真・恋姫†無双 異伝「空と命と夢の狭間に」第四十五話
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 孟獲達を確保した事により、交州を蹂躙していた南蛮の軍勢は綺麗サッパリといなく

 

 なっていた。そして残っているのは孟獲・ミケ・トラ・シャムの四人だけとなったの

 

 だが…本当にあれだけいた南蛮兵は一体何処へ行ったのだろう?報告では交州各地に

 

 いた南蛮兵も瞬時にいなくなったとの事だったし…本当に此処にいる三人が術か何か

 

 で増やしているとしか思えないのだが。

 

「助けてくれた事、改めて礼を言うにゃ。それにお前達は何の条件も無しに美味しい物

 

 をくれたからとても良い奴だにゃ。だから協力する事にしたにゃ。みぃの名前は孟獲、

 

 真名は美以にゃ」

 

 そして孟獲は上機嫌で真名まで預けてくる。まあ、そこまでこっちを信頼してくれる

 

 のならもうこちらは何の心配も無いという事だな。

 

「ありがとう美以、俺の事は一刀と呼んでくれ」

 

「分かったにゃ、なら一刀兄ぃって呼ぶにゃ!」

 

 兄ぃか…これはまた新鮮な響きだな。

 

「ところで美以、孟達は交州を攻めろ以外には何も言わなかったのか?」

 

「みぃには良く分からないのだけど…交州・幽州・涼州は別に誰の物になっても良いみ

 

 たいな事を言ってたにゃ」

 

 ちっ…それじゃ幽州と涼州は五胡にくれてやると言っているようなものじゃないか。

 

「あの耄碌馬鹿親父にはまともな思考はもはや残っていないのだろうな」

 

 空様が忌々しげにそう言っていた。まさしくその通りだろうな。

 

 

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「ならば何時までもこっちに軍を留めるのもあまり得策では無いでしょうね」

 

「とはいえ、これだけ荒れ果てた交州をこのままにしておくわけにもいかないのも事実。

 

 何人かは残していかなくてはならないかと」

 

 確かにこのままただ皆が北へ向かうだけでは交州の民を放っておく事になってしまう

 

 のでそれは避けるべきか…でも誰を残すべきか?それを俺が決めて良いのか?

 

「一刀、此処の総大将はお前だ。お前が決めた事に余程の理不尽が無い限りは抗いはさ

 

 せん。それより長く迷う方が問題だぞ」

 

 俺の迷いを見透かしたのか、空様がそう声をかけてくる。空様の言う通り迷っている

 

 時間は大して無いのも事実か…こうしている間にも北方で良からぬ事が起きかねない

 

 からな。

 

 ・・・・・・・

 

 その頃、洛陽にて。

 

「申し上げます!北方より五胡の軍勢が境を超えて幽州と涼州に侵入、公孫賛様・馬騰

 

 様の軍勢が迎撃に出るも防戦がやっとの状況で援軍の要請が来ております!」

 

「申し上げます!劉璋様より五胡の軍勢が西の境を超えて侵入、第一波は撃退しました

 

 がさらなる大軍が集結しつつ有り、至急援軍をとの事です!」

 

 既に五胡侵攻の報を受け、月達が対策に追われていた。

 

「では霞さんは涼州へ、華雄さんは幽州へ、兵はそれぞれ二万ずつしか付ける事が出来

 

 ませんが何とかそれでお願いします!態勢が整い次第すぐに次の援軍を送ります!」

 

「分かった、それじゃ行ってくるで!」

 

「お任せを、むしろ援軍が来る前に全て叩き潰してみせましょう」

 

 そう言って二人はすぐに向かっていった。

 

 

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「ぐっ…五胡の動きが予想以上に早いわね。もしかしてこっちが南蛮征伐に行ったのを

 

 知って」

 

「いえ、おそらく最初から示し合わせてと考えるのが妥当ね」

 

 詠の呟きに夢がそう答える。

 

「でも南蛮と五胡がどうやって?」

 

