ノーゲーム・ノーライフ異世界奮闘記第16話 |
いのにとある一室に連れてこられた龍太。
龍太「…あのすいません誰も「セイ」グフォ!」
いの「すいません、少し寝てもらいますよ」ニヤ
龍太「…なんか…デジャブ…」ドサ
倒れた龍太をかつぎ、どんどんと進んでいくいの。
いの「手荒な真似してすいませんのう、龍太殿」
気絶している龍太に語り掛けるいのであった。
龍太「……ん…ここは…どこだ…?」
意識をもうろうとしながら、その覚醒をまつ龍太。
龍太「……ん…何か匂いが…これは…食べ物のにおい?」
においのするほうに近づいていくと、何やらにぎわう声がした。
龍太「いったい何が…!!」
そこには、獣人種達が祭を開いていた。
龍太「…楽しそうだな。」
いの「おお、龍太殿。目が覚めたようですな。」
龍太「いのさん、これはいったい何ですか?」
いの「人類種との決戦の前の前夜祭というべきですかな。」
龍太「あれ決戦って2日後じゃないですか?」
いの「細かいことは気にせんで下さい。ささ、こっちですぞ。」
龍太「は、はぁ」
「おお、あなた様が龍太様ですね。」
龍太「え、まぁそうですけど。」
「おーし、みんな、龍太様を胴上げだ!」
「「「おおお!!!」」」
龍太「え、ちょっとま…うおぉぉぉぉ!?」
「「「わーしょい!わーしょい!」」」
いの「龍太殿はこの国のために戦ってくれるのですから、これくらいさせてくださいな。」
龍太「いのさん…」
いの「さぁもっと高くですぞ!高く!」
「「「うおおおおおおおお!!!」」」
龍太「ちょっと、待っt……」
「「「せーの!!!」」」
龍太は数名の男衆に思い切り、上に放り投げられた。
龍太「まだ心の準備してないのにぃぃぃぃぃ!?」
「「「龍太様!龍太様」」」
たくさんの獣人種の人々が、声援を送る。
いの「さて、何か飲みますかな。」
龍太が胴上げから解放されるのは、30分後のことだった。
龍太「はぁはぁ、もう勘弁…」ガクブルガクブル
いの「高く飛んでましたな、龍太殿。まぁ、死ななくてよかったですのう。」
龍太「何回か死にかけましたよ!?」
いの「それより、これでもどうぞ。」
いのに飲み物が入ったコップを渡される龍太。
龍太「それじゃあ、いただきます…ブフォ…これ酒じゃないですか!?」
いの「飲めませんでしたかな?」
龍太「酒は、ほんとダメでして…」
いの「なるほど、ではこちらを。」
龍太「いただきます。」
いの「やはり何年生きていても酒の味だけは変わりませんのう。」
龍太「そういえば、周りの人も結構飲んでますね。」
いの「この国名物の獣人酒でも飲んでいるのでしょう。」
龍太「獣人種?」
いの「ええ、これですぞ。」
いのが一升瓶を出してきた。そこには、獣人酒と書かれており、ラベルの端っこに、どんな酒豪でも絶対にぶっつぶれる一品と書いてあった。
だがしかし、かなり飲んでいるであろういのが全然つぶれていなかった。
龍太「いのさん、酒強いんですね。」
いの「あと4本開けないと、私はつぶれませんよ。」
龍太「4本!?」
龍太が驚愕していると、龍太に近づく人影がいた。
「お久しぶりですね、龍太さん」
龍太「!…あんたがなぜここにいる?」
「だって、私この国出身ですし。」
龍太「また、悪いことでもしているのか?」
「いや、今は、この国の地域課で働いています。」
龍太「…更生したんだな、グラムさん」
グラム「…私もこの国のために頑張りたいと思いまして……龍太さんも人類種とのゲーム頑張ってくださいね。」
龍太「…できる限り頑張らせていただきます。」
グラム「それと、知ってましたか?」
龍太「何をですか?」
グラム「この国で、龍太さんが半端なくモテていることを。」
龍太「…まじですか?」
グラム「ええ、先ほどまで、ここで100人ぐらいの女の子がいたんですが…突然いなくなったんです。何やら2人組の女の子に追い出されたとか。」
龍太(絶対に、アスカさんとエイミだな。うん)
グラム「それと、この後に、特別な催しがあるようです。ぜひ参加してみてはいかがでしょう。」
龍太「わかりました。」
グラム「では、これで。」
グラムはペコリと一礼すると、去って行った。
龍太「さてと、催しに参加してきますね。」
いの「頑張ってきてください。」
龍太は祭りが行われている中心部に歩き始めた。
いの「…たのしみですなぁ」ニヤニヤ
不敵に笑ういのがいた。
龍太「ここでいいのか?」
指定された場所に移動した龍太。
「失礼ですが、龍太様でしょうか?」
声がする方向に目を向けると、そこにウサギの耳をした、女の人がいた。
龍太「ええ、そうですが。」
「ジュルリ…ナカナカイイオトコデスネ…」
龍太「!?」
「私はこの催しの実況兼司会のベルギット申します。よろしくお願いしますね」ニコ
龍太「こちらこそお願いしますね」
ベルギット「ささ、こちらに寝てください。」
龍太「わかりました。」
ベルギット「それでは楽しんできてくださいね。」
そこで、龍太の意識がぷつんと切れた。
龍太「ここは…どこだ…?」
龍太が目を覚まし、周りを見渡すと、見慣れた景色があった。
龍太「東部連合…?」
ベルギット「聞こえますか?」
龍太が悩んでいると、声が聞こえた。
龍太「ベルギットさん?どこにいるんですか?」
ベルギット「今そちらにいませんが、これからルール説明しますね。今からあなたには200人の女の子から逃げてもらいます。」
龍太「200人!?」
ベルギット「万が一、捕まったら、数人にいろんなことされますよ。」
龍太「いろんなこととは…?」
ベルギット「簡単な話、お願いを聞くことになります♪」
龍太「えええええ!?」
ベルギット「なお、生中継されますので、頑張ってください。制限時間は、4時間です。それと、つかまってから、10分たつと、特定の場所に、転送されますので、そこからまたゲーム再開です。…それと、私も参加しますので♪」
龍太「実況しないんですか?」
ベルギット「いいといわれましたので…それではあと10分後にスタートしますので、逃げておいたほうがいいですよ。」
龍太「…とりあえず見回しのいい、所に行くか。」
龍太は顔を上げて、一番高い建物目指して、走り始めた。
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16話です。遅くなってすいません。 次回は、ゲーム回です。 |
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