ゴットイーター2 アナザーストーリー 6話 |
なにがアナザーストーリー(もう一つの物語)なんだと思っている人がいると思います。死んでいる人が生きていたり、いない人がいたりする感じですかね。え?代表例がほしいって?そうですね・・・・・今考えているのは、もう一人の主人公だった人は
女主人公にしようと思っています。あと、エリックやシオも出そうかと・・・
シエル「改めて、今後ともよろしくお願いします」
カズマ「うん、よろしく」
今俺はシエルと共にラケル博士の部屋を借りて話し合っていた
シエル「先に、確認しておきたいことがあります。ブラッドとして作戦行動を行った回数はどのくらいでしょうか?」
カズマ「作戦”行動”か・・・会議はしたけど、行動の場合は数回だけかな」
主にギルとロミオ先輩が原因なんだけどね・・・
シエル「なるほど、つまり、ほとんど経験がないということですね」
カズマ「きついけど、そういうことかな」
シエル「分かりました、それでは次回の任務以降、しばらくは戦術レベルで連携訓練を行っていくべきですね」
カズマ「えっ・・・ちょ・・・シエル?」
シエル「なんですか?副隊長から私に質問があるのですか?」
カズマ「い、いや、そういうことではなくて」
まず、ギルがいる時点で作戦もくそもないと思いますけど・・・経験で先走ると思う
シエル「副隊長の活躍は、ラケル先生から伺いました。早くも”血の力”に目覚め、目覚ましい戦果を挙げた、と」
カズマ「うっ/////恥ずかしいからやめて」
シエル「私も実践経験では及びませんが、そのぶん、戦術の知識でブラッドに貢献できればと考えています」
カズマ「ふむふむ」
シエル「ええと、こういうときは・・・えっと・・・ああ、すいません、思い出しました。」
シエルは忘れた物事をすぐに思い出した、俺より記憶力がいい
シエル「お互いに、足りないところを補って、高めあっていければ・・・と思っています」
いいことを言ったのはいいが、顔が無表情のままだし、それになんかぎこちない
シエル「ああ、おかしなことを言っていたら、すいません。社交的な会話には、どうも不慣れなもので」
カズマ「気にしない気にしない。細かいことを気にしても俺は無駄だし」
シエル「そうですか・・・」
気にしないのが長生きするコツだってばあちゃんが言っていたし
シエル「あ、そうだ。こちらの資料に、目を通していただけますか?」
渡してきた資料には訓練やら自主練やらいろいろ書いてあった。すべてがすべて規格外である。4桁とか俺でもしたことがないぞ。いやな汗が出てきた
シエル「皆さんの戦闘データを基に作成した、トレーニングメニューです。1日24時間のうち、睡眠8時間、食事その他の雑ごと2時間、任務に4時間として・・・残り10時間のうち、戦闘訓練に4時間、雑学に6時間分配します。そして、こちら各メンバーに合わせた訓練計画です」
・・・・・朝から晩までみっちりスケジュールが詰まってる。寝る時間も決まってる
シエル「少し、制度が甘いかもしれませんが、十分、小隊戦力の底上げにはなるかと・・・では、失礼いたします。これからもよろしくお願いします、副隊長」
きれいに回れ右をして、規律正しく部屋を出た
カズマ「ただでさえギルとロミオで大変なのに。シエルとギルが喧嘩しそうだな」
思ってもいないことを口にした
今回はヤクシャを相手に戦う、人型と言う割にはデカいな、メンツはギルとシエルと俺で来ている。そして、二人はと言うと・・・
シエル「待ってください。”ヤクシャが接近した場合一時撤退”という内容の作戦だったはずです」
ギル「俺たちの仕事はアラガミの討伐だ」
もうやってますよ。実質相手をしているのは俺なんだけどね!!早くないのが幸いだけど!!
シエル「ギル、作戦通りに行動できないようでは、より強力なアラガミとは戦えません」
ギル「状況に応じて、臨機応変に戦うべき局面もある・・・」
カズマ「はぁ・・・・・」
ジュリウス「落ち着け二人とも、現場での指揮は副隊長にある」
ナナ「喧嘩はよくないよー、副隊長に迷惑かけちゃ」
ナナ・・・俺は君に感謝しているよ。俺のことを心配してくれて
ロミオ「怒られてやんのー」
後でギルに殴られますね絶対
カズマ「まぁ、やってしまったものは仕方ないし、臨機応変に行こう」
シエル・ギル「はい(おう)」
獣を構えている時は左右から回り込んで腕を狙う・・・
ヤクシャ「しゃぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
ヤクシャは腕振るが、これをバックステップで避ける。体が大きい分避けやすい
カズマ「(雑魚はシエルとギルがやってくれてるのか)射程範囲がデカいから隙も大きい・・・」
カズマはわざと隙を作る・・・ヤクシャは好機だと思い、一番強い技を撃つ、それを瞬時に避け、懐に飛び込む
カズマ「・・・これで終わりだ!」
相手の体を縦に一閃する。崩れ落ちるようにヤクシャは倒れた
シエル「(私が思っていたより強い・・・これが副隊長・・・けど、この胸の感じは何)」
シエルがこの思いに築くのはもう少し先になる
ギル「副隊長、今回はブラッドアーツは使わなかったのか?」
カズマ「シエルの作戦があったから大丈夫だと思ってたんだけどねぇ〜〜」
ギル「くっ・・・それはすまなかった」
カズマ「いいよ、みんな無事だったし」
シエル「(頼りにしてくれていたんですね・・・少し嬉しく感じます)」
カズマ「ジュリウス隊長、こちらは片付きました」
ジュリウス「・・・そうか、ご苦労。帰投しよう」
カズマ「反省会〜〜〜」
