義輝記 蒼穹の章 その二十七
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【 颯馬の苦悩 の件 】

 

? 揚州 江東 雪蓮居城内 にて ?

 

赤壁の戦いより────《 十日 》経過。

 

 

俺は………城内に宛がわれた一室で………次の行動に移すべく……情報収集に没頭していた。 だけど……頭の中に入らない。 すでに別の件で頭の思考が占められていたから……………。

 

洛陽の知らせは、月様達の安否は……まだ来ない。 赤壁から洛陽にと、転進した袁術軍の行動は………どうなったのか!? 

 

ーーーーー

 

赤壁の戦いは……孫呉が勝利し、袁術軍を押し返した結果になった。 

 

しかし……俺の策を上手く逃れた袁術軍は、返し刃で洛陽に侵攻! 自分の策の失敗ゆえに、月様の身を案じ……祈るすべしかない己を恨んだ!

 

無傷に近い軍勢『四十万』と洛陽勢『四万』! 

 

詠達三人の優秀な軍師が居るとはいえ、敵は司馬懿……いや……松永久秀殿と筒井順慶殿。 ……二人の活躍振り……如何なる理由か定かでは無いが……日の本に居る時よりも……遥かに越えた働きをしている!! 

 

勝てる要素など……見当たらない。 だが、万が一の事も捨てきれない!

 

三太夫達に調査に行かせれば……直ぐに分かるだろう。 

 

だけど、冥琳より報告があった『五胡の煽動を煽る道士』の存在が気になり……そちらを情報収集を優先に送り込んだ。

 

大陸の平和を願った月様の志! 

 

俺の私心で三太夫達を動かす訳には───いかないんだ!!

 

 

……俺は………この不利な戦の結果を……一日千秋の思いで待ち望んだ!!

 

ーーーーーーーーー

ーーーーーーー

ーーーー

 

タンタンタンタンッ! バンッ!!

 

蓮華「颯馬──! 思春が戻ったわ! すぐに謁見の間に集まって欲しいと姉様から────!!」

 

颯馬「分かりました! 直ぐに向かいます!!」

 

吉か凶か! 俺は急いで『蓮華』殿の後に付いていった!!

 

ーーーーーーー

ーーーーー

ーーー

 

★☆☆

 

? 雪蓮居城 謁見の間 にて ?

 

雪蓮は、玉座で傍に居る冥琳と話す。

 

今は、孫呉の王………私心は胸に納めて……皆の様子を確認する……はずが。

 

ーーーーーー

 

雪蓮「────────うん、全員揃っているわね?」

 

冥琳「あぁ…… 颯馬も来てくれている。 あれほど知りたがっていた洛陽の事……当然だろう。 幾ら呼び掛けても、都合が悪いと言って部屋から出て来てくれなかったからな…………」

 

雪蓮「だけどぉ………呼びに行かせて欲しいと蓮華が申し出たのは……驚いたわ! つい、反動でお願いした後に、信廉と凪に睨まれてちゃったわよ……」

 

冥琳「…………当たり前だ。 あの二人は、颯馬の護衛兼世話役だぞ? 幾ら孫呉の王でも、勝手に命じれば角が立つ! くれぐれも自重して………」

 

雪蓮「……本当は……私が呼びに行くつもりだったのになぁ…………」 

 

冥琳「おいっ! 言ったそばから、何をほざいている!!」

 

ーーーーー

 

霞「むぅ! 流石に噂を聞いとるだけあんな──周公瑾! 見事なツッコミや! ウチらも、うかうかしてれでぇ? なぁ………颯馬軍師!?」

 

颯馬「………………………」

 

霞「………いやぁ〜ん、ウチのボケ外しおったぁ!! この玉無し軍師!」

 

颯馬「ちょっ! 変な事言わないで!! ここ、一応…公の場なんだから!」

 

霞「………『颯馬』……心配する事あらへんよ。 あの臍曲がりに鼻血、居眠りの軍師三人が……そう簡単にやられる訳あるかい! 少−し待てば、何時もの姿……見せてくれるやろ…………」

 

颯馬「………あぁ」コクリ

 

恋「………大丈夫……渡り鳥が教えてくれた。 月達……勝った……」

 

颯馬「ほ、本当に!?」

 

ねね「恋殿の仰る事、信じないのですかぁー!? ……少しぐらいねねより知謀が優れるからと言って……『 ───ねね! 駄目!! 』──はっ! 」

 

