ……あるッスよ…!」  

 

華雄「そうか! ……それなら、アイツの背中を見る機会は、必ず決まっている事に気付いているか?」

 

程遠志「……………?」

 

華雄「アイツの背中は、必ず……仲間を救う為に、前へ出るから見えるんだ! 私達が尻込みする中……アイツ、天城だけは……先へ先へと進む! 仲間を救いたい! その一心のみでだぞ!」

 

程遠志「あぁ───!」

 

華雄「今──何時も先駆けるアイツが居ない。 アイツが居れば、間違いなく月様の前に立ちふさがり……敵から守ろうとするだろう! 自分より強い敵だろうとな……。 

 

私も正直……怖いが、アイツの背中を見て学んだ身! アイツが居ない今、変わりに前へ出て行くつもりだ!! そして……月様を守る!! 

 

程遠志! お前も……天城を兄貴と慕うなら、その学んだ心を示してみよ!」

 

程遠志「………ありがとうございます!! 華雄将軍!!! オイラも……捨て身の覚悟で……行ってみます!!」

 

華雄「……あぁ! だが……一つ言っておこうか。 本当に身体を捨てるなよ? 捨てると拾う方が嘆くハメになる! 特にアイツは…涙もろいから…」

 

◆◇◆

 

【 悲しき車懸りの狂陣 の件 】

 

? 司隷 洛陽周辺 にて ?

 

久秀「へえぇ──!! 久秀の意図を見抜くなんて……優秀よ、優秀!! そんな貴女達に久秀からの特大の『死』を贈ってあげるわ!!! 

 

兵達は五万! 大火傷や裂傷が激しい……死に体の兵ばかり集めたから、動きが些か鈍いのが残念……。 でも、この大軍勢で行けば……董卓や味方する将諸共……惨殺なんて簡単!! 颯馬が久秀を憎み姿が容易に浮かぶわ!

 

ア───ッハッハッハッハッハッハッ!!!」

 

狂気に飲み込まれそうになる久秀! 

 

久秀「─────まだまだ……グッ…完全に飲み込まれるには……早い! 順慶!! 何をしているのよ!! サッサッと技を繰り出しなさい!!!」

 

狂気の快感に流されそうになりながら、必死に耐える久秀!! 今飲み込まれ出れば……順慶さえも敵と見做す(みなす)恐れがある!

 

ーーーーー

 

順慶「人手裏剣─────!!」

 

ギュルギュルギュルッ───!!

 

ドカッ──────ン!!

 

袁兵が大の字の状態で回転しながら……『火車』と化した荷車に衝突!!

 

見事に破壊しつつも、人手裏剣と化した者は……当然、火達磨となり別方向に飛んで行く!! 無論………命は無い!!

 

順慶「行きなさい! 目的地は『?州 官渡!』」

 

ザザザザザザザザザザッ!!!

 

無傷に近い袁兵達は、包囲網を破り向かって行く!!

 

ーーーーー

 

久秀「遅いじゃないの……! 順慶……! 罰よ……後は、貴女に任せるわ!! 好きになさい!!!」

 

順慶の活躍を見た………久秀は………狂気に身を委ねた!!

 

ーーーーーーー

 

《 久秀 回想 》

 

今まで……数多くの……お気に入りの玩具を……作り出しては壊し、作り出して壊した。 子供が……新しい玩具を欲しがるのと同じ理屈で…………。

 

『顔は良いけど……つまらない!

 

『言うことは聞いても、面白みがない!』 

 

『他者の玩具は久秀の物、久秀の物は久秀の物! 渡さなければ勝手に貰うし、欲しいっと言われても……あげないわよ!』

 

久秀の優れた政治手腕、言葉巧みな話術、見識高き美意識が……久秀の『我が儘』を冗長させてきた! 

 

そんな考えに染まっていた久秀が……出会った一人の『おのこ』

 

何時ものように……調教を仕掛け…罵詈雑言を浴びせ…様子を見ていた玩具候補。 しかし、この『おのこ』は……他の『玩具』と違い……憎みべき対象の存在である久秀を……とある戦場で……命を懸けて救う!! 

 

─────『天城颯馬』!

 

その時より芽生えた…久秀が初めて知る…『恋』なる感情! 惹かれる異性! 何が何でも傍に居て欲しいと思う『独占欲』!

 

しかし……颯馬を慕う者は、枚挙に遑(いとま)がない! しかも、相思相愛の明智光秀が、すでに傍で………微笑んでいる…………。

 

ーーーーーーー

 

久秀「颯馬は────この……久秀のモノなのよ!!! 誰にも、誰にも渡さない!!! 渡すものですか!!!! ア───ッハッハッハッハッ!!」

 

久秀の感情の高ぶると同時に、袁兵に掛けられ術が強くなる! 

