メグリアイ
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第一話〜約束のペンダントにはハプニングがいっぱい!〜

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   〜現在〜   

ピピピピッピピピピッピピッ!

?『……まただ……。ここ最近よく見るな、“あの夢”。』

俺は心の中でそうぼやくと、アラームを止めた時計を一瞥した。」

五時零分ジャスト

俺はいつもこんな早くに起きて、ランニングに行く。なんでかって?体づくりだよ、か・ら・だ・づ・く・り。部活をやっている俺は、日々体を鍛えておかなきゃ駄目なんだよ。……っと紹介がまだだったな。

俺の名前は五十嵐烈(イガラシレツ)地元にある八重城(ヤエシロ)高校に通う高校二年生だ。さっき言ってた部活ってのは総合格闘術部、さらに俺は次期部長(確定)なのだ!

とまぁ、自己紹介はこんな感じにして、

朝早く起きた後、俺はいつもの上下ジャージ(部活のウィンブレ)という動きやすい格好のになった後、“あのペンダント”を首に下げて、まだ少し肌寒い春の早朝の町に向かって俺は家を出た。

まさかあんな衝撃的な出来事が起こるなんて、このときは思いもよらなかった……

それは、いつものジョギングコースの最後である商店街に差し掛かった頃だった。

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?「………ッ?」

烈「ん?何だろう……今女の子の声が聞こえ…○?「放して下さい!」えっ?」

どこからか、女の子の悲鳴が聞こえたような。俺は急いで声のほうに向かって走った。運悪く、この時間帯は商店街に人がほとんどいない。まさか、それを知ってて……

〜そのころ路地裏〜

?「いやっ、放して下さい!先ほどから何度もお断りしているはずです!」

不良@「へへへっ、嬢ちゃんがいいって言うまで放さないってこっちも何度も言ってるはずだぜ。」

不良A「それにいくら叫んでも無駄だ。この時間帯は人一人いやしねぇんだよ、ここら辺一帯は。」

不良B「もう無理やり連れて行こうぜ、もう待てねぇぜ。へっへっへ。」

?『ヒっ?恐くて…声が…。誰か、助けて……“レッくん”!』

不良@「ゲフッ?」

?「?………。」

烈「すいませ〜ん、足滑っちゃいました(笑)」

不良B「テメーッ、何者だ!」

烈「えっ?通りすがりのただの高校生です。てへっ♪」

不良@「きっ…さま…。ゆるさねぇぞ!」

不良A「アニキ、大丈夫っすか?」

?「あっあのぉ……。」

烈「もう大丈夫。後は俺に任せて。」

不良全「死ねーーーーー!」

烈「さって、さっさと終わらせるか…。」

精神を集中するために、俺は静かに目を瞑る。と、自然に身体が不良たちの動きを感じ取り、いつもの悪ノリタイムへ入ってしまう。

烈「滅せよ、諸悪の根源!我の十八番(おはこ)“千手観音”?」

俺の十八番“千手観音”とは、目にもとまらぬ速さで複数の敵を殴り飛ばせるとても便利な技なのであ〜る。

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ただこの技は一日二回という限定的な技なんだ。もしもそれ以上使うようなことがあれば……

