星降る夜に 35
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岳「それにしても、学年トーナメントか・・・」

 

シャルル「岳はどうするの?練習するの?」

 

岳「まぁ、練習はするけど・・・一夏でも誘うか」

 

あいつは人一倍頑張って、クラス代表として、しっかりしてもらわないと

 

岳「お!いたいた・・・篠ノ之も一緒か、どうだ一夏、練習しないか?もちろん、ISのだ」

 

一夏「おう!行く行く!」

 

箒「私も一緒にいいですか?」

 

岳「ああ、一夏に近い指導を出来るのは篠ノ之だけだしな・・・おまえも、俺とシャルルみたいな遠距離中距離なタイプとはやって置いて、損はないと思うからな」

 

シャルル「思えば、岳のISって、全タイプの第三世代だよね」

 

岳「まぁ、そうだな・・・・・第三世代じゃないけど」

 

最後のぼそっといったことは聞こえてないようだし、心配無用だな・・・

 

岳「んじゃまぁ、さっそくアリーナに??????」

 

うん?騒がしいな・・・何かあったのか?

 

『ホント?アリーナで戦闘してるって?』

 

『ホントホント、やってるのは、オルコットさん、凰さん、ボーデヴィッヒさんだって!』

 

岳「(ッ!!!あいつまさか!)アリーナに急ぐぞ!」

 

一夏「お、おい!どうしたんだよ!!」

 

岳「セシリアと凰が危ない!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ラウラ視点

 

ラウラ「こんな物か・・・弱いな」

 

セシリア「くっ!」

 

鈴「こんな・・・!」

 

この程度か、所詮は代表候補生、私の敵ではない

 

ラウラ「貴様らのシールドエネルギーはもうほとんどない。諦めたらどうだ」

 

二人「そんなこと・・・!」

 

まだ足掻くか・・・哀れな・・・

 

ラウラ「これで最後にしてやる!」

 

岳視点

 

岳「ついた!あいつらは・・・!」

 

シャルル「が、岳!あそこ!」

 

シャルルの指した方へと目を向ける。そこには倒れる二人と見下ろすラウラがいた

 

岳「遅かったか・・・!もう少し早く気付ければ怪我させないで済んだものを!」

 

一夏「セシリア!鈴!」

 

箒「やめろ一夏!ここのバリアはそう簡単には壊せない!」

 

こんなこと、緊急事態でなければしないんだがな・・・

 

岳「一夏、俺が子のバリアを破壊する。俺がラウラと対峙している隙に、あいつらを助けろ」

 

一夏「わかった!怪我すんなよ!」

 

岳「お前こそミスすんなよ!」

 

IS展開、龍神モード、グレイセスでバリアに十個の穴をあける

 

岳「一夏!切り裂け!」

 

一夏「うおぉぉぉぉぉぉぉ!」

 

よし!砕き切った!

 

岳「そこまでだラウラ!武器をおさめろ!」

 

ラウラ「・・・・・大佐。どうしてそこまで」

 

この時のラウラは、初めて会った時の顔と同じ表情をしていた

 

岳「なら俺も聞こう、何故お前はそうまでして俺にこだわる。千冬さんはまだ解る。なぜ俺なんだ?俺以外にも優秀な奴ならいるだろ」

 

ラウラ「違います!そのような理由では・・・!!」

 

岳「それとも・・・あの屑な研究者たちか?」

 

ラウラ「私はあのような者達とは関係ありません!」

 

あの研究者、俺の体を調べて、軍の最高機密として実験を繰り返してきた。そのたび俺はそいつらを殺した。月達の時と同じように・・・その後、俺は軍に配属された。もちろん、ISの配属だった。そこで出会ったのが、ラウラだった。その時は人形のように忠実に動く、そんな奴だった。俺はそれを黙って見ていられなかった。何度も、何度も、話しかけていった

 

ラウラ『何故・・・私に構うのですか?』

 

岳『ほって置けない、そう思ったからかな。それに、君は無表情だから』

 

流石に失礼だと思う

 

岳『お節介なのは重々承知している。けど、何事も、楽しい方がいいだろ?』

 

ラウラ『楽しい・・・すいません、私にはよく分からないです』

 

岳『なら、これから知っていけばいい。俺が教えてやるから』

 

そう言って俺は、ラウラの手を取った

 

ラウラ視点

 

何故だろう、この人はいつも私に構う、そしてどんなキツイ言葉を言っても、笑って返してくる

 

