バンドを組んだぜ!4
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「私は、高校でクラシックギター部でギターを習っていたんです。大学に入ったらエレキギターにしてもいいかなって思って入部しました。HIDEが好きなんです。」

 女性部員がぽつりと説明をした。

「あー、そういうことかあー、アコギ弾きかあ〜!バンギャっていうとさー、もっとガツガツしてんじゃん肉食〜ってカンジでロックな奴〜あれ想像してたからさ〜、俺会ったときちょっと拍子抜けしちゃったぜ。二人そろって草食って感じだろ〜?」

 青年がぎゃはは、と笑いながら部員たちに話の先を促す。

「あ、俺も同じですね。高校で音楽の時間に古典的過ぎて恥ずかしいんですけどビートルズ聴いて、ちょっとカッコいいかなって通信教育でエレキギター講座受講したんですよ。すぐ飽きちゃって、1,2回で放り出したんだけど、大学行ってサークルなら弾けるようになれるかなって思って」

「ほうほう、で、弾けるようになったのか?」

「はい、卒業生にみっちりシゴかれましたから。俺たちの上の四、三回生の人達は途中でネを上げたから俺達しか残らなかったみたいです。」

「今時真面目で硬派なサークルだな〜」

 メガネの青年が感心したように頷く

「ギタリストって女好きなイメージだけど、そういう練習がハードで逃げる奴も多そうだな」

 パーカーの青年がポツリと言った。

 すると、青年が身を乗り出して語り始める

「居る居る、俺ギタリストだからそーいう奴見まくったぜ!モテてーってだけでギターのことはどうでもいい奴!めちゃくちゃ多いぜ〜まあ、女好きが多いのは否定しねーけどな!」

「はい、女の子達も、最初入部したいって言ってたのに、サークルに私たち2人しか居ないと知るとサーって波が引くみたいに他の男の子が多いサークルのほうに行っちゃいましたね」

 そう言うと女性部員が、困ったようにジュースをストローで飲んだ。

「なんだその女!ヤリサーと勘違いしてやんの!」

「おいお前失礼だぞ。大体そう言うきっくんのサークルだろ」

「あ〜そういえば、一緒に入部した同級生の人達全員残ってないなあ」

「あ、オムライスこっちです」

 わいわいとMSSPの面々で盛り上がり始める

 話がどこかへ行ってしまいそうだったので慌てて男性部員が

「練習って言うのがネックで、みんな結局楽器演奏っていうよりもワイワイ騒ぎたいだけだから、打ち込みや演奏をエア演奏でいいサークルのほうに移動されちゃって徐々に人気がなくなっちゃったみたいなんです。」

と言って話を打ち切った。

「いや、エアギターでもパフォーマンスって意味ではいいんじゃねーの?大体殆どのバンドだってエア演奏って言われてるからなあ」

「うわっあろまちゃんキッツイ!」

 青年がメガネの青年にしかめっ面を向ける。

「まあ、作曲だけで済むならそっちの方が便利ですからねえ。まー時間の流れでしょう!」

「話し終わった?俺これ食ったら移動でいいの?」

 はむはむとオムライスを食べながらパーカーの青年は全員に尋ねる。

「へっ移動?何それeoheoh」

「えっ今日音あわせで呼んだんじゃねーの?スタジオの方あろまが予約したんだけど」

「あろま先生ー?!」

「だから、予定は早く言えって言ってんだろが」

 ふんっと息を吐くと、メガネの青年が注文したマンゴーパフェを受け取り食べ始めた。

 

 

 

 

 

 音合わせするために、移動し、借りたスタジオに入る。

「急ぎだったから30分だけだ。まあ借りれただけいいよな。」

 メガネの青年がベースを手に持ち説明した。

 それぞれスタジオで借りた楽器を手に持ち、スタジオに入るが。狭い空間で6人はやや暑い気がする。

「こういうスタジオ使うのなんて、俺初めてです」

「私も」

 部員二人はそれぞれ簡素なレンタルギターを手に持ちおどおどと戸惑った。

「ここ狭いけど、楽器も借りれるのが便利なんだよな〜」

「エアの場合、振り合わせるのにどうしても必要だからな!まあ俺はマイギターだけど」

「持ち運べるエレクトーンばかりじゃないからなあ。まあ、データあれば良いんだけど」

「っしゃ俺のギターがうなるぜー!」

 ギャーン、とギターを一撫ですると、スタジオにギターの音が響いた。

「がんばりますっ!」

説明
ドリキャラなのであんまり設定を書くのもよくないと思うのですが
一応それらしいものは欲しいかなあと、はわわさんな設定にしてみました。
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