魔法少女リリカルなのはStrikers ダメ人間の覚悟
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なのは Side

 

 

透君に告白して2週間、私はフェイトちゃん、そしてヴィヴィオの3人で聖王医療院に来ている。

 

ハルカちゃんから透君が気絶した状態のままから熟睡していたと聞いていて、ハルカちゃんは帰ってくる前に医療院の人達に連絡してもらうよう言ってたらしくて、昨日透君が起きたって連絡を受けた。

 

それと同時にすずかちゃんから透君を連れ去った『デビル』という兵器と透君が連れ去られた研究所、この二つの位置が判明したという連絡も入った。

 

ただこの二つの情報は上層部の方で隊などの編成や詳しい位置の把握などの会議をしているそうだけど、はやてちゃんとハルカちゃん曰く、それらは只の名目で要は自分たちの部隊に無駄な損害等を負いたくなく、またそれに伴った責任も取りたくないし自らの立場を危なくしたくない・・・などの擦り付け合いをしているにすぎないらしい。

 

はやてちゃん達の予想では近いうち六課に出動要請が出るらしい・・・・まぁ簡単に予想は出来るね。

 

そのことの報告も込みで今日休みだった私とフェイトちゃん、それとフェイトちゃんの案で久々にヴィヴィオを連れて透君のお見舞いに行こうという話になった。

 

ハルカちゃんも言ってたけど、なんだか透君はヴィヴィオが苦手なのか若干ヨソヨソしい、これはヴィヴィオもそう・・・というかヴィヴィオは透君にビクついてるだけなんだけど。

 

あと気を付けないといけないことが一つ・・・・・・。

 

フェイト「どう?なのは」

 

なのは「・・・うん、大丈夫・・・・・あの二人も他の局員の姿も無いよ」

 

フェイト「局員はともかくとして、榊たちが嗅ぎ付けたのは厄介だよね」

 

そう、気を付けないといけないことっていうのは緋村君と榊君、そして私達『機動六課』やナカジマ三佐の『108部隊』、それに『ゼスト隊』以外の他の局員がこの医療院を頻繁に確認されているらしい。

 

あの二人の行動理由がよくわからないけど、他の局員が居る理由、それは透君こと『マダラ』がこの医療院にいるという噂が管理局内で流れ始めていた。

 

といっても別に驚く事でもなければ、予想できなかった事でもない。

 

ただ、病院というのは大小関係無しに人が多く出入りしていて、探すのは彼ら的にも私達的にも困難なんだよね・・・・・・あの二人は見た目からして派手だから簡単に見つけられて、ソレを回避する為のルートはちゃんと把握してる。

 

今透君があの二人にも派閥に分かれてしまった管理局に見つかるわけにはいかない、だから最近では私達も隠れながら医療院に来ている。

 

ヴィヴィオ「・・・・・ママ・・・・またココ?」

 

なのは「・・・ヴィヴィオ、もしかして怖い?」

 

ヴィヴィオ「・・・」コクッ

 

ヴィヴィオは私の手を掴みながら静かに頷いた。

 

フェイト「大丈夫だよ、透は悪い人じゃないから(まぁ前科がある分微妙だけど)」

 

ヴィヴィオ「・・・・・うん」

 

そう言いつつも隣を歩いていたフェイトちゃんの袖をギュッと掴んで顔は俯いたままだった。

 

ヴィヴィオ自身も透君に何かを感じたのか、それとももしかしたら透君をあの二人と同じなのかもしれないと思ってるのかもしれない。

 

今日連れてきたのは前者なら、これを機に仲良くなってもらう為、後者なら誤解を解いておきたい。

 

少なくとも後者に関しては手はかからないはず、だってクロノ君やユーノ君、それにティーダさん達にはよく懐いているから大丈夫だと思う。

 

ヴィヴィオの気分を下げないよう考慮しつつ透君の病室の扉を開けた、すると目の前には当たり前だけど透君がいた。

 

 

 

 

 

透「よっ・・・・ほっつ・・・・・」ペタッペタッ

 

 

 

 

ただ室内を『逆立ち』で歩いている部分を除いては普通の状態だった。

 

 

 

 

 

透「んぉ?お〜ぉ、よぉ!」

 

なのは「え?あぁうん・・・・じゃなくて何してるの!?」

 

私は一瞬ボォッとしてたけど、すぐに意識を取り戻して瞬時にツッコミをしてしまった。

 

透「え、何って・・・・見ての通り逆立ちしちょるんじゃけど」

 

フェイト「見たらわかるよ!そうじゃなくて、何で逆立ちしてるの?!安静にしなきゃダメじゃない!!」

 

透「いやだって・・・寝てばかりじゃぁ身体が鈍るやん?んで、鍛えようにも脚が動かん・・・じゃったらせめて腕だけでも鍛えようと思いましてね」

 

なのは「ダメに決まってるじゃない!いいからさっさとベッドに戻る!!」ビシッ!

 

私は逆立ちしている透君にベッドを指さしながら怒鳴った。

 

透「ちょ・・・わぁーったって、そんな怒鳴んなや・・・・・ったく」

 

なのは「ん?何か言いたいのかな?」ニコニコ

 

フェイト「言いたいことがあるなら、ちゃんと言わないとダメだよ透」ニコニコ

 

透「なんでもなか!・・・・よっと!」

 

透君はまた器用に逆立ちした状態でベッドまで歩き、自力でベッドに入った・・・・・よくそんなことが出来るよね・・・ホント。

 

フェイト「まったく・・・ヤクモ達も、ちゃんと注意してよ!」

 

ライラ『あれ〜・・・・・私達まで怒られるんですか?』

 

リコ『一応注意はしたんですが・・・・』

 

ヤクモ『何と言うか、注意しても生返事でズルズルいった結果、いつの間にやら・・・と言った感じで』

 

ライラ『ですから、御止めになってくださいとあれほど!』

 

透「まぁもう済んだことなんじゃけぇ、あんま言わんでや・・・・ふぃ〜ぃ・・・・まぁ今更じゃけど、座りんさい」

 

透君に促されるように私達は近くに会った椅子に座った・・・・ただ・・・。

 

透「ん?・・・・・・その子は・・・」

 

なのは「あ・・・・・ヴィヴィオ、ちゃんと挨拶してね」

 

ヴィヴィオは未だ透君が怖いのか、私の後ろに隠れて顔を出さなかった。

 

どうにかしてヴィヴィオに透君と仲良くなってもらおうと思い、ヴィヴィオに何かを言おうとしたら透君に手で制された。

 

透「・・・・・ウィっす♪お嬢ちゃん」

 

透君は私の後ろにいるヴィヴィオに敬礼のように手をオデコに当てて明るい顔で挨拶してきた・・・・でもお嬢ちゃんって・・・・。

 

あと、今気づいたんだけど透君の顔、2週間ずっと寝てたからか目の下の隈や顔色なんかも良くなってて、今では全然具合は悪そうには見えない。

 

ヴィヴィオ「・・・・・・っ」ギュッ

 

透「俺はね、井上 透って言うんよ!お嬢ちゃんとは初めましてじゃね?出来りゃぁお嬢ちゃんの名前教えてくれんかね?出来ればでええけぇね?」

 

優しい声でヴィヴィオに自己紹介をした透君、そしてヴィヴィオと会話をしようと自分から言い、しかもヴィヴィオに対して強制しないように配慮するようにしていた。

 

ヴィヴィオ「・・・・・ヴィ」

 

透「ん?」

 

ヴィヴィオ「・・・ヴィヴィオ」

 

透「ヴィヴィオって言うんじゃ?」

 

ヴィヴィオ「・・・」コクッ

 

透「今日は何しに来たん?」

 

ヴィヴィオ「・・・・ママ達が、パパに会うって・・・」

 

透「ほぇ〜、え?じゃぁママはどこにおるん?」

 

ヴィヴィオ「ぇ・・・・・なのはママとフェイトママ、ココに居るよ?」

 

ヴィヴィオは私の服を掴みながら私の方に顔を向けてきた。

 

透「ココって・・・・・は?どゆこと?え?なのはママ?フェイトママ???」

 

透君は私を見ながらも、上手く理解出来て無いような顔でこっちを見る。

 

何で『マダラ』の時は鋭かったりしてたのに、『今』はそうじゃないの?