「多分両方の橋渡しをした奴がいる…と考えるけど。おそらくは、いまだ行方の分かっ

 

 ていない…」

 

「…劉焉」

 

 詠が忌々しげに言ったその名前に夢は頷きを以て返す。

 

「何よそれ、そんなに自分が皇帝になりたいわけ!?そもそも五胡や南蛮の力を借りて

 

 皇帝になったって奴らの好きにされるだけだって子供でも分かる話じゃない!」

 

「おそらくもうそこまで考える余裕すら失っているという事じゃな」

 

 そこに入ってきた命がそう言うと、皆もそう思っていたのか一様に苦々しい顔をする。

 

「とりあえず今は侵攻してくる五胡への対処が先です。月、他の軍の準備は?」

 

「禁軍の準備は樹季菜さんがやってくれています。今日中には出発出来るとの事です」

 

「それと劉備軍と曹操軍の留守居の者には援軍要請を出しました。どちらもすぐに向か

 

 うとの事でした」

 

 月と詠の報告を聞いた命は少し考えてから、

 

「よし、ならば妾も幽州へ向かう。夢、月、留守は任せるぞ」

 

 そう言い出した為、場は騒然となる。

 

 

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「お待ちください、陛下!そのような危険な所に出て行って御身にもしもの事があれば

 

 漢はどうなるのです!」

 

「王允、既に今は漢の危機ぞ。何処に行ってももはや安全ではない以上、妾は自ら剣を

 

 取って道を切り開く!それにもしもの事があっても夢もそのお腹の子もおるしの」

 

 王允が押しとどめようとするが、命がそう言い放つと言葉に詰まる。

 

「しかし姉様、それとこれとは別の話です。皇帝たる姉様が動くべきではありませんし

 

 如何に私やお腹の子がいるからといえども戦場で皇帝陛下にもしもの事があった時は

 

 兵の士気に著しく影響します。それこそ五胡の軍勢に国が蹂躙されてしまうか屈服さ

 

 せられて屈辱的な関係を強いられるか…それでも姉様は行かれると仰るのですか!?

 

 ならば私はこの命に代えても姉様を通すわけにはいきません!」

 

 夢はそう言うと剣を抜いて自分の首筋に当てる。

 

「待て、夢!」

 

「いいえ、待ちません!あなたが行くのをやめると言わない限りは」

 

「ぐっ…」

 

「命様、此処はあなたが退くべきです。夢様のやりようの少々乱暴ではありますがそれ

 

 位に皇帝たるあなたを危険な目に合わせるわけにはいかないという事ですから」

 

 月がそう言ったと同時に命は肩を落とす。

 

「分かった…此度はやめよう」

 

 それを聞いた夢は安堵した顔で剣を収める。

 

 

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「しかしこのまま誰も行かないわけにはいかぬじゃろう?一刀達が戻って来るのを待つ

 

 余裕も無いのは確かじゃ」

 

「私が行きます」

 

「月!?あなただって相国なのよ!」

 

 命の言葉に月がそう答えると詠が反駁する。

 

「詠ちゃん、相国は皇帝陛下の信任を受けて国を取り仕切る役職よ。禁軍の指揮を執る

 

 のだってお役目の内」

 

「…そう言ってただ自分が戦場に行きたいだけじゃないの?」

 

 詠のその言葉に月の眼は少し泳いていたが…。

 

「ゴホン!それはともかく、幽州へは私が向かいます。留守はお頼みします」

 

「…分かった、ならば董相国に禁軍の指揮を任せる。見事、五胡の者どもを討ち平らげ

 

 てまいれ!」

 

 月はその命令を拝すると、その二日後に詠・樹季菜・沙和を伴い幽州へと向かってい

 

 ったのであった。

 

 ・・・・・・・

 

「あ〜あ、皇帝はこういう時つまらぬの…そうじゃ!妾も母様みたいに『ダメですよ!

