蒼天に浮かぶ星雲達 9話 |
あれから9年・・・大陸は騒がしく動いていた。黄巾を賊が暴れまわっている、これを期に一定の人物たちは、名乗りを上げようと動いていた。そして、岳も・・・
岳「(-_-)zzz」
動き出そうとしていた?
岳「う〜ん・・・あれから9年、そろそろ黄巾の乱が出てくるころだ」
この頃の賊の活動が活発になってきてる。俺は此処でできるだけ名を上げる
岳「でも・・・まさか。”迅速の白狐”なんて呼ばれる日が来るなんてな・・・」
俺は9年間、賊を相手に何度も持闘っていた。それでいつの間にか、白い髪と白い狐の仮面とすぐに賊を倒す姿で、”迅速の白狐”なんて二つ名が付けられてしまった。この間、町に寄ったときなんか、子供たちが「迅速の白狐!ここに参上!」なんて言ってたものだから、食べていたラーメンを吹き出してしまった
岳「名前が分からないからって、二つ名をつけるなよ・・・」
文句を垂らしながら、森を抜けていく・・・
岳「皆・・・元気でいるといいけど・・・」
これを期に俺は、月の下に行く。この間就任した天水の太守が董卓だと聞いて、俺は早めに仲間に入れるように、黄巾の乱で名を上げたいと考えた
岳「簡単に行くといいけどな〜」
???「恋殿〜〜!どこにおられますか〜!」
岳「ん?今・・・”恋”って言わなかったか?」
確かに聞こえた、女の子が恋と呼んでいた・・・確かめに行くか・・・
???「むむっ!お、お前は・・・!」
岳「って、こんな近くで叫んでいたのかよ・・・まぁ、いいか。ここで大声を出すな、熊にでも襲われるぞ?」
???「お前は・・・迅速の白狐なのですか〜〜!!!?」
岳「人の話を聞け!・・・全く、まぁ確かにそう呼ばれてるな」
???「これが本物の白狐・・・なんだか、不思議な感じするのです」
岳「ああ、まぁ名前だけでも、俺は白、君は?」
???「ねねは陳宮なのですぞ!ここで、恋・・・呂布殿を見てはおりませんか?」
陳宮か・・・傍に居るのは当然と言われれば当然か・・・
岳「悪いな、見ていないんだ。見つけたら君の事、話しておくよ」
ねね「よろしく頼みますぞ!恋殿〜!」
でっかい犬に乗ってんな〜・・・呂布って言っていたし、恋で間違いない
岳「変な巡り合わせだな・・・まぁいいか。戻って近くの義勇軍にでも・・・」
恋「・・・・・」モグモグ
・・・・・いました。さっき俺が焼いていた魚に手を出しています
岳「もしもし、それ俺の何だけど・・・」
恋「・・・?・・・いただきました?」
いや、説明としていいけど、それじゃ意味ありませんから。にしても、顔が変わってないな・・・癒しをくれるそんな顔をしているのは、相変わらずか・・・
恋「・・・?・・・・???」クンクンッ
岳「ん?臭かったか?」
恋「・・・・・」フルフル
岳「そうか・・・さっき、陳宮が探してたぞ、行ってやんな」
恋「・・・ありがとう」
岳「どういたしまして・・・」
そそくさに早足で、俺の場所から森へと入って行った
岳「元気そうで何よりだよ、恋・・・」
仮面をつけていたので、気づかれずに済んだか・・・
岳「また、会えるからいいよね」
お!森を抜けたか・・・そこらへんで義勇軍でも見つけよう
桃香「あ、愛紗ちゃ〜ん、これどうしたらいいの〜!?」
愛紗「知りません!朱里に聞いてください!」
朱里「はわわ!そ、それは、こっちに置いてくだしゃい!」
雛里「あわわ!か、噛んでるよ朱里ちゃん!」
鈴々「にゃははは!かみかみなのだ!」
愛紗「お前も兵たちの所へ行かんか!兵士の士気が下がってはいけないだろう!」
あ、愛紗ちゃん怖い、こんなに忙しいなんて!白さん、元気でいるかな〜
愛紗「桃香様!ボーっとしてないで働いてください!」
桃香「は、はい〜〜〜〜!!」
兵士A「これで大丈夫なのだろうか?」
兵士B「なあ、劉備様に合わせてくれって人が来てるんだけど・・・」
兵士A「この状態ではな〜〜・・・・」
愛紗「お前達?何をしゃべっている?」
兵士B「は、はっ!劉備様に合わせてほしいと、旅の者が来ていて」
愛紗「忙しいので、今度にしろと言っておいて・・・」
兵士B「なんでも、この軍に入りたいとか・・・」
愛紗「なんだと!黄巾党に向かう途中でそんなこと言われても・・・」
桃香「いいんじゃないかな、私それでも、やれることはあると思うの。看護担当とか」
愛紗「と、桃香様がそう言われるのでしたら・・・ただし!私も同席しますからね!」
桃香「そんなに威圧したらお客さん、逃げちゃうよ?」
兵士B「それでは呼んで参ります!」
桃香「いい人だといいな〜・・・愛車ちゃんはどう思う?」
愛紗「そうですね・・・暗殺者ではないと言い切れないので、私は悪党だともいえます」
兵士B「つ、連れてまいりました!それでは!私はここで!」