 

なのは「この子・・・・ヴィヴィオのね、母親になったんだ私・・・・と言ってもまだ正式にってわけじゃぁないんだけどね」

 

透「あ〜・・・・成程、養子ね・・・・・・」

 

フェイト「私は戸籍上では違うんだけど、ヴィヴィオがそう呼びたいって・・・・・まあ後見人としてね、あとアリシア姉さんもママって呼ばれてるよ」

 

透「アリシアもねぇ・・・ほぇ?そいじゃぁパパってーとぉ・・・・」

 

なのは「・・・・・・」//////////

 

フェイト「・・・・・・・」//////////

 

きっと私の顔はスッゴク赤くなってるに違いない、私は顔を下に向けながらコクッと頷いた。

 

透「あ〜・・・・成程ね」////////////

 

透君も私達と同じように顔を赤くしていて、照れながら頭を掻いていた。

 

フェイト「(ってそれよりも)あ、そうだヴィヴィオ、お花を花瓶に入れたいから手伝ってくれない?」

 

ヴィヴィオ「・・・うん」

 

そう言うとフェイトちゃんはヴィヴィオを連れて花瓶と花を持って病室から出て行った。

 

何を隠そう、医療院に来る途中、近くの花屋でフェイトちゃんと一緒に花を買っていた。

 

理由としては、まぁヴィヴィオの事で本人には聞かれちゃマズかった時の為に買った物、さっきみたいにフェイトちゃんが連れ出すって流れなんだけど、他にも仮に本人も居て聞いて気まずくなったりした時の為に買ったんだけど・・・・まさかこんな形で気まずくなるとは思わなかったけど。

 

って、せっかくフェイトちゃんが連れ出してくれたんだから、ちゃんと聞いておかないと!

 

透「花て・・・・そんなんワザワザ買ぉてこんでもええのにからに「透君」・・・って何?」

 

なのは「ちょっと、聞きたいことがあるんだけど」

 

透「聞きたい事?何を聞きたいん?」

 

なのは「えっとね、ヴィヴィオの事なんだけど・・・・前に皆でこの病室来た時や私があの子と一緒に来た時なんだけど、透君・・・ヴィヴィオの事を睨むようにして見てたんだけど・・・・何で?」

 

透「マジで?あ〜やっぱそう見えとったんか」ガシガシ

 

意外にもアッサリとした答えが返ってきた。

 

透「あ、別に憎いとかそんなんじゃないけぇ、そこは安心せぇや」

 

なのは「え・・・じゃあ、何でヴィヴィオを?」

 

透「ん〜・・・・言ってもいいんじゃけど、まぁフェイトが戻って来てからでもよくね?」

 

なのは「それは・・・・そうかも・・・なんだけど」

 

透「まあ気ぃ利かせてくれたんはええんじゃけど、要はあの子が聞かんかったらええんじゃろ?それに後で皆に言うんじゃろ?」

 

なのは「・・・いいの?」

 

透「隠す理由は無ぇ・・・・というか寧ろお前等には話した方がええって思ったし、それにフェイトもおった方が二度手間にならんで済むじゃろ?後で二人で皆に言えばいいんじゃし」

 

なのは「ま・・・まあ透君が・・・・いいんなら、それで・・・でもヴィヴィオはどうするの?流石にまた外に連れ出すのは・・・」

 

透「その辺りは俺に任せときゃあいいって」

 

そう言い終えたと同時にフェイトちゃんとヴィヴィオが戻ってきた、流石に話を聞くだけの時間を稼ぐのは無理があったのかもしれない。

 

フェイト『ねえなのは、透とは話せて・・・・ないよね?ゴメン、流石に花を変える程度じゃあ限界があったよ』

 

フェイトちゃんは口では言わず、視線と念話で私に謝ってきた。

 

なのは『ううん、というか透君がフェイトちゃんも一緒に聞いた方がいいって言ってたんだけど』

 

フェイト『え、でもヴィヴィオも一緒って・・・・いいの?』

 

なのは『その辺りは透君が任せろって言ってるんだけど』

 

私とフェイトちゃんはそんなことを心配しながら透君がどうやってヴィヴィオを聞かせないようにするんだろ?

 

ヴィヴィオが私の隣に座った時に透君が行動を起こした。

 

透「おりょ?ちょいお嬢ちゃん、顔になんか付いとるやん?」

 

ヴィヴィオ「え?」

 

いきなり透君がヴィヴィオに話しかけてきた。

 

私もフェイトちゃんも同時にヴィヴィオの顔を見たけど、特に何かが付いてる様子も無かった。

 

ヴィヴィオは透君に言われたことを本気にしたのか、ペタペタと触って確かめてた。

 

透「違う違う!そこじゃなくて・・・・あーあー!ちょいコッチ向きんさい!」

 

透君は分かっていないヴィヴィオに対して自分に向いてもらうようヴィヴィオに要求してきた。

 

透「今取るけぇ、そのまま動かんでや」ギンッ!

 

ヴィヴィオの顔に手を伸ばした透君は、ヴィヴィオの目をジッと見た瞬間にヴィヴィオの身体が後ろへと倒れそうになった、それを見て私は慌ててヴィヴィオの身体を支えた。

 

なのは「ヴィヴィオ!?・・・・・・・寝てる?」

 

支えた私の腕の中でヴィヴィオは寝息を立てていた。

 

フェイト「何をしたの?」

 

透「『写輪眼』でちょいと眠ってもらったんよ、ただの催眠術じゃけぇ害は無いって・・・・まぁこの子が起きた時は疲れたとか言って誤魔化しといてや」

 

なのは「それは・・・いいけど」

 

成程ね、相変わらず嘘がうまいね・・・・・褒めてないんだけどね。

 

透「それよか、この子の事を見とったことについて聞きたいんじゃろ?まぁ俺としては睨むつもりは毛頭なかったんじゃけどなぁ、ついつい睨む形になってしまったんか〜」

 

フェイト「じゃあ、透は別にヴィヴィオの事を憎んではいないんだね?」

 

透「この子にはそんな感情は無ぇよ・・・・あるとすれば、『俺自身』かね」

 

なのは「透君自身って・・・・どういうこと?」

 

透「・・・・お前等は俺の生まれとか聞いとるんじゃろ?」

 

なのは「うん、ヤクモ達やリニスさん、それに悪いとは思ったんだけど、透君の御両親の手紙を読ませてもらったから・・・」

 

透「ほうか・・・・(リニスか、まぁアイツがやったことなら別にええじゃろ)その手紙にあったじゃろ?俺の研究」

 

フェイト「確か『最強の魔導師』・・・・だったよね?」

 

今にして思えば、そんな人のエゴのような研究の為に透君や透君の御両親のような犠牲者を生み出すような研究は酷く許せない。

 

透「そう!・・・なんじゃけど、本来の俺の研究の目的は違うんよね」

 

なのは「本来って、どういうこと?」

 

透「俺の『最強の魔導師』ってーのは、ただのカテゴリの一つで、俺だけじゃないんよ・・・・・・俺以外にも『最強の魔導師』を造り出そうとしとったらしいし、親にも本当の内容までは教えてなかったッポイわ・・・・いや親も何かしらの異変には気付いとったんかもしれんけど」

 

フェイト「・・・・じゃあ、透の本来の研究って?」

 

なのは「それとヴィヴィオと関係してるって事?」

 

透「しとる・・・・・と思う、なんせ最初と前回会った時もそうじゃったんじゃけど、この子を見た時に憎そうに見えたのだって、俺の『ソレ』の事が頭を過ったけぇじゃと思うけぇな」

 

自分の左の横腹を押さえ、そしてヴィヴィオを見ながら透君は辛そうに・・・・それでいて何かを恨んでいるような表情をしていた。

 

透「っと、俺の本来の研究じゃったね、それは・・・・・」

 

そして軽く深呼吸をするようにして口を開いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

透「『聖王の眷属』」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フェイト「『聖王の・・・・・・眷属』?」

 

透君の言った事を復唱するかのようにフェイトちゃんが透君の本当の研究内容を口にした。

 

透「そう、この子・・・・・ヴィヴィオは、クローンとはいえ列記とした聖王、俺にもその力の一端があるんよ」

 

なのは「一体・・・・・・どういう事?」

 

透「まずはヴィヴィオの事なんじゃけど、手紙にあった『聖王の復活』っちゅーんは言わずもがなやな、この子の母体とされとる人物、大体300年前のオリヴィエって人が使われとる。どう使われたんかは流石に分からんかった、まぁ要はその子は100%聖王ってトコやね」

