恋姫外史終章・いつまでも一刀第32話
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蜀の当主として仕事をする一刀のもとに、洛陽より使者がやってきた。

 

謁見の間で応対する一刀。

 

使者は一通の手紙を差し出した。

 

手紙の内容は一刀に、洛陽へ来るようにとの命令書だった。

 

「この理由について聞いても?」

 

「お答えしたいところなのですが、私も詳しくは聞かされておらんのです」

 

困った顔をする使者の男。

 

どうやら嘘をついているわけではないらしい。

 

「・・・・・・それじゃ、詳しい事は洛陽で聞くとしますかね」

 

玉座から立ち上がる一刀。

 

「色々と準備がありますんで、何日か時間をいただいてもよろしいでしょうかね?」

 

「無論です。蜀のご当主に四十秒で支度しな!などと無理難題を押し付ける気はありませんよ」

 

「・・・・・・何故そのネタを知っている」

 

「は?」

 

「いや、それじゃあ部屋を用意させますので、準備が済むまでゆっくりしていってください」

 

「では、お言葉に甘えて・・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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その日の夜、一刀は貂蝉、紫苑、桔梗、焔耶を自室に集めていた。

 

「というわけで、俺は洛陽に行かねばならなくなった訳だ。そこで当主代理は、貂蝉!君に決めた!!」

 

ビシッ!と貂蝉を指差す一刀。

 

「あらん♪アタシ?」

 

「ちょっと待てい!!」

 

すかさず焔耶の待ったがかかる。

 

「何故こいつなんだ!理由を言え!!」

 

「何か問題があるか?」

 

紫苑と桔梗に聞いてみる一刀。

 

「いいえ」

 

「よいのではありませぬか?」

 

「じゃあ問題ないな。で、一応聞いとくけど今回俺が呼び出された理由は何だと思う?」

 

「私は納得していないぞ!」

 

「少々黙っとれ、焔耶」

 

「う・・・・・・」

 

桔梗に一睨みされ、部屋の隅でいじけ始める焔耶。

 

それを見届けた桔梗は、一刀の質問に答えた。

 

「お館様が蜀の当主として就任した、祝いの席でも開いてくれるのでは?」

 

「ほう・・・・・・」

 

「もっとも、酒に毒くらいは仕込まれるかもしれませんが・・・・・・」

 

「ん、同感だ」

 

頷く一刀。

 

「ご主人様がここに持ってきた手紙について糾弾するのでは?」

 

「干吉からも言われたが、その可能性もあるな」

 

「つまりみんな、ご主人様が行ってもろくな目に会わないって思ってるわけねん」

 

首を縦に振る一同。

 

「しかしまあ、行かないわけにはいかんし、そろそろあっちとのケリつけとこうと思ってたところだからな。十分に警戒しつつ、行くとしよう・・・・・・しかし、出来れば華琳の所と馬家も何とかしたかったな」

 

頭を掻きつつ言う一刀。

 

「そうだ、一つ言っとく事があった。紫苑、桔梗、それにそこでいじけてる焔耶」

 

「「「?」」」

 

「状況次第では戦になるかもしれないから、しっかり兵士を鍛えておいてくれ。ただ、あまり多く兵士を捻出しちまったら国力も低下するし、少数精鋭でいくからそのつもりでな」

 

「しかしお館様。ある程度の数は確保しておかねば、不利は避けられませんぞ?」

 

「心配いらねえよ。俺が出発する前に桃香、白蓮、麗羽にも早馬を出しとくつもりだ。連合組めば数の不利はないだろうよ」

 

「なるほど」

 

桔梗は得心したように頷いた。

 

「出来れば穏健に事が運んで欲しいもんだが・・・・・・無理だろうな」

 

そう言って、一刀は大きなため息をつくのだった・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

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同じ頃、華琳の元にも洛陽からの使者がやってきていた。

 

用件は一刀と同じく洛陽へ来られたし、である。

 

ただ、一刀と違うのは一つ注文があった事だった。

 

「精強な武官を連れて参られたし、ね」

 

「華琳様、その意味は・・・・・・」

 

秋蘭の言葉を、華琳は手を振って遮った。

 

「何か荒事に巻き込む気でいるんでしょうね」

 

そう言って肩を竦める華琳。

 

「それで、随員はどうされますか?」

 

「そうね、春蘭は当然連れて行くとして、秋蘭、貴方にも同行してもらうわよ」

 

「はっ」

 

そして数日後、思案の末、更に凪を加えた華琳一行は一路、洛陽へ旅立つのであった。

 

 

 

 

 

華琳と一刀

 

 

 

 

 

二人が再び出会う時

 

 

 

 

 

時代は大きく動き出す・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

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おまけ

 

 

 

「お嬢様。ついに洛陽での公演が決定しましたよ!」

 

「本当かや!?」

 

「勿論ですよ。私がお嬢様に嘘を吐いた事がありましたか?」

 

「うう・・・・・・今まで頑張ってきたかいがあったのう、七乃」

 

「ですね〜」

 

「う〜〜、燃えてきたわ!七乃!準備が出来次第、洛陽へ出発じゃ!!」

 

「は〜い、お嬢様♪」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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どうも、アキナスです。

 

この最後の物語も佳境に入ってきたようです。

 

一刀は何を仕掛けられるか?

 

華琳はどう関わってくるのか?

 

おまけ(美羽)は何かやってくれるのか?

 

色々な謎を残しつつ次回に・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

「スーパーライダー閃光キーック!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

説明
時代が大きく動き出す・・・・・・
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コメント
くっ・・・!折角のライダーネタの時に私はどうしてここに来れなかったのか・・・!!(アーバックス)
村主7さん:ドーラはいいキャラでしたね(アキナス)
本郷 刃さん:美羽はまあ・・・・・・(アキナス)
観珪さん:帝陣営は華琳をどう使うつもりなんでしょう?(アキナス)
クラスター・ジャドウさん:月面キックと閃光キックで悩んだんですけどね・・・・・・(アキナス)
すらっとネタ仕込んでくる使者さん・・・こやつ出来るなw 惜しいかな「愚図は嫌いだよ」と言ったりハム(肉塊?)を豪快に食いちぎってくれれば完璧だったが(村主7)
一刀と華琳によってついに時代が動き出しますか・・・美羽もどんな風に絡んでくるのかが気になります!(本郷 刃)
当主代理が化物ってのもアレだが、管理者だけあって高性能なのは確かだしな…。それはそれとして、最後の技名は仮面ライダースーパー1のですな。個人的には、スーパー1を代表する必殺技は、月面キックだと思ってますが。何しろ、ドグマ首領・テラーマクロが変身したカイザーグロウを葬ったのが、かの月面キックでしたし。(クラスター・ジャドウ)
驚きの白さ、美羽ちゃん! このまま育ってほし……いや、いつまでもようぢょのままでいて欲しいですね。 とりま、華琳さまと一刀くんの争い(?)に期待(神余 雛)
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外史 北郷一刀 恋姫†無双 真・恋姫†無双 いつまでも一刀 

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