 

 姉様が今退位する理由がありませんから!それに母様に続いて姉様まで勝手気ままな

 

 振る舞いをされるようになられては一刀の身がもちません!』…ぶぅ」

 

 

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 数日後、所は変わって南陽にて。

 

 急ぎ南方より戻ってきた一刀達(義真・呂蒙・真桜が交州に残り後処理にあたってい

 

 るが)はこの地にて洛陽よりの使者を迎え、現状の整理とこれからの行動について話

 

 し合っていた。

 

「幽州の方は月が向かったのなら俺は益州から涼州へ回る方へ向かおう。恋達は幽州へ

 

 向かってくれ」

 

「…(コクッ)」

 

「了解したのです!」

 

「私はどうすれば良いの?」

 

「曹操さんは一度陳r『少々お待ちを』…何だ、輝里?」

 

「曹操殿にはこのまま一刀さんと共に行ってもらいます。留守の方々には既に陛下から

 

 幽州へ向かうよう要請が出ていて曹操殿もそれを了承された以上は別行動で幽州に向

 

 かってもらって問題無いかと考えられますので」

 

 そう言いながら曹操さんを見る輝里の眼は何処か曹操さんを警戒しているような風に

 

 見えた。

 

「ふむ…曹操さんはそれで良いかな?」

 

「私に否やは無いわ」

 

「それでは曹操さんは俺達と共にという事で…では瑠菜さんと張勲さんは美以達を伴っ

 

 て洛陽へ行って命への報告とこれからの指示を仰いでください。孫権さん達には出来

 

 れば益州への援軍をお願いしたいのですが…」

 

「私達はそもそも北郷様の指示に従うよう言われてますので何も問題は。どうやら姉様

 

 達は陛下に呼ばれて洛陽に向かったようですが」

 

 ほぅ…まっすぐ幽州へ行かせるのかと思いきや何かしら命に考えがあるという事か?

 

「ならば今言った通りに各々行動を『一刀さん、紫苑と稟には何と?』…そうだったな、

 

 二人には『留守を頼む』と伝えてくれ」

 

「留守を…ですね」

 

「ああ、留守をだ。それでは出発!」

 

 

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「なるほどのぉ…しかし一刀は冷たいの、益州へ向かう前に少し位妾に顔を見せてくれ

 

 ても良いのに。ところで母様はやはり一刀に付いていったのか?」

 

「お聞きになるまでもありません、空様はすっかり北郷組の一員になったおつもりのよ

 

 うで」

 

「困った人じゃ…でもちょっとうらやましくもあるがな。ところで、そこに控える者が

 

 もしかして?」

 

「はい、南蛮王孟獲とその配下の者達です」

 

 実は美以達は瑠菜の後ろにずっといたのだが、初めて見る皇帝の覇気に圧倒されてし

 

 まったのかすっかり借りて来た猫のようになっていたのだった。

 

「ほぅ…それじゃ母様が連れて行ったという大きな生物も南蛮からのか?」

 

「はい、一刀の話では『象』という生き物だそうですが…何故か空様にすっかりなつい

 

 てしまったようで。空様も気に入って馬の代わりにしています」

 

「それは妾も是非見たいの…さて、孟獲、面を上げよ」

 

 命のその声は聞こえているはずなのだが…美以は微動だにしなかった。

 

「みぃさま、呼ばれてますにゃ」

 

「みぃさま、ご返事、ご返事」

 

「みぃしゃま〜…」

 

「わ、分かってるにゃ…みぃは南蛮の王、しっかりしないと…うにゃ!?」

 

 美以はようやく顔を上げたその眼の前に命の姿があった為、驚きで尻餅をついていた。

 

 

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「何じゃ、お主とて一国の王なのじゃろう?ならばしっかりせぬといかんな」

 

「わ、分かってるにゃ…みぃは南蛮王孟獲にゃ!」

 

 美以はそう言って胸を張るが…まったく威厳が感じられなかったのはもはやご愛嬌と

 

 いう話か。

 

「そうかそうか、妾が漢の皇帝劉弁じゃ。よろしくの」

 