 

フェイト「ヴィヴィオの事はハルカやジェ・・・ハル・エメリッヒさんから聞いてたから分かったけど・・・・じゃあ透の場合は?」

 

透「俺も自分の本当の研究内容を知ったのはごく最近でさぁ、かなりビックリしたんじゃけど・・・・・・俺の造り出された方法はこの子とは違ってさ、親の手紙を読んだんなら知っとるじゃろ?魔力を持った者と持ってない者で性行為をさせ、孕ませ、産ませる・・・・そこまでは両親は知っとるじゃろうけど、問題はその後」

 

フェイト「後?」

 

透「産まれたばかりの新生児に、奴等は何処で、そしてどうやって持ってきたんかは知らんけど聖王の肉体の『一部』や細胞、もしくはDNAが含まれる何かを『埋め込む』ということをしたんよ・・・・もちろん、適合させるために手紙にもあったように遺伝子操作とかもしとったし」

 

なのは「ウソ・・・・・」

 

透「考えても見ろや、『最強の魔導師』を造り出すために遺伝子操作とか魔力数値を極限まで高めることはともかくとしてやで?色んなのレアスキルを持たせる事とかで失敗はしても死ぬようなことってのは無いはず、なら何故死んだ?答えは簡単、適合出来んかったけぇよ・・・・死んだ子も、そして・・・・・小さかった『俺』も」

 

フェイト「で、でも透は今もこうして・・・・」

 

透「忘れた?俺やハルカ、そして榊たちも転生者、俺に至っては死んだ子供に憑依したようなもの・・・俺を転生させてくれた神様によってね、つまり俺も・・・・俺の『この身体』もちゃんとは適合出来てなかったんよ・・・・まあ割と出来とった方だとは思うけど」

 

確かに、あの手紙には生き返らせたってあった。

 

透「『聖王の眷属』の特色としてなんじゃけど、今はこの子・・・ヴィヴィオは聖王としてはまだ覚醒しとりはせんけど、仮に覚醒したとしたら俺の中の『聖王の眷属』も目覚めてこの子に付き従い、そして護る存在になってしまう・・・・自我を失っての、要は前に俺が操られとった時と同じような感じかね?」

 

なのは「そ、それって・・・」

 

あのカラミティやアハト、それにウルシの時のようになるって事!?

 

透「あぁ今は大丈夫、特殊な封印術を自分に掛けとるけぇ・・・・・前に話したやろ?リミッターの話、このリミッターが掛かっとるうちは外部からは誰も発動することは出来んし解除をすることも出来ん・・・・俺しか解除できん、ソレの最後のリミッターが『聖王の眷属』の力を引き出すことが出来るんよ・・・・まあ一部じゃけど、一応修行はしたけぇな」

 

フェイト「え、でもそれだとリミッターを外した時に操られる場合があるんじゃ」

 

透「そこも大丈夫、さっきも言ったけどリミッター解除は力を引き出すだけじゃなく、その指令を受け付けんよう修行もしとるし、念の為細工もしたけぇ・・・といってこの子が完全に覚醒せんと、俺の『聖王の眷属』も奴等には操れんけぇ意味無いんじゃけどな・・・・・あと、言うの忘れとったけど証拠もあるけぇな、ヤクモ」

 

透君は傍に置いてあったヤクモを手に取った。

 

ヤクモ『・・・・・よろしいので?『アレ』を解除するにはマスターと私達、互いの了解でないと解除が出来ない仕組みですよ?」

 

透「『アレ』は完全解除の時だけ、それに魔力じゃなく身体の部分の解除じゃけぇ魔力もそんなに使わんやろ」

 

リコ『・・・そう・・・ですね、了解しました』

 

ヤクモ達の言葉が終わり透君は右目を閉じた、そしてライラが『これで大丈夫です』というと透君は顔を上げた。

 

透「これがその・・・・・『聖王の眷属』の証拠」

 

 

 

 

顔を上げた透君の右目は・・・・・・『黒』ではなく、『翡翠』になっていた。

 

 

 

 

なのは「ヴィヴィオと・・・・・同じ」

 

フェイト「翡翠の目」

 

透「そういう事、奴らの資料には『聖王の眷属』の証として、両の目どちらかに聖王と同じ目の色になっとるってあったんよな・・・・俺の場合は右の翡翠じゃったんじゃけど」

 

そう言いながらも右目を閉じて、もう一度開いた時には右目はいつも通り『黒』に戻ってた。

 

そしてヤクモをあった場所に戻した。

 

フェイト「・・・・カリムさん達が何て言うか・・・・」

 

透「まあなぁ、グラシアさんはどうかは知らんけど、あそこの教会は聖王あってナンボって人がいくらかおる所やけぇ」

 

なのは「まさかこんなヘビーな事を聞くとは思わなかったよ・・・・・」

 

私は聞いて若干トホホとは思いつつも、内心では聞いてよかったと思っていた。

 

透君にとっては話したくない『負担』となる部分だったに違いないはず、その『負担』を少しだけど私達に背負わせてくれたと思えたから。

 

私も・・・透君の力になれればっていつも思ってたから、余計に嬉しかった。

 

透「んで?聞きたかったってのは、この子を見てた事についてなん?」

 

納得した私達だったけど、透君の声でもう一つの要件を思い出した。

 

フェイト「そうだった、もう一個あったんだ!あのね、すずかからの報告で、透を拉致していた研究所とあの『デビル』って奴の居所を見つけたって」

 

透「マジで!?もうかぁ・・・・どっちを攻めるつもりなん?」

 

なのは「今はまだ上が会議したりしてるんだけど、全然進展無しってハルカちゃん達がボヤいてたよ」

 

フェイト「まぁ十中八九、私達が出ろって無茶な要請をしてくるんだろうけどね」

 

透「・・・・相変わらず無能やヘタレ揃いばっかやな・・・・じゃけど」

 

私達は苦笑いしながら軽く報告すると、聞いている本人は顎に手を当て「ふむ」という感じで考えいた。

 

なのは「・・・・どうしたの?」

 

透「いや・・・・・あのさ、ちょっち頼みたいんじゃけど」

 

なのは「何?」

 

透「さっきの俺の話を六課の奴等や他の人等に話すのはいいんじゃけど、そのついでになんじゃけど、いつでもええけぇ俺んトコにまた全員で来てくれん?って」

 

フェイト「いいけど、なんで?」

 

透「研究所はええとして、あの『デビル』って奴の事なんじゃけどね、詳しい事はまた来た時に、結構大事にな話になるけぇさ」

 

なのは「・・・・う、うん」

 

一応私は透君の要請を聞き入れはしたんだけど、何で透君は皆を呼び寄せようとしているのか。

 

きっとあの『デビル』の情報なんだろうけど、それだけだとあの考えている仕草に説明がつかない・・・・たぶん別の何かを私達に言おうとしてるんだと思うんだけど・・・・こればっかりは本人の口から直接聞かないと分からない。

 

だけど今聞いても透君はきっと「また今度」みたいなことを言うに違いない、なので私は聞くのを諦めた。

 

フェイトちゃんも同じなのか、透君に一切聞こうとしなかった。

 

その話のあと、私達は軽くお喋りをしてお昼頃に私達は病室を出て行った、透君はこの後リハビリがあるとのこと。

 

ちなみにヴィヴィオはフェイトちゃんがおんぶして帰る事になって、車で帰る途中でヴィヴィオが起きて何で自分が寝たのか分かって無かったので、さっき透君が言ってたことを話したら見事に納得してた・・・・その時ちょっと残念そうにしてたけど、透君との蟠りは多少は無くなった感じのように見えるかな?

