英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜 |
〜飛行船内〜
「それじゃあ、あたしはリベールに着くまで仮眠しているから、現地の説明とかは頼むわね♪」
「ハ、ハア……わかりました。」
サラ教官に言われたツーヤは苦笑しながら頷くとサラ教官はすぐに寝始めた。
「ええっ!?も、もう眠ったんですか……!?」
「ハハ……ある意味サラ教官の特技と言ってもおかしくないな。」
「全く……相変わらず寝つきだけは恐ろしい程いいわね。」
「というかサラ教官も一緒についてくるんだから、聞いておくべきだと思うんだけど……」
サラ教官の様子を見たセレーネは驚き、リィンは苦笑し、アリサとエリオットは呆れた表情で溜息を吐いた。
「それじゃあツーヤ。実習地について、説明してもらえるか?」
そしてマキアスはツーヤを見つめて尋ねた。
「わかりました。―――”竜騎士達の都”ぺステは以前にも説明しましたが、マーシルン皇家の分家の方でありあたしの義理の兄であたる方―――エリウッド義兄さんが”メンフィル王公領ミレティア領主”として治めている都市で、ミレティアの中心部です。」
「”竜騎士の都”ですか?」
ツーヤの説明を聞いたセレーネは首を傾げ
「―――聞いた事がある。ミレティアは”飛竜”を育てている場所で、子供から飛竜と触れ合っていて、その関係でその領の出身者の”竜騎士(ドラゴンナイト)”は竜騎士として相当な腕前が多いって噂を。」
「こ、子供の頃から竜と触れ合うって……」
「ど、どんな都市なのかな……?」
リィンの話を聞いたアリサは表情を引き攣らせ、エリオットは不安そうな表情をした。
「フフ、飛竜を育てている場所は山地ですから、都市内は到って普通の都市ですよ。」
二人の反応を見たツーヤは苦笑し
「ちなみに領主のエリウッド公爵……だったか?その方もバリアハートで助けてくれたサフィナ元帥のように”竜騎士”なのか?」
ある事が気になったマキアスはツーヤに尋ねた。
「ええ。エリウッド義兄さんは”空の守護者を継ぐ者”と称えられている程”竜騎士”として相当の腕前ですし、民思いの上真面目で優しく正義感が強い方で、民に凄く慕われている方なんです。」
「へ〜〜……ツーヤがそこまで褒めるなんて、本当に凄い人なんだね。」
「まあ……!まさに民にとっては”理想の領主”ですわね。」
ツーヤの説明を聞いたエリオットは目を丸くし、セレーネは微笑み
「確かリィン達の話では自殺したはずのマキアスの親戚のお姉さんがその人の奥さんって話よね?」
「ああ……最もツーヤ達の話では以前の記憶は名前以外全てなくなっているそうだけど……それでも姉さんが生きてそんな素晴らしい人格の持ち主の皇族の方に見初められて正妻になったなんて、今でも信じられないよ……」
アリサに尋ねられたマキアスは頷いた後苦笑した。
「……あれ?今気付いたんだけどサフィナ元帥って何歳なんだ??」
「見た目はかなり若かったけど……成人して領主を務めているエリウッド公爵が息子なんだから、相当な年齢だよな……?」
そしてある事に気付いたマキアスは首を傾げ、マキアスの疑問を聞いたリィンは不思議そうな表情で首を傾げた。
「義母さんの年齢ですか?えっと……詳しい年齢は忘れましたが、確か最低でも70歳は超えているはずですが……」
「ええっ、70歳!?その人って元帥を務めているのよね……!?お年寄りなのに、そんなに強いの!?」
「いやいやいや!?とてもそんな年齢の人には見えなかったぞ!?」
「どう見ても20代か30代に見えたんだけど……」
ツーヤの説明を聞いたアリサは驚き、マキアスは疲れた表情で指摘し、リィンは冷や汗をかいて表情を引き攣らせていた。
「フフ、忘れたんですか?”闇夜の眷属”の血を引く方は相当長生きで、見た目とは裏腹にかなりの歳月を生きている方もいらっしゃいますよ。例えば皆さんが出会ったリフィア殿下は既に年齢は40を超えていますよ。」
「ええっ!?リ、リフィア殿下ってそんなに歳を取っていたの!?」
「まあ………そうなんですか。」
「20歳のプリネが”お姉様”と言っていたからてっきり20代だと思っていたんだが……」
ツーヤの話を聞いたエリオットは驚き、セレーネは目を丸くし、マキアスは表情を引き攣らせた。
「アハハ……それを言ったらベルフェゴールさんやリザイラさんは何千年―――いえ、下手したら何万年も生きているんですよ?」
「た、確かに言われてみれば……」
(うふふ、どれだけ生きようと私達は永遠のうら若き乙女よ♪)
(ふふふ、どれだけ生きた等、とうの昔に忘れてしまいましたよ。)
苦笑しながら言ったツーヤの指摘を聞いたリィンは冷や汗をかいて納得し、ベルフェゴールとリザイラは微笑んでいた。
「もしかしたらミルモも相当歳を取っているんじゃないかしら……?」
(??どうしてアリサは私の年齢が気になるんだろう??)