まぁ、それは後でのお楽しみ♪

不良全「ぐわーーーーー!」

?「すっ、すご…い…。」

烈「いいかお前ら、これ以上悪さをしたら今日の俺なんかじゃ済まなくなるからな、肝に銘じとけ!」

不良全「すっ、すみませんでした〜〜〜?」

俺の悪ノリタイムが終わるころには、もう不良の姿はなく、呆然と座り込んでいる女の子一人と俺の二人だけだった。

烈「大丈夫だったか?…ったく、なんでこんなところに一人で。」

?「あっ、すっ、すみません…。いくらお礼をしてもし足りないくらいです。ありがとうございました。」

烈「ん、そうか?男が女を護るのなんて当たり前だろ?だからそんな気にすんなって。」

?「そっ、そうですか……。っ?」

?『あっ、あのペンダント!まさか…レッくん?』

?「あのぉすみません、束のことお聞きしますが、そのペンダ…○烈「いっけねーーっ?朝練遅刻しちまうよ!んじゃ俺行くから、今度は気をつけろよ!」」

そういって俺はその場を去った…。そういやあの娘(こ)、何か言いかけてたような……。

〜?サイド〜

?「………。」

行ってしまわれました。あのペンダントのこと聞こうと思っていたのですが。…そういえば、あのジャージにあった校証って、この近くの公立……確か“八重城高校”……

『それにあのペンダント、もしかして…』

「プルルル…プルルル…プル‥ガチャッ!」

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男「もしもし?どうした奏、こんな時に…」

奏「お父さん、私八重城に通いたい!」

奏父「八重城ってあの公立のか?別にかまわんが、いきなりどうした?」

奏「と〜に〜か〜く〜、あの高校に行きたいの!」

奏父「よしわかった。可愛い娘の頼みだ、明日から行けるように手配しておいてやる。」

奏「ありがとう、お父さん。」

「プツッ…ツーツーツー…ピッ…。」

……レッくん、あなたはまだ覚えてる?“あの約束”……

〜翌日〜※ナレ烈に戻ります

烈「はぁ〜、今日の朝練もきつかったなぁ〜。」

?「いいよな〜お前は…、まだそんな喋る余裕…あんだもん…。」

烈「いや、お前も十分喋れてんじゃないか。」

このキモ男の名前は林健太(ハヤシケンタ)、(一応)俺の親友で、同じクラス・部活とまぁ縁があるというかありすぎというか…。それにこいつ、クラス…いや、学校内ではボコらr…もとい、いじられ役として有名なんだ。

その証拠に…

〜烈たちの教室〜

健「みんなぁ〜、おっはよ〜〜〜ぅ♪」

ク全「「「キモい、黙れ、死ね?」」」

健「うえ〜ん、れぇつぅ〜、みんながいじめr…○烈「キモい、黙れ、死ね!」うわ〜ん、みんななんか大っ嫌いっだ〜〜〜?」

そういや最近クラスのやつが《健太が八重高のブラックリスト入りした》とか言ってたような…。不便だな〜あいつも…

烈「あ〜あ、どっかいっちまった。大丈夫かね?」

?「心配しなくてもすぐに戻ってくるでしょ、あのアホは。」

烈「いや、他の人に迷惑かけないかなぁ…と。」

ク全「あ〜、なるほど〜…。」

その後、バカは他の人に迷惑をかけることなくちゃんと教室に戻ってきた。

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暫くすると、HRのチャイムと同時に一人の男が教室内に入ってきた。

仕方ないから一応紹介、この男の名は真鶴豪拳(マナヅルゴウケン)自分の筋骨隆々なマッスルボディをこよなく愛し、日々鍛え上げている究極のキングオブナルシストだ。…正直、この上なく迷惑な担任だよ、全くもって…

豪「おはようお前ら、そして何故全員こっちを見てるんだ?……いや待て、言わなくてもわかっている、お前たちが俺の美体に見とれてしまっていたことなど。」

ク全『見とれてなんかねぇよ、一ミリたりとも!HR(ホームルーム)だからに決まってんだろ、ナルシス教師!』

烈「はぁ、毎回このくだりだと思うと、一年後のこのクラスのHRはどうなっていることやら…。」

健「あっ、そうだ烈、さっき偶然耳にしたんだが、うちの高校に転校性が来るらしいぞ。」

烈「…転校生…。」

いきなり何を言っとるかこのバカは。アホな作者が時季言い忘れとったもんで知らないだろうが(作:すんません…)今は四月の下旬、そんな転校生が来るような時季じゃないだろうに……

烈「んなわけないだろ健太、こんな時に転校生なんてガセに決まっt…○豪「そうだお前ら!今日うちのクラスに転校生が来るぞ!」……マジですか……。」

男A「先生!その転校生って男?はたまた女?」

豪「喜べ男ども…女の子っだーーー?」

ク男「いぃぃやっほぉ〜〜〜う!」

?「うるっさい、男子ども!しばくぞコラ?」

転校生が女子ってわかった途端にこの大騒ぎ。ほんとにうちのクラスは良いにしろ悪いにしろ、賑やかなクラスだよな。

健「なぁ烈、女の子だってよ!どんな子だと思う?超の付くほどの美人さんだったら俺もうどうしよう。」

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烈「すまんが、興味ゼロ…。それに、たとえ美人な転校生だったとしても、お前なんかじゃ相手にされねぇよ…。」