颯馬「………………………」

 

霞「どあほ!! ウチらが慰めてんのに、何ィ〜傷口抉ってんのや──!?」

 

恋「……颯馬、渡り鳥の事。 ………本当!」クイクイ

 

颯馬「ありがとう……霞、恋、ねね……」

 

ねね「……………………」プィ

 

ーーーーーー

 

愛紗「…………………」

 

星「どうした? 『お主には責任は無い!』と言う意味を颯馬殿が公言し、私も付和雷同し賛同した。 それなのに……何故を悩む?」

 

愛紗「………私は……自分を許せない。 あの御仁は、ご主人様を大義名分にして……何回も噛み付いた私に…正々堂々…真っ向から受け止めた器量人! 

 

それに比べ………数々の忠告を受けたのに………この体たらく(ていたらく)!! 洛陽の侵攻も……私が要望を具申しなければ────!!」

 

星「ふむふむ……それでは、主の『天の御遣い』の虚名は……どうするのだ? 青州兵達は、主を崇拝し……その忠義を誓った。 『天の御遣い』を捨てる事は、青州兵達を敵に回すという……意味合いになるのだぞ?」

 

愛紗「ご主人様はご主人様だ! 『天の御遣い』の肩書きが外れても……我らの『北郷一刀』様に変わりは無い!! 私達が想い慕っているのは……肩書きなどでは無く、御本人自身だ!!」

 

星「────ならば、愛紗? お主………どうするつもりだ!?」

 

愛紗「私は─────」

 

 

◇◆◇

 

【 それぞれの想い の件 】

 

? 雪蓮居城 謁見の間 にて ?

 

雪蓮「全員……集まったようね! 思春! 先程の報告を皆に───!!」

 

思春「──はっ!  数日前………袁術軍と洛陽軍が激突! 結果……洛陽軍の勝利! 参加した将も全員無事と………董仲穎様……御自身より、お言葉と竹簡を……お預かりしております!!」

 

ーーーーー

 

霞「ほ、ほんまかぁ!? ほんまに全員……無事なんやなぁ!?」

 

恋「良かった………本当………良かった!」

 

ねね「……………ねねも嬉しいのです!!」

 

ーーー

 

謙信「そうか─────!」

 

義清「良かったのじゃ! 兄者もこれで……」

 

宗茂「そうですね!」

 

鹿介「『死中求活』! 見事に……活路を見出されましたか!」

 

信玄「……そうなりますと、久秀の行方が……気に掛かりますね?」

 

長慶「……………久秀」

 

一存「次に会ったら────叩き潰してやる!!」

 

昌景「………じゃが、油断はできんぞ?」

 

道雪「………まずは情報収集を図り、皆様の意見をお聞かせ、願いたいものですね……。 勿論、私達だけではなく……大陸全体に及ぶ事ですから……」

 

紹運「皇帝陛下、大将軍の洛陽側も交えて……と言う事ですね。 姉上?」

 

信長「私達は……所詮は部外者。 この大陸の行く末は………大陸の者に任すのが一番だ!」

 

忠勝「拙者、難しい事は分からぬゆえ……。 

 

しかしながら……この国の行く末を決める事は……この国で生まれ育った者の権利……! 横槍を入れ、アレコレ抜かすような事など、颯馬殿を含め拙者達は────毛頭ござらぬ!!」

 

ーーーーー

 

俺は………目を見張り………雪蓮を見つめる! 

 

  『────月様が無事!』

 

その事が、俺の緊張感から解き放した同時に……今まで感じなかった疲労感が一挙に襲いかかる!!!

 

うぐっ─────! 

 

か、身体の力がぁ────!! 

 

俺は、身体の力が抜けるのを必死に耐える! 

 

信廉「───颯馬!」ガシッ!

 

凪「天城様!」ガシッ!

 

俺の様子に異変を感じたのか、信廉殿と凪が急いで駆け寄り……左右で支えてくれた。 二人のお陰で……見苦しい振る舞いをせずに済んだよ。

 

颯馬「……二人とも………ありがとう」

 

信廉「───礼など不要です! それより颯馬? 体調は大丈夫ですか?」

 

凪「天城様………無理でしたら、寝台にお連れしますよ?」

 

俺は……左右の将に軽く礼をいい、支えて貰いながら…様子を聞く事を望んだ! ────俺だけが苦しい訳ではないから……と無理を申し出て。 

 

皆が大変な時期なんだから……俺だけが倒れて迷惑を掛けれない! 