岳『ラウラー!一緒にメシでもどうだー!』

 

私はこんな状況に嫌だと思えなかった。なんだか、体がポカポカした。あの人が話しかけてくれるたび、そう言う感じがする。

 

ラウラ『はい、別にいいですよ』

 

岳『表情が硬いな、ほら、こうやって』

 

ラウラ『ほにゃ?にゃ、にゃにを・・・』

 

いきなり頬を、引っ張り上げられた。咄嗟の事で、変な声が出てしまった

 

岳『ブフッ!あっははははは!ら、ラウラ!へ、変な声!あはははは!』

 

ラウラ『にゃ!にゃにしてしゅてるんでしゅか!は、はにゃにしてくだしゃい!』

 

私はもがいたが、圧倒的な力と身長の所為で、無力に終わった

 

岳『おお!初めて、ラウラの表情が変わった!』

 

ラウラ『ふ、ふが、何するんですか!いきなり!』

 

岳『いや〜、こうしたらラウラの表情が変わると思って』

 

ラウラ『少佐〜〜〜!!』

 

この時、ドイツに入って1年です

 

岳『あ!ラウラが怒った!逃げろ〜〜〜!』

 

ラウラ『ま、待て〜〜〜〜〜!!!』

 

私は手に持っていたナイフを投げつけたが、簡単に避けられた

 

岳『ここまでおいで〜〜〜〜』

 

ラウラ『(ムカッ!)手加減はしません!』

 

この時の私は、たぶんですが、笑っていたんだと思います。こんなに感情的になったのは、初めてで、なんだか楽しいと感じて、この時間が心地よくて、初めて笑えたんだと思った

 

岳『のわっ!あっぶないな!』

 

ラウラ『次は外しません!覚悟〜〜〜〜!』

 

この後、織斑教官に見つかって、大目玉を食らい私と少佐はいつもの訓練の倍の量をやらされました

 

岳『これからもよろしくな!ラウラ』

 

この時の少佐の笑顔は、今でも記憶に焼き付いている。爽やかでいて、優しい春風のような笑顔が・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ラウラ「・・・・・私はあのような研究者とは違う思いで、貴方を連れ戻し来たんです」

 

岳「それはいい、なぜこうまでして、あいつらを否定する?」

 

お前がここに来た理由はよく分かった。けど、あいつらを毛嫌いする理由にはならない

 

岳「ISをどんな風に思っているかなんて、人それぞれだと思うが・・・」

 

ラウラ「違う!あいつらはISを持つ資格すらない!あなたや織斑教官とは違う!」

 

なんでおまえは、自分の殻に閉じこもるんだ!人の話に・・・

 

千冬『お前達!何をしている!アリーナのバリアまで破壊して!』

 

放送・・・やっぱり、対応が早いな千冬さんは・・・

 

岳「これについては俺が、責任を取る、一夏!セシリアと凰を保健室へ!」

 

一夏「あ、ああ!分かった!」

 

岳「シャルルと篠ノ之は手伝いを!」

 

シャルル・箒「うん(はい)!」

 

岳「ラウラ、問題をこれ以上増やすな、お前もここに居られなくなる」

 

ラウラ「・・・・・私は諦めません。あなたの事を!」

 

岳「・・・丁度いい、今度のトーナメントで決めよう。俺が負ければ、ドイツへ帰る。俺が勝ったら・・・まぁ、それは勝った時でいいわ」

 

ラウラ「それが本当なら、私は必ず貴方に勝ちます!」

 

岳「交渉は成立、なら早く行くぞ」

 

ラウラ「えっ?どこへ?????」

 

岳「千冬さんがこんなことして、ただで許してくれると思うか?」

 

ラウラ「あ?????????」

 

岳「早く行くぞ、そうじゃないと、鬼の補習が来る」

 

ラウラ「・・・・・申し訳ありません」

 

岳「落ち込むなって、さぁ、行くぞ」

 

ラウラの頭をポンポンと撫でてから、手を取り、職員室へ歩いて行く

 

ラウラ「た、大佐!押さなくても歩けます!」

 

岳「気にすんな、早いに越したことないだろ」

 

これから起こる戦いは、何を意味するのか・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次回「それぞれの思い!発動!ヴァルキリーシステム!」

 

ラウラ「うわぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

岳「待ってろ!今助ける!」

 

 

説明
始まったラウラとの戦い
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主人公モテモテ IS 恋姫†無双 

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