そう、俺は相手がどんなに美人だろうと、性格のいい子だろうと興味は……少なくとも恋愛感情には絶対にならない。これまでの人生、武道一筋ってこともあるけど、女子にはこれっぽっちも興味がわかないんだ。

……あの娘(こ)以外は……

烈『もしも、仮にも、万が一にも、偶然にも転校生がかなでちゃんだったらどんなに嬉しいことか。まぁ、もし会えても向こうは忘れてるだろうな“あの約束のこと”』

豪「おぉい、入っていいぞぉ。」

〜奏サイド〜

奏『あぁ〜、やっぱ転校初日は緊張しちゃうなぁ。』

お父さんに無理言ってここに転校してきたけど、もしも彼がレッくんじゃなくて、ただの赤の他人でたまたま同じペンダントをしていた可能性も……いや、間違いない!私のレッくんレーダー(作:なんじゃそら)がビンビン反応しているのだから!

奏『もしかして、もしかしたらこの教室で、レッくんと運命の再開なんてロマンチックなことが起きちゃったりして(照)』

豪「おぉい、入っていいぞぉ。」

奏「はっ、はい。失礼します。」

〜戻って教室内〜

「ガラガラガラ」

うちのクラスのドアがうるさく騒ぐクラスメイト達を静かにさせるかのようにゆっくりと音を立てながら開けられた。すると、外から転校生らしき女の子が入ってきて、一瞬クラス内が沈黙に包まれる。しかし次の瞬間に、うちの男子どもが一斉に……

ク男「かっ、可愛いぃ〜〜〜〜〜?」

?「だからさっきからうるさいって何度も言ってんじゃない!」

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女A「でも男子たちが騒ぐのも無理ないよ。だってあの女の子、僕から見てもすっごく綺麗な美人さんだと思うもん。」

女B「そっ…それに…すごい胸、いくらかしら……ハァハァ」

女C「そういえば、あんたって“ソッチ”側だったわね…。」

健「なっ、なぁ烈!そんな窓の外をボ〜っと見てないで一回見てみろよ。こりゃあかなりの上玉ですぜ、アニキ!」

烈「…いったい俺は何時なりたくもないお前のアニキなんかやらされてるんだよ。」

烈『んにしても、みんなにしろこのバカにしろ、ちょっと大袈裟すぎやしないか?いくら可愛いからってそこまd…』

みんなの反応を聞きしぶしぶ視線を教卓のほうへと向ける。すると次の瞬間、俺の中の時間が…止まった…。とにかく、第一印象はめっちゃくちゃ可愛い、それに清楚って言葉がにあ……

烈『ん?あの子、近いうちに見たことがあるような…。』

頭の中でグルグルと考えを張り巡らしていると、転校生の子と目があった。するとその子は、ゆっくりと教卓を降りて、机の間を通り、俺のほうに向かって…向かって?

奏「…………。」

烈「………あっ、あのぉ…俺に何か?」

女の子は俺の目の前まで来ると、ただ何も喋らず、じっと俺の顔を見つめてくる。どうすればいいかわからず、たじろいでしまう俺に、そんな俺たちをじっと見つめてくるクラスメイト達。そんなシーンとした空気の中、ついに彼女の口が開いた。

奏「…先日は、ガラの悪い方々に襲われているところを助けていただいてありがとうございます。」

烈「助けたって…?君、昨日の!ここの転校生だったんだ。」

奏「あっ、あの…会っていきなりこんなこと聞くのもあれなんですけど…あなた“五十嵐烈さん”ですか?」

烈「あぁ、そうだがって君なんで俺の名前w…○奏「レッくん♪」」

「ガバッ」

烈「……へ?」

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なっなななななな?まままま待て待て、落ち着け。一体今何が起こってるんだ?落ち着いてよく思い出せ。え〜と転校生が来て、その転校生はうちのクラスで、さらに昨日助けた女の子で、彼女はなんだか知らんが俺のことを知っていて……駄目だ、展開が速すぎてもう何が何だか…