岳「うん、ありがとね」
まさか・・・こんなにも早く桃香と再会するなんてな・・・それに、すでに諸葛亮や鳳統までいるとは・・・俺の知っている歴史じゃない訳だ
桃香「ああ!お客さん来たみたいだよ!どうぞ!入って・・・くだ・・・さ・・・い」
今俺は仮面を取っている状態なので、桃香に俺の正体は丸わかりだ
桃香「は、白さん!?ど、どうしたの!?」
岳「え?ああ、うん。とりあえず、今探せる主を探してるんだ。その中で、桃香の義勇軍が上がって来たんだ、知り合いでもあるし、来てみたんだ」
桃香「そうなんだ!とりあえず入って!」
ズイズイっと、中へと引きずられていく。何年たっても変わらないな
愛紗「と、桃香様!?何故コイツの手を取っているのですか!!」
・・・今度は何故か、桃香が連れて行かれ、端の方で説教を喰らっていた
鈴々「お兄ちゃんは桃香お姉ちゃんと知り合いなのか?」
岳「え?・・・命を助けてもらったかな。桃香には本当に感謝している」
鈴々「お姉ちゃんから真名をもらってるのだ、いい人なのか?」
岳「それは・・・だれしも、いい人とは限らない。やっていることは正義だと主張しても、他から見れば悪党にも見える。俺をどう判断するかは、君に任せるよ」
鈴々「う〜ん、よく分かんないのだ」
岳「はははははは!簡単に言うとね、君がどう思うか、それだけだよ」
鈴々「おお!それならわかるのだ!」
ふふふっ、この子面白いな、この子はたぶん、張飛かな?頭がよさそうでもないけど、強さはある
愛紗「すいません、遅れてしまって・・・」
岳「あ、いいえ。お構いなく」
愛紗「して・・・何故ここに来たのですか?」
岳「そうですね・・・一つは知り合いの顔を見ることと、将としてしばらくの間、ここで働かせてもらえないかと思いまして・・・」
愛紗「なっ!失礼ながら、貴方にそれほどの武が「いいよ、白さんが来てくれるなら百人力だよ!」・・・桃香様!この者の実力が分からないのに何故!了解を出すのですか!?」
桃香「だって、白さんの知り合いは私だし、小さい頃に賊が攻めてきたときに、一人で一万の敵をやっつけたんだよ!別にいいと思うけどな〜」
愛紗「信用に足るかどうかの問題です!本当にその人かどうかも分からないのに!」
岳「そこまで俺って信用ないのね・・・なら、試してみる?」
愛紗「はっ?」
岳「俺と関羽さんとで、一騎打ちしよう。俺は武器を使わずに素手で勝つ」
愛紗「なっ!?私を馬鹿にしているのですか!?いいでしょう!私が勝ったら、諦めてもらいます!万が一、私が負けたら、何でも言う事を聞きましょう!」
岳「いいよ、それでさ。久々に5割くらい出しますか」
朱里「そ、それでは、始めましゅ!」
岳「まだ噛むんだ・・・」
愛紗「よそ見をしない方が身のためですよ」
岳「いいさ、君より場数は多いから・・・」
愛紗「その言葉後悔させてあげしょう」
岳・愛紗「・・・・・」
朱里「は、始めっ!!」
一瞬、孔明の合図にズッコケてしまった
愛紗「先手必勝!ぜぇぇぇぇぇい!!!」
岳「ぐっ!お、重いな・・・でも、まだまだ弱いぞ!もっと来い!」
愛紗「減らず口を!!」
肩、腰、頭、足・・・何処を狙っても、白殿は直ぐに跳ね返してくる!なぜここまでの力が!
岳「はい、考え事をしてる暇があるのか?・・・せいっ!」
愛紗「くっ!」
岳「へぇ〜、それを避けますか・・・ドンドン行くよ!」
ガキィィィィィィィィン!!くっ!そして何より、早くて重い!なんでこんな・・・!
岳「腰が引いてきてるよ!!隙あり!!」
愛紗「あっ!・・・私の負けです」
見事としか言えない、私の青竜偃月刀は後ろ飛ばされ、首に指を突き立てられていた
岳「ふぅ〜〜〜、ありがとうございました」
愛紗「人は見かけによらないってことですね・・・軽率でした」
でも、まさか素手で偃月刀を飛ばされるとは・・・
岳「そんなことはいいよ。合格でいいかな?」
愛紗「はい、申し分ないです」
桃香「流石白さん!愛紗ちゃんに勝っちゃうなんて!」
岳「(偽名を使ってるから違和感があるな・・・)まぁ、経験だけは無駄にあるから」
朱里・雛里「・・・・・」
鈴々「お兄ちゃん、凄いのだ〜!」
褒められて悪い気はしないな・・・・・
岳「改めまして、俺は白、よろしくお願いします」
全員「はい!」
次回「曹操との再会、董卓軍の張遼」
霞「なんや?あんた」
岳「董卓に・・・届けてほしいんだ」
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9年後に動き出す岳、黄巾の乱から登場する | ||
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