ギル「なんで俺達だけ・・・・・」
カズマ「・・・反省するところがないと?」
ギル「すまねぇ・・・いえ、ごめんなさい」
いつもの優しい副隊長とは思えない剣幕で言うカズマ、結構彼は人たらしであり、特に女性から人気がある。当然と言えば当然だが、ファンクラブまでできていることには本人も知らない。彼と触れ合った女性は瞬殺である。カズマ病になる。これを言うと、ファンの人が起こるのでやめましょう。
そんな彼の怒った顔は珍しく驚いていた。しかし怒っている理由は・・・
カズマ「あれで死んでいたら元も子もないだろう」
仲間の身を案じてのこと・・・やはり、怒っていても仲間想いな副隊長である
ギル「副隊長・・・」
ギルの中で何かが目覚め・・・・・
ギル「目覚めるかぁーーーーーーー!!!俺はノーマルだぁーーーーーー!!」
面白くない、少しは見ている人に興味と言うものを・・・
カズマ「・・・どうしたんだギル?まさか!!病気か!?医務室に!・・・」
ギル「虚しくなるからやめてくれ!!」
カズマ「そうか?・・・とにかく、ギルは作戦をしっかり守ること。可能な限りはね・・・ギルの性格はよくわかってるし、もしもの時だけ、臨機応変にね」
ギル「副隊長・・・」
目覚・・・・・
ギル「違−−−−−−−−−−う!!」
カズマ「・・・疲れてるみたいだし、先に戻っていいよ」
ギル「すまねぇ」
先に退出したギル・・・・・次は
シエル「副隊長・・・私の問題点は・・・」
カズマ「うん?まぁ、問題と言うことでもないけどね」
シエルである。相変わらず表情の変えない・・・もっと緩やかに行ったらいいのに
カズマ「シエルの作戦はいいと思う、土台も前提もね・・・ただ、もっと視野を広くしてほしいんだ」
シエル「視野を広く?」
カズマ「うん、シエルは自分と同じ性格で自分と同じ体で自分と同じ雰囲気をした人がいると思う?俺は思わないよ。だって、俺と言う存在は一人だけだから」
シエル「・・・・・」
カズマ「データだけじゃ、分からないこともあるんだよ」
シエル「分からないこと・・・・・」
カズマ「辛気臭くなったね、もう行っていいよ」
シエル「はい・・・・・」
考えながら出ていくシエル
カズマ「出てきたらどうですか?レア博士」
レア「あら、バレてたのね」
後ろから出てくるレア博士がそう言う
カズマ「”この間”あなたが言っていたように、彼女は厳しい環境で育ったということが分かる気がします」
レア博士はマグノリア=コンパスで一番親しく、心配だったようで、様子を聞いてきたのだ
レア「でも、感情が豊かになっているようにも感じるわ。少しずつ変わろうとしているのかも」
親が子を見つめるような顔で話す、親の暖かさか・・・
シエルに呼び出しを喰らった、なぜかは分からない
シエル「・・・副隊長、お忙しい中、お呼び立てしてすいません」
カズマ「いいよ、丁度休んでいたから、気にしないで」
いつものノリで挨拶しあう、これが俺とシエルの会話の最初の言葉
シエル「どうしても伝えたいこちょがあるんです。ブラッドは皆、正直考えていた以上の高い汎用性と戦闘能力を、兼ね備えた部隊です。さらに驚いたのは、決して戦術理解度が高いわけでもなく、規律正しい連携をしているわけでもない点です」
ナナ・ロミオ先輩・ギル、彼らを見たら、規律も戦術理解もあったもんじゃないな
シエル「そして、あなたの先日の言葉・・・私の理解をはるかに超えて、ブラッドと言うチームは高度に有機的に機能している、それはおそらく・・・」
シエル?なんで俺を見て真剣な顔をするんだ?
シエル「副隊長・・・きっと、貴方が皆を繋いでいるからなんです」
カズマ「ヘっ!?お、俺!?」
ヤバい、変な声が出ちまったわ・・・落ち着け
シエル「私は戸惑っています・・・正直、今まで蓄積した物を全て否定されている気分です」
カズマ「シエル・・・・・」
何だろう、何か不思議な感じ・・・・・
シエル「あ、誤解しないでください!嫌な気持ではないんです・・・それどころか・・・何というか・・・ええと、どう説明すればいいのか・・・ううん・・・少々お待ちくださ」
カズマ「うん、いくらでも待つよ」
シエル「ふぅ・・・折り入って・・・お願いがあります。私と、友達になってください!」
カズマ「・・・・・」
そうか・・・やっぱり・・・あの感じは昔の・・・
シエル「・・・あの、どうでしょう?」
カズマ「いいよ」
シエル「ほ、本当ですか・・・?ありがとう・・・ございます・・・憧れていたんです・・・仲間とか・・・信頼とか・・・命令じゃない・・・みんなを思いやる関係性を・・・」
”変わろうとしている”・・・か。レア博士は分かっていたのか
シエル「あ・・・もう一つ・・・不躾なお願いがあるんですけど・・・」
カズマ「別にいいよ、言ってみて」
シエル「貴方を呼ぶとき・・・”君”、って呼んでいですか?」
カズマ「うん、いいよ」
シエル「ありがとう・・・君が・・・私にとっての、初めての・・・友達です・・・本当に・・・ありがとう・・・少しだけ、みんなと仲良くなる・・・自信がついた気がします」
カズマ「これくらいなら喜んで手伝うよ。頼ってね」
できるだけいい笑顔で、シエルにそう伝えた
シエル「はい//////」
次回「神機兵登場。何よりも大切なもの」
カズマ「俺にとって君は大事な人だから」
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今回もできるだけ面白く書きます | ||
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