 

ただ透君の言った通りにしたけど、ヴィヴィオもすんなり納得した・・・・・・流石嘘を言うだけあるね透君・・・・全然褒めてないけど。

 

 

 

 

だけど、この時私達は浮かれてたのか、気付いていなかった。

 

私達が医療院を出た時に、私達の背後に居た・・・・・一人の人物を。

 

 

Side Out

 

 

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〜翌日〜

 

 

ハルカ Side

 

 

ハルカ「今日も・・・・異常無しっと」

 

昨日なのはたちが透のお見舞いから戻ってきたから、私達に透と話したことを言ってくれた。

 

ヴィヴィオとの事、聖王の事、そして『聖王の眷属』の事。

 

丁度その時はやてがカリムと連絡を取り合ってたから余計な手間が省けたんだけど、カリムとしてもかなり驚いてた感じだったわ。

 

『聖王の眷属』の事を話し終わった後、今度は透の要件を言ってきた。

 

内容は『デビル』の事で話があるとの事、丁度今日も会議があった・・・・まぁ今迄通り平行線だったけど、その中でも『マダラ』の話が出てきた。

 

本格的に私達が行く可能性が表面化してきそうだった。

 

だからってわけじゃないけど、透のこの呼び出しはありがたいモノだった、『デビル』の情報を聞いて戦闘を有利に持っていけるだろうから。

 

そうと決まれば、思い立ったが吉日!といっても流石にその日に行くには透の体調に響くだろうから、次の日・・・つまり今日行くことにした。

 

事前に透には今日行くとは言ってはいるんだけど、朝早くから行くとは透自身も思ってはいないでしょうね・・・・・・流石に面会開始時間にいきなりではないけど。

 

まぁ多少丁度いい時間を見計らってきたわけだけど、入る前にあの馬鹿二人と他の局員の姿を確認する事は忘れない。

 

とりあえずなのは達がチームごとに先に透の病室に行く、私達も後からなのは達と合流することになってる。

 

つまり時間差で透の病室へとなだれ込むという算段だ。

 

私と響子は部隊をまだ持ってないから、はやてたちと一緒に行くことになった。

 

そしてなんとか無事に透のいる階に到着、皆でぞろぞろと透のいる病室にへと直行!

 

アインス「って、こんなことをしなくてもよかったんじゃないか?」

 

ハルカ「いいじゃない、透は私達に迷惑かけてたんだから、これくらいのことやってもバチは当たらないわよ」

 

シャッハ「しかし本当に驚きました、彼に聖王の肉体の一部が使われたなんて・・・・・まさか我が聖王教会から持ち出されたものなのでは?」

 

ちなみに今日はカリムが来れない代わりにシャッハが来ることになった。

 

はやて「その可能性はあるかもしれへんけど、元々大昔に誰かが採取したもんかもしれへんよ?」

 

ハルカ「そうね、細胞やDNAだったら血とか髪の毛でもイイわけだし」

 

はやて「せやから、シャッハやカリムが気に病むようなことは無いって」

 

アインス「それに透もきっと主と同じこと言うに違いないでしょう、そもそも気にして無いかもしれませんし」

 

シャッハ「そう・・・ですかね」

 

そう答えつつもシャッハは少し沈んだ顔をしていた。

 

ハルカ「もうその話はお仕舞い、今更取り除くなんて透だって考えてないでしょうし・・・・考えてたんなら、この5年間でとっくにやってるでしょうしね」

 

シャッハ「確かに・・・・・」

 

すずか「確か『デビル』についてだったよね?何か攻略法でもあるのかな?」

 

リインU「どうでしょう?ハリベルさんが言うには、あの『デビル』とはアレが初めてと言ってましたし、透さんも情報は仕入れてはいないはずですぅ」

 

響子「きっと私達に今まで言えなかった愛の言葉を言ってくれるに「無いっての」・・・・最後まで言わせてくださいよぉ」

 

ハルカ「アンタに透の事で語らせたら、オリンピックが開催されるっての」

 

ヴァイス「オリンピック?」

 

はやて「あぁ〜そこはスルーしたってや」

 

と、他愛のない話をしているうちに透の病室に到着・・・・・なんだけど、ちょっと妙な様子だった。

 

ハルカ「ん?(なんで扉が開いてるの?)」

 

そして一番気になったのは入る前になのはが念話で『出来るだけ順番に入って来てね』って言ってきた。

 

私達は互いに見て「何の事?」と思った、まぁ特に断る理由は無かったから言う通りにして順番に入って行った。

 

順番で言えば、シャッハから始まって、はやて、アインス、リインU、ヴァイス、すずか、私、アリサ、響子、最後にザフィーラとなった。

 

入るなりなのは達は私達の方を見て驚いていた、そして透の方も見ると透はなんだか瞑想をしているような感じの恰好をしていた。

 

しかも座禅は組んでないけど、手を見ると拳を握らず指先同士をくっつけていた、まるで『NARUTO』のナルトが仙人モードになる時のようなポーズをしていた。

 

透「どうよ?合っとるじゃろ?」

 

不意に透が目を閉じながら聞いてきた。

 

アリシア「スッゴイよ!本当に入る順番まで合ってるし!」

 

ハルカ「何、何?一体何なわけ?」

 

ギンガ「それが、私達が入ったから井上さんがこのポーズでして、聞いたら・・・・」

 

透「魔力を練るついでに感知の修行兼リハビリをしとったんよ」

 

魔力を練るって・・・・何で?というか本格的に仙人モードじゃない。

 

ハルカ「・・・・・それでそのポーズ?アンタ仙人モードにでもなるつもり?」

 

透「出来たらええねぇ〜・・・・とは思っとる」

 

フェイト「(仙人モード?)」

 

スバル「でも凄いんですよ!事前に誰が来るかを教えた訳じゃないのに、ドンピシャで当てるんですよ!?」

 

ティアナ「サーチャーの類も確認出来ませんでしたから、本当に凄いです・・・・」

 

フェイト「前にエリオとキャロに使ったアレと一緒?」

 

透「まぁそう考えてくれて構わんよ・・・ん?」

 

言っている途中で透の身体・・・というか、眉がピクッと動いた、何かを感じ取ったのかしら・・・・まさか!?あの二人に見つかった?!

 

透「何でシュテル達がココに居るん?」

 

結果は私の予想とは全然違っていた、というか私達も驚いていた。

 

ハルカ「アンタこの子達の事も気付いてたのね」

 

透「お前等にくっ付いとったけぇ気のせいかと思ったんじゃけど・・・・・あ、やっぱり居るし」

 

目を閉じていた透は、目を開けると呆れたような顔をしていた。

 

透「んで?何でなん?」

 

シャッハ「いや、私もカリムも止めたんですが・・・・・・自分達も戦うと言って聞かなくて」

 

透「・・・・は?」

 

はやて「それで透君の許可が下りたらええやろって言うてきてん、こうして連れて来たんよ」

 

シュテル達が来た理由を聞くと透はコメカミを人差し指で押さえて何かを考え、そしてシュテル達に向き合った。

 

透「・・・・・ホンマに戦うんか?」

 

シュテル「ハイ!」

 

透「俺らのこれまでの苦労を無にするようなことをしてまでなん?」

 

ディアーチェ「違うな、寧ろ無にしないためにも我らは戦うのだ!」

 

レン「レン達、いっぱい強くなった!先生に護ってもらってた・・・今度はレン達が護る番!」

 

透「・・・・・ハリベルやトーレ達に教わったからって、この先それが通用するとは言えんで?いくらお前等が強いって言うても、それは並の魔導師に比べての話、研究所や公安の連中は余裕で並以上の実力者ばっかやぞ?それにお前等捕まったらどうするん?言っとくけどの、お前等は俺と一緒で研究所の出・・・・捕まれば即終了なのは分かっとるの?その辺りはどうするつもりなん?」

 

ユーリ「確かに・・・・私達はまだまだかもしれないです、捕まる可能性もかなり高いかもしれません、でもそれでも戦いたいんです!」

 

レヴィ「それにあんな奴等に捕まるなんてありえないよ!なんたって僕らは!」

 

 

 

クローン組「『暁』(ですから)(だから)(なんだよ)(であるからな)!!」

 

 

 

シュテル達は声を揃えて『暁』であると宣言した、私達『管理局』を目の前にして堂々と。

 

透は首を横に倒しながら困ったような、それか呆れたような顔をしていた。

 

透「いつからお前等まで『暁』に入ったんや・・・・それに目の前に管理局の面々がおるのに、何を堂々と犯罪組織に入っとることを言っとるんや」

 

はやて「普通なら即逮捕なんやけどね・・・・・もう『暁』がただの犯罪・・・いや、もう犯罪組織やなくなったんやった」

 

透「は?何で?研究所の事は置いといても、公務執行妨害とか諸々やっちまったやろ俺等、なのに何でなん?」

 

