ノーゲーム・ノーライフ異世界奮闘記第14話
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準備ができ、リビングに集合した龍太たち。

いの「それでは行きますかのう。アリエルどの、頼みましたよ。」

アリエル「はい、それより、みなさん私の料理食べてくれましたか。」

その瞬間その場の空気が変わった。

龍太とアスカの額からは、汗がにじみ出て、いのは眼鏡を光らせ、明後日の方向を見ていた。

龍太(あんなこと知ったら、どうなるんだろうか……アリエルのことだから、ガチ泣きしそう……。ああ、心が痛い)

いづな「早くしろ、です。」

アリエル「すいません、今からしますね。」

そういって、アリエルは魔力使い、ワープの魔法を発動した。

龍太たちは、とてもでかいビルの前までワープした。

龍太「ここは、どこですか?」

いの「いづなが在エルキア東部連合大使として、ここで活動をしているのですよ。」

龍太「言わば仕事場みたいなもんですか?」

いの「そんな感じですな。」

龍太「えらいな、仕事をしているいづなは。」ナデナデ

いづな「もっとなでろ、です。」

龍太「はいはい、わかってますよ。」ナデナデ

いづな「いい感じだ、です♪」

いづなは喜んでいた。

エイミ「リュウタサンアトデオボエテオイテクダサイネ。」ボソ

龍太「なんか言った?」

エイミ「いーえー、何もありませんよ?」ニコッ

龍太(……なんかあの笑み怖い。)

いの「では行きますぞ。」

龍太たちはその建物の中に入った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ビルの中に入ると、いろんな人が働いていた。

まわりは、もちろん獣人種の人たちが働いていた。

しかし、龍太はあまりいい居心地ではなかった。

龍太(……なぜだろう、先ほどから、いろんな人ににらまれているような……気のせいか?)

龍太は周りを見渡したが、やはり何人かとめがあった。

龍太(……なんか……きついなここ。)

龍太はシュンと考えていると、アスカが耳打ちをしてきた。

アスカ「ここにいる人たちの、目線はあまり気にする出ないぞ。」

龍太「やはり、僕がいることって、変ですかね?」

アスカ「まぁそうじゃろう、ここは本来おぬしがいるべきところではないからのう。」

龍太「…………」

アスカ「安心せい、私たちはそのようなこと思っていないから。」

龍太「……はい!」

いの「ではみなさんここに入ってください、いづな、行くぞ。」

いづな「少し行ってくる、です。」

龍太「ほーい、頑張って来いよ」

いづなといのは別のところに移動した。

龍太「……ひまだ。」

アスカ「ゆっくりしておけばいいじゃろう。ここに待っておけということは後で呼ばれそうな気がするしな。」

龍太「では少し寝ますか。」

龍太はソファに寝転がった。

龍太「もし呼ばれたら、起こしてくださいね。」

アスカ「うむ。」

エイミ「龍太さん、一緒に寝ましょう。」

龍太(寝たふりをしよう。)

龍太「…………」

エイミ「…もう寝られたんですか。では少しだけ……えへへ」

エイミは龍太の近くに座った。

龍太(なんだ?なにされるんだ?)

エイミは龍太の頭に手をのせて、なでなでした。

エイミ「…わぁ、すごい、髪サラサラだ」ナデナデ

龍太(少し恥ずかしいな…)

アスカ「エイミは何をしておるのじゃ?」

エイミ「実は、あの時のお礼をしてなかったので、今しようかなって。」

アスカ「……」

エイミ「龍太さんは、私たち家族を守ってくれましたからね。何かしないといけないかなって思ってたんだけど、なかなかできる時間が取れなくて。だから、いましようかなっておもったんです。」ナデナデ

アスカ「じゃが、なぜ、なでる必要があるのじゃ?」

エイミ「何でしょうね、母性反応かな?」

アスカ「……おぬしらしいのう。」

アスカとエイミは微笑む。

アリエル「しばらくは静かにしたほうがいいですよね?」

アスカ「そうじゃな、できるだけボリュームを下げて、しゃべるかのう。」

エイミ「そうですね。」ナデナデ

龍太(……みんな、ありがとう……)

龍太はその瞬間、意識が遠のいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……た……きる…りゅ…たおきる…じゃ。龍太起きるのじゃ!!」

龍太「……う……ん…?」

龍太は目を覚ました。

アスカ「いのさんに呼ばれたから、行くぞ。」

龍太「…わかりました。」

エイミ「シャッキとしてください。」バシ

エイミは龍太の背中にチョップをする。

龍太「…うし、行きますか!」

龍太たちは、いのたちがいる部屋に移動した。

 

 

 

 

 

龍太たちは、いのたちがいる部屋のドアの前まで来た。

ドアのはさまれているせいか、少しだけだが、男性の声と、複数の女性の声がした。

龍太(いったい誰なんだろうか)コンコン

いの「どうぞ」

龍太「失礼します」ガチャ

龍太はドアを開けた。

空「いったい誰だよ、今はなしてい…る…」

白「………龍太、久しぶり…」

龍太「……ほんとにお前たちなのか?」

空「ああ、久しぶりだな。」

空がにっこりと笑う。

白「……龍太、元気?……」

龍太「ああ、元気だぜ…」

龍太の目尻から涙が流れた。

空「なら、よかった。お前とも再会できたしな。」

白「……龍太、泣かないで……」ナデナデ

龍太に近づき、慰めるように頭をなでる白。

龍太(いのさん、ありがとう…ありがとう!!)

いの「いづな、大成功じゃな。」

いづな「そうだな、です。」

いのたちは微笑んでいた。

アスカ(……龍太ともこれで、お別れなのか……?…そんなのいやじゃ。)

エイミ(…………)

アスカとエイミだけは暗い表情をしていた。

 

説明
遅くなってすいません。14話です。
白と空が登場します。
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