 命はそう言って手を差し出す。

 

「何にゃ、この手は?」

 

「握手じゃ。友好の証じゃぞ」

 

「友好にゃ?…なら」

 

 美以はそれに応じて手を差し出ししっかり握手するのだが…。

 

「おお…まさかの肉球じゃが、これはなかなかの感触。ほれほれ」

 

 その予想外の肉球の感触に命は美以の手をプニプニし始める。

 

「こら、やめるにゃ、くすぐったいにゃ…にゃははははは」

 

 美以は美以でそれが思いの外気持ちよかったのか、くすぐったさに笑いながらもそれ

 

 に身を任せていたりする。

 

「ああ、みぃさま、ミケもミケも!」

 

「トラもして欲しいにゃ!」

 

「シャムも…ふにゃぁ〜」

 

 それを見ていたミケ達三人もすり寄ってきて命に肉球をプニプニされて喜んでいた。

 

「…これはこれで友好という事で良いのかしら?」

 

「盧植様、こういうのは悩んだら負けですよ」

 

 ほぼ蚊帳の外状態の瑠菜と張勲はそう言って苦笑いを浮かべていたのであった。

 

 

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「さて、とりあえず友好を深めたのは良いとして…美以達をどうするかじゃが」

 

 すっかり美以達を仲良くなり真名も交換した命は美以を膝に乗せたまま一応真面目に

 

 そんな話をし始めるが…何か格好がつかないなぁと瑠菜達は思っていたりする。

 

「みぃ達も一緒に戦うにゃ!」

 

「戦うっていっても…兵力が四人じゃどうしようもないのでは?」

 

「ふふん、みぃ達の真の力を見て驚けにゃ!ミケ、トラ、シャム、やるにゃ!!」

 

「「「はいにゃ!」」」

 

 美以の号令に三人が声を合わせると同時に南蛮兵が…というより三人と同じ姿の兵達

 

 が一気に増殖してその場にあふれる。

 

「どうだ、見たか!これがみぃ達の力にゃ!!」

 

「…何と面妖な、これは妖術か何かか?」

 

「何を言うか、これは南蛮の力にゃ!!」

 

「いや、だからどういう原理でこうなったのかを知りたいだけなのじゃが」

 

「それはその…とりあえず南蛮の力にゃ!」

 

 どうやら何故こんな事が出来るのかは美以も知らないようだ。

 

「とりあえず数はいるようですけど…戦闘力はどうなんでしょうね?」

 

「こればかりは実戦に投入してみないと…交州の時は蒲公英の罠にあっさりはまってい

 

 たから実力の程は分からなかったから」

 

「…ならばとりあえず一刀に任せる事にしよう。象とやらもそっちに行ったようじゃし」

 

 

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「ならば幽州の方は月に一任するという事で良いのですかな?」

 

「そうしたい所じゃが…瑠菜、すまぬが幽州の方へ行ってもらえぬか…って、幾ら一刀

 

 がおらん所だからとそこまで嫌そうな顔をするでない!」

 

「あら、顔に出てましたか?」

 

「…出てましたかじゃないわ」

 

 しれっとそう言う瑠菜を命はジト眼で睨む。

 

「そして…雪蓮、すまぬがお主達には別にやってもらう事がある。南方育ちのお主達に

 

 は少々酷な事かもしれぬがな」

 

「そう思って既に準備は整えてございます」

 

「ほぅ…手回しの良い事じゃな。さすがは冥琳」

 

 少々得意満面だった雪蓮の顔は命のその言葉でぶぅたれた物に変わっていた。

 

「ふふん、さすがにその位はお見通しじゃ…さて、それでは改めて五胡と劉焉に対する

 

 反撃の始まりといこうかの」

 

 命がそう言ったと同時に一人の兵士が駆け込んで来る。

 

「申し上げます!北平が五胡の軍勢によって陥落、公孫賛様は行方不明との事です!」

 

 その報告の内容に場は慄然となる。

 