はやて「ハルカちゃんがな、透君が寝てる間にあった会議で強ぉ訴えてたんや、『彼等『暁』は犯罪組織でもなければ『マダラ』も犯罪者でもない!拉致監禁された人々の解放、そして危険な質量兵器や生物兵器を未然に防ぎ、ミッドチルダを・・・そして他の管理外・内の世界を護ってくれていた!確かに彼らは私達に対して攻撃してきた、公務執行妨害などに当て嵌まるでしょう・・・・しかし彼等を犯罪者と呼ぶのであれば、それを知らなかった、知ろうともしなかった・・・・・尚且つ何もしなかった我々は一体何だというのか!?真の犯罪者は我々じゃないのか!?』って、アツゥ〜訴えてたわ」

 

あの時は透たちの犯罪歴をどうにかしようという一心で思わず出た言葉、でもその後半は本当の・・・・本心から出た言葉だった。

 

はやてやゲンヤさんとかはなんとなく気付いてるだろう、でも響子なんかは私と一緒に遠征なんかに行ってたから研究所のけの字すら全然知らなかった、私は原作をある程度知っているから研究所のことは大体予想していた・・・・けど、透の事はまったく知らなかった。

 

だけどそれでいいの?と思った、知らなかったら何でも許されるのかと・・・・・答えはNOだ、そんなの分かりきってる。

 

レジアス元中将もそうだけど本局のお偉方のどれくらい研究所の事を知っているのかは知らない・・・・いや大半は知ってるでしょうね・・けど、今まで見て見ぬふりをして動かなかったのは事実。

 

そうしてジッとしていたところに透・・・・・『マダラ』という存在と『暁』が出て初めて世間に露見し、さも自分達も初めて知ってましたと言わんばかりのように動き出し、そして体よく透達『暁』を犯罪者に仕立て上げた挙句、自分たちは何も悪くないと騒ぐ・・・自らの保身へと走る。

 

前世でのドラマやアニメ、それにリアルな話でもそうだ・・・・偉い奴は他人を蹴落とすだけじゃなく、自分の名誉に関わる事や出世の為なら平気で他人を利用し、罪なども擦り付けたりする・・・・そのくせ自分達が悪くても自らの正当性を言い放ち逃れようとする。

 

私は前世でも、そして転生した今の人生においても、そういうのは許せない・・・・だからかしらね、あんなことを言ったのは。

 

甘っちょろい正義感や偽善とか言われるんでしょうけど、それを承知でないと誰も何も出来はしないのよ。

 

私は恥ずかしくなりながらもはやてに対して仕返しをした。

 

ハルカ「何言ってんのよ、アンタだってあの時スッゴイ剣幕で他のお偉方に噛み付いてたでしょ?『ずっと机に噛り付いてる腰抜けよりも、犯罪者と呼ばれながらも世界の為に戦ぉてる彼の方がずっと管理局員らしいわ!!』って怒鳴り込んでたでしょうに、その後小さく『本人は否定しとるけど』って言ってたけどね・・・・ホントにボソッと言ったわねアンタ」

 

はやて「ちょ!?ハルカちゃん!?」////////////

 

ハルカ「甘い甘い、私を動揺させようなんて考えはね♪」

 

透「・・・・当人らをそっちのけで何盛り上がっとるん?」

 

ハルカ「あ・・・・」

 

はやて「ゴメン・・・」

 

透が呆れた目で私とはやてを見ていた、透だけじゃなく他の皆も同様だった。

 

透「まあ、俺等の見方なんぞ今更どうだっていいんじゃけどね・・・・・シュテル達の事は・・・もうわかった、何を言っても聞きそうにないし・・・・そもそも止めるつもりも正直無いんじゃけどね」

 

シュテル「じゃあ!」

 

透の返事を聞いてシュテル達の票所が一気に明るくなった。

 

 

 

 

 

 

 

 

透「あ、それはそれとして・・・・お前等ちょっちこっち来んさい」チョイチョイ

 

かと思いきや透はシュテル達に『おいでおいで』をして自分の方に招き寄せた、シュテル達は『?』を浮かべながらも素直にそれに従った。

 

レヴィ「何ぃ先生」

 

透「うん、まぁ戦う事はもう許可したんじゃけどさぁ、お前等覚えとるかねぇ・・・・・前の約束」

 

ディアーチェ「あぁ、だが許可するのであればそれは関係「前の戦い約束破ったのは?」・・・・・・・いや・・・・・あれは・・・・」ビクビク

 

さっきまで堂々としていたディアーチェが急にビクビクと震えだした・・・・ディアーチェだけじゃなく、シュテルやレヴィたちも同じようにビクビクしていた・・・レヴィに至っては顔が蒼くなってるような気がするんだけど・・・。

 

え?何・・・・一体何があるのよ・・・・。

 

透「・・・・・・破ったやろ?」

 

ディアーチェ「・・・・・はい」ビクビクウルウル

 

あのふてぶてしいまでに上から目線のあのディアーチェが素直に返事をし、更に震えながら目は潤んでいた・・・・・・なんか怖い事でも?

 

透「ハイ、いつも通りワックワックドッキドッキ♪スペシャルなオッスィオッキターイム♪」グッ

 

透は陽気に普段言わないようなことを言うと同時に何故か拳を握りだした。

 

アリシア「ちょっ!透?!何しようとしてるの?!」

 

透「何って・・・・お仕置き的な事」

 

フェイト「だからって暴力は!」

 

透「暴力っつー暴力ってんじゃないけぇ、それにガキは痛みを知らんとソレがいけん事って気づかんやろ?」

 

ハルカ「それって虐待になんない?」

 

透「なるんかなぁ・・・・一応気ぃ付けとるんじゃけどね」

 

そう言いつつも透は握った拳を解こうとはしなかった、というかちょっと変わった拳の形だった。

 

普通なら拳は人差し指から小指の第二関節から付け根に当たる所謂『面』で殴りつけるものなのに、透のは第二関節を突き出していて・・・・あれでは『面』じゃなくて『線』と言った方がいいかもしれない。

 

透はその拳?をゆっくりディアーチェ達の方へと向けていた・・・・・・ディアーチェ達のオデコへと。

 

ハルカ「(あれ?殴るんじゃないの?)」

 

だけどシュテル達はその手の形を見てビクッと震え、目を閉じてジッとしていた。

 

そして透はシュテルのオデコに拳・・・というか、人差し指から小指までの第二関節を付けると・・・・。

 

 

透「そいっ!」ゴリッ!

 

 

シュテル「ハグッ!?」

 

シュテルのオデコを横にスライドしただけだった、ただシュテルは痛かったのかオデコを押さえてしゃがんでしまった。

 

というかゴリッて音がしたんだけど・・・・ホントに大丈夫なわけ?

 

そのまま透は立て続けにレヴィ、レン、ディアーチェ、ユーリのオデコをシュテルと同じようにスライドしていった。

 

やられる度に皆は「ンニ゛ャッ!?」や「ぬがっ!?」とか「イッタッ!?」なんて言ってシュテルと同じようにしゃがみ込んだ・・・・ただレヴィだけは特別痛かったのか、倒れて転げまわっていた。

 

フェイト「これが・・・・・お仕置き?」

 

透「ん、流石に殴りたくないけぇな・・・・・でもこれコイツ等見て分かると思うけど、結構痛いでぇ」ニヤァ

 

まぁ・・・確かにこの子達を見てるとソレが分かるわ・・・・・。

 

私は痛そうに唸っていたりゴロゴロと転げまわるレヴィを見ながらそう思った。

 

響子「・・・・・」プルプル

 

ハルカ「(・・・今は無視)あ・・・で、本題なんだけど、私達を呼んだ理由って何?『デビル』の情報?」

 

透「ん・・・まあ・・・そんなとこなんじゃけど、本当はちょっと違うってーかぁ別ってーかぁ」

 

なんだかハッキリしない言い方をする透にちょっとイラッときた。

 

透「とりあえずあの『デビル』の情報なんじゃけど、アイツは・・・・・」

 

透からあの『デビル』の情報を聞くとこうだった。

 

奴はあの誰もが知ってるロボットアニメのシリーズの一つ――――※私にこっそりと言っただけでなのは達には言ってないというか聞こえてわよ――――に出てくる兵器で、3大理論と呼ばれるモノに従って動いていた。『自己進化』『自己再生』『自己増殖』というもので、前の戦いの時透が奴に大ダメージを与えてコアに損傷を与えることが出来た。

 

ただ面倒な事に透の攻撃でも倒せてはいなかった、まあ片腕の状態だから無理もないけど、それでもすぐに動けなくはなった・・・けど奴の『自己進化』と『自己再生』で約1ヶ月が経った今、かなり修復されてそして更に最悪なことに進化して強くなってしまった。