 

詠や華雄、助太刀を申し出てくれた……白蓮殿や馬孟起殿達の安否も確認できたのは、とても嬉しい事だし……皆で喜びたい! 

 

だが……軍師の性ゆえ、好奇心も動き出す。

 

『………如何様に……あの大軍を破ったのか………?』と。 

 

★☆☆

 

? 雪蓮視点 ?

 

私は………颯馬の様子を……チラリと見て……ホッとする。 

 

今は孫呉の王として……責務を果たさなければならないから!

 

だけど…………袁術軍の転進報告を知った颯馬の様子……私は忘れられないの。 

朱里より報告を受けて一転……颯馬の顔色が蒼白、無表情になり黙った。 袁術の兵数が……颯馬の想定した損害より少なかったらしい。

 

後で聞いてみれば、壊滅状態を目指して構築した策で………最低でも半分以上減らし、尚且つ負傷した状態に持ち込ませるつもりだったそうだ。

 

そして……袁術達が本拠地に戻る途中で………洛陽から騎馬隊が出撃、更なる追撃を仕掛ける! これが、赤壁での颯馬が考えていた……策謀の全容だと。

 

その後………私は『董卓軍に休養を…』と申し出たが、颯馬達は一日休んだだけで、私達の戦後処理を手伝ってくれた。 

 

『民達には……一日も早い平穏な日常を』というのが理由だけど。 

 

多分ね……私の勘では、休息していると……洛陽の事態を考えてしまうため、他の何かに……没頭してしまいたかったのでないのかな?

 

数日間……籠もっていた颯馬は、少し痩せたようにみえる。 

 

今回の吉報が……彼に力を与えてくれるのは分かる。 

 

だけど……ね。 

 

颯馬に……あそこまで大事にされている董仲穎が…とても羨ましいのよ……。

 

ーーーーー

 

? 蓮華視点 ?

 

私は………『颯馬』を………正直見くびっていた。

 

虎牢関の戦い、今度の赤壁での戦い。 前回は敵として対峙、今回は味方として協力して貰う事になったが……あまり良い印象を持ってはいなかった。

 

しかし……冥琳を死病から救い、袁術から孫呉を独立させ立役者。 

 

そして……今回の戦でも、袁術軍の大軍に奇策を縦横無尽に放ち、その侵攻を阻止した『天の御遣い』!

 

それと同時に……仲間の『上杉謙信』より聞いた……その半生。

 

天の国でも……戦渦に巻き込まれ、辛酸辛苦、喜怒哀楽の事態を受けながら、君主を支えて知謀を発揮し、群雄割拠する世を……平和な国に変えた実力。 

 

私達のように……最初から臣従していたと思っている『上杉謙信』や『武田信玄』、『織田信長』達。 

 

実は……颯馬の元君主『足利義輝』に対峙していた勢力の長であると知り───言葉を失った!!

 

戦いで破れ捕虜となったが……天城颯馬の説得に応じて臣従したという。

 

敵勢力の君主など……良くて追放、最悪斬首。 それが、この国での敗者の末路。 華琳の件など異例中の異例なのに…………!

 

もちろん、皆、投降後は最初から信用していなかったが……天城颯馬の普段からの対応、戦場での知謀の冴え! そして、自分達を《女性》として対応してくれる優しさ、必要として大切にしてくれる慈愛深さ!

 

現に付き従う女武将の殆どが…天城颯馬に好意を抱いているそうだけど……。

 

ま、まぁ……それはさておき、自分の不甲斐なさに呆れ……戦いの後処理中に……颯馬に今まで対応の謝罪、改めて真名を預ける事を伝えたの。

 

そうしたら………呆れた事に………再度……謝罪してきたなんて。

 

『俺の対応が浅短なのは当然、謝罪なんてとんでもない! ……此方こそ、数々の御無礼を致しました! 謝罪させて下さい!!』

 

………今まで官吏という者達、謝罪すると満足げな表情を浮かばせながら、人を罵ったり、賄賂を請求する卑劣な者しか知らない。

 

洛陽の謁見で、何進大将軍の相談役を勤めた程の男が……孫呉の王族だが陪臣に当たる私に……再度、謝罪をしたいと申し込みなんて………。

 

結局……私達は笑いながら……双方で謝り、真名『蓮華』を預けると同時に『颯馬』と…………呼ぶ事を許可してもらった。

 

『神情魔謀の天人』の本当の姿……ようやく見極め……理解できたわ!