「何じゃと!それで民達はどうなっておる、五胡の軍勢は何処まで攻め入ってきておる

 

 のじゃ!?」

 

「民達は幸いにも戦の前に公孫賛様が避難を指示しほぼ全てが冀州・青州に避難済です。

 

 五胡の軍勢はそのままの勢いで冀州に攻め下ろうとした所を劉備様と華雄様の軍勢が

 

 押し返して今は幽州との境付近で膠着状態との事です!」

 

 

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「董相国はどうしておる!?」

 

「此処へ来る途中で相国様の軍勢をお見かけしましたので事の次第は報告済です。すぐ

 

 に冀州で向けて出発されましてございます!」

 

「よし、ならば『申し上げます!』今度は何じゃ!?」

 

「え、袁紹殿が来られていますが…」

 

「…袁紹?どういう事じゃ?」

 

 ・・・・・・・

 

「袁紹、何故お主達が此処におる?幽州の者達は全て公孫賛の指示で冀州か青州に避難

 

 しているはずじゃが?」

 

 小半刻後、命の前にやってきたのは間違いなく袁紹・文醜・顔良の三人であった。

 

(ちなみに顔良は怪我が治った後、自ら申し出て袁紹達の流罪先に赴いている)

 

「そ、それは私が聞きたい、です、わ…はぁっ、はぁっ…」

 

「どういう意味じゃ?」

 

「あ、あの…お答えします、から、その前に、お水か、お茶を、いただけませんか?」

 

 息絶え絶えの顔良の言葉に応じて侍女が水を持って来ると、三人はそれを一気に飲み

 

 干す。

 

「ぷはぁ〜、ああ水美味ぇ」

 

「やっと一息つけた気分ですわ」

 

「あ、あの、ありがとうございました…それで、何故私達が此処まで来ているのかとい

 

 うお話なのですけど…」

 

 

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 その後、顔良が話した内容を要約すると(ちなみに袁紹と文醜も何やら横で喚くよう

 

 に説明らしき物をしていたが、理解しずらいので顔良の話だけである)、三人は幽州

 

 にて流人として生活していたが、公孫賛の厚意で領内である事と他人に余計な迷惑を

 

 かけない事を条件にある程度の行動は許されており、その日も顔良が公孫賛の許可を

 

 得て監視の兵付きではあるが数日程泊まりで近くの温泉に行っていて、いざ戻ろうと

 

 したその時に公孫賛からの伝令が来て五胡の軍勢が攻め寄せてくる事とすぐに冀州か

 

 青州に避難するようにの指示があって慌ててそちらに向かったのだが、途中で五胡の

 

 先遣隊を出くわし、文醜と顔良の活躍で何とか切り抜けたものの、一緒にいたはずの

 

 兵士とははぐれ何時の間にか道にも迷って袁紹が喚くままに進んでいたら、気付けば

 

 司州まで来ていたとの事であった。

 

「なるほどのぉ、ではお主達は今状況がどうなっているかは知らんのじゃな?」

 

「逃げるのに精一杯でしたので…」

 

「まあ、仕方ない話じゃな。ならば袁術、張勲、三人の世話は任せる。まずは少し休ま

 

 せよ」

 

「えっ!?…は、はい。ならば七乃、任せたぞ」

 

「はい!?…分かりました。では皆さんこちらへ」

 

 三人が張勲に連れられ下がっていくのを見ながら命はため息をついていた。

 

「まったく悪運の強い連中じゃな…しかし、少々大変な事態となったぞ。如何に対応す

 

 べきか…」

 

                                     

                                     続く。

 

 

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 あとがき的なもの

 

 mokiti1976-2010です。

 

 投稿が遅れて申し訳ありませんでした。

 

 さて、今回は一応風雲急を告げる北方戦線の

 

 お話でした。といってもまだこれからですが。

 

 一応次回からは一刀達が向かった益州・涼州

 

 戦線と月が指揮を執る幽州戦線とその他とい

 

 う流れで進めていく予定です。

 

 

 それでは次回、第四十六話でお会いいたしましょう。

 

 

 追伸 白蓮はきっと何処かで生きてるさ!