奏「むぅ、なんですかその顔は。ひょっとして疑ってますか?私はあなたの、レッくんのことを知ってるし、レッくんも私のことを知っているはずですよ?」

烈「なっ、その根拠はいったいどこからやってきているんだ。人違いなんじゃ…。」

あれ?待てよ、なんか引っかかる。なんだ、このすっごくもやもやした感じ。……そうだ、“レッくん”、彼女は何で俺の昔のあだ名を知ってるんだ?まさか…

奏「その根拠とはこれです、レッくん昨日もこれの“反対側”のペンダント首にかけていましてよね?」

彼女はそういいながら、自分の首にかかっていたペンダントを服の中から取り出し、俺の目の前に突き出してきた。そのペンダントを目にした瞬間、俺は、あの夢が、“記憶”として蘇った。

烈「か…なで…。もしかして、かなでちゃん?」

奏「うん、その通り。久しぶりだねレッくん♪それにしてもレッくんは気づくのが遅いよ〜、どんだけにぶちんさんなの。」

烈「しっ、仕方ないよ。あの時のかなでちゃんとは雰囲気というか、感じがちょっと違うんだよ。それによく見たら面影あるのその綺麗な瞳と髪ぐらいだぜ。」

それにしても、圧倒的に変わったなぁ。あの時のかなでちゃんとは似ても似つかないんだからな。でも、今を思えばあの(ヤンキーに絡まれた)時な〜んか引っかかる感じがしたんだよなぁ〜。まさか、その答えがこれだとは思いもよらんかったが…。

奏「というわけでレッくん、これからよろ……。」

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俺に向かい挨拶をしようとしたかなでちゃん。しかし、最後まで言い切ろうとしていたところに、外野(ソト)のやつらがついに発狂しだした。

ク全「ぅえええぇぇぇぇぇ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜?」

男A「てめぇ、烈!俺たちの断りもなしにリア充になった?そのうえ相手が絶世の美女ときて、この裏切り者?」

男B「ふむ…、烈ぐらいなら彼女はいるとは思ってはいたが、まさかここまでとは。正直予想できんかった…。」

女A「いや〜、でも美男美女!って感じで素敵だと思うよ、僕は。」

?「そんなこと思わないわよ?っていうか烈、あんたに彼女とか初耳よ!」

女C「あ〜っ、そういえばあんたって烈のことがすk…。」

?「どさくさに紛れて変なこと言うなーーー?」

男C「それで、実際はどうなのかそこのところはっきりさせようか、烈♪」

ところどころにツッコみたいことがあったが、今はそんな余裕なんぞないもんだから困ったな。かなでちゃんと再会できたのはいいが、場所が最悪だったな……。

烈「いやぁ…えっとぉ…そのぉ…なんというかぁ…とっ、とりあえず皆一回落ちt…○奏「みなさん、はじめまして。転校生の桃峰奏(モモミネカナデ)です、これから卒業まで皆さんと楽しく過ごしたいです。」…ちょっ、ちょっとかなでちゃん?」

奏「そうそう、レッくん。もう夫婦なんだから私のことは“奏”って呼び捨てで呼んでね♪あっ、みなさんにも報告させていただきます。私、レッくんのお嫁さんです♪」

かなでty…じゃなかったか。奏よ…自分のことは呼び捨てにさせといて自分はそのままか…でもなくて、今のこの空気でそんなことを暴露しちゃったら……

ク全「んなぁ〜〜にぃ〜〜〜〜!O・Y・O・M・Eさんだとぉ〜〜〜〜〜〜?」

ほれみなさい、思った通りクラスの連中が反応しちまったに…。これを、治めるのは少々骨が折れるな……

そんなこと思っていると、どこからともなくグーパンが飛んできた。

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烈「っあっぶね?おい、由奈!口の前に出るその右拳どうにかしろっていつも言ってんだろ?少しは落ち着け、お前らしくn……いや、らしいk…ブボフヘェ?」