 

透の予想では前以上に固く、蛇のような奴の動きも速くなって数も増えている、加えて透の『螺旋丸』等の対処もしているに違いないとのこと。

 

ハルカ「うっわ・・・・メンドクサイ事この上ないやつね」

 

ヴィータ「そんなヤローをアタシ達に押し付けるってのか・・・」

 

シグナム「今は上の命令に不満を持つ前に、あの『デビル』をどうにかしなくては・・・・だが透ですら破壊できなかった奴だ、私達だけで出来るのか?」

 

透「じゃけぇ、呼んだんよっと」グイッ

 

ベッドの近くに置いてあったヤクモを手に取りながら透は私達を呼んだと言った。

 

ギンガ「呼んだって・・・何でですか?」

 

透「流石にさ、アイツに皆だけが戦ってもかなり厳しいと思うんよ、ま・・・・俺も協力するのは情報提供だけってのも悪いって思ってさ、俺もお前等に協力させてもらおうと思っての・・・・俺の『貸出』で」

 

ハルカ「アンタのレアスキルで・・・・・か、確かにそれだとこっちとしては戦いが楽になるのは嬉しい事よね」

 

シグナム「だが、正直に言えば私達だけの手で戦いたかったんだが・・・・・そう出来ないのも事実なだけに腹立たしいな」

 

透「いやいや、ほとんどの生体物・質量兵器の研究所にゃぁ管理局におる魔導師全員のデータ、それにそれなりに名の売れた奴の情報も向こうは持っとるけぇしゃぁなくね?お前等は色んな意味で目立っとるんじゃけぇ尚更じゃろ?」

 

シグナム「それでも・・・・・な」

 

透「・・・・・ま、俺の『貸出』も今回限りって事で許してくんね?」

 

シグナム「む・・・・すまない、別に八つ当たりをしたいわけじゃないんだ」

 

透「まぁ分からんでもないけどね、とにかく!俺も力貸すけぇさ、なんとかアイツをブッ倒してきてや」

 

はやて「力貸してくれるんはありがたいねんけど、一体何をなん?」

 

 

 

 

透「ほぼ全部?」

 

 

 

 

全員「ハァ!!!!???」

 

シレッとトンデモナイ事を言い出した透、私達は同時に驚きの声を上げた。

 

アリサ「全部って、アンタ本気で言ってんの?!」

 

透「本気て、本気とかいらんくね?それにそんくらいはせんといかんじゃろーて」

 

シャマル「でも、透君的には大丈夫なの?」

 

透「つってもね・・・・・俺今武器系が使えんけぇさぁ、唯一打撃が出来るけどそれは『斬魄刀』の中にはあんま無いし、ほいじゃったら皆に貸した方がええと思ったわけ、それにいくら奴でも皆に俺の能力が備わっとるとは思わんじゃろぉし」

 

フェイト「それは、そうかもしれないけど・・・・・・」

 

と言っても、正直透の申し出はありがたかった。

 

あんなデカい奴を相手にするなら基本遠距離系で挑むか、接近戦をするにしても強力な物じゃないとダメでしょうから。

 

遠距離は問題は無い、ただ近距離に於いては心配はない・・・・とは言い辛い、透が言うには打撃より斬撃を多くした方がいいと思うと言ってた。

 

確かに斬撃系の攻撃を持った人なんてシグナムとアリシアとフェイト、それに響子くらいなもの・・・・私の斬撃と言ってもそれほど強力じゃない、あんな大きい物なんてぶった切るなんてのは難しい、ティーダさんとティアナ・・・それにエリオも斬撃系はあるけどまだ未熟、もしくは攻撃パターンとして組み込んでるだけだからそれほど強力じゃない。

 

あと透はどう思ってるか知らないけど、これは私的には結構重要なことなんだけど、スバル、ティアナ、エリオ、キャロ、この4人には是非とも透の力の一端でもいいから実感して欲しいっていうのがありがたいって思った要因だ。

 

この子達には透の見ている、そして居る世界と言うのを見て・使って実感して欲しい。

 

『力』と言うのがどれ程のものなのか、これからも成長するこの子達にとって・・・・・そしてこういう場所にいるこの子達にとっては『力』というのはどうしても付いて回るモノ。

 

スバル達は最初に透と戦い、負け、その強大さを実感し『学んだ』、そして前回の戦いの時は透の策とはいえ透の力の一端である『写輪眼』と『輪廻眼』、あと『ガッシュ』の力を貸してもらい『見る』事は出来た、だけどアレは突然の事だから早々実感出来たかどうかは分からない。

 

だからこの子達・・・・だけじゃないけど、『力』というのを実感して欲しいし、自分の力を制御できるように成長して欲しい。

 

それにティアナは一時期荒れていた、透にコテンパンにされて自暴自棄になりかけてた・・・・今ももしかしたら多少なりとも引き摺っているのかもしれない。

 

だったらじゃないけど、透の力を貸して貰って、『力』というのは何なのか?っていうのを学んでほしい・・・・というのが本音なのよね。

 

ハルカ「いや、ここは透の力を借りましょ、どうせあのお偉方の事だから、私達だけで行けとか言い出すでしょうし」

 

なのは「そうかもしれない・・・・けど」

 

ハルカ「透の事だったら、ユーノ辺りに頼んでみましょ?出来るかどうかは分からないけど」

 

シャッハ「でしたらカリムにも連絡してみます、騎士も何人か配置しましょう」

 

透「いや、そこまで厳重にせんでも・・・・ほら俺ってばさっきみたいに感知も出来るし、それに逆に怪しまれるし」

 

なのは「それなら尚更ユーノ君に頼んだ方がいいよ」

 

透「・・・・・分かった、そこは任せる」

 

なのは「うん♪」

 

透「それよか、全員デバイスを持って近くに来てや、俺の『貸出』は直接触れんと出来んのよね、まして『斬魄刀』はデバイスを介さんと出来んけぇ」

 

透の言う通りに皆はデバイスを持って透に近寄った、透はデバイス同士を向き合わせたり、あと全員の頭に人差し指を当てた。

 

なのは「これは?」

 

透「『写輪眼』と『輪廻眼』、あと『譲渡』で俺の魔力を多少上げたけぇ」

 

エリオ「え・・・・どうして?」

 

透「上に無理矢理押し付けられる、なんて言うてもすぐに行くことは無いじゃろ?それやったら、『斬魄刀』の特訓なりとかにも出来るじゃろぉし、それに『写輪眼』や『輪廻眼』だけじゃなく何より『卍解』なんかに魔力が大きく使われるじゃろうけぇさ、その分の魔力を渡したんよ」 

 

アリシア「あ、だから魔力を練ってたんだ」

 

透「そ(だぁーって筋トレとかしようもんなら、なのは達に何て言われるかわからんしさ・・・・・出来るって言うたらこれくらいなもんじゃろ)」

 

なのは「何かな?」ニコッ

 

透「べ〜つにぃ〜」

 

なのはの『O☆HA☆NA☆SHI』に入る一歩手前のような笑顔を透はひねくれた顔で答えた、あんまり変なこと考えない方がいいわよ〜・・・あとが怖いんだから。

 

一通りやり終えると透は一息ついた。

 

ハルカ「大丈夫なの?」

 

透「余裕!まあ色々調節しながらじゃけど、そんなんコップに水を入れるようなモンじゃし、全然疲れてねぇべ」

 

透がシレッと水を飲む一方、透の能力を貸して貰ってから私も含め皆手を見つめたり、胸に手を当てたりして沈黙していた。

 

透から渡された魔力は本人が言うにはほんのちょっとらしいけど、渡されたのは結構な量だ・・・・ただこれを今使うのは出来ないらしい、『貸出』の条件で『卍解』を実戦で使った時に『譲渡』で渡された透の魔力が勝手に使用されるらしい、だから発動時の魔力は透が肩代わりしてくれるけど、その後は私たち自身の魔力が使用されるから注意しろとのこと。

 

あと、私は『斬魄刀』の能力は一つだけだったけど、一人につき一つだけの人もいれば、一人で二つ以上持っている人もいるって言ってたけど・・・何で私じゃないのよ。

 

響子「あのぉ〜・・・・・透さん、私には何か『貸出』は・・・無いんですか?」

 

透「いやお前、デバイスを持った時に『譲渡』で渡したやんけ、『捩花』と『鉄漿蜻蛉(はぐろとんぼ)』があるけぇいらんやろ?」

 