 

 

 

 

 

 

 

 

説明

 お待たせしました!

 それでは前回の続きからという事で、孟獲達の

 待遇を含めた南蛮戦の後処理並びに、その間に

 不穏な動きを見せ始める北方戦線の方々の様子

 をお送りします。

 それではご覧ください。
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コメント
平野水様、ありがとうございます。そう、きっと何処かで生きているはずさ!そして皆の祈りが届けばそこに奇跡が…。(mokiti1976-2010)
陸奥守様、ありがとうございます。放っておくとそうなるのでストッパーがいりますね。でも沙矢はいないし…どうしようかな?(mokiti1976-2010)
観珪様、ありがとうございます。麗羽様の半分は悪運で出来ているのですよ、きっと。白蓮さんは…その内ひょっこり普通に現れたりして。そして…まあ、主人公が何とかするのは間違いないかと。(mokiti1976-2010)
華雄突撃して自滅してたりしてね(陸奥守)
麗羽さまの悪運はいまだ尽きずww 白蓮ちゃんの安否が気になるところですが、そこはなんとかなっていると信じたいですな。 あとは一刀くんがなんとかしてくれるでしょうww(投げやり(神余 雛)
たっつー様、再びありがとうございます。それはリアルにありそうですね…それでも生きていればめっけもんという事でしょうか?(mokiti1976-2010)
禁玉⇒金球様、ありがとうございます。確かに漢というか皇帝一族に関してもまだまだ問題は多いですね…そして曹操がそこに近付く為に一刀にという事も十分には考えられますが果たして?そして…長い間戦いばかりでしたのでなかなか友好もうまくいかないようです。ハムさんは、まだ終わらない……と思うのですが、とりあえず葬儀屋さんは待っておきましょう。(mokiti1976-2010)
数話前に馬騰さんが五胡との友好は難しいと仰ってましたがこう来ましたか、内紛に国境での変と乱発する問題山積みですね。幽州と涼州に任せきりの結果が白蓮の所在不明とは…葬儀屋さんに連絡は必要?無用?(禁玉⇒金球)
持ち直したが腐り切ってたうえに親族を御せない身内贔屓の目立つ王朝、曹操を警戒してばかりで歩み寄りや解決策を出さない中央役人、公ではないが無計画妊娠の皇帝…国支えるにしても改革案出すにしてもイエスマンではない曹操にしたら聞く耳持ってる一刀に近づくのが手札なのかもですが、さて(禁玉⇒金球)
一丸様、ありがとうございます。まあ、苦戦はするでしょうけどね。二面でも三面でも勝利は掴む方向なので…でもハムさんはどうしよう(エ。(mokiti1976-2010)
Jack Tlam様、再びありがとうございます。まあ、そもそも皇帝とその一族が周りにいますしね…そういう政治的な意味合いで一刀を狙うのは難しいかもしれません。さて、華琳の真意は如何に?(mokiti1976-2010)
神木ヒカリ様、再びありがとうございます。華琳がそこまで考えて一刀に接近しているのか単に個人的興味からなのか…それはまたその内に。(mokiti1976-2010)
XOP様、ありがとうございます。本人が前面にしゃしゃり出てきて皆の邪魔をしなければでしょうけどね。(mokiti1976-2010)
発言力を上げるために一刀を狙ったところで徒労に終わる気がするのは何故でしょう。というかそんなんだったら一刀なら見抜けるでしょうし、それに周囲には彼を純粋に慕う子ばかりが居ますからね……一刀をダシにしようと考えようものなら総スカンですよ。うん、寧ろ美少女達に総スカンされる華琳が見てみたい。(Jack Tlam)
おぉ、二面作戦ですね。うまくいくといいのですが・・・まあ、いつも通り苦戦?はしつつも、見事勝利を勝ち取ってくださると期待しています。・・・ではでは、続き楽しみに待ってます。(一丸)