由「最後のは余計だ、バカ!それにそんな些細なこと、今はどうでもいいの?」

いや、いついかなる時でもそんな暴力的コマンドはどうでもよくないだろ……。

さっきからちょくちょく登場しているこの暴力おn…もといクラスメートは、椎名由奈(シイナユナ)。俺が小さい頃引っ越した先にいたお隣さん。まぁ、俗にいう幼馴染だ。そこらの男より断然気が強く、漢(おとこ)な威圧が出ることも多々…。だが、誰よりも友達を大切にしているいわば“カッコイイ女の子”かな。……ってか、こいつのとび蹴りマジで痛ぇ…(泣)

奏「れっ、レッくん?あなた、私のレッくんになんてことしてくれるんですか!」

由「なによ、悪い?それに烈はあんたのじゃなくて、私の“モノ”なの!」

おいおい、とうとうモノ扱いかよ…

奏「ダメだめ駄目!レッくんは私の、私が隣にいるんだから!」

…気のせいかな…今、奏の駄目が統一されていなかったような…。そんな言い合いを続ける二人を横に健t…もといバカという名の変態が俺の隣にやってきた。はた迷惑なうえに鬱陶しいし、なにより何故俺の横にいるのがこんなむさ苦しいやつなんだ……。

健「なぁ、烈。今心の中で俺のこと『はた迷惑で鬱陶しい』なんて思わなかっただろうな?」

烈「はっはっはっ、そんなわけないだろ親友。で?何の用だ。」

健「そうだよな、俺たち親友だもんな!少しでも疑って悪かったよ♪」

やっぱりこいつはバカでアホで能無しだな…

健「でだ、親友のお前に一つ頼みがあるんだ。聞いてくれるか?」

烈「まぁ、中身によるが言ってみろよ。」

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健「その頼みっていうのは……あの転校生、奏ちゃんだっけ?あの娘(こ)を譲ってくれ!お前にはまだ、あの暴力魔王様がいるじゃない…○由「誰が暴力魔王よ、誰が?」ヴベシュバファ?」

正に今のお前の姿そのものが暴力魔王じゃんか…と思わず言いたくなるが、あのバカの二の舞にはなりたくないからな、心の中にとどめておこう。

健「…今のお前だよ…。」ボソッ

由「あぁん?なんか言ったかワレ(怒怒)」

健「私目は何もおっしゃっておりませんでございますです、はい。(汗)」

奏「えぇっと、レッくんのお友達ですか?申し訳ないのですが私はレッくん一筋ですので他の方々には全く興味がありませんので♪」

健「ウグオフォアッ?」

「健太は精神に9999ダメージを受けた。健太は目の前が真っ暗になった……。」

烈『さらばだ健太、お前のことは多分一生忘れない。うん』

健太という死体の前で合掌しながらそう胸の中で呟いた。お前は決して天国には行けないが…ちゃんと成仏しろよ♪

健「ぐふっ、あぁあ…なんで烈ばっかりいい思いを、そのうえ俺はこんな役回りばっかだし。俺もあんな甘酸っぱい青春を謳歌して〜よ〜?」

烈「チッ、生きていやがったか。しぶといな…ゴキブリか何かか、お前は。」ボソッ

健「ん?今ゴキブリがなんとかって聞こえたような……。それに、一緒に舌打ちも聞こえていたような……。」

烈「はっはっは、俺がそんなこというと思うか?言うはずないだろぅ、親友。」

健「おおぉ、烈よ!心の友よ!ソウルメイトよ!(泣)」

ク○全『…やっぱこのバカ、知能が猿以下だな…。』

こうして、波乱のHRは幕を下ろした。それと同時に危険な臭いがプンプンする学園生活の幕開けでもあった。…俺、これから無事に学園生活を送れるのかな…正直身体が持ちそうにないかも……。

 

説明
ここから本編に入ります!
更新頻度は遅くなりますがどうぞ温かい目で見てください。

自分の一押しはやっぱり奏です♪
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