冷や汗をかいて呟いたアリサの言葉を聞いたミルモは首を傾げ
「ちなみにプリネのお母さんって、何歳なの?」
「あの時実際会ってみてわかったけど……とても20歳の娘がいる母親とは思えない程若かったんだが。」
エリオットの疑問に続くようにマキアスは冷や汗をかいて尋ねた。
「ペテレーネさんですか?ペテレーネさんはリウイ陛下より一つか、二つ年下なだけですから……少なくとも100歳は超えているはずです。」
「ええっ!?」
「ひゃ、100歳!?」
「………………」
ツーヤの説明を聞いたエリオットとアリサは驚き、マキアスは驚きのあまり口をパクパクしていた。
「そ、そう言えばペテレーネ神官長は”神格者”だったな。”神格者”ならそれだけ歳を取っていても若いままでもおかしくないな。」
「”神格者”?」
「お兄様、その”神格者”とは何なんですか?」
苦笑しながら言ったリィンの言葉が気になったアリサは首を傾げ、セレーネは尋ねた。そしてリィンとツーヤは”神格者”について説明した。
「か、神様の力を貰って不老で、寿命では絶対に死ななくて永遠に生き続ける人間って……」
「ひ、非常識な……」
”神格者”の説明を聞いたアリサは表情を引き攣らせ、マキアスは疲れた表情をし
「あれ?えっと……まさかとは思うけど、プリネも凄い歳を取っているって事はないよね?」
ある事に気付いたエリオットは表情を引き攣らせて尋ね
「フフ、大丈夫ですよ。プリネさんは正真正銘20歳ですから。」
エリオットの質問にツーヤは微笑みながら答えた。
「という事はペテレーネ神官長は80歳代にプリネを産んだ事になるよな……?」
「あはは……僕達の常識ではありえないね。」
「永遠の若さを保って生き続ける存在か……一人の女としてちょっと羨ましいわね。」
ある事に気付いて表情を引き攣らせて呟いたマキアスの言葉を聞いたエリオットは苦笑し、アリサは羨ましそうな表情をした。
「そう言えばセレーネはあまり驚いていないようだけど……」
「わたくしですか?わたくし達ドラゴンにとっては100年なんて、大した年月ではありませんから、そんなに驚く事ではないかと。わたくしとお姉様がいた世界で、わたくし達―――アルフヘイム王家に仕えている爺やも2000年は生きていると聞いていますし。」
リィンに尋ねられたセレーネは首を傾げて答え、幼い姿をしているセレーネの口から出たとんでもない答えを聞いたツーヤを除いたリィン達は全員冷や汗をかいて表情を引き攣らせていた。
同じ頃プリネはB班のメンバーに実習地の説明をし始めていた……
ちなみにツーヤとプリネがそれぞれの地方を説明する時のBGMは幻燐2の”荒野を渡りて”だと思って下さい♪
説明 | ||
第135話 | ||
総閲覧数 | 閲覧ユーザー | 支援 |
2609 | 2365 | 3 |
コメント | ||
感想ありがとうございます 流星ハリマエ様 いえいえフェミリンスに決まっているじゃないですかww 本郷 刃様 確かにディル・リフィーナは非常識が常識ですから受け入れたが方が色々と楽ですものねww ジン様 いやさすがにリィンに神格者は考えてないです kanetosi様 まあ、本人が気にしていないからかとww(sorano) というか女性に年齢を聞くのはマナー違反なんじゃ...さらっと教えてるツーヤこわいw(kanetosi) 取り敢えずリィンの神格者フラグが立ったってことですかね♪ 次回の更新楽しみにしているので頑張って下さい応援します。(ジン) ↓セリカは『ZERO』開始時点で推定が17〜20代前半と思われ、公式設定において『ZERO』開始時点は『戦女神2』の約655年前とのことなのでセリカは少なくとも670歳以上であることが確定しています・・・永遠の美形w ディル=リフィーナの常識は理解するよりも受け入れた方が早いw(本郷 刃) たぶんこの物語の中で一番長生きの主人公はセリカだな・・・・そして正確の年齢も多分不明(黄昏☆ハリマエ) |
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