 

◆◇◆

 

【 猫の瞳 の件 】

 

? 荊州 葫蘆谷 にて ?

 

────スッ! 

 

果心「ふすふす……卑弥呼、協力感謝しますよ。 傷付いた袁兵達は……全員漢中の五斗米道で治療させる為、送らせて貰いました……」

 

卑弥呼「儂では無く、『だぁりん』に礼を言ってくれれば良い! 『だぁりん』の熱き魂が袁兵を救ったのだ! 儂は……『だぁりん』の熱き仕事っぷりを堪能出来て、それだけで………御飯三杯は──いけるわあぁ!!!」

 

果心「くつくつ………。 一万の兵を捨て駒で使うのなら、益州の民として生きて貰いたかったので。 この時代の益州は人が少ないし、四方を山で囲まれた要害の地。 久秀殿とはいえ……知っても手出しは難しいでしょう……」

 

卑弥呼「益州が繁栄すれば……漢中もまた同じく! 『だぁりん』にも利はあるしな。 それに……果心よ? 

 

あの……魅力的なおのこ『天城颯馬』に……大分入れ込んでおるの!」

 

果心「颯馬殿は、此方のような摩訶不思議な者も、分け隔てなく愛してくれる……頼もしいおのこですから………ふすふす」

 

卑弥呼「……あの果心と恋話が出来るとは………何とも変わった外史じゃわい! ─────ん!?」

 

ダンダン! ダンダン! ダン!

 

貂蝉「あらぁぁ〜ん!? 珍しい顔ぶれじゃなぁぁいぃ!?」

 

卑弥呼「ん! 貂蝉─────か!? 貂蝉! その全身を覆っている黒の『レオタード』は!? 『漢女足る者……おのこを誘惑する為、薄着にすべし!』という漢女道極意を────忘れおってえぇぇ!!」

 

貂蝉「チッチッチッ! 甘い、甘いわぁわよぉ! 卑弥呼!! 見せびらかしたばかりでは魅力は半減! こういう身体の線が……クッキリハッキリ浮かび上がり、想像で相手に魅せつけるのぉぉよぉん! 

 

これで………ご主人様の視線は……私に……く☆ぎ☆づ☆け☆!」ウフッ

 

卑弥呼「なぁにいぃぃ───!! 貂蝉! うぬは──いつの間に『魔性の漢女』になったのだぁぁぁ!!」

 

貂蝉「───じゃあ卑弥呼は、やらない『馬鹿を申すなぁ! 無論、儂も行い………『だぁりん』の心を虜にするのだぁぁぁ!!』…そうじゃなきゃ! どふふふふふ───!!」

 

果心「くつくつ………貂蝉、貴方の衣装は不問に致しますが、両肩に乗せている『おなご』は………どこで攫ったのですか?」

 

卑弥呼「何だとおぉ!? おなごに手を出すなど漢女の恥!! 儂が成敗してくれ『──んもぉお失礼しちゃう!! 違うわあよぉおん!!』──何ぃ?」

 

貂蝉「これは、颯馬ちゃんからの頼まれていた『袁術』ちゃんと『張勲』ちゃんを救出したの!!! 順慶ちゃんが本拠地を留守にしてたから、華麗に忍び寄ってねぇん。 残念だけど……予告状出せなかったのは悔やむわぁ!」

 

卑弥呼「貂蝉………うぬは『踊り子』だけでは無く『怪盗』の顔もだとぉ! ───深いぃ、深すぎるぞぉ! その設定! 

 

しかぁしぃ──! おのこのハートを鷲掴みだけするだけの破壊力がぁぁぁ!!!」

 

果心「ふぅ───ふすふす。 此方には……よく分かりませぬが……孫呉の城に颯馬殿達は居るはず。 此方は一足先に参りますので……くつくつ……」

 

───スッ!

 

貂蝉「うぅ〜ん? 衣装は……チューブトップの方が似合ったかしら? いえフレンチスリーブの良かったのかもぉ? あぁぁ〜ん、恋する漢女は、今日も悩むのねぇ────ん!!!」

 

卑弥呼「儂は? 儂はぁ──!? 

 

貂蝉ばかりズルイ! ズルイぞ──!!」

 

 

◆◇◆

 

 

【 益州より……… の件 】

 

? 雪蓮居城 謁見の間 にて ?

