星降る夜に 29 |
岳「一回戦から凰と当たったのかよ・・・クジ運悪いな一夏は」
一夏「俺の所為じゃないだろ!」
山田『いいですか?』
岳「すいません山田先生、続けてください」
山田『あちらのISは甲龍(シェンロン)、織斑君のISと同じ、近接格闘型です』
セシリア「私の時とは勝手が違いましてよ」
岳「ていうか、試合に出てくる前にあいつの事見たけどなんだか機嫌が悪そうだったが、何かしたのか?」
一夏「いや、約束をしてて、それが毎日酢豚を食わしてくれるって言ってたんだ」
岳「毎日酢豚を?」
一夏「そしたらなんか起こり始めて・・・」
岳「・・・・・」
もしかして、思いっきり照れ隠しか?不器用なのも問題だが、鈍感もどうかと思うぞ。←人の事言えない
岳「兎に角がんばれよ」
一夏「ん?どこか行くのか?」
岳「・・・ああ、野暮用だ」
少し怖い顔になったのに気づくのに数秒かかってしまった
岳「悪いが応援はできそうにない。俺の分まで応援頼む。篠ノ之、セシリア」
箒「ああ、分かった」
セシリア「頑張ってください一夏さん」
応援が早いと思うが・・・・・
岳「行くわ」
岳「ここの第三アリーナでいいな」
千冬『こっちのサポートはできない、山田先生に頼んで事情も話して、借りることができた。試合に夢中な生徒たちも気づくことはないだろう』
岳「分かりました・・・あとは待つだけ」
待つこと数分・・・レイゲンはやって来た
レイゲン「おやおや、ステージまで用意してくれるとは準備周到なことで」
岳「おしゃべりはいいだろ、早く片付けて一夏たちの試合を見ないとな」
レイゲン「そう簡単に行きますでしょうか?くっくっくっ」
不気味だ、何か隠しているような・・・
岳「先手必勝だ!!」
レイゲンのもとに走り、詰め寄る」
レイゲン「そうはさせません。衝撃陣!」
何だ?魔法の紋章が・・・衝撃波か!?とっさに反応するが遅く間合いに入ってしまう
岳「ぐぁ!!・・・くっ!中々やるな」
レイゲン「今までの敵と思ってもらっては困りますね。フレイムウォール!」
地面に魔法陣が浮かび、消えた瞬間に炎の壁が地面から出てくる!
岳「!!チィ!!・・・そんなんじゃあ俺には当たらないぜ!」
レイゲン「かかりましたね、フロストスパイク!」
俺が飛び移った場所にピンポイントで魔法陣を置き、氷の岩を突き立てた
岳「ぐわぁぁぁ!・・・やっぱり強いな・・・」
レイゲン「私の思いはただ一つ!リーダーの思いを叶えること!」
意志は揺るぎない物か・・・厄介なものだな、どうも
岳「爺さんの時以外は封印しているんだがな・・・やるしかないか!」
俺は体にある封印の紋章に手を添える・・・これで解除ができた
レイゲン「何をしたのか分かりませんが、これで終わりです!」
雲が怪しく動き、俺のてっぺんの上で渦を巻く
レイゲン「魔法の中で最強の風魔法です!・・・ゴットブレス!!」
緑色の風の一閃が俺に降りかかる。どう見ても俺の負けは確信できる範囲だった
レイゲン「加減はしました、貴方に死なれては作戦が無駄になりますから・・・」
岳「・・・・・」
レイゲン「貴方は確かに強いです。しかし、それは攻撃が当たればの話です」
岳「・・・・・そうみたいだな」
レイゲン「!!?馬鹿な!ゴットブレスを受けて起き上れるはずが!!」
岳「ああ、”受けてたら”確かにまずかったかもな」
レイゲン「なんだと・・・避けてはいない、相殺もしていない・・・まさか!!」
岳「ご想像通りさ、お前の技を吸収させてもらった。冥遁・吸血口さ」
俺は避けられるが、この技を使った方が得だと判断しただけだ
岳「返すよこれ・・・冥遁・ジャッチメント!!」
レイゲン「なっ!!うわぁぁぁぁぁぁ!!!」
岳「くっ!!!!」
流石にこれだけの力を返すとなると結構体力を使う・・・おまけにさっきの攻撃の所為でほとんど体力が残ってない
レイゲン「はぁ・・・はぁ・・・ま、まだです!」
岳「し、しつこいな。これで終わらそうぜ。どうせ、どっちも体力は残ってないんだ・・・」
レイゲン「いい・・・提案ですね・・・」
お互いに大技を食らわす準備は整った。あとは・・・
岳・レイゲン「撃ちこむのみ!!!」
岳「嵐遁・嵐鬼龍砲!!!」
レイゲン「ホーリーエデン!!!」
嵐鬼龍の咆哮と聖なる光のレイザーが打ち合う
岳・レイゲン「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!
どちらも全力でぶつかり、一歩も譲らない!
岳「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」
レイゲン「うぐっ!・・うぉぉぉぉ!!」
なんでだ・・・このガキにはなんでこんな力がある!俺の方が強いのに!俺は負けるわけにはいかないのに!なぜだぁーーー!
レイゲン「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
何がいけなかったんだ?・・・俺はただあのお方の為に・・・
岳「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」
やべぇな、ガス欠寸前だわ。爺さんほどでもないにしろ、ここまで強いのか・・・フェアレーター
岳「お・・・俺の勝ちだな」
レイゲン「そうみたいですね。くやしいですが、私の負けです」
俺は腹を抱えながらレイゲンに向けて言い放つ
レイゲン「思い残すことはありますが、負けは負けです。さっさと殺しなさい」
岳「・・・悪いけど、その要望には応えられそうにない」
レイゲン「・・・どういう意味ですか?同情でもなさったんですか?」
岳「俺はお前達とは違う。たとえ外史の裏切り者だとしても、お前を殺すことはしない」
レイゲン「・・・ふふっ、ここにきて命を拾うとは、因果な物です」
岳「分かったら帰るんだな」
レイゲン「せっかくですし、そうさせてもらいますか」
レイゲンの体が光り始める
レイゲン「・・・命を拾わせてもらったお詫びに教えてあげます。私を倒したことでこの世界にはフェアレーターが自ら関係することはできなくなりました。今度会うときは違う外史ですね」
岳「そりゃ助かる。こちらとしてはいい話だった」
レイゲン「今度会うときはあなたを倒します」
岳「できる者ならな」
そう言い残し、光と共に消えていった。これからは修行をもっとしなくてはいけない
千冬『終わったか?』
岳「はい、迷惑かけました」
千冬「それはいい、戻ってこい。こっちも緊急事態だ。ISが二機、侵入した。お前からなら介入できるだろう」
岳「あいつ・・・置き土産をしていきやがって」
岳は急いでアリーナに向かう
次回「無人機のIS」
無人機『・・・・・』
岳「不気味なものだな」
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姿と目的を表したフェアレーター、これからはあの管理者との戦いが幕を開ける | ||
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