一刀とくっつけば皇族の身内になれるから、覇道とは違う道で大陸を平定に進められる。身内になれば発言力も上がるしね。覇道を進むのが難しい現状、このことに気づいたら、一刀は美味しく頂かれるんだろうな。(神木ヒカリ)
麗羽は意外と使えるかもしれませんね。何せ、人脈と財力は折り紙つきですから。(XOP)
D8様、ありがとうございます。ふっふっふ、彼女がそう簡単に死ぬはずは…無いと思うのですけど(エ。月のバーサク化があるのかは次回辺りにて。(mokiti1976-2010)
アルヤ様、ありがとうございます。いえいえ、足手まといは一人だけですし(エ。あくまでも幽州の事についてですよ。(mokiti1976-2010)
naku様ありがとうございます。その二人が枕を並べる…攻めはどっちだろう(オイ。そして、そのいたちごっこは確かに延々と続いていきますね…現代に至るまで。ハムさん行方不明についての瑠菜さんのコメントは次回以降に。(mokiti1976-2010)
yoshiyuki様、ありがとうございます。桃香辺りがそんな台詞を言いそうな気が。そして…確かに演義でのあの関係から基本恋姫でも一緒にというのはあまり無いですね。今回はどうなる?(mokiti1976-2010)
神木ヒカリ様、ありがとうございます。その後悔は現実の物になる可能性が否定出来ませんね。もはやこの状況では覇道を進むのが難しい華琳の次の目的が一刀になる可能性が大ですので。(mokiti1976-2010)
たっつー様、ありがとうございます。幽州戦線は似た感じの流れにはなるかと…但しそこに月と劉備勢が加わる感じですが。西方戦線は…空様が『象に跨ったら敵を斬れんではないか』とか言ってます。ヒャッハーするのは間違いないでしょうが。(mokiti1976-2010)
Jack Tlam様、ありがとうございます。月は何せずっと洛陽で政務ばかりでしたからね…たまには違う所に行きたくもなるのです。老害さんの悪あがきもまだ続きますので。空様と象の融合の結果は後ほどに。(mokiti1976-2010)
nao様、ありがとうございます。そう、まだ行方不明ですから!きっと普通にまた現れるに違いない…という展開がいいかなぁ?(mokiti1976-2010)
白蓮saaaaan!!さすがに生きてますよね!?バーサクな月ちゃんが次回見られるか?(D8)
まさか最後の大変なことになったって足手まとい三人を拾っちまった・・・・・・とかそういうことか?(アルヤ)
ゴメン間違えた、並べるのは枕じゃなくて、くつわだった。スマヌ(yoshiyuki)
「白蓮ちゃんは生きているよ、皆の心の中に!」となりませぬように。 そういえば、華雄さんと関羽(劉備軍)が “枕を並べて”というのは珍しい状況のような。(yoshiyuki)
輝里は華琳が陳留の留守番組と合流するのを警戒しているが、華琳が一刀に惚れたら自らライバルを増やすきっかけを作ったと後悔しそう。(神木ヒカリ)
月ちゃん随分好戦的ですね。やはりストレスが溜まるのでしょうね。さて老害のせいでやたらきな臭くなってきましたが、ここでどうなるかだな……象は意外に機動力あるし、威圧感半端無いから空様との組み合わせで恐ろしい結果に。(Jack Tlam)
ハムがぁぁ!いやまだ行方不明だ!普通に生きてるさ!きっとーー;(nao)
いた様、ありがとうございます。とりあえず北方が少し怪しい方向になっております。果たしてどうなる?そして…私も美以の肉球をプニプニしたいです。(mokiti1976-2010)
きまお様、ありがとうございます。彼女はまだきっと終わってない…といいなぁ(オイ。(mokiti1976-2010)
えらく……きな臭くなってきた大陸情勢。 とりあえず意見を具申しますと………美以の肉球に触りたいな!(いた)
ハムゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥl!(きまお)
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