 

瀕死の重傷者が……手が壊れようが、足が千切れようが……動けるうちは包囲網内をクルクルと回る!! 左回転に……縦に陣列を何列も作り上げ、台風の如く董卓軍勢に近寄る!!

 

久秀「──なんでぇ……颯馬は久秀を見ないのぉ!? 颯馬の主は、この久秀……ただ一人のはずなのにぃぃ!!  どうして従わないのぉ!!!

 

──────主………そう『董卓』!!! 貴女が居るからぁ! 貴女が居るから颯馬が………久秀を見ない!! 久秀の命令を聞かない!! 久秀を……………愛してくれないのよ!!!!」

 

─────久秀は、完全に狂気へと飲み込まれる!!! 

 

持ち前の聡明さが影を潜め……ただ、憎き敵だけを狙う『獣』と化す!!

 

それに呼応する袁兵達!! 鈍重さも鳴りを潜める!! 

 

精兵と変わらぬ働きをするようになってしまった!!

 

 

司馬懿………いや、松永久秀による『車懸りの狂陣』が、董卓……洛陽軍勢に襲いかかった!!!

 

 

 

ーーーーーーーーー

ーーーーーーー

 

あとがき

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございます!

 

前作がコミカル調でしたので……シリアス風に変更してみました。

 

う〜ん、久秀がドンドン怖くなっていく………。

 

原作は……ここまで怖くないですからね? 

 

一応……お気に入りのキャラなんですが………扱いが惨いというか……なんというか……。 順慶もそうなんですけど…………。

 

こんな作品ですが………また、よろしければ読んで下さい。

 

 

説明
義輝記の続編です。 よろしければ読んで下さい!
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コメント
久秀を見ると………とても、その意味に取れませんね。 甘える久秀………他の閲覧場所で読みましたが……感嘆の一言でした。(いた)
禁玉⇒金球様 コメントありがとうございます! 他にも御遣い軍団にも名の知れた騎馬隊がちらほらと。 でも、肝心な野望がないんですよね。 大陸制覇の野望が…………。 因みに……恋も霞と同じ場所で活躍中です。(いた)
ヤンデレはある意味『何があってもアナタの味方です、アナタだけを見ています』の究極の形なんですね(禁玉⇒金球)
増々イカレテきています暴走特急久秀様ですが一体どのような結末が待っているのか、それにつけても恋、華雄、蒲公英、白蓮、しっk翠、此処にはいないが霞、騎馬将軍のオールスター揃い踏みですね物凄い豪華じゃないですかこれでもし月が大陸制覇にのり出したら…逝ける!!。(禁玉⇒金球)
正宗サン様 コメントありがとうございます! 義輝様も! 中の人はアノ人ですし、武器も変わってますし…………。(いた)
戦極姫の松永久秀と戦国BASARAの松永久秀は比べるとBASARA久秀の危険度がヤバイです(;^_^A(正宗サン)
naku様 コメントありがとうございます! 次回は激突となり……白馬義従のメンバーが何人か死ぬ事に………。 久秀は狂気のまま、董卓陣営に向かって行く事になり……ガチのバトルになる予定です。(いた)
mokiti1976-2010様 コメントありがとうございます! 久秀が業を煮やしてキレたようで……この後、月がどう動くか………まったくの未定です。(いた)
久秀の暴走ぶりが凄ぇな…真実に気付きかけた月が彼女を救うのか?(mokiti1976-2010)
一刀に関しては……納得がいきますね! 確か逸話か何かで『山奥に一人で滞在、長期間過ぎ…音が聞こえれば人だと思い、人だと分かり会話が出来れば涙を流す』と言う感じなモノですが。 この話の一刀も…どこかにそんな話を入れようかな……。(いた)
Jack TIam様 含蓄溢れるコメントありがとうございます!! 久秀は……まぁ、原作からして……こんな人物(作者私見)でしたので、『思い』を吐き出させてみました。 後、久秀は元に戻らせます。 元に戻らせないと……最終戦がつまらない包囲して殲滅状態になっちゃいますので。 (いた)
恋姫で一刀を巡る恋物語があくまで健全であったのは、彼が誰かを選ぶということをしなかったというのもあります。彼は異邦人であり、周囲には自身の関係者が全くいないという途轍も無い孤独を心の内に抱え、その反動で皆との関係を求めていたからというのもあるのでしょう。颯馬はこうして戦友が同じ世界にいるが、彼は今でも孤独なのです……。(Jack Tlam)
独占欲が生じるのは必然ですが、そこを取り違えたままでは恋が愛に変わることは無い……愛の形は人それぞれとはいえ、相手の「人格」を求められない久秀が振り向いてもらえないのは至極当然の結果。是非も無し……もう彼女がそんな単純な真理に気付くこともないのでしょう。哀れな人になってしまいましたね……。(Jack Tlam)
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