 

ーーーーーーーーー

ーーーーーーー

ーーーーー

 

雪蓮「───まぁ、こんな話だったかしらねぇ?」

 

冥琳「………洛陽の軍師勢にも驚かされるが……司馬懿……いや『松永久秀』と言うのか? 妖術で万の負傷兵を操り……自らの死まで策の一部に組み込むとは。 ……恐るべき将だ………ハァ」

 

華琳「その恐るべし将を公孫勢………いえ、公孫白珪が備えの急所を見破り、部下達の奮戦で打ち破るなんて、驚きを通り越して……呆れるしかないわ? 

 

………一刀といい、公孫白珪といい、麗羽といい………なんで、才ある人材が、近辺でいるのに気付かなかったて…………自分の無能振りに苛立ちを感じるわよ!!」

 

冥琳がため息をつき、華琳が頬を膨らませて……怒る。 

 

颯馬「だけど……曹孟徳が無能だったら……世の軍師は俺を含め……全員『お馬鹿さん』扱いだぞ?」

 

朱里「はわわわ! どう考えても、天城様と華琳様では……戦歴が──」

 

華琳「はぁぁ………颯馬ぁ? 貴方は……あの司馬懿を退けた! 私は敗走した! …………どう考えても同じじゃないでしょう? 幾ら謙譲が美徳でも、それは遜り(へりくだり)過ぎて癪に障るのよ!!」

 

颯馬「しかし……俺の策は、最後の最後で……月様に危険を及ぼす結果になった! このような詰めの甘さでは……華琳に劣るよ………」

 

華琳「そう思うのは貴方の勝手。 多分──貴方以外は、全員思っているわよ? 貴方の知謀は、遥かに私を凌駕する……ってね」

 

颯馬「……………………………」

 

ーーーーー

 

愛紗「あ、あ、ああぁぁのぉ────」

 

星「ほらぁ! さっさと言え!!」

 

愛紗「ば、馬鹿者! 静かに───」

 

颯馬「えぇーと、関雲長殿? ───何かご用意ですか?」  

 

愛紗「しゃああいぃ!!!」

 

朱里「愛紗さん、それ私の台詞…………」

 

ーーーーー

 

孫兵「───も、申し上げます!」

 

雪蓮「どうした? 敵の奇襲か!?」

 

孫兵「────益州より何進大将軍と連れの方々が………参らました!!」

 

『──────────────!』

 

 

 

ーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーー

 

あとがき

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

 

台風通過で大変な事になってる方々には、なんと言葉をお掛けすればいいか………分かりませんが、稚拙な文章ながらも読んで気を紛らしていただければ幸いです。

 

今回は伏線の回収というか、広げた風呂敷を少しずつ纏めるための準備というか、そんな事で登場人物の台詞が多いです。

 

中には……昔懐かしいアニメを元にしたのもありますが、作者は週刊誌を読むだけで……単行本も集めておりません。 ジョ○。も同じでして。

 

多分……この話は二、三話続きますが、良ければ次回も読んで下さい。

説明
義輝記の続編です。 またよろしければ、読んで下さい。
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コメント
天龍焔様 コメントありがとうございます!  貂蝉「───あらぁん! いけない子達ねぇぇん!」 卑弥呼「儂らが漢女道の模範を示し、うぬらを矯正してやるわい!!」(いた)
mokiti1976-2010様 コメントありがとうございます! 次回には……その答えが明らかに………! それだけ、本人とっては悩む問題だったようです。 本人にとっては……。(いた)
結局、関羽さんは何時までウジウジしていらっしゃるのでしょうね?(mokiti1976-2010)
naku様 コメントありがとうございます! 星が何考えていのか作者でも予測不能なんです。 華○仮面がお嫌だったとの事で……某有名な三人姉妹をモデルに。 服装は長女の着ていた物を参考しております。 (いた)
Jack TIam様 コメントありがとうございます! 女性上位の為の流れなのか、草食男子の為だから控えめなのか? 難しいところですが……女性が主導権持っている方が上手くいくともいいますからね。 一人だけ積極的な男の将がいますが………。 (いた)
やれやれ……愛紗は本当に成長が受け身だなぁ……蓮華は颯馬を理解できたようで何より。でもやっぱ、恋姫って割とみんな感情で動いちゃってるし……日本人である颯馬や一刀達とは精神性が違うようですね。感情を抑えることが美徳の日本と大陸とでは違いが出るのは当然ですが。(Jack Tlam)
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