響子「そんなぁ〜」ブルンブルン

 

響子・・・・アンタ、いくらこの中で一番大きいからって何胸を強調するようにして駄々をこねてんのよ・・・・男性陣はエリオは顔を赤くして目を背けてザフィーラはエリオと同じように余所を見てヴァイスとティーダさんは「うおぉ〜」って言いながらガン見してるし、何より私含め女性陣から殺意と敵意の視線を向けられてんのよ。

 

透「あーハリセン『神威』の中に入れっぱじゃったわぁ・・・・ツッコミが追いつかねぇ」

 

透は透で、響子の巨乳を見ても特に反応はせずスルーしてツッコミをしたそうにしていた。

 

残念ね響子、アンタの一番の魅力のその胸ですら、アンタの濃すぎるキャラの所為でプラマイ0になってしまったようね。

 

なのは達も目を光らせながら口元をニヤッとさせていた・・・・・中には小さくガッツポーズをしてた子もいたわね。

 

響子「透さんのツッコミ・・・あぁ〜久々に受けたいです「ハルカさんお願いしゃーす」いやちょ・・・ハルカさんにお願いするのは・・・・いやちょっホントに・・・・・・遠慮しますって!!」

 

透の要望で私が代わりに響子にツッコミと言う名の制裁を与えようと握り拳を作ったんだけど、狭い室内にも関わらず器用に『瞬歩』で隅っこに退避してしまった。

 

その後は皆透から『斬魄刀』や他の能力などについての説明を一通り受けて今日はお開きとなった、透からは最低でも1回は『斬魄刀』と話しておけよというアドバイスをもらった。

 

皆が透に挨拶して出て行ったけど、私だけは残ろうと思い一度は外に出た、そしてコッソリ中を見ると透はまたさっきと同じように手だけの『座禅』を組んでいた。

 

私は極力魔力と気配を消してまた病室に入った。

 

透「・・・・・・あん?何でハルカだけ残っとるん?」

 

いきなり気付かれた。

 

ハルカ「早いって!もうちょっと間を取りなさいよ」

 

透「いやそうすると、感知の意味無くね?」

 

まぁ・・・・・・ごもっともなんですけね。

 

透「んで?どないしたん?忘れ物・・・・・つっても、お前何も置いてってないしねぇ・・・・」

 

ハルカ「忘れ物じゃなくて、アンタと話に残っただけ」

 

透「残ったって・・・・皆と一緒に出て行ったやんけぇ」

 

ハルカ「アレはもう一回アンタがさっきの『仙人モード』に入る時のようなことをするだろうなと思ってね、それで一旦はなのは達と出たんだけど、今度は念入りに魔力とかを消して入ったんだけど・・・・・無理だったわね」

 

透「まぁ俺が感知したのは、魔力だけじゃないんじゃけど・・・・・それにお前魔力を消しきれてないし」

 

ハルカ「・・・・・ねえ、アンタにはどういう風に感知出来てるわけ?」

 

透「ん〜、ドーム状のをやったらソナーのような感じで感知して、んで集中したら瞼の裏に人型のように映し出すことが出来るんよ、どんな小さいモンでも感じ取れるし・・・・・そもそも人には何かしらの力が流れ取るんよ、俺等で言うと『魔力』ですずかやアリサにシャルルで言うと『気』やね」

 

ハルカ「そういうものかしらね・・・・」

 

透「・・・・仮にも『少将』が言う事かいねホンマに・・・まあええわ、んで?残った用は?」

 

ハルカ「あぁ、用って言っても話がしたいだけよ、私今日は半日だからさ」

 

透「・・・・少将ってそんな暇なん?」

 

ハルカ「暇じゃないわよ、ただ最近は研究所の発覚とかアンタの事、諸々の事で局内がバタバタしてるだけなのよ、だから私は今の所会議に出るだけね・・・・本格的にはなのは達と一緒に動くんだけどね」

 

透「ふぅ〜ん・・・で?話って?」

 

ハルカ「そうね・・・・さっきの能力の貸し出しとかって、アンタの『螺旋丸』とかもなの?」

 

透「いや流石にね、固有の技とかは貸し出すことは出来んね、ただ知識としてはさっき渡す時に『写輪眼』で教えておいた・・・・出来る、もしくはするかどうかは知らんけど」

 

ハルカ「あ〜『写輪眼』なら直接頭に教える事が出来るわね、あとアンタ今魔力は?」

 

透「スッカラカン・・・・・超シンドイ」ズゥ〜ン

 

そう言いながら疲れた感じに溜息を吐く透。

 

ハルカ「まったく、だったら全部渡さなきゃいいのに」

 

透「つっても俺入院してますんでね、勝手に魔力は回復するし、必要ならさっきみたいに魔力を練るし」

 

ハルカ「そうかもしれないけど・・・・・いいわ、じゃあ次・・・・と言ってもこっからは前世の話ってか漫画の話なんだけど」

 

透「漫画かぃ・・・・ほいで?」

 

ハルカ「アンタ死んだのいつ?私平成○○年○月○日なんだけど」

 

透「っえ〜〜〜?いつやったかいなぁ?まあ余裕でお前よりは遅くに死んどりはしとるけど・・・・・ぇぇえ〜っとのぉ、確か平成○○年○月○日じゃったと思うんじゃけど」

 

ハルカ「あ、やっぱり・・・・じゃあさ、『ジャ○プ』の話を聞かせて!私アレだけが心残りだったのよ!知ってる範囲でいいから!」

 

透「は、はぁ・・・・まあええけど」

 

そう、以前・・・といってもアレははやての事があった後に聞いた時からなんだけど、透は総隊長の『斬魄刀』・・・『流刃若火』の卍解を持っていたって事が分かってからずっと気になっていた。

 

ただそれを聞く機会が無くて、中学に入ってからは「もういっか」みたいな感じ思ってしまったんだけど・・・・前に透と戦った時や映像を見せてもらった時の『トビ』の恰好、あれらの所為でまた知りたいっていう欲求が出ちゃったのよね。

 

透「あー・・・そんじゃまぁ、とりあえず『ONE PIECE』からの・・・・・アレは・・・・」

 

この後私達はそれぞれが共通で見た漫画やアニメ、それに軽く話題になったドラマやニュースにも触れた。

 

私は透の話を聞いて驚いたり、相槌を打つことをして答えてたり、

 

まさか・・・・・・あの総隊長のおじいちゃんが・・・・それに候補としては挙げてたけど・・・トビの正体が・・・・。

 

それからも私と透はお互い前世の事や今までの事での話をした、さっきの『ジャ○プ』話で盛り上がったり、好きだったキャラがあんなことになった事を知って若干泣いてしまって透に心配とかされてしまった。

 

ある程度話したところで私も行かないといけない時間になってしまったから透に挨拶して病院を後にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???「こんな所になのは達が・・・・・・・誰だ?俺のなのは達を困らせてやがるのは!?見つけ出してゼッテーぶっ殺してやる・・・・???に気付かれる前に行動しねぇと、ココに居る野郎を見つけてぶっ殺せばなのは達に掛けられた呪いも解けるに違いねぇ、そうすれば俺に・・・・フッフッフ・・・・・ヒャーハッハッハ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オマケ1

 

 

〜透の病室を出た面々〜

 

 

響子「ハァ〜」

 

なのは「どうしたの?響子ちゃん」

 

響子「あ、いえ・・・ちょっと・・」

 

ヴィータ「気になんじゃねぇか、どうしたってんだよ?」

 

響子「・・・さっき透さんがこの子達にお仕置きをしてたじゃないですかぁ?」

 

シュテル「・・・・思い出させないでください・・・・・」

 

はやて「そない痛かったんやなぁ・・・」

 

フェイト「それがどうしたの?」

 

響子「ぶっちゃけ羨ましいなって思っちゃって」

 

全員「え゛っ?」

 

響子「だってぇ〜、透さんに直接お仕置きしてもらえるんですよ?透さんに触られ且つお仕置きしてもらえるなんて・・・・私的にはご褒美ですよ!?」クワっ!

 

アリシア「・・・・・」

 

ヴァイス「(だから震えてたのかよ)えぇ〜・・・そういうもんッスか?」

 

響子「ええ!」

 

ティーダ「アッハハ・・・・まあそれは緋村三佐くらいなもので・・・・ですよね?」

 

なのは「・・・・・・」/////////////

 

ヴァイス「・・・・あの・・・皆さん?」

 

すずか「・・・・・確かに」////////////

 

ヴァイス「ぇぇええ?!ちょ・・・・」

 

はやて「・・・・皆に質問、正直・・・・・・・・響子ちゃんの言うてる事・・・・同感や思ぉとるって人は・・・・・手ぇ挙げて」スッ

 

スッ・・・

 

キャロ「エッ!?」

 

エリオ「み・・・・・皆さん・・・全員・・・・」

 

シャマル「いや・・・・・何て言うか・・・・ねぇ?」///////////

 

ヴィータ「・・・・・」///////////

 

はやて「(私等・・・・この5年間で透君を待ち続けて・・・・いつしか皆Mになってしまったんかなぁ・・・・スバル達は知らんけど)」

 

 

※何気にハルカも同回答!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オマケ2

 

 

ハルカ「グスッ・・・・あぁそうだ、ねえ透、一つ聞きたいんだけど」

 

透「さっきから聞いとるやんけぇ『ジャ○プ』関係で、んで何なん?」

 

ハルカ「アンタ口調って直さないの・・・・ていうか、変えないの?」

 

透「え・・・何で?」

 

ハルカ「だって口は悪かったけど『マダラ』の時の口調は標準語としてはまぁ聞けなくは無かったし、変えないのかなぁって」

 

透「ん〜・・・・特にそんな風に考えた事ねぇわな」

 

ハルカ「標準語でもいいんだけどね」

 

透「まぁ考えとくわ」

 

 

 

 

 

 

 

ハルカ「あと最後の質問、もしヴィヴィオに『パパ』って呼ばれたら?」

 

透「超恥ずかしい!!!」

 

 

 

 

 

 

-3ページ-

 

 

 

 

あとがき

 

 

 

と言うことで、46話目です!

 

今回の話は透がヴィヴィオを見ていた理由となのは達が『デビル』へと戦いに挑むための助言と助力の話です!

 

ヴィヴィオへの理由と言うのは、ココで遂に透が明かした、透の研究内容・・・・・それが本当の研究内容である『聖王の眷属』というわけなんです。

 

これは前々から考えてたことでして、皆さんの予想を反する事が出来たかなぁと・・・ちょっとドヤ顔ですね・・・・・・これからもそんなことがあるかもしれませんが。

 

それよりも、透の身体の中・・・左の横腹には聖王の細胞が埋め込まれていた・・・・もうわかる方もいらっしゃるかと思いますが、『NARUTO』の『柱間細胞』と思ってください・・・ただ顔は出ませんよ?移植のようなものだと思ってください。

 

そしてそれにより、透の右目は『翡翠色』になってしまっているという事、更に一部とはいえ聖王の力が引き出せるという真実が!

 

その次の日にはなのは達の・・・というかハルカが勝手に仕掛けたドッキリで透を脅かす筈が透流の感知術でバレてしまったわけで・・・・コレは別にいいですね。

 

そしてこの話の第2の重要な物、それがなのは達に透の『斬魄刀』等の能力を『譲渡』と『貸出』で渡すということです!

 

以前より、『貸出』をいつ出そうかと考えていた時から、透の『斬魄刀』をなのは達に貸すことも考えてはいたんですが、話に入れようかとどうしようかと悩んでいたんです。

 

ですが割と早い話の中で、「なのは達に斬魄刀を渡したら大変な事になりそう」といったコメントやメッセージを頂いた時には「言質取ったぁぁぁ!!!」と思い、この話を考えておりました!

 

ちなみに誰にどの『斬魄刀』を貸したのかは『デビル』戦でのお楽しみとさせていただきます。

 

しかしこれだけは言います・・・・・『残火の太刀』は『デビル』戦では出ません!!

 

まああとは・・・・響子はいつも通りですね・・・・・・乳が揺れるのって・・・・夢ですよね?

 

あと、シュテル達にやったお仕置き、あれはリアルに痛いんで・・・・オデコが削れるんじゃないのかってくらい痛んで・・・・。

 

それとお仕置きする時に言った透の言葉、ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、あれは『ダンガンロンパ』の『モノクマ』のセリフを若干アレンジしたものです・・・・アレンジしきれてないですかね?

 

そしてなのはとフェイトとヴィヴィオが病院を後にした時と最後の所では、一体誰が居たのでしょうか・・・・・なんてアホな事は無しにしましょう。

 

ハイ、お馴染みの馬鹿です。ですが、どっちかまでは言えませんねぇ・・・この後・・・・・と言ってもちょっとかかりますが、結局のところ両方ともですが、やらかしちゃいますんで・・・ハイ。

 

ですが、残念な事にまだブッ飛ばす話は無いですね・・・・・ですがご安心を、ちゃんと温めておりますので、ちゃんとその話を投稿しますよ!!

 

 

 

そしてオマケの一つは・・・・・なんと、響子の異常性癖の事かと思いきや、女性陣の性癖・・・というか透に惚れている女性全員・・・・・・・M気質だったというカミングアウトだったんですね・・・・やっちゃった。

 

 

更に二つ目のは何気にアンケート的にしちゃおうかと思いあんな風になりました。

 

この作品を作るにあたって、透の口調を私の出身である広島県と同様に、そして(恐らくですが)全作品の中で広島人のオリ主というのはいないんじゃないかと思い、半ば奇を衒う感じで広島弁にしたわけなんですが。

 

ですがお恥ずかしい話、透の広島弁と言うのは私含め、周りの広島の方の口調を参考にしてやってる物なので・・・・以前、この作品を見てくださった方の中に広島の方がいらっしゃったようで、気になったらしいです。

 

私も広島生まれの広島育ちですが、チャキチャキの広島弁を話せるわけではありません・・・・・言うなれば、なんちゃって広島弁!ってところでしょうか?

 

なので皆さんにアンケートです!次回以降、透の口調をどうするかを皆さんに決めて頂こうかと思いまして、変な話皆さんありきの『ダメ人間の覚悟』と思ってますので、皆さんがお決めになった方をやります。

 

ちなみにそれにあたって、透がどうしてそうしたかと言うのも、それらしく入れるかもしれませんので。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1.変えてくれ!

 

 

2.変えなくて結構、まぁ見れなくもないし?別にいいんじゃね?

 

 

3.好きにしていいんじゃない?どちらでも、作者の好きなようにして。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

皆さんありきと言いましたが、ぶっちゃけ丸投げとも取られてもおかしくないんですが・・・・・ホントすみません。

 

あと、1.2.3.の言葉は真剣に捉えなくてよろしいんで、まあ軽くでいいんで・・・・・・・親しみを込めたというか、変に礼儀を込めないようにと思ったんで。

 

 

 

 

さて次回は!透に『斬魄刀』を始め、様々な能力を渡されたなのは達、一体どういう戦い方をするのか!?

 

そして、次回か、次々回あたりに出そうかと思いますが、オリジナルの『卍解』を出そうかと・・・・いえ、出しますので!『デビル』戦で出しますので!

 

 

 

コメント・メッセージ、ご質問は勿論、誤字脱字の御報告も受け付けておりますので!

 

 

 

それでは皆さん、次回をお楽しみに!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

説明
第46話 眷属と再度
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コメント
コラボで他の作品の主人公を援軍で出して馬鹿(屑)を塵も残さず消してほしいです。あとアンケートは、1でお願いします。(カイル)
もうあの馬鹿共天照で燃やしてもいいんじゃない(アスキー)
↓↓それプラス↓の奴でいい気が↓↓万華鏡写輪眼月読でできるよし実行してくれたまえ。(アジ=ダハーカ)
2でいいと思います。馬鹿共は転生特典全部失って前世の醜い姿さらけ出せばいい。(青髭U世)
馬鹿は拷問された後にガチムチに掘られればいいのに…1でお願いします(XXX)
1でお願いします。ヒロイン組Mになってしまったか.....。(アジ=ダハーカ)
そして、現在無力な透が馬鹿に見付からない内にデビルを殲滅出来れば良いんですけどね。それと、アンケートは1ですかね? マダラの時の口調もカッコいいので。(俊)
最後の最後で余計な事を企んでる馬鹿がさっさと消滅してくれないだろうか? 勿論転生特典を透が手に入れてから。(俊)
1(bolt)
2 透の口調はそのままのほうが好きや(ジョン・スミス)
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魔法少女リリカルなのは 転生